ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #28 :WEST(050502)
2005.5.2 渋谷O−WEST
 
 松下氏が加入しての新生ZAZEN BOYS。その2回目のライヴは、個性派のゲストを迎えて渋谷で開催されました。会場のWestは、前回のツアーで使われたO−Eestの反対側に位置し、キャパシティが約350人程度のハコでございます。
 新宿LOFTの時同様、開演前の客入れ音楽はジャズメインでした。そして、対バンの54−71とPANICSMILEが演奏。ご存知の方も多いかと思いますが、両バンドとも向井さんとは古くから付き合いのあるバンドで、しかも大変個性的な音作りを続けているバンドです。
 去年から3人編成になり、ヴォーカルがキーボードメインに変わった54−71によるMCなしノンストップのソリッドなステージ。後半サックス奏者も加わり、フリージャズテイストがさらに強まったPANICSMILEの演奏。いずれも、素晴らしいステージでした。
 その後のセットチェンジの間、フロアに流れていたのは、ジャズではなくLED ZEPPELINのアルバム“PRESENCE”でした!そして、いよいよZAZEN BOYSの登場であります。
 
1. Fender Telecaster
2. USODARAKE
3. MABOROSHI IN MY BLOOD
4. IKASAMA LOVE
5. Himitsu girls's top secret
6. KIMOCHI
7. You Make Me Feel So Bad
8. COLD BEAT
9. 自問自答
 
 かなり明るい照明の中登場したメンバーは、4/28に比べるとリラックスした雰囲気でしたが、演奏はもちろんキレてます。オープニング曲『Fender Telecaster』は、前奏部分で早くもロングヴァージョン☆向井さんが片足をギターの前後に動かす変なポーズ(笑)を取りながら長弾きし、それにメンバーが応えるライヴならではのパフォーマンスは最高でした!
 アレンジのガラッと変わった『USODARAKE』は、さらに鋭いキレを見せてくれました。『MABOROSHI IN MY BLOOD』の途中で向井さんのギターからストラップが外れるハプニングがありましたが、中腰になりながらも弾く手を止めない姿はさすがでしたよ☆
 この日の新曲は『Himitsu girl's〜』だけでしたが、改めてカッコよかった!「Himitsu Girl's Top Secret!」って叫ぶところとかも超キてます。早く音源でも聴きたいな♪
 以前より“ささくれ立った”感じが強まった『KIMOCHI』も良かったし、『You Make Me Feel So Bad』では、カシオマンギターの緩〜い感じも素敵でした。この2曲のツナギ方もカッコいいです(^o^)
 『COLD BEAT』は、前回に引き続き後奏が2部に分かれていました。一旦終わったかに見える演奏が、再び始まるあたりのドキドキ感がタマランわ。後半は、向井さんがギターのネックを下げると音量がフェイドアウトし、逆に上げるとアップするんですが、そこがメッチャ楽しいんです。
 途中、まったく無音になった時、「聞こえる、聞こえる」って向井さんが言い続けたのに超受けた(笑)
 新宿のレポでは書き忘れましたが、『自問自答』も新しいアレンジになっています。最後の「繰り返される諸行無常や」のブレイクまでは、向井さんと松下さんのドラムスだけで、ややヒップホップ風に進行し、最後からひなっちとカシオマンが加わるんです。このアレンジもまた新鮮でカッコいいですよ。
 
 この日は、メンバー退場後かなり観客の拍手は続きましたが、アンコールはありませんでした。しばらくして聡さんが出て来て、「きょうはこれで終わりです。またどんどんやるんで、また来て下さい」とコメント。
 正直、もう2曲ぐらい聞きたかったけど、すっごく楽しかったから欲張りません。終演後、新宿では話せなかったので、ひなっちに声を掛けました。相変わらず気さくに質問に答えてくれて嬉しかったです!
 あ〜あ、ZAZEN BOYSのライヴはマジで後引くわ。何回行っても、また行きたくなるもん♪
Live Report #27 :LOFT(050428)
2005.4.28 新宿LOFT
 
