ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
TANUKI
 シングルCD2曲目の『TANUKI』は、向井さんが最近のインタビューなどでよく口にする「ユーモア」が溢れた曲だと思います。
 直接的にメッセージを発するのではなく、それを笑いに転化して行く意味みたいな発言を、向井さんはしてたと思いますが、その視点はZAZEN BOYS全般にわたって感じられます。そして、この曲も強くそれを感じます。CD発売前にライヴで聞いた時も「タヌキが腹をぽんぽこぽん」には笑いましたが、歌詞をよく読むとけっこう怖いですよね。うまく言えないですけど、「冷凍都市に繰り返される実体のない空騒ぎ」みたいな…。そういう意味で、アルバムに入ってる『USODARAKE』と対をなす曲みたいな気がするんですよね。
 メロディー展開では、「目が覚めて 外を見ても」からラストまでの部分が好きです。
半透明少女関係
 店頭発売されてないのが惜しい&密かに嬉しかったりもする超強力圧倒的シングルCDの物販発売から1週間。いったい何回このCDを聴いたか知れません。(もちろんアルバムの方も聴いてますけど…)
 その1曲目で、ツアーアンコール曲にもなっていたのが『半透明少女関係』であります。
 ライヴでは、興奮して跳ねまくってしまうので、超カッコいい曲としか表現できませんでしたが、改めて音源から聴くと、マジで名曲だな〜って思いました。
 ファンキーなギターストローク、続いて入ってくるキレのいいドラムス&ベース。イントロからハイテンションで始まるこの曲に、うちらの身体はZAZENワールドにグイグイ引き込まれて行きますよね。
 「カカカカカカカカ、カカカカ、カンケイ〜」に続く間奏で、カシオマンの切り刻むようなギターがカッコイイったらありゃしない♪
 向井さんのヴォーカルも、開放感が溢れてて、伸びがあって、素敵に吼えわたってますよね。そんなAメロ・Bメロ・A・Bが終わるとイントロフレーズのリフ。この切り替わりがまた最高の切れ味です。
 ライヴのみかと思ってたら音源にも入ってた「関係者出て来いっ」。そっから変調して始まる阿波踊り的お祭りビート(Viewsic Specialのスタジオ録りシーンで一部オンエア)と向井さんの「ほっ」とか言う合いの手。この辺は、ナムヘビツアーからあったテイスト(特にライヴの『INUZINI』とか)を引き継いでますよね。それに続く「お経or呪文」の言葉がまたメッチャいい。曲後半のこの部分、凄く好きです。
 こんな魅力たっぷりの曲が「残念ながらアルバムからコボレタ」んですから、ZAZEN BOYS、凄過ぎ〜〜♪
Live Report #7 :AX(040226)
2004.2.26 SHIBUYA−AX
 
 ついにやってきました、初ツアー最終日。しかも、超強力なシングルCDも発売される日―――シブヤの熱い一日が始まったのです。時折吹く風は、まだ冷たかったですけど、昼間は基本的に暖かい日でした。
 そんな気候のおかげなのか、ライヴが始まる前にとってもホットな出来事がありました。
 CDなどの物販が4時から開始だったので、オレは「もしかして開場ギリで行ったら売り切れかも…」&「早く聴きた〜い」キモチで、ライヴ会場のAXに2時前に行きました。(この日は、ZAZEN BOYSのために一日中空けてあったんで…)
 まだ、外側の門も閉じられてて、その前の広場には、オレも含めて10人ぐらいしかいませんでした。ポカポカ陽気の中、芝生に腰掛けてイアホンから流れる向井さんの歌を聴きながら通りをぼんやり眺めていると…なんと、アヒト君が歩いて来るではありませんか!漫画雑誌を手にしてフツーに出勤(?とは言わないか…小屋入り?)して来るのです。「マジで〜。駅から歩きかよ!」とビックリしつつも、思わず後を追いかけていました。追い付いて「ライヴ、頑張ってください。noughtsも行きますっ!」と声を掛けると「ありがとうございます」ってメッチャ丁寧に言葉を返してくれたんです☆もう大感激♪
 ところがところが、幸運はそれだけで終わらず、その20分ほど後に、今度はカシオマン聡さんが、またも徒歩にて登場!もちろん走って「頑張ってください」って言いました。聡さんは、明るく「ああ、はい」って応えてくれた後に「あれ?どっから入るんだろ?」って顔して辺りを見回していたので「あの〜、楽屋入り口は向こうみたいですよ」と坂の下を差して言ったら「ああ…」ってメッチャ礼儀正しい会釈を返してくれました☆わ〜いわ〜い感激だ〜♪
 ところがところが、まだまだ幸運は続きます。3時ぐらいに、今度は向井さんが登場!向井さんは、入り口付近でタクシーから降りて、歩き出しました。タクシーなら、関係者入口まで乗り付けることも出来るじゃないですか。それをせんで、ファンのタムロってる辺りで降りるワザがニクイっすよね。追いかけると、向井さん、全速力で走るフリをしながら中速力で逃げ出しました。もちろん「我、逃走中」って遊びだと思います。坂の中腹まで追い駆けっこし、向井さんはスピードを落とします。「ライヴ頑張ってくださいっ!」の声に後ろ向きのまま手を挙げて応えてくれた向井さん。きゃ〜カッコいい〜☆
 こうして、幸運にもオレはライヴ前にヒナッチ以外の3人と接触できたのでした!!
 
