東京の府中市に、都営霊園のひとつ多磨霊園があります。

　いわゆる墓地というと、なんとなく暗いイメージがあるかもしれませんが、ここに行ってみると、そんなイメージは吹き飛んでしまいます。

　緑豊かな広大な敷地は、まさに「霊園」で、数多くの著名人も眠っています。

　放射線状に配置された霊園の中央には、写真のような塔が建っています。以前は噴水も出ていたらしいんですが、この美しいデザインの塔は、慰霊たちが住む町を静かに見守っているようです。

　山梨県の勝沼は、ワインの生産で有名なブドウの町ですが、現在の国道20号線に並立する旧甲州街道に反れてみると、実に多くの古い町並みが残っています。

　その中に、写真にある建物があります。これは、昔は地方銀行として使われていたものを、現在は資料館として保存し、内部も含めて公開しています。

　とてもお洒落な擬洋風建築で、こんな銀行なら思わずお金を預けたくなっちゃうかもしれませんね(笑)

　小田急江ノ島線の善行駅近くに、県の体育センターがありますが、その中に「グリーンハウス」と呼ばれる建物があります。

　これはレーモンドの設計で、昔はゴルフクラブとして使われていた立派な建物です。

　現在は、2階が食堂として使われており、センター利用者以外でも見学できます。

　かなり壁の剥げてしまった部分もありますが、エントランスや天井、バルコニーなど見所たっぷりです。

　こうした古い建物が、壊されずに利用されているのを見ると嬉しくなります。

　房総半島の南端に舘山という海水浴などで有名なリゾート地がありますが、その少し手前に那古船形という駅があります。

　そこから程近い場所にあるのが、那古寺―――通称、那古観音です。

　境内には、写真のような古い塔がありましたが、木造部分の枯れ具合がとても素晴らしかったです。

　寺は、小高い山の途中にあり、本殿の脇から高台に上ると、眼下に海が広がり、とっても見晴らしがいいんですよ(^o^)　

　ちょっと目を離すと老朽化や時代の流れに呑み込まれて姿を消してしまうことの多い近代建築。だからこそ、みんなで気を付けて出来る限り保存して行かなければならないと思うんですが、そんな危機を感じた建物がこれです。

　この威風誇る建物は、元国立の公衆衛生院だったそうで、東京・白銀台にある東京大学医科学研究所の敷地内にありました。

　現在、廻りをフェンスが囲んでいて、どうやら修復あるいは改築工事中のようですが、もし取り壊して新しい建物にする計画なら「待った！」です。

　行って見ればわかりますが、とにかく素敵な建物で、フェンスの隙間から覗いただけでも溜息が出ちゃいます☆

　どうぞ、このまま修復保存されますように！祈ってます！