 衝撃のアヒト君脱退発表、そしてCDJでの第一期ラストライヴから約4ヶ月―――。この日、新ドラマー松下氏が加入しての第二期ZAZEN BOYSが、ついに姿を現しました!その記念すべき初ライヴが行われたのは、新宿LOFT。第一期ZAZEN BOYSが初ワンマンを行った新宿の街で、新たな生命が誕生することになったわけです。
 ドリンク交換もせず、速攻フロアの前方を目指し、ステージ付近で開演を待つ間、「いったいどんな音になってるんだろう」「1曲目はなんだろう」「新曲とかやるのかな」などの考えが頭を駆け巡り、いつになくドキドキしちゃいました。ちなみに、この日開演まで流されていた客入れ音楽は、一貫してジャズでした。
やがてフロアが暗くなり、『マーキームーン』が流れ出し、大歓声の中、赤茶色のシャツ姿の向井さんを先頭にメンバーが登場!ドレッドっぽい髪型に変身したひなっちは、早速ステージ前に出て客をあおっています。マイペースでチューニングするカシオマン。そして、新メンバーの松下さんは、想像以上の巨漢でありました。彼の前にあるドラムセットが、ツインスネアだったのも超気になります。
 そして待望の新生初ライヴは、『Fender Telecaster』から始まりました。(セットリストを書いてみましたが、あんま自信がありません。もし間違いに気付かれた方は教えてくださいませ)
 
1. Fender Telecaster
2. MABOROSHI IN MY BLOOD
3. IKASAMA LOVE
4. SHI・GE・KI
5. USODARAKE
6. Himitsu Girls (新曲)
7. OVERHEAT (新曲)
8. 安眠棒
9. SEKARASIKA
10. DAIGAKUSEI
11. TANUKI
12. KIMOCHI
13. You Make Me Feel So Bad
14. COLD BEAT
15. WHISKEY & UNUBORE
16. CRAZY DAYS CRAZY FEERING
17. 自問自答
UN. 開戦前夜
 
気迫のこもった1曲目から、新メンバーの意気込みがずっしり伝わって来ました。途中で「柔道二段」と紹介された松下さんのドラミングは、まずは超パワフル。あれだけ大きな身体全体を使って刻まれるんだもん、スネアの皮を何枚も破ったという話に納得。バスドラの音量もハンパないんです。元々パーカッシヴなひなっちのベースも、それに呼応して更にぶっとい感じになり、全体的に重低音がアップした印象を受けました。
 『MABOROSHI IN MY BLOOD』『IKASAMA LOVE』は、そんなに大きなアレンジの変化はなかったようですけど、『SHI・GE・KI』『USODARAKE』は、ガラッと印象が変わっていました。音を言葉で説明するのって超難しいけど、なんていうかR&B色が濃いアレンジになっていて、特に『USODARAKE』なんか別の曲みたいでした。でもね、またカッコいいんだな〜☆
 そして次には、来た来た来た〜〜っ!新曲披露だ〜〜っ!しかも2曲連続ですよ!
 ま〜あ、とにかく凄かった。ハンパなくカッコいいんです。変調子のリズムとブレイクが独特のグルーブ感を生み出し、いやいや、まさに6本の狂ったハガネの振動っすよ♪あ〜、説明出来ない…。でも伝えたいから、誤解を恐れず、しいて例えるなら『Himitsu Girls』はLED ZEPPELINの6枚目っぽい感じで、『OVERHEAT』はKing Crimson後期っぽい感じっていうか…。とにかく、早く聴いて欲し〜い!
 『SEKARASIKA』では、一旦終わったかと思ったら、さらにアレンジを変えた後奏が再開されてメッチャカッコ良かったし、『DAIGAKUSEI』では、重低音を強調したアレンジに若干変えることで別のグルーブが生まれてビックリだったし、『COLD BEAT』も新たな展開の後奏があって最高にビリビリ来ましたよ〜☆
 今回ヴォーカルマイクが向井さんの1本だけだったんで、『CRAZY DAYS CRAZY FEERING』もコーラスしないわけですけど、そのことも含め新しい感じに聞こえました。
 アンコール曲が『開戦前夜』だったっていうのも、なんかとっても新鮮。しかも「え〜今日はやってくんないんだ〜」ってちょっと残念だったから、超嬉しかった。もちろんソロも、インプロも最高にカッコよくて、楽しかったのは言うまでもありません。
 
