小料理

よ〜く噛んでお召し上がりくださいませ。
き…キウイ(Non Fiction)
 俺は、キウイが、けっこう好きだ。
 甘いお菓子とかは、苦手なのだが何故かキウイは認めてしまう。まあ、ヤツは果物ですけどね。
 甘さより酸っぱさがチョイ勝ってるとこがいいのだ。そして、なによりあのツブツブ感覚がイイ。食べますと、種みたいな粒の歯応えがありますね。あれがタマランのです。
 
 向井秀徳氏は、最近約8年ぶりにカントリーマームを食べて「美味いっすね」と語っていた(『トーキンロック』12月号)が、あれも一種のツブツブ感覚の魅力じゃなかろうか?
 
更新日時:
2003/12/26
か…柿の種
まどかは、無口だった。
父親は、ほとんど帰って来なかった。
まどかは、無口だった。
母親は、ほとんど酒を飲んでいた。
 
その日も、まどかが学校から帰ってくると、家の中には酸っぱい臭いが充満し、母親は半裸状態で口を開けて寝ていた。
卓袱台の上には、空の一升瓶と欠けた湯飲みが転がっており、畳の上にはピーナツと柿の種が数粒散らかっていた。
 
まどかは、柿の種を母親の口に放り込んだ。
母親は、爆睡していた。
まどかは、一人で夕飯を作って食べた。
母親は、爆睡していた。
 
翌朝、母のお腹から柿の木がはえていた。
 
 
 
更新日時:
2003/12/22
お…おはぎ(Non Fiction)
オレは、「おはぎ」が嫌いだ。
お酒大好きなんで、元々甘いもんはあんまり喰わないのだが、「おはぎ」だけは、たぶん一回口にしただけのような気がする。
なにが嫌いかと言えば、「あんこ」という超“甘味処アイテム”と「ごはん」という超“定食屋アイテム”が合体しているからだ。オレの中では、「味噌汁の具がジャム」っつ〜こってすよ、これは。
 
 尊敬する向井秀徳氏は、ラーメン好きで有名である。向井さんの日記(2.20)で、「極つゆラーメン」について『「何やこの美味さは」と言いたくなるくらい美味い』というコメントがある。早速買って食べたらマジで美味かった。
 しかし、オレが一番好きだった「味噌味」はなぜか生産中止となってしまった。「おはぎ」は売っている。不条理な世の中である。
更新日時:
2003/12/20
え…海老フライ定食
その駅の北口には、古い食堂があった。
たまたま仕事で立ち寄った男が中を覗くと、かなり混んでいるようだった。
ちょうど腹もすいていたので、彼は食べてみることにした。
 
壁に汚いメニューが貼ってあり、しかも安い。その横にある別の張り紙には、「ご飯・味噌汁、おかわり自由」とある。
彼は、なるほどと思い、海老フライ定食を注文した。
すぐに、ご飯と味噌汁が運ばれてきた。
 
しかし、かなり待っても海老フライはいっこうに出て来ない。
しびれを切らした男は、声を上げて奥に叫んだ。
「すいませ〜ん。海老フライまだですか〜?」―――答えがない。
もう一度叫んでみた。やはり答えはなかったが、客の一人が黙って奥を指差した。男は、従って厨房らしき場所を覗いた。
中では、数人の客らしき人々がオカズを作っていた。
 
 
更新日時:
2003/12/18
う…梅昆布茶
二日酔いで、食欲もなく、頭がガンガンする日には、梅昆布茶が良い。
米屋は、常々そう思っていた。
しかし、実際そうなった日に、すぐ飲めるとは限らなかった。
 
粉末の梅昆布茶の素など常備していなかった。
元気な時には、存在自体を忘れているので買い置くことが出来なかった。
実際に二日酔いの日には、買いに出る気もしないのだ。
 
だから、どんな女が好きかと聞かれると、彼はいつもこう答える。
「梅昆布茶のような人がいい」
更新日時:
2003/12/13

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