ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #m-6 :逗子(050708)
2005.7.8 逗子海岸KANNNON
 
 無戒秀徳A&Eのワンマンを久しぶりに見て参りました!なんたって今回は逗子海岸にある期間限定「海の家」でのライヴですからね☆これ見逃す手はないぞってことで、電車を乗り継いで逗子へ!
 以前、車では訪れたことがありましたが、たぶん電車で行くのは初めてかも…。予想以上に遠かったです。横須賀線の逗子駅に着くだけでも、だいぶ掛かったけど、また駅から海岸まで歩いて10分以上はあるんだもん。余裕で出発したつもりだったのに、会場に辿り着いたのは、けっこうギリでした。それでも、場所が遠いのと平日の17:00開演っていう時間のせいか、まだオープン時には、あんま人が集まってなかったおかげで、最前ドまん中の椅子をゲットすることが出来ました(^o^)
 アナウンスどおり下は砂浜。外からは波の音が聞こえてきます。そんな場所で、しかもチェアーに坐って缶ビールを飲みながら登場を待つ―――ああ、なんか超ゆったり寛いだ気分。そういう雰囲気の場所だからでしょうか、照明が落ちたりもせず、時間になると麦藁帽子とグラサンで夏気分に仕立てた向井さんがブラ〜っと登場。しかも、その格好に自分自身受けて吹いてました(笑)
 この日は、予告どおり“KAIDAN SESSION”(怖い体験談をするコーナー)がありまして、その前後に演奏があるという構成でした。
 
1. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
2. 6本の狂ったハガネの振動
3. Delayed Brain
4. KU〜KI
5. YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING
6. SENTIMENTAL GIRL'S VIOLENT JOKE
7. I don't know
8. KIMOCHI
9. 夏の幽霊
10. 夏は来ない
11. 守ってあげたい(byユーミン)
12. The Days Of NEKOMACHI
13. MABOROSHI IN MY BLOOD
15. TUESDAY GIRL
16. NEKO ODORI
17. 自問自答
===KAIDAN SESSION===
18.開戦前夜
19.Delayed Brain
 
 缶ビールを一口飲んで、ラフな感じで一曲目へ。7曲目までは、ずっとアコギで、連続して弾き語っていきました。伸びやかなボーカルの『YOUNG GIRL SEVENTEEN〜 』やザクザクしたストロークがカッコいい『SENTIMENTAL GIRL'S 〜』など、改めて曲の良さを感じました。
 その後、一旦エレギに持ち替えて、『KIMOCHI』のリフをエフェクターに出させ、本人は会場をうろつき廻り、おなご一人を選んでステージへ。久々に見る「野に咲く」デュエットは楽しかったです。
 この日、最初の目玉は、この後。向井さんは、再び麦藁帽子を被り、〈70年代のフォークシンガー〉という設定でのミニライヴを始めました。ユーモア精神たっぷりの向井さんですから、もちろんMCもそれっぽく喋るんで、場内は大受け(笑)。『夏の幽霊』は、夏の夕方に幽霊を見たというバラード調の歌。『夏は来ない』は、メッセージソング風の長渕テイストも混じったような歌でした。そして、「尊敬する松任谷先生の歌を歌います」などと言った後「これ、あくまでそういう設定ですから…」とか自己フォローして、譜面を見ながら『守ってあげたい』を。いや〜、まさか向井さんの歌うユ〜ミンが聞けるなんて思いもよらんかったけど、このコーナー楽しかった〜☆
 再び無戒秀徳ご本人に戻って、気分をガラッと変える突き刺すようなエレクトリックサウンドから始まる『The Days Of NEKOMACHI』。今まで何度も書いてますけど、やっぱカッコいい『TUESDAY GIRL』や大好きな『NEKO ODORI』を経て一旦休憩になりました。
 
 休憩後、“KAIDAN SESSION”が始まりました。このコーナーにはゲストがありました。その一人は、なんとカシオマン!聡さんったら、段取りを間違えて紹介の前に出ちゃったりしたんですけど、それがまた微笑ましかったな(^o^)。そしてもう一人は、NUMBER GIRL時代からのデザイナー三栖さん。
 まずは、この3人が順番に恐怖体験を語りました。ぶっちゃけ、あんま怖い話はなかったけど、適当に突っ込みを入れながら聞いてるそれぞれが、見てて楽しかったです。客席からも一人の女子が出て来て語りましたが、向井さんは話を聞くより、仕込みで後方に出てきた〈日本刀を持った軍人〉に大受けしており「なんで笑ってるんですか?」と女子に言われて、ますます吹き出してました(笑)。
 彼女の他に、MATSURIスタッフの〈イマイチ〉君も登場したこのコーナーは、怪談話そのものよりも、向井さんたちのラフな雰囲気が楽しかったです。
 