 ついに姿を現した新生ZAZEN BOYSは、想像以上に素晴らしかったです、マジで。これからライヴを重ねるごとに、更に新しいグルーブ感は増殖するだろうし、新曲もどんどん生まれるわけで、ホントに目が離せません!
 終演後、初めて話した松下さんは、シャイな感じの方でしたけど、人懐っこい笑顔で応えてくれました(^o^)。新曲のタイトルを向井さんに聞いたらムニャムニャと猫語で(笑)交わされちゃいました。でも、聡さんとは、いつもより長くお話できたし、タクローさんともお話し出来たし、とにかく最高に楽しい一夜だったです♪
 
Live Report #m-5 :Zepp(050328)
2005.3.28 Zepp Tokyo
 
 グループ魂の単行本『はいどおもこんばんわあ!!』発売記念として開催されたライヴイベント“魂の合同コンパ一次会”に、向井さんがアコエレとして出演するので、行って参りました!(ご報告が大変遅くなってしまい、済みません)
 今年は3月になっても寒い日が多いですが、この日は寒い上に雨(x_x);開場の18:00前にはドシャ降りの悪天候でしたが、それでもZepp周辺は、傘を片手に開場を待つ人で溢れておりました。
 雨のせいで入場に時間が掛かったせいもあってか、約20分遅れでの開演。グル魂おなじみ港カオルの前説に続き、トップバッター「銀杏BOYS」の熱いトークを交えてのライヴ。そしてセットチェンジ後、再びカオル氏の紹介で、向井さんがステージ左手からアコギを弾き流しつつ登場です!
 
 この日は、イベントの性格を配慮した上からかはわかりませんけど、曲数も3アーティスト対バンの割には少なく、あっという間に終わっちゃった気がしました。だって6曲だけなんだもん…。
 
1. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
2. Delayed Brain
3. The Days Of NEKOMACHI
4. MABOROSHI IN MY BLOOD
5. 開戦前夜
6. 自問自答
 
 曲数は少なかったけど、やっぱアコギ版『MABOROSHI IN MY BLOOD』は、ハンパなくカッコ良かったし、サンプラーを駆使しての『 開戦前夜』も楽しかった☆ この日のインプロは、ピアニカ狂い弾きがあり、また前回導入されたボイスチェンジャー「別に誰にも迷惑かけてないし〜」&「騙してナンボの商売ですから」(笑)も織り込まれており、大爆笑を呼んでました。
 
 トリで登場した「グループ魂」のサービス精神満点のライヴ本編終了後、ステージに戻ってきたインタビュアー役の破壊(グル魂Vo.)氏に呼ばれて、向井さんが〈農家のオッサン〉役で、白地に赤い線をブチまけたようなTシャツ姿に手拭をかぶって登場(笑)。かみ合わない会話のコントを九州弁で展開。わざわざ手書きのプロフィール(←オッサン役のです)まで用意してる向井さんのサービス&ユーモアスピリッツには感心しました!
 インタビュアーのリクエストで『お野菜サンバ2』を弾き語るんですが、すぐ脱線して「万力で手を潰されて〜」とか危ない歌詞になるのを突っ込まれたり…。そこに、近所のガキ役で銀杏ヴォーカル氏が登場して絡んだり…。とにかく、まあ《サービス付録》みたいなコーナーでございました。
 その後、出演メンバー全員で1曲演奏してイベントは終了。今まで見に行ったライヴイベントとは全然違う雰囲気だったんで、面白かったですよ(^o^)
興奮電気 #14
 昨日のSHELTERは、大変残念ながら都合により見に行けませんでしたが、その無戒秀徳A&Eが参加するイベント《魂の合同コンパ一次会》が間もなく開催されますね!グループ魂・銀杏BOYSとの競演なんで、なにかが起こりそうでワクワクです♪
 
