ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
興奮電気 #15
 向井さんの公式サイトで、ライヴアルバム『ZAZEN BOYS AT OSAKA』が配信されましたね!早速ダウンロードして聴きましたが、いや〜凄い!新たなスタートを切ったZAZEN BOYSライヴでの興奮が甦ってきて、もうシビレました♪
 向井さん自身、日記の中で、「配信での圧縮したサウンドはホンチャンではない」「今回の配信は「音のクオリティ云々より、今のオレらのライブ感をマー、カンジてくれや」っちゅう思いつきだけでやった」と語っていますが、音質がどうとか言う前に、とにかくライヴ音源を繰り返し聴くことが出来るんだもん、メッチャ嬉しいです(^o^)
 ZAZEN BOYSは、なんといってもライヴの演奏が最高ですよね☆だから、前回の会場限定ライヴCDには入っていない曲や、入ってるけどアレンジが大幅に変わった曲が満載の、しかも松下さんのドラムスとしては初のライヴ音源を、こういう形で聴けるなんて、マジで最高です♪
 夏のライヴ予定も、続々発表されてるし、もう興奮電気、俺の脳内にビンビン走りまくっております!!!
                (2005/06/01)
 
Live Report #30 :GOODMAN(050506)
2005.5.6 秋葉原 CLUB GOODMAN
 
 雨の降る金曜日、54−71・PANICSMILEと3バンドで廻る連続ライヴのラスト=3発目が行われたのは、秋葉原です。このライヴハウスは、たぶん、今回選ばれた3箇所の中では一番狭いんじゃないかな…。SHELTERをひと回り小さくしたような感じのフロアです。
 おそらく同じ選曲の54−71、この日はゲストなしだったPANICSMILE、両バンドの演奏が終わり、LED ZEPPELIN“PRESENCE”の流れる中、セットチェンジが進行。
 そして、この日は、おなじみ『マーキームーン』も掛からず、ほんの少しフロアの光量が下がっただけで、ステージが明るくなり、メンバーがバラバラと右手から登場しました。そのせいか、後ろからの〈押し〉もなく、緩〜い空気で始まりました。
 
1. Fender Telecaster
2. USODARAKE
3. IKASAMA LOVE
4. Himitsu girls's top secret
5. KIMOCHI
6. You Make Me Feel So Bad
7. WHISKEY & UNUBORE
8. COLD BEAT
9. CRAZY DAYS CRAZY FEERING
10. 開戦前夜
 
 あくまで想像ですけどね、もしかすると緩〜い感じで登場したのも、渋谷でやった『MABOROSHI IN MY BLOOD』や新宿でやった『安眠棒』などの、どちらかと言えば客がノリ易い曲をリストから外したのも、「この日は、よりラフな空気のライヴにしよう」っていう意図があったのかもしれません。それはともかく、ライヴ全体に、いい意味で肩の力が抜けた軽さみたいなものを感じました。
 この日はアンコールなしだったので、本編ラストが『開戦前夜』ってことになるわけですが、これって珍しいですよね。ま、そんなことはいいとして、この日も良かったなあ『開戦前夜』―――。新宿に引き続き、各自のソロを廻してからインプロに入るのではなく、「向井さんとカシオマン」「ひなっちと松下さん」というペアでセッションしてから合流って組み立てでした。
 向井さんと聡さんは、最初ドラムセットの設置してある平台に腰掛けて始めましたが、すぐにまた立ち上がり、向き合ってメロウなメロディーを。終盤にあった2本同時のカッティング(ストローク)もカッコ良かったな♪
 ひなっちと松下さんは、リズム隊としての呼吸だけじゃなく、人としての呼吸も、ますます合って来てる感じで、楽しいセッションでした。ドラムスをフェイントで外してニコニコ笑ってる松下さんの顔は、子供みたいで可愛いかったですよ(笑)
 
 ハコの構造上なのかもしれませんが、終演後、メンバーの人達は割とすぐにフロアに出て来て交流していました。向井さんは、フツーにステージのモニターに腰掛けてビールを飲んでおり、俺が挨拶すると缶を持ち上げて「ありがとう」と応えてくれました!
 
