2005.4.28 新宿LOFT
衝撃のアヒト君脱退発表、そしてCDJでの第一期ラストライヴから約4ヶ月―――。この日、新ドラマー松下氏が加入しての第二期ZAZEN BOYSが、ついに姿を現しました!その記念すべき初ライヴが行われたのは、新宿LOFT。第一期ZAZEN BOYSが初ワンマンを行った新宿の街で、新たな生命が誕生することになったわけです。
ドリンク交換もせず、速攻フロアの前方を目指し、ステージ付近で開演を待つ間、「いったいどんな音になってるんだろう」「1曲目はなんだろう」「新曲とかやるのかな」などの考えが頭を駆け巡り、いつになくドキドキしちゃいました。ちなみに、この日開演まで流されていた客入れ音楽は、一貫してジャズでした。
やがてフロアが暗くなり、『マーキームーン』が流れ出し、大歓声の中、赤茶色のシャツ姿の向井さんを先頭にメンバーが登場!ドレッドっぽい髪型に変身したひなっちは、早速ステージ前に出て客をあおっています。マイペースでチューニングするカシオマン。そして、新メンバーの松下さんは、想像以上の巨漢でありました。彼の前にあるドラムセットが、ツインスネアだったのも超気になります。
そして待望の新生初ライヴは、『Fender Telecaster』から始まりました。(セットリストを書いてみましたが、あんま自信がありません。もし間違いに気付かれた方は教えてくださいませ)
1. Fender Telecaster
2. MABOROSHI IN MY BLOOD
3. IKASAMA LOVE
4. SHI・GE・KI
5. USODARAKE
6. Himitsu Girls (新曲)
7. OVERHEAT (新曲)
8. 安眠棒
9. SEKARASIKA
10. DAIGAKUSEI
11. TANUKI
12. KIMOCHI
13. You Make Me Feel So Bad
14. COLD BEAT
15. WHISKEY & UNUBORE
16. CRAZY DAYS CRAZY FEERING
17. 自問自答
UN. 開戦前夜
気迫のこもった1曲目から、新メンバーの意気込みがずっしり伝わって来ました。途中で「柔道二段」と紹介された松下さんのドラミングは、まずは超パワフル。あれだけ大きな身体全体を使って刻まれるんだもん、スネアの皮を何枚も破ったという話に納得。バスドラの音量もハンパないんです。元々パーカッシヴなひなっちのベースも、それに呼応して更にぶっとい感じになり、全体的に重低音がアップした印象を受けました。
『MABOROSHI IN MY BLOOD』『IKASAMA LOVE』は、そんなに大きなアレンジの変化はなかったようですけど、『SHI・GE・KI』『USODARAKE』は、ガラッと印象が変わっていました。音を言葉で説明するのって超難しいけど、なんていうかR&B色が濃いアレンジになっていて、特に『USODARAKE』なんか別の曲みたいでした。でもね、またカッコいいんだな〜☆
そして次には、来た来た来た〜〜っ!新曲披露だ〜〜っ!しかも2曲連続ですよ!
ま〜あ、とにかく凄かった。ハンパなくカッコいいんです。変調子のリズムとブレイクが独特のグルーブ感を生み出し、いやいや、まさに6本の狂ったハガネの振動っすよ♪あ〜、説明出来ない…。でも伝えたいから、誤解を恐れず、しいて例えるなら『Himitsu Girls』はLED ZEPPELINの6枚目っぽい感じで、『OVERHEAT』はKing Crimson後期っぽい感じっていうか…。とにかく、早く聴いて欲し〜い!
『SEKARASIKA』では、一旦終わったかと思ったら、さらにアレンジを変えた後奏が再開されてメッチャカッコ良かったし、『DAIGAKUSEI』では、重低音を強調したアレンジに若干変えることで別のグルーブが生まれてビックリだったし、『COLD BEAT』も新たな展開の後奏があって最高にビリビリ来ましたよ〜☆
今回ヴォーカルマイクが向井さんの1本だけだったんで、『CRAZY DAYS CRAZY FEERING』もコーラスしないわけですけど、そのことも含め新しい感じに聞こえました。
アンコール曲が『開戦前夜』だったっていうのも、なんかとっても新鮮。しかも「え〜今日はやってくんないんだ〜」ってちょっと残念だったから、超嬉しかった。もちろんソロも、インプロも最高にカッコよくて、楽しかったのは言うまでもありません。
ついに姿を現した新生ZAZEN BOYSは、想像以上に素晴らしかったです、マジで。これからライヴを重ねるごとに、更に新しいグルーブ感は増殖するだろうし、新曲もどんどん生まれるわけで、ホントに目が離せません!
終演後、初めて話した松下さんは、シャイな感じの方でしたけど、人懐っこい笑顔で応えてくれました(^o^)。新曲のタイトルを向井さんに聞いたらムニャムニャと猫語で(笑)交わされちゃいました。でも、聡さんとは、いつもより長くお話できたし、タクローさんともお話し出来たし、とにかく最高に楽しい一夜だったです♪
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