 グル魂と言えば、まもなく公開されるクドカンさん初監督作品『真夜中の弥次さん喜多さん』の音楽をZAZEN BOYSが担当していますが、そのサントラが4/13に発売されますね☆
 第一期ZAZEN BOYSとしては、発表される最後の音源となるわけだし、曲名を見てるだけでも今から興奮してきます(^o^)
(2005/03/25) 
 
01.YAJI×KITA KISS
 作曲:向井秀徳 演奏:ZAZEN BOYS
02.[セリフ・トラック]
03.東海道で行こう
 作詞:宮藤官九郎 作曲:富澤タク
 歌:長瀬智也、中村七之助
04.YAJI×KITA USODARAKE
 作曲:向井秀徳 演奏:ZAZEN BOYS
05.TOBIZARU
 作曲:向井秀徳 演奏:ZAZEN BOYS
06.[セリフ・トラック]
07.ザ・大名
 作曲:向井秀徳 演奏:ZAZEN BOYS
08.不安
 作曲:向井秀徳 演奏:ZAZEN BOYS
09.YAJI×KITA PSYCHEDELIC
 作曲:向井秀徳 演奏:ZAZEN BOYS
10.YAJIさんのブルース
 作曲:向井秀徳 演奏:ZAZEN BOYS
11.YAJI×KITA節
 作曲:向井秀徳 演奏:ZAZEN BOYS
12.[セリフ・トラック]
13.半透明少女関係
 作詞・作曲:向井秀徳 
  歌・演奏:ZAZEN BOYS
14.喜びのうたU
 作詞:宮藤官九郎 作曲:富澤タク
 歌:喜び組
15.YAJI×KITA DANCE
 作曲:向井秀徳 演奏:ZAZEN BOYS
16.[セリフ・トラック]
17.茶屋おちん
 作詞:宮藤官九郎 作曲:富澤タク
 歌:山口智充
18TANUKI
 作詞・作曲:向井秀徳
 歌・演奏:ZAZEN BOYS
19.KIN KIN
 作曲:向井秀徳 演奏:ZAZEN BOYS
20.ヒゲのおいらん
 作詞:宮藤官九郎 作曲:宮藤官九郎・富澤タク
 歌:松尾スズキ
21.[セリフ・トラック]
22.KITAさんのKIMOCHI
 作詞・作曲:向井秀徳
 歌・演奏:ZAZEN BOYS
23.お幸のうた
 作詞:宮藤官九郎 作曲:富澤タク
 歌:清水ゆみ
24.YAJI×KITA BEAT
 作曲:向井秀徳 演奏:ZAZEN BOYS
25.[セリフ・トラック]
26.エクスカリバー
 作曲:向井秀徳 演奏:ZAZEN BOYS
27.YAJI×KITA BEEF HEART
 作曲:向井秀徳 演奏:ZAZEN BOYS
28.YAJI×KITA KABUKI
 作曲:向井秀徳 演奏:ZAZEN BOYS
29.[セリフ・トラック]
30.真夜中の弥次さん喜多さん
 作詞:宮藤官九郎 作曲:富澤タク
 歌:長瀬智也、中村七之助
31.BAR
 作曲:向井秀徳 演奏:ZAZEN BOYS
32.YAJI×KITA囃子
 作曲:向井秀徳 演奏:ZAZEN BOYS
33.YAJIさんのバラード
 作曲:向井秀徳 演奏:ZAZEN BOYS
34.YAJI×KITA DEEP KISS
 作曲:向井秀徳 演奏:ZAZEN BOYS
35.[セリフ・トラック]
36.MIDNIGHT YAJI×KITA〜I Wanna Be Your Fuck〜
 作詞・作曲:向井秀徳
 歌・演奏:ZAZEN BOYS
 