 こうして3夜に渡る3バンドライヴは幕を閉じたわけですが、どの日もワクワクさせてもらったし、楽しかったし、違う発見があって、3日間とも見て本当に良かったです☆
Live Report #29 :MARZ(050503)
2005.5.3 新宿MARZ
 
 ゴールデンウィーク期間、同じ対バンによる連続ライヴ第2夜は、新宿にある約250人程度のライヴハウス=MARZにて行われました。
 このハコは、入り口が道路に面した1階にあり、ライヴスペースが地下なんですが、下のフロアから上が見通せる構造になっているので、開演前、上のPAブース脇で、ひなっちと松下さんが楽しそうに話しているのが見えてました。
 対バンの54−71は、前日同様MCなしノンストップで、たぶんやった曲もおんなじだった気がします。PANICSMILEは、ややセットリストを変えていました。この日のゲストは、福岡から来たという〈オークボT〉なる男の人。怒鳴ったり、一人芝居をしたりの変わった芸風(?)で、場内を沸かせておりました。
 そして登場してきたZAZEN BOYS―――。この日も、熱いステージでしたよ〜☆しかも、曲数増えてたし(^o^)
 
1. Fender Telecaster
2. SHI・GE・KI
3. USODARAKE
4. IKASAMA LOVE
5. Himitsu girls's top secret
6. 安眠棒
7. WHISKEY & UNUBORE
8. COLD BEAT
9. CRAZY DAYS CRAZY FEERING
10. 自問自答
UN. 開戦前夜
 
 まずは、前日とセットリストを変えてくれたことに感謝です。やっぱ、会場ごとに曲が入れ替わる楽しさは、ライヴの醍醐味のひとつでからね〜(^o^)
 もちろん、単に入れ替えただけじゃありません。演奏の仕方も違ってる。だから、ますます好きになるんです。
 この日は、3〜5の3曲を「嘘だらけで、イカサマなラヴをする女の秘密」みたくMCで繋いでたのが面白かったです。『MABOROSHI IN MY BLOOD』ナシで『IKASAMA LOVE』が始まったのも、メッチャ久しぶりだったから新鮮でした。
 『COLD BEAT』の後奏では、前日同様に無音部分を作って「鳴っとる、鳴っとる。聞こえる、聞こえる」とつぶやきつつ、ウチらに向かって「聞こえますでしょ〜」と言って笑いを誘ってました。
 この日のトピックは、アンコールでやってくれた『開戦前夜』の中盤です☆向井さんとカシオマンが用意された黒いスツールに腰掛けて向き合いながらギターのインプロ競演!演奏だけじゃなく、腰掛けて弾いてる姿や表情も含め、すっごく良かった♪その後に、今度はひなっちと松下さんのバトルがあり、それも最高でした!
 
 メンバーは前日よりさらにリラックスした感じで、その分演奏を楽しんでる気持ちのいいテンションが伝わってきて素敵なライヴでした☆
 二夜連続でZAZEN BOYSのライヴを見れて本当に幸せ!日増しにどんどん進化するに決まってますから、秋葉原が楽しみだ〜〜!
Live Report #28 :WEST(050502)
2005.5.2 渋谷O−WEST
 
 松下氏が加入しての新生ZAZEN BOYS。その2回目のライヴは、個性派のゲストを迎えて渋谷で開催されました。会場のWestは、前回のツアーで使われたO−Eestの反対側に位置し、キャパシティが約350人程度のハコでございます。
 新宿LOFTの時同様、開演前の客入れ音楽はジャズメインでした。そして、対バンの54−71とPANICSMILEが演奏。ご存知の方も多いかと思いますが、両バンドとも向井さんとは古くから付き合いのあるバンドで、しかも大変個性的な音作りを続けているバンドです。
 去年から3人編成になり、ヴォーカルがキーボードメインに変わった54−71によるMCなしノンストップのソリッドなステージ。後半サックス奏者も加わり、フリージャズテイストがさらに強まったPANICSMILEの演奏。いずれも、素晴らしいステージでした。
 その後のセットチェンジの間、フロアに流れていたのは、ジャズではなくLED ZEPPELINのアルバム“PRESENCE”でした!そして、いよいよZAZEN BOYSの登場であります。
 
