2004.2.1 渋谷Club Quatro
この日は追加公演ですが、結果的に今回のツアーにおける東京での初ライヴになったわけです。クアトロって、偶然にもNUMBER GIRL時代の初ライヴアルバムの収録会場じゃないですか。だから、そういう意味でも超期待だったです。
実はオレ、クアトロって初めてだったんです。だから、中の様子とか知んなくて、しかも整理番号が超遅かったんで、「今回は耳で音聞くだけかな〜」って思って入りました。でも、中に入ってみるとステージが高くなってて、とても見易い構造でした。しかも、宇都宮や水戸ん時は、開場すると速攻前からギュ〜ギュ〜埋まってく感じだったんすけど、この日は最初ユルユルだったおかげで、ZAZENの神様のお導きか、なんと前から2列目(左端)で見れたんです♪
その幸運に感謝して、今回のレポは、読んで下さる方が見易いように、まずセットリストを書かせて頂くことにしました。
1 Fender Telecaster
2 SI・GE・KI
3 The Days Of NEKOMACHI
4 USODARAKE
5 INSTANT RADICAL
6 MABOROSHI IN MY BLOOD
7 YURETA YURETA YURETA
8 IKASAMA LOVE
9 開戦前夜
10 TANUKI
11 delayed brain
12 SENTIMENTAL GIRL'S VIOLENT JOKE
13 COLD SUMMER
14 WHISKY & UNUBORE
15 KIMOCHI
16 自問自答
UN:半透明少女関係
メンバーが登場する前に、会場ではいろんな曲が流れていますよね。今回のツアーではZAZEN BOYSに対する向井さんのセルフコピーにもあるLED ZEPPELINがよく掛かってますが、この日は登場QUE曲「マーキームーン」の前2曲がZEPPELINでした。そして、約10分押しで4人が登場。
4人とも、現在の地元に帰ってきたせいか、なんか余裕が感じられる登場でした。コブシを突き上げるひなっち。そして、向井さんはいつもの片手挙げポーズで、俺らを挑発し、「シ〜ブ〜ヤ〜」を連発。また、「SHIBUYA BURNING」(渋谷は燃えている)も連発。思わず『シブヤROCKTRANSFORMED状態』とダブってしまい、なんか感激しました。何度かのコールの後「ニ〜ク〜ヤ〜」って叫ぶんで笑えました。それから「張り切って参りましょ〜う」と言って1曲目へ。こんなの初めて☆イイ感じにリラックスしてるんだなあ、って感じました。
4曲目までは、一気に駆け抜けていきます。会場のノリも、この日はすっごくナイス(?)ていうか…「聴くとこは聴き、ノルとこはノル」って感じで、オレ的にはすっげ最高にイイ感じの状態だったと思います。「飛んだり跳ねたり春猫祭り」とか跳びドコロでは、みんなピョンピョンだし…。また、ひなっちが飛ぶ飛ぶ。
短いMCの後、5〜8。1曲が割に短いのと楽し過ぎるせいもあって、アッという間に過ぎていき、そして静寂。緊張感のあるピリっとした空気の中から9曲目『開戦前夜』が始まります。ソロ部分に入ると、向井さんは各パートごとにメンバー紹介をしますが、この日は一段とアダルトな感じでした。ソロパート終了後、水戸で実験したような〈ヴォーカルがブツブツ切れてブレイクを作り、その間、楽器群がインプロ的に掻き鳴らす〉というヴァージョンでの演奏でしたが、これがまたカッコ良かったです。
10曲目は、聴くたびに楽しさが増してきました。そんな『TANUKI』に続いての『delayed brain』。この日の歌詞は、原曲部分だけでしたが、演奏がいつもよりムーディーで、それこそブラコンっぽいテイストでした。この次の『SENTIMENTAL GIRL'S VIOLENT JOKE』は、久しぶりに聞きましたけど、名曲ですね。
『COLD SUMMER』に入る部分とエンディングのゾクゾクするようなギターにかぶせた向井さんのつぶやき「あれ、鈴虫が鳴いている」が、哀愁を帯びて素敵でした。
この日のライヴで目立ったのは、ビート隊・アヒト君とひなっちが「おいおい、怪しいんじゃないの〜」って思うほど仲良さそうなアイコンタクトを取ってたことです。変な意味じゃなくて、なんか男が見てても妬けちゃうほどでした。14・15なんか、ひなっちはずっとアヒト君の方ばっか見てて、またアヒト君が最高に楽しそうな笑顔とスティックで応えてるんです。そんな2人を見てると、こっちもマジで楽しくて、「やっぱ最高に息の合うメンツでやってんだな〜」ってまたまた感動しました。
この日の『KIMOCHI』は、大合唱ヴァージョンでした。「野に咲く〜」部分で、向井さんが元々の歌詞とゴッチャになってしまい、自らプッと吹いたのが笑えました。
アンコール前に、シングルCDのリリースを断言し、「4曲入り」ってことまで言ってくれました。(「同時に録音したが、アルバムにはコボれた4曲」って言ってましたから、たぶん『TANUKI』『半透明少女関係』『delayed brain』『6階の少女』の4曲ですよね)
そしてバリヤバの『半透明少女関係』。サビの「関係した〜い」の間に「関係者出て来い!」って言ったのが良かったなあ。
初体験のクアトロは、PAのバランスがメッチャいいハコで、全ての楽器の音がクッキリと聞こえるんですよ。だから、爆音に身を任せて飛び跳ねつつ、しっかり音も聴けるっていうか…そういう意味でも、この日は最高でした♪
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