 そして、インプロ『開戦前夜』。いつもなら一人廻しですが、この日は袖からカシオマンを呼び寄せ、カシオマンにアコギを弾かせてのセッションでした!二人の掛け合いも、吉兼さんのアコギも、すっごく良かった♪その流れで、『Delayed Brain』も、今度はZAZENヴァージョンに近いアレンジで、これもカシオマンとの競演。そして最後は、向井さん一人で、ウチらと「繰り返される諸行無常〜」のコール&レスポンスを延々と繰り返しながら、楽器やコードを片付け、忘れ物ないかの指差し確認までして(笑)去って行きました。
 
 海岸というロケーションといい、素敵なゲストいい、いつものA&Eでは見れない貴重な体験が出来てホントに楽しい逗子の夜でした☆
Live Report #31 :QUATTRO(050621)
2005.6.21 渋谷QUATTRO
 
 前回のリキッドルームを残念ながら見れなかったので、久しぶりのワンマンを見る興奮と期待でドキドキしながらメンバーの登場を待ってたんですけど、やがて現れたZAZEN BOYSの約2時間に渡るライヴは、想像以上に凄まじいものでした!
 今までも見るたびに新しい発見があって、毎回ライヴならではの醍醐味を満喫させてもらってたわけですけど、うん、この日は、とにかく「凄まじかった」っていう言葉が一番当てはまるステージでした。
 
1. WHISKEY & UNUBORE
2. SHI・GE・KI
3. 安眠棒
4. USODARAKE
5. BRAIN CONSTRUCTION
6. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
7. YURETA YURETA YURETA
8. HARD LIQUOR
9. MABOROSHI IN MY BLOOD
10. IKASAMA LOVE
11. SEKARASIKA
12. KIMOCHI
13. You Make Me Feel So Bad
14. DAIGAKUSEI
15. TANUKI
16. CHIE chan's Landscape
17. COLD BEAT
18. CRAZY DAYS CRAZY FEERING
19. 自問自答
EN. 開戦前夜
 
 まずは登場してきた向井さんが、いつになく陽気な感じでグラサンを斜めに掛けて笑いを誘っていたのが印象的でした。こんな明るい登場は、なんか久しぶりだな。
 そして、1曲目が『WHISKEY & UNUBORE』だったのにもビックリ。俺の記憶では、初めての気がします。
 比較的元のアレンジに近い『SHI・GE・KI』で、場内は既にかなりヒートアップ。新アレンジの『USODARAKE』は、さらに切れ味を増していました。
 「まもなく7月の何日かにシングルが発売されますが…」の告知に続いてブチ込まれた2曲。最初にやった『BRAIN CONSTRUCTION』は、俺は初めて聞いたんですが、かなりヤバいです!ラップ的ヴォーカルと変拍子の演奏が交じり合った曲で、向井さんはギターに替わってショルキーを演奏。間奏部分でキーボードを弾き狂う向井さんがカッコいいんだな、これがまた♪改めてカッコ良さを実感できた『HIMITSU GIRL'S〜』では、エンディングで鳴るカシオマンのフレーズが耳に残ります。
 この日は、こっからの2曲がまた凄かった!ライヴでは久しぶりに聞く『YURETA YURETA YURETA』ですが、アレンジをガラッと変えての演奏…ってゆうか全く別の曲みたいでしたが、演奏のブレイクと再開のバランスが絶妙です☆そして、続いての新曲『HARD LIQUOR』もヤバいっす、マジで!歌詞は、早口で「密造したハードリカーを水道水で割って飲む」(…たぶん)という部分がほとんどだったようですけど、その間に挟まれる演奏が狂っていて、かなりキました♪今度のMaxi-Single、ヤバすぎだわ!
 後奏のカッコ良さに磨きが掛かった『SEKARASIKA』に続く『KIMOCHI』では、松下さんのドラミングが印象的でした。…っていうのも、松下氏が参加してから見た4回のライヴでは、まずそのパワフルさに圧倒され、次に繊細なテクニックに驚かされたわけですけど、この日の演奏には、それに加えて発狂振りが発揮されていたんです!うまく言えないけど…、今まで以上に、テクニックからハミ出す部分が出て来て、それが嬉しかったんです☆(わかるかな?こんな説明で…)
 