1. Fender Telecaster
2. USODARAKE
3. MABOROSHI IN MY BLOOD
4. IKASAMA LOVE
5. Himitsu girls's top secret
6. KIMOCHI
7. You Make Me Feel So Bad
8. COLD BEAT
9. 自問自答
 
 かなり明るい照明の中登場したメンバーは、4/28に比べるとリラックスした雰囲気でしたが、演奏はもちろんキレてます。オープニング曲『Fender Telecaster』は、前奏部分で早くもロングヴァージョン☆向井さんが片足をギターの前後に動かす変なポーズ(笑)を取りながら長弾きし、それにメンバーが応えるライヴならではのパフォーマンスは最高でした!
 アレンジのガラッと変わった『USODARAKE』は、さらに鋭いキレを見せてくれました。『MABOROSHI IN MY BLOOD』の途中で向井さんのギターからストラップが外れるハプニングがありましたが、中腰になりながらも弾く手を止めない姿はさすがでしたよ☆
 この日の新曲は『Himitsu girl's〜』だけでしたが、改めてカッコよかった!「Himitsu Girl's Top Secret!」って叫ぶところとかも超キてます。早く音源でも聴きたいな♪
 以前より“ささくれ立った”感じが強まった『KIMOCHI』も良かったし、『You Make Me Feel So Bad』では、カシオマンギターの緩〜い感じも素敵でした。この2曲のツナギ方もカッコいいです(^o^)
 『COLD BEAT』は、前回に引き続き後奏が2部に分かれていました。一旦終わったかに見える演奏が、再び始まるあたりのドキドキ感がタマランわ。後半は、向井さんがギターのネックを下げると音量がフェイドアウトし、逆に上げるとアップするんですが、そこがメッチャ楽しいんです。
 途中、まったく無音になった時、「聞こえる、聞こえる」って向井さんが言い続けたのに超受けた(笑)
 新宿のレポでは書き忘れましたが、『自問自答』も新しいアレンジになっています。最後の「繰り返される諸行無常や」のブレイクまでは、向井さんと松下さんのドラムスだけで、ややヒップホップ風に進行し、最後からひなっちとカシオマンが加わるんです。このアレンジもまた新鮮でカッコいいですよ。
 
 この日は、メンバー退場後かなり観客の拍手は続きましたが、アンコールはありませんでした。しばらくして聡さんが出て来て、「きょうはこれで終わりです。またどんどんやるんで、また来て下さい」とコメント。
 正直、もう2曲ぐらい聞きたかったけど、すっごく楽しかったから欲張りません。終演後、新宿では話せなかったので、ひなっちに声を掛けました。相変わらず気さくに質問に答えてくれて嬉しかったです!
 あ〜あ、ZAZEN BOYSのライヴはマジで後引くわ。何回行っても、また行きたくなるもん♪
Live Report #27 :LOFT(050428)
2005.4.28 新宿LOFT
 
 衝撃のアヒト君脱退発表、そしてCDJでの第一期ラストライヴから約4ヶ月―――。この日、新ドラマー松下氏が加入しての第二期ZAZEN BOYSが、ついに姿を現しました!その記念すべき初ライヴが行われたのは、新宿LOFT。第一期ZAZEN BOYSが初ワンマンを行った新宿の街で、新たな生命が誕生することになったわけです。
 ドリンク交換もせず、速攻フロアの前方を目指し、ステージ付近で開演を待つ間、「いったいどんな音になってるんだろう」「1曲目はなんだろう」「新曲とかやるのかな」などの考えが頭を駆け巡り、いつになくドキドキしちゃいました。ちなみに、この日開演まで流されていた客入れ音楽は、一貫してジャズでした。
やがてフロアが暗くなり、『マーキームーン』が流れ出し、大歓声の中、赤茶色のシャツ姿の向井さんを先頭にメンバーが登場!ドレッドっぽい髪型に変身したひなっちは、早速ステージ前に出て客をあおっています。マイペースでチューニングするカシオマン。そして、新メンバーの松下さんは、想像以上の巨漢でありました。彼の前にあるドラムセットが、ツインスネアだったのも超気になります。
 そして待望の新生初ライヴは、『Fender Telecaster』から始まりました。(セットリストを書いてみましたが、あんま自信がありません。もし間違いに気付かれた方は教えてくださいませ)
 