 この日のライヴも熱かった♪
 AXは、最初あんま混んでない印象で、実際人と人の間の空間がけっこう空いてて「これでSOLD OUTなら、取れなかった人が可愛そう」ってぐらいだったのに、マーキームーン後の「押し」が入ると恐ろしい勢いで混み混み状態に。オレは、前から4列目の左端にいたんですけど、押されて流され、気付くと2列目中央に漂着(中盤からは、また押されて最前になってました!)。
 なんか、いつもより字の量がが多くなってきたので、あんま自信ないけどセットリストを。(順番間違ってるとこ多いかもですので、冷静に見てた方は、BBSで教えてください)
 
1 COLD SUMMER
2 INSTANT RADICAL
3 YURETA YURETA YURETA
4 TANUKI
5 MABOROSHI IN MY BLOOD
6 IKASAMA LOVE
7 USODARAKE
8 Fender Telecaster
9 開戦前夜
10 SASU−YOU
11 狂って候
12 delayed brain
13 The Days Of NEKOMACHI
14 SI・GE・KI
15 WHISKY & UNUBORE
16 KIMOCHI
17 自問自答
UN:半透明少女関係
 
 ツアーの途中からオープニング曲が『COLD SUMMER』に変わったらしいですが、今まで見た3回のライヴに比べて、前半でまずノリを作る感じの構成でした。『TANUKI』の演奏は更にカッコよくなってました。 『開戦前夜』のドラムソロはやや短めで、もうちょっと聞いてたかったです。ひなっちは、ベースソロでエフェクター使って音色を遊んでましたが、超カッコ良かったです。この日のひなっちは、全般的にエフェクターを多用していましたが、それが曲の印象を違った感じにしていて、ライヴならではの楽しみを感じました。
 『狂って候』をやってくれたんで感激。後奏付きでしたが、NUMBER GIRLのライヴとはアレンジが違って、メッチャカッコ良かった♪
 『KIMOCHI』は、観客歌わせはナシでしたがメンバーひとりづつの「野に咲く〜」はアリのヴァージョン。この曲では、またまたアヒト君とひなっちが怪しい(笑)アイコンタクトを。アンコールの『半透明少女関係』は、今まで以上に音が澄んでいながらトンガッテる感じで良かったです。
 アンコール後も鳴り止まない俺らの声援に、最後はアヒト君が一人で登場して「おしまい」コール。素敵なライヴ、本当にありがとうって気持ちでいっぱいですよ〜♪
 演奏以外では、今回MC少なめだったけど、いいのありましたよ。向井さんがツアーの終了を祝して音頭を取った「乾杯三唱」楽しかった!その前の「え〜お手持ちのグラスを手にして頂きまして…」に笑った。あと手を挙げて「どうかワタクシに清き一票を…」も。そして「ロックバンドは、ライヴをやってなんぼ。バーイ、ジミーペイジ」に感激♪
 いや〜マジで最高の一日でした。向井さん、アヒト君、カシオマン、ひなっち。ほんとお疲れ様でした!
興奮電気 #3
 いよいよAX直前ですね。ZAZEN BOYSが誕生して初めてのツアーの最終日ですから、見るたびに増幅してるライヴパワーに触れる楽しみだけじゃなく、な〜んか特別なプレゼント曲がありそうな予感がしてワクワクです。
 その日を前に、先日Viewsicでは、去年Zepp Tokyoで行われたライヴイベント「くるりpresents 百鬼夜行」の模様がオンエアされましたね。唯一オールナイトだったこの日、向井さんはソロで参加していますが、オンエアでは『I don't know』と『自問自答』の映像が見れました。
 どちらも、バンドでの演奏とはアレンジが違い、ギター一本で聞くと歌詞や曲の良さを改めて痛感します。スローヴァージョンでしみじみと聴く『I don't know』。脳内血液に染み渡るなあ。そして、歌ってる向井さんの表情がイイんだな、これがまた。
(2004/02/24)
 
 
興奮電気 #2
 ZAZEN BOYSの凄さに圧倒され続け、明けても暮れても聴きまくりの毎日ですが、たまに別のバンドを聞こうと思って、手持ちのCDから選んでみると、選ばれるのは結局NUMBER GIRLで、中毒患者の「病気はどんどん進行♪」する一方です。
 聡さんの、向井さん曰く「不思議な音」を奏でるギターは、もちろん大好きですが、改めて聴くとNUMBER GIRL・ひさ子さんのギターは、また別の魅力がありますよね。
 そんな田渕ひさ子さんが現在いるblood thirsty butchersの新譜が来月の3日に出ますよね。チャコちゃん加入後では、初のスタジオ録音アルバムですが、その発売を前にブッチャーズのオフィシャルサイトがリニューアルされています。ひさ子さんは、そこのインタビューで、初めてギターを持った日から今日までを語っています。NUMBER GIRLのメンバーから受けた影響についての話などがあり、とても面白いですよ。
(2004/02/20)

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Last Updated: 2024/11/2 Sat.

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