ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #34 :AX(050719)
2005.7.19 SHIBUYA−AX
 
 今さら言うまでもありませんが、ライヴは、パフォーマーだけでは成立しません。その場を共有している観客がいて、初めて成立するのがライヴなわけですけど、そんな当たり前のことを、改めてこの日は認識させられた気がします。
 前日のお台場がアウェイな状況だったのに対して、この日はワンマンだし、AXだし、ホームな状況だったわけですが、そんな空間をメンバーと観客が一体となって「ロックトランスフォームド状態」に沸騰させていった―――そんなライヴでした!今まで見たライヴの中でも、かなり上位にランクしたいライヴだったと思います。いや〜、マジで最高にシビレたわ♪
 
1. DAIGAKUSEI
2. SEKARASIKA
3. 安眠棒
4. USODARAKE TAKE2
5. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
6. BRAIN CONSTRUCTION
7. YURETA YURETA YURETA
8. MABOROSHI IN MY BLOOD
9. IKASAMA LOVE
10. HENTAI TERMINATED
11. HARD LIQUOR
12. TANUKI
13. WHISKEY & UNUBORE
14. CHIE chan's Landscape
15. 開戦前夜
16. COLD BEAT
17. CRAZY DAYS CRAZY FEERING
18. KIMOCHI
EN. 自問自答
 
 なんとなく「ただいま〜」って感じで出てきたメンバーを、「おかえり〜」って感じで満杯のウチらが大声援で迎え、ライヴは始まりました。そのオープニングが『DAIGAKUSEI』。この曲で始まるのも、俺にとっては初めてで、新鮮。ノッケから、カシオマンの奇妙フレーズが炸裂します。そして、切れ味の良い『SEKARASIKA』は、後奏部分で既にかなりヤバいテンションになり、ウチらのボルテージも上昇。
 会場からの「ボーウボウボウ」を得て盛り上がる『安眠棒』の後は、出たばかりのMaxi-Singleから3曲連続でブチかまされました。どの曲も、最初に聞いた時点から密度がどんどん増しており、まさに「曲はライヴで育つもの」を実感。特に『BRAIN CONSTRUCTION 』の後半、発射される4人の音の塊は凄まじい状態になってます!
 アレンジを全く変えて変身した『YURETA YURETA YURETA 』(これもTAKE2って言った方がいいのかな?)が、また最高。曲の構成としては、向井さんの〈念仏〉ラップと、他の3人の音塊が、向井さんの指示でオンとブレイクを繰り返すんですが、そのキマり方がハンパなくカッコいいんです。これなんか、絶対ライヴ来ないと体験できませんから!
 ファーストからの2曲でヒートアップした会場に、さらに撃ち込まれる2発の新曲音弾。ライヴでは初めて聞く『HENTAI TERMINATED』は、繰り返される「HENNTAI」という言葉に笑いながらもシビれたし、音源同様切れ目ナシで演奏された『HARD LIQUOR 』の切れ味といったら、素晴らしいなんて言葉じゃ表現できん。すでに狂乱状態の俺の脳内細胞は、まさに破裂寸前♪
 続いて、じっくり聞かせる部分と狂う部分の混在するZAZEN BOYSならではの3曲。すっごくいい演奏だったし、このバンドの底知れぬレパートリーの幅広さを再認識させられました☆
 毎回ゾクゾクする『開戦前夜』ですが、この日も最高!特にソロ部分は、3人とも持ち味を活かしつつ狂った演奏で、素晴らしかったです。そして、向井さんが聴きながら「ヒュ〜ヒュ〜」とか言って囃してて(笑)、本人もメンバーのソロに「キてる」んだってわかったし、それも含めて超よかった(^o^)。後奏部分が、今まで見た中で一番長かったんですが、それもメンバーがノッてる証拠だと思いました。
 中間のドラムスとの掛け合いに磨きが掛かった『COLD BEAT』、会場全体が揺れた『CRAZY DAYS〜』を経て、締めの『KIMOCHI』は、「野に咲く」付。そのリフ部分で松下さんも前に出て来て、ひなっちと並んで手拍子をしたんですけど、その子供みたいな笑顔が忘れられません。
 
 この日、演奏以外で印象的だったのは、ひなっちとカシオマンが笑顔でアイコンタクトを取る場面が多かったこと、松下さんがドラミングはもちろん表情もゴキゲンだったこと、『HARD LIQUOR』の後に向井さんが言った「この曲だけは口が廻らん」っていうコメント(笑)です。
 そういう部分も含めて、セットリストの構成も新鮮だったし、会場の一体感もハンパなかったし、マジで超充実しまくりの一夜でした♪♪♪
 