1. Fender Telecaster
2. MABOROSHI IN MY BLOOD
3. IKASAMA LOVE
4. SHI・GE・KI
5. USODARAKE
6. Himitsu Girls (新曲)
7. OVERHEAT (新曲)
8. 安眠棒
9. SEKARASIKA
10. DAIGAKUSEI
11. TANUKI
12. KIMOCHI
13. You Make Me Feel So Bad
14. COLD BEAT
15. WHISKEY & UNUBORE
16. CRAZY DAYS CRAZY FEERING
17. 自問自答
UN. 開戦前夜
 
気迫のこもった1曲目から、新メンバーの意気込みがずっしり伝わって来ました。途中で「柔道二段」と紹介された松下さんのドラミングは、まずは超パワフル。あれだけ大きな身体全体を使って刻まれるんだもん、スネアの皮を何枚も破ったという話に納得。バスドラの音量もハンパないんです。元々パーカッシヴなひなっちのベースも、それに呼応して更にぶっとい感じになり、全体的に重低音がアップした印象を受けました。
 『MABOROSHI IN MY BLOOD』『IKASAMA LOVE』は、そんなに大きなアレンジの変化はなかったようですけど、『SHI・GE・KI』『USODARAKE』は、ガラッと印象が変わっていました。音を言葉で説明するのって超難しいけど、なんていうかR&B色が濃いアレンジになっていて、特に『USODARAKE』なんか別の曲みたいでした。でもね、またカッコいいんだな〜☆
 そして次には、来た来た来た〜〜っ!新曲披露だ〜〜っ!しかも2曲連続ですよ!
 ま〜あ、とにかく凄かった。ハンパなくカッコいいんです。変調子のリズムとブレイクが独特のグルーブ感を生み出し、いやいや、まさに6本の狂ったハガネの振動っすよ♪あ〜、説明出来ない…。でも伝えたいから、誤解を恐れず、しいて例えるなら『Himitsu Girls』はLED ZEPPELINの6枚目っぽい感じで、『OVERHEAT』はKing Crimson後期っぽい感じっていうか…。とにかく、早く聴いて欲し〜い!
 『SEKARASIKA』では、一旦終わったかと思ったら、さらにアレンジを変えた後奏が再開されてメッチャカッコ良かったし、『DAIGAKUSEI』では、重低音を強調したアレンジに若干変えることで別のグルーブが生まれてビックリだったし、『COLD BEAT』も新たな展開の後奏があって最高にビリビリ来ましたよ〜☆
 今回ヴォーカルマイクが向井さんの1本だけだったんで、『CRAZY DAYS CRAZY FEERING』もコーラスしないわけですけど、そのことも含め新しい感じに聞こえました。
 アンコール曲が『開戦前夜』だったっていうのも、なんかとっても新鮮。しかも「え〜今日はやってくんないんだ〜」ってちょっと残念だったから、超嬉しかった。もちろんソロも、インプロも最高にカッコよくて、楽しかったのは言うまでもありません。
 
 ついに姿を現した新生ZAZEN BOYSは、想像以上に素晴らしかったです、マジで。これからライヴを重ねるごとに、更に新しいグルーブ感は増殖するだろうし、新曲もどんどん生まれるわけで、ホントに目が離せません!
 終演後、初めて話した松下さんは、シャイな感じの方でしたけど、人懐っこい笑顔で応えてくれました(^o^)。新曲のタイトルを向井さんに聞いたらムニャムニャと猫語で(笑)交わされちゃいました。でも、聡さんとは、いつもより長くお話できたし、タクローさんともお話し出来たし、とにかく最高に楽しい一夜だったです♪
 

Next INDEX Back

ホーム 調理人 冷凍都市 番号少女 出前味噌 厨房
ブログ 掲示板


Last Updated: 2024/4/13 Sat.

メールはこちらまで。