Live Report #m-4 :LIQUID(050220)
2005.2.20 恵比寿LIQUIDROOM
 
 鹿野淳氏の企画したイベント“HOLIDAY INN BLACK”は、そのサブタイトルに「BRANDNEW ROCK PARTY & FREE MARKET!!!」とあるように普通のロックイベントとは少し違っていました。
 会場となった恵比寿のリキッドルームは、2階にショップやカフェのあるスペースがあるんですが、そこでは開場前からフリマが開かれていて、Tシャツやカードや手作りの靴など様々な店が出ていました。そして、1階のライヴスペースが開場してからも、ただ出演バンドが順番に演奏するというのではなく、途中にラジオ番組収録用のトークショーを挟むなどの工夫がされていました。
 開場後、かなり長いDJ TIMEがあり、その後で最初のバンドGREAT ADVENTUREが登場。彼らのライヴに続いて、フロアのステージに向かって左上側のスペースを使って〈向井さん+岸田君+鹿野氏〉のトークショーが始まりました。
 構成としては、鹿野氏が進行役となって、ゲストの二人から交互に話を聞くって感じでした。まずは、お互いに相手と知り合った頃の印象を話しました。岸田君は、NUMBER GIRLのことをよく知らず、女の子ヴォーカルのバンドだと思っていたので、会場をうろついていた向井さんを、番組スタッフだと思ったそうです。向井さんも「めったにバンドメンバーだと思われませんでしたね。今でも一番言われるのが先生っぽいと。ウチの先生に似てますとかよく言われますね」とか言ってました。また、岸田君は向井さんを評して「マメな人やね」と。マイクのセッティングからなにから、とにかくマメだと言ってました。鹿野氏も、MATSURI STUDIOに行くと、わざわざ向井さんが入り口まで送り迎えしてくれる「マメさ」を語り、「親のシツケが良かったんじゃない?」と。向井さん、「いや…わかりにくいし、来てくれたら普通しますよ」みたいに言って笑ってました。
 岸田君が、尿道結石で入院した辛い経験を語り、岸野氏が入院ネタを向井さんに振ると、「ほとんど入院したことはないですね。ただ…小さい頃、盲腸の手術で入院したことがあります。実は…その時の看護婦さんが初恋の人でした」とか激白してました。どんな人だったか聞かれて「とにかく優しかったですね」だって(笑)。ちなみに、向井さんは病気らしい病気はほとんどせず、風邪っぽいときも強い酒を呑めば、大体治るって言ってました。
 二人とも似たような時期にドラムスが抜けた話が振られ、新ドラマー決定への経緯を聞かれると、「前から音は聞いていて、なんか一緒にやったら良さそうな気はしてたんですが、面識がなかった。あの間、いろんな人とセッションをしたんですが、MATSURIのスタッフに、たまたま松下さんと面識があるというのがいて、連絡してもらったら、その時長崎から東京にたまたま出て来てて、じゃあってことでセッションしたんです。そして、一緒にやりませんか、って言ったところ、いいですよってことになって…」みたいな話をしてくれました。アヒト君の退団については「それは残念極まりない。だが、しょうがない」と。それを語ってる時の、まさに「残念極まりないが、しょうがない」という言葉通りの表情が印象的でした。そして、その後、わざと「しょ〜がねっ」をギャグのように連発する向井さん。笑いながらも、なんか感動しました。
 