 LOFTでは聞けなかった『CHIE chan's〜』も聞けたし、新曲も3曲やってくれたし、アンコールも含めて20曲のステージは、たっぷり満腹感の味わえる最高のご馳走でした♪
 そしてこの日、全体を通して強く感じたのは、メンバーの一体感がすっご〜く増したってことです。新たなスタートを切った4人が、ようやく一つの塊になって来たっていうか、それぞれの個性が炸裂しつつ、合体して一匹の音獣と化した―――そんな印象を強く持ったライヴでした。
 
 終演後、最初に出てきたのは、ひなっち。ライヴ中にも紹介されてましたが、お子様が誕生とのこと。聞いたら女の子だって。そりゃ急いで帰るわ(笑)
 次は、カシオマン。アンプが変わっていた(電源ONにすると、ロゴが光るヤツ)ので聞いたら、大阪以降に変えたそうです。
 だいぶ経ってから、松下さん。ドラムの感想を言うと、丁寧に応えてくれ、「お台場のライヴも、楽しみです」って言ったら「お台場もいらっしゃるんですか?」だって(笑)
 最後にスタッフさんたちと出てきた向井さんは、ニコニコしていて上機嫌なご様子☆久しぶりに立ち止まって話を聞いてくれたので、メッチャ嬉しかったです(^o^)
 
 
興奮電気 #15
 向井さんの公式サイトで、ライヴアルバム『ZAZEN BOYS AT OSAKA』が配信されましたね!早速ダウンロードして聴きましたが、いや〜凄い!新たなスタートを切ったZAZEN BOYSライヴでの興奮が甦ってきて、もうシビレました♪
 向井さん自身、日記の中で、「配信での圧縮したサウンドはホンチャンではない」「今回の配信は「音のクオリティ云々より、今のオレらのライブ感をマー、カンジてくれや」っちゅう思いつきだけでやった」と語っていますが、音質がどうとか言う前に、とにかくライヴ音源を繰り返し聴くことが出来るんだもん、メッチャ嬉しいです(^o^)
 ZAZEN BOYSは、なんといってもライヴの演奏が最高ですよね☆だから、前回の会場限定ライヴCDには入っていない曲や、入ってるけどアレンジが大幅に変わった曲が満載の、しかも松下さんのドラムスとしては初のライヴ音源を、こういう形で聴けるなんて、マジで最高です♪
 夏のライヴ予定も、続々発表されてるし、もう興奮電気、俺の脳内にビンビン走りまくっております!!!
                (2005/06/01)
 
Live Report #30 :GOODMAN(050506)
2005.5.6 秋葉原 CLUB GOODMAN
 
 雨の降る金曜日、54−71・PANICSMILEと3バンドで廻る連続ライヴのラスト=3発目が行われたのは、秋葉原です。このライヴハウスは、たぶん、今回選ばれた3箇所の中では一番狭いんじゃないかな…。SHELTERをひと回り小さくしたような感じのフロアです。
 おそらく同じ選曲の54−71、この日はゲストなしだったPANICSMILE、両バンドの演奏が終わり、LED ZEPPELIN“PRESENCE”の流れる中、セットチェンジが進行。
 そして、この日は、おなじみ『マーキームーン』も掛からず、ほんの少しフロアの光量が下がっただけで、ステージが明るくなり、メンバーがバラバラと右手から登場しました。そのせいか、後ろからの〈押し〉もなく、緩〜い空気で始まりました。
 
1. Fender Telecaster
2. USODARAKE
3. IKASAMA LOVE
4. Himitsu girls's top secret
5. KIMOCHI
6. You Make Me Feel So Bad
7. WHISKEY & UNUBORE
8. COLD BEAT
9. CRAZY DAYS CRAZY FEERING
10. 開戦前夜
 
