2010.5.21 新代田 FEVER
3月に発売されたNewアルバムのリリースツアー“無題ナノダ”の最終日―――。久しぶりの東京ワンマンは、まだ5月だというのに真夏日に近い暑〜い日の夜、満員のフロアを巻き込んで熱〜いライヴが繰り広げられました。
ライヴは、大きく3つのブロックで構成されていました。いわゆる本編にあたる第1部は、『NO ALBUM 無題』収録の前10曲をすべて演奏!『散文とブルース』から始まり、バンドとして東京初披露の『1.2.3.4.』を前半に、『デカダン』と『curve』を後半に配し、『フランジングサン』で終る展開。
リリースツアー最終日で、「しばらく東京でのライヴ予定がない(吉村氏談)」せいもあってか、演奏はノッケから気合入りまくり!初めてライヴで味わう3曲も、想像以上にライヴ感溢れる演奏で、ここまでの10曲だけでかなりの満腹感(^o^)。同時に、改めて最新アルバムが名曲揃いであることを再認識させられました。
メンバーが一旦引っ込み再登場しての第2部は、新旧取り混ぜた中から厳選の6曲。『サラバ世界君主』『sunn』から始まり、物凄い迫力で『さよなら文鳥』『JACK NICOLSON』をフロアに突き刺し、「個人的な心境で選んだ」みたいなコメントに続き『no future』を歌い上げ、一音一音を噛み締めるような『地獄のロッカー』で締め。いや〜、懐が深いっす!
そして第3部は、再リリースされたアルバム『kocorono』から5曲。『7月』の終盤で全エネルギーを出し尽くしたような壮絶な熱演をして一旦去りましたが、熱い声援に応えて再登場し、最後の『8月』でこれまたパワー全開のハンパない演奏をブチかましてくれました!
果てしないライヴ魂と、「いったいどこに貯めてるの?」と思うような凄いエネルギーの蓄積に脱帽しつつ、なかば脱力してステージを見ていると、チャコちゃんが出て来たから「これで終わりです」とでも言うのかと思いきや、「まだやってもいいですか?」と照れながら発言!もちろんフロアからは大歓声。「ちょっとうるさいかもしれませんけど…」と申し訳なさそうに言うとギターを掻き鳴らし始めます。その音のカッコ良さにシビれていると、小松さん、射守矢さん、吉村さんと徐々に加わり『ファウスト』が始まりました。その凄かったことと言ったら…。この曲で、約3時間弱に及ぶ物凄いライヴはついに終了。
個人的なことで恐縮ですが、不運にも足を痛めてしまい、それを庇いながら参加したため、いつものように全身で乗りまくれなかったのが凄く悔しかったですけど、こんなに濃厚なライヴを最前で体験できたことは、本当に幸せでした(^o^)。
メンバーの皆さん、改めて凄いライヴをありがとうございました!
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