 さて、トークショーも終わり、犬式・セカイイチのライヴも終わり、いよいよ一日限りのユニット〈無戒秀徳+岸田繁〉の登場です!
 ステージ上には、アンプなどの他に、譜面台と椅子が二つセットされており、向井さんは右側に陣取りました。それぞれに、マイクチェックなどをした後、ジャンケンをして、勝った向井さんから演奏を始めました。
 基本的には、交互にメインの演奏をしていき、最後がフリーセッションという構成でした。とりあえず、向井さんサイドのセットリストを―――。
 
1. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
3. Delayed Brain
5. KU〜KI
7. I don't know
9. The Days Of NEKOMACHI
11. YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING
13. MABOROSHI IN MY BLOOD
15. WHISKY & UNUBORE
18. 無戒+岸田Session
EN:自問自答 (岸田君は、『男の子女の子』)
 
先手の向井さんは、まあ岸田君が風邪で体調が悪かったせいもあるかもですが、二人のライヴの空気をリードしてる感じで、なんか先輩の貫禄を感じました。自分の番では、ガンガン発熱し、岸田君の時は静かにうなづいたりリズムを取ったりしながら聞いていましたよ。
 『Delayed Brain』では、岸田君がブルースハープで参加。フンイキ出ますね〜。更に、エレギのエフェクターリフを使った『The Days Of NEKOMACHI』では、岸田君も、ディレイと対決する向井さんに爆笑しながらアコギで参加。それに応えるように、向井さんも10曲目岸田君の『安来の子守唄』に、アコギのトレモロ演奏で参加。懐かしい空気のいい感じ〜♪『YOUNG GIRL SEVENTEEN 〜』でも、岸田君はブルースハープを。せつなさが増しました。
 アコギで狂ったように弾きまくる『MABOROSHI IN MY BLOOD』は最高!元々ファンキーなこの曲ですが、ギターをパーカッシヴに掻き鳴らすアコースティック版は、バンドとは別の狂乱があって必見です♪
 14曲目で岸田君は、かなり狂った感じのインプロをやったので、それを見ていた向井さんは声を上げて大笑いしてました。とっても楽しそう。それに続いての『WHISKY & UNUBORE』では、最後のレスポンス部分で「あ〜あ、俺も岸田もすけべっち〜」と歌い、1度目に岸田君が歌わないので、もっかいやって「すけべっち〜」と言わせてました(笑)
 次の岸田ナンバーの後、一旦トイレに立って戻って来た向井さんは、おもむろにサンプラーを手にして「ドン」「チッ」「パーオ」など声を録音していきます。さらに「This is Mukai シュットック」と「キ〜シ〜ダクン」も録り、それをリズムボックスとして使いながらセッションが始まりました。アコエレでは、2本のギターを駆使する向井さんですが、この日はギターを岸田君に委ね、本人はもっぱらサンプラー担当。さすが宅録マニアで、ソロダビングの音源もある向井さんです。実に器用な指サバキでサンプラーのボタンを操り、口ドラムをカッコいいビートに。時々「This is Mukai シュットック」と「キ〜シ〜ダクン」を織り交ぜるユーモアも忘れないサービス精神。
 さらにさらに!サンプラーのヴォイスチェンジャー機能を使って、高音で、女子高生「タッチだけで1万もらえるよ。誰にも迷惑掛けてないし〜」、低音で、ヤミ金融業者「だましてナンボの商売ですからね。借りるヤツが悪いんすよ」というセリフを曲に絡ませていくんですよ(笑)。もう、なんつ〜か、最高のセンスっていうか、これこそライヴっていうか、バンドサウンド以外でも楽しめる限りのライヴをするっていう向井さんの精神が溢れたメッチャ楽しいセッションでした☆
 イベント全体が終わったら22:30を廻っていたという長時間に及ぶパーティーでしたが、マジで楽しかった〜♪向井さん最高!

Next INDEX Back

ホーム 調理人 冷凍都市 番号少女 出前味噌 厨房
ブログ 掲示板


Last Updated: 2024/11/2 Sat.

メールはこちらまで。