 あくまで想像ですけどね、もしかすると緩〜い感じで登場したのも、渋谷でやった『MABOROSHI IN MY BLOOD』や新宿でやった『安眠棒』などの、どちらかと言えば客がノリ易い曲をリストから外したのも、「この日は、よりラフな空気のライヴにしよう」っていう意図があったのかもしれません。それはともかく、ライヴ全体に、いい意味で肩の力が抜けた軽さみたいなものを感じました。
 この日はアンコールなしだったので、本編ラストが『開戦前夜』ってことになるわけですが、これって珍しいですよね。ま、そんなことはいいとして、この日も良かったなあ『開戦前夜』―――。新宿に引き続き、各自のソロを廻してからインプロに入るのではなく、「向井さんとカシオマン」「ひなっちと松下さん」というペアでセッションしてから合流って組み立てでした。
 向井さんと聡さんは、最初ドラムセットの設置してある平台に腰掛けて始めましたが、すぐにまた立ち上がり、向き合ってメロウなメロディーを。終盤にあった2本同時のカッティング(ストローク)もカッコ良かったな♪
 ひなっちと松下さんは、リズム隊としての呼吸だけじゃなく、人としての呼吸も、ますます合って来てる感じで、楽しいセッションでした。ドラムスをフェイントで外してニコニコ笑ってる松下さんの顔は、子供みたいで可愛いかったですよ(笑)
 
 ハコの構造上なのかもしれませんが、終演後、メンバーの人達は割とすぐにフロアに出て来て交流していました。向井さんは、フツーにステージのモニターに腰掛けてビールを飲んでおり、俺が挨拶すると缶を持ち上げて「ありがとう」と応えてくれました!
 
 こうして3夜に渡る3バンドライヴは幕を閉じたわけですが、どの日もワクワクさせてもらったし、楽しかったし、違う発見があって、3日間とも見て本当に良かったです☆
Live Report #29 :MARZ(050503)
2005.5.3 新宿MARZ
 
 ゴールデンウィーク期間、同じ対バンによる連続ライヴ第2夜は、新宿にある約250人程度のライヴハウス=MARZにて行われました。
 このハコは、入り口が道路に面した1階にあり、ライヴスペースが地下なんですが、下のフロアから上が見通せる構造になっているので、開演前、上のPAブース脇で、ひなっちと松下さんが楽しそうに話しているのが見えてました。
 対バンの54−71は、前日同様MCなしノンストップで、たぶんやった曲もおんなじだった気がします。PANICSMILEは、ややセットリストを変えていました。この日のゲストは、福岡から来たという〈オークボT〉なる男の人。怒鳴ったり、一人芝居をしたりの変わった芸風(?)で、場内を沸かせておりました。
 そして登場してきたZAZEN BOYS―――。この日も、熱いステージでしたよ〜☆しかも、曲数増えてたし(^o^)
 
1. Fender Telecaster
2. SHI・GE・KI
3. USODARAKE
4. IKASAMA LOVE
5. Himitsu girls's top secret
6. 安眠棒
7. WHISKEY & UNUBORE
8. COLD BEAT
9. CRAZY DAYS CRAZY FEERING
10. 自問自答
UN. 開戦前夜
 
 まずは、前日とセットリストを変えてくれたことに感謝です。やっぱ、会場ごとに曲が入れ替わる楽しさは、ライヴの醍醐味のひとつでからね〜(^o^)
 もちろん、単に入れ替えただけじゃありません。演奏の仕方も違ってる。だから、ますます好きになるんです。
 この日は、3〜5の3曲を「嘘だらけで、イカサマなラヴをする女の秘密」みたくMCで繋いでたのが面白かったです。『MABOROSHI IN MY BLOOD』ナシで『IKASAMA LOVE』が始まったのも、メッチャ久しぶりだったから新鮮でした。
 『COLD BEAT』の後奏では、前日同様に無音部分を作って「鳴っとる、鳴っとる。聞こえる、聞こえる」とつぶやきつつ、ウチらに向かって「聞こえますでしょ〜」と言って笑いを誘ってました。
 この日のトピックは、アンコールでやってくれた『開戦前夜』の中盤です☆向井さんとカシオマンが用意された黒いスツールに腰掛けて向き合いながらギターのインプロ競演!演奏だけじゃなく、腰掛けて弾いてる姿や表情も含め、すっごく良かった♪その後に、今度はひなっちと松下さんのバトルがあり、それも最高でした!
 
 メンバーは前日よりさらにリラックスした感じで、その分演奏を楽しんでる気持ちのいいテンションが伝わってきて素敵なライヴでした☆
 二夜連続でZAZEN BOYSのライヴを見れて本当に幸せ!日増しにどんどん進化するに決まってますから、秋葉原が楽しみだ〜〜!

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Last Updated: 2024/11/2 Sat.

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