Live Report #33 :お台場(050718)
2005.7.18 お台場野外特設会場
 
 梅雨明け宣言が出された蒸し暑〜い祝日。ZAZEN BOYSは、お台場に特設されたステージで行われた“2005 LIVE FACTORY721”というライヴイベントに参加しました。
 開演2時間前の13:00オープンだったんですが、12:40頃には既にかなり長い「待ちの列」が出来ていました。炎天下で行われる野外イベントのため、入場の際、チケットは指定ブロックのリストバンドと交換する方式でした。交換して、まずは早速ブロックの下見。ステージの幅が思ったより狭いため、ウチらのブロックは最前は最前なんだけど、一番左端に寄ってもステージを斜めに見る感じの場所だったんで、ちょっと残念…。
 
 イベントは、ほぼ定刻に始まりました。始まる寸前に場内に流れていたのがNUMBER GIRLの『透明少女』だったので、嬉しくなっちゃいました。この曲が大きくなって、MCの2人が登場し、軽い前説の後いよいよライヴ開始。爽やかなHYのステージ、熱いトークと演奏を見せたサンボマスターに続いて、ZAZEN BOYSは3番手であります。
 
1. 開戦前夜
2. USODARAKE TAKE2
3. KIMOCHI
4. COLD BEAT
5. 自問自答
 
 どうです?凄くないすか?この潔いセットリスト!俺は、感動しましたね。
 …だって、この日の観客の中でZAZEN BOYSファンの数は、ぶっちゃけ少なかったと思います。(ちなみにZAZENの後、HIGH-LOWS→THE BAND HAS NO NAME→矢井田瞳→LOVE PSYCHDELICOというラインナップ)
 現に、俺のいた最前右側ブロックでも、周りは静かだったし、ステージ前の最前中央ブロックなんか「へ〜え」って感じでほとんど身体も動かしてないんだもん。もちろんノッてたファンは点在してたけど、会場全体としては悔しいけど少数派でした。おそらく観客のほとんどが、初めて存在を知ったんじゃないかな…。
 そんなアウェイな状況の中で、ZAZEN BOYSは客に媚びようとせず、バンドの現在を直球勝負でぶつけて来たんです。しかも1曲目が『開戦前夜』ですよ!そのストイックな姿勢に、ほんとマジ感動しました♪
 以前、向井さんは、四国のイベント“モンスターバッシュ”に出演し、無反応な観客を前にした時の感想を日記でこう述べています―――〈全ては刺せるか刺せんか、である。どんな状況であれ、刺せんかったらそれまでよ。 俺は、演る側と観客の関係がキレイにお膳立てされたライブなんぞ、「マジ興味ねえ」と思っている。「わかるやつだけわかればいい」とオノレのフィールドでのうのうとやるのはつまらん、とも思っている。イベントや対バンの誘いは山ほどあるが、面白そうだったらやるし、そうでなかったらやらん。ただ、「一人でも多くの人に届けたい」と購買層の裾野を広げるためだけにわざわざ場違いな場所に出て行って商売するつもりはない。そんな気力もヒマもねえ〉
 今回とは、もちろん場所も客層も違うだろうけど、観客の反応という点では似通った部分もあると思うので、あえて長く引用させていただきましたが、この日のステージを見て、そんな向井さんのコメントを思い出しつつ、初めて見た人の何人かは確実に「刺された」と思いました。
 さっきストイックって書きましたけど、ちゃ〜んとサービス精神だってあったんですよ!例えば『COLD BEAT』の後奏でフェイドアウトからミューとする部分で、「聞こえてる聞こえてる」の時、カシオマンが学校のチャイムのメロディを小さく弾いたりして、笑えたし…。
 久しぶりにアルバムヴァージョンに近い『自問自答』をやって去って行ったZAZEN BOYS―――。この後に出たアーティストたちのステージも、熱かったし、いいライヴだったけど、確実に俺の脳内を揺さぶったのはZAZEN BOYSだけだったし、マジで最高のバンドなんだって、この日改めて思いました☆
Live Report #32 :UNIT(050716)
2005.7.16 代官山UNIT
 
