ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
興奮電気 #4
 何度聴いても厭きるはずなどなく、むしろ新たな発見がどんどんあるシングルCDと、同じくまったく鮮度の薄れないアルバムを聴きまくって暮らすうちに、ツアー後半がもうすぐそこまで迫ってきましたね!
 その間にも、次々追加で発表されるライヴ日程。公式サイト『向井秀徳情報』、まったく見逃せません。
 チケットゲット出来るかは別にして、都内での向井さん出演だけでも凄い勢いですよね………
 
●3月28日(日): 無戒秀徳A&E @渋谷B・Y・G
●4月1日 (木):ZAZEN BOYS @ Shibuya O-WEST(対バン)
●4月10日(土):無戒秀徳A&E @渋谷 AX(対バン)
●4月18日 (日):ZAZEN BOYS @下北沢シェルター(対バン)
●4月19日 (月) :ZAZEN BOYS @渋谷AX
●4月21日(水):無戒秀徳A&E @渋谷 CLUB QUATTRO
●5月1日 (土):ZAZEN BOYS @ 新宿LOFT(対バン)
●5月14日(金):ZAZEN BOYS @Zepp Tokyo
 
 改めてこうして並べると、パワフル〜って感じです♪でも超楽しみ〜☆
 出来る限りは参戦したいですけど、チケットゲットに向けたチェックが大変ですよね&資金も…。「嬉しい悲鳴」ってコトバ、こういう時のためにあるんだな。
(2004/03/18)
Delayed Brain
 限定販売シングルの4曲目は、『Delayed Brain』。直訳すると「遅れた脳」もしくは「時限頭脳」となる―――まあ、訳したらつまらんかもですが―――この曲の原曲は、NUMBER GIRLアルバム“NUM HEAVYMETALLIC”に収録されている『delayed brain』ですよね。
 でもアレンジが全く違うし、歌詞も2番に当たる部分が変わって(『ZAZENBEAT KEMONOSTYLE』の歌詞の一部を転用)いて、原曲の「夜が昨日と同じ…思い出せんときがある」部分もないので、別の曲として考えていいと思います。それを意識したのかは知りませんけど、タイトルの文字もこちらは「D」と「B」が大文字になっています。
 レゲエ調のアレンジは、向井さんにとって、お気に入りのひとつのようで、NUMBER GIRL時代にもライヴ用のヴァージョンとしてよく使っていましたよね。ズッチャ、ズッチャと掻き鳴らすギターの金属音が耳に心地いいです。この曲は、ソロライヴでもしばしば登場します。ZAZEN BOYSのライヴでは、「こんがらがってるin my brain」の部分を観客に振って、俺らは大合唱で応えます。
 音源の中で、向井さんは最後のリフで、一箇所歌詞を間違え誤魔化すように「こんがらレーション」と歌っていますが、それをそのままOKテイクにしたところが向井さんらしくて好きです。(でも、もしかすると向井さんのことだから、ワザとかも…)
 
 
六階の少女
 この曲は、ご存知のように元々は向井さんが依頼を受け、hal(上坂晴子)さんの為に書いた曲ですよね。その収録アルバム「ブルー」の発売が2001.3.23なので、この曲が作られたのは、NUMBER GIRL『鉄風、鋭くなって』と『NUM−AMIDABUTZ』の間と考えられます。そう考えると、なんか不思議ですね。
 とにかく、ZAZEN BOYSの曲の中で、おそらくこの曲が一番古くからあった曲だってことは確かですよね。でも、メッチャZAZENに合ってる曲だと思います。ってか、だから向井さんも録音したんだろうけど…。
 ライヴで初めて聞いた時、「いい曲だな〜」って思いました。もちろんZAZEN BOYSの曲は全部いいんですけど、この曲は最初「カッコいい」より「いい曲」ってのが先に来たんです。改めてCDで聴いてみると、うん、やっぱいい曲だなあ。
 「誰かが撃つから〜遠くに消える」の導入部分で、ちょっと変則的にブレイクするのも好きだし、「わたしの部屋が鳴って」からの掻き鳴らす感じのギターもカッコいいなあ。メロディラインの展開もすごく素敵な曲です。同じく女性が歌うことを想定して歌詞が書かれた『SI・GE・KI』に比べて、よりナイーブな感じの歌詞ですよね。
 この曲で、アヒト君は最初のカウント「陽当り良好」以外に2回「1・2・3・4」ってカウントしてますけど、そこも好きです。
 
TANUKI
 シングルCD2曲目の『TANUKI』は、向井さんが最近のインタビューなどでよく口にする「ユーモア」が溢れた曲だと思います。
 直接的にメッセージを発するのではなく、それを笑いに転化して行く意味みたいな発言を、向井さんはしてたと思いますが、その視点はZAZEN BOYS全般にわたって感じられます。そして、この曲も強くそれを感じます。CD発売前にライヴで聞いた時も「タヌキが腹をぽんぽこぽん」には笑いましたが、歌詞をよく読むとけっこう怖いですよね。うまく言えないですけど、「冷凍都市に繰り返される実体のない空騒ぎ」みたいな…。そういう意味で、アルバムに入ってる『USODARAKE』と対をなす曲みたいな気がするんですよね。
 メロディー展開では、「目が覚めて 外を見ても」からラストまでの部分が好きです。
半透明少女関係
 店頭発売されてないのが惜しい&密かに嬉しかったりもする超強力圧倒的シングルCDの物販発売から1週間。いったい何回このCDを聴いたか知れません。(もちろんアルバムの方も聴いてますけど…)
 その1曲目で、ツアーアンコール曲にもなっていたのが『半透明少女関係』であります。
 ライヴでは、興奮して跳ねまくってしまうので、超カッコいい曲としか表現できませんでしたが、改めて音源から聴くと、マジで名曲だな〜って思いました。
 ファンキーなギターストローク、続いて入ってくるキレのいいドラムス&ベース。イントロからハイテンションで始まるこの曲に、うちらの身体はZAZENワールドにグイグイ引き込まれて行きますよね。
 「カカカカカカカカ、カカカカ、カンケイ〜」に続く間奏で、カシオマンの切り刻むようなギターがカッコイイったらありゃしない♪
 向井さんのヴォーカルも、開放感が溢れてて、伸びがあって、素敵に吼えわたってますよね。そんなAメロ・Bメロ・A・Bが終わるとイントロフレーズのリフ。この切り替わりがまた最高の切れ味です。
 ライヴのみかと思ってたら音源にも入ってた「関係者出て来いっ」。そっから変調して始まる阿波踊り的お祭りビート(Viewsic Specialのスタジオ録りシーンで一部オンエア)と向井さんの「ほっ」とか言う合いの手。この辺は、ナムヘビツアーからあったテイスト(特にライヴの『INUZINI』とか)を引き継いでますよね。それに続く「お経or呪文」の言葉がまたメッチャいい。曲後半のこの部分、凄く好きです。
 こんな魅力たっぷりの曲が「残念ながらアルバムからコボレタ」んですから、ZAZEN BOYS、凄過ぎ〜〜♪

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Last Updated: 2024/4/13 Sat.

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