(≫≫まだまだ曲ごとにコメントするには、アルバムの聴きが足らんとは思いますが、我慢できなくなったので書かせてもらいました。)
ついに発表されたアルバムは、この曲で始まります。たしかリキッドでの初ワンマンライヴも、この曲から始まりましたよね。それって重要な気がしました。
この曲を最初にライヴで聞いたときも、改めてアルバムで聴いてみても、ZAZEN BOYSスタートに向けたメンバーの強い意思みたいなものを感じるんです。
力強く4回繰り返される5音のイントロの迫力と緊張感。「凄いことが始まる感」たっぷりですが、続く部分は一転して静の部分ですよね。絡み合うギター(たぶん向井さんのストロークに聡さんのリード)のフレーズもビートを刻むベースもドラムもジャジーで、入ってくるヴォーカルはファルセットです。「ただ迫力だけじゃないぞ」っていう意思みたいなものを感じます。そしてブルース色の濃いギターソロからインプロジャズ的なドラミングと続いたかと思うと、いきなり念仏的に「1フレットから24フレットへ この広大な思索の荒野を練り歩く」とつぶやいて曲を終わってしまう(カッコ良過ぎ〜)。
この曲って、ある意味メチャクチャな構成ですけど、そこにZAZEN BOYSが一定のカテゴリーには留まらず、また留まるつもりもなく、「おれらがやりたいことをガッツリやるだけ」みたいな意思を感じるんです。
「広大な思索の荒野を練り歩く4人の戦士のテーマ」みたいな曲って感じしました。
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