 すべての曲が脳天を突き刺す待望のシングル(=松下さん加入後の正式リリース音源第1弾!)が発売となったこの日、ZAZEN BOYSは、代官山にて〈NYニュー・ウェーヴ/ポスト・パンクの伝説〉とされる男が率いるJames Chance & The Contortions の初来日ライヴにゲストとして出演しました。
 外国アーティストとのライヴハウスでの対バンは初めてだし、このハコをバンドとして使うのも初めてだというせいもあったのか、この日のステージは曲数の少なさなど全く意識させないほど、充実した熱い演奏が繰り広げられました!
 ゲストとして1番手に出たPANIC SMILEの熱演に続いてZAZEN BOYS。明るい照明の中、登場してきたメンバーはリラックスした雰囲気。たまには、ビジュアル面も書いておくと(笑)、向井さんが「鯉の滝登りアロハ」、カシオマンが「ミュージシャンイラストアロハ」、ひなっちが「Hinatchiロゴ入りオレンジTシャツ」、松下さんが「赤い細かいギンガムチェックのシャツ」でした。
 登場の仕方は、ほんとリラックスしてましたが、演奏が始まると一転「驚異のロック野獣」と化し、NY代表を向かえ撃ちました。
 
1. Fender Telecaster
2. USODARAKE TAKE2
3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
4. IKASAMA LOVE
5. BRAIN CONSTRUCTION
6. COLD BEAT
7. 開戦前夜
 
 闇を切り裂くような緊張感を持った『Fender Telecaster』から、このバンドの唯一無比な存在感は発揮されていましたが、とにかくこの日のステージは、その「唯一無比さ」が際立ったセットリストとなっていました。いわゆる「誰もがノレる曲」を排し、とりわけZAZEN BOYSらしさの際立った曲での構成だったような気がしました。向井さんやメンバーの考えは別かもしれませんが、俺には「ZAZEN BOYSならではの、他のバンドとは違う味を凝縮してブチ込むぞ」っていう気合を感じたんです。
 シングルの音源で聴くと、音の絡まりの凄さを再認識させられる『USODARAKE TAKE2 』は、演奏に更に磨きが掛かりハンパなくカッコ良かったし、『HIMITSU GIRL'S 〜』の変拍子リズムも踊れるビートに昇華していました。
 フルコースの間に出るミニデザートのように『IKASAMA LOVE』をサラリとこなした後の『BRAIN CONSTRUCTION 』は、向井さんがショルキーでヴォーカルへの専念度が高い分、バンマスとしての存在感に鬼気迫るものがあり最高でした☆後奏部で、音源では聴けない長いインプロ的セッション部分があるんですけど、そこでの向井キーボード対メンバーの掛け合いも最高にキます、マジで♪ (前回気付かなかったけど、CDではシンセが弾いているリフの一部を、ライヴでは、ひなっちベースが弾いてるんですね!)
 キレの冴え渡る『COLD BEAT』も、後奏でフェイドアウトからミュートするパフォーマンスを見せてくれたし、『開戦前夜 』でのソロも、この日は3人とも長めで、ほんの少し太ったひなっち(←ごめんなさい)の攻撃的なベースラインが光ってました。
 
 初めて見たJames Chance & The Contortions のステージもカッコよかったし、なによりNYバンドとガッツリ渡りあったZAZEN BOYSの充実したライヴを見れたので、本当に参加して良かったです!…ってゆうか、ますますZAZEN BOYSのライヴはマジで見逃したくないって思っちゃいました☆
Live Report #m-6 :逗子(050708)
2005.7.8 逗子海岸KANNNON
 
 無戒秀徳A&Eのワンマンを久しぶりに見て参りました!なんたって今回は逗子海岸にある期間限定「海の家」でのライヴですからね☆これ見逃す手はないぞってことで、電車を乗り継いで逗子へ!
 以前、車では訪れたことがありましたが、たぶん電車で行くのは初めてかも…。予想以上に遠かったです。横須賀線の逗子駅に着くだけでも、だいぶ掛かったけど、また駅から海岸まで歩いて10分以上はあるんだもん。余裕で出発したつもりだったのに、会場に辿り着いたのは、けっこうギリでした。それでも、場所が遠いのと平日の17:00開演っていう時間のせいか、まだオープン時には、あんま人が集まってなかったおかげで、最前ドまん中の椅子をゲットすることが出来ました(^o^)
 アナウンスどおり下は砂浜。外からは波の音が聞こえてきます。そんな場所で、しかもチェアーに坐って缶ビールを飲みながら登場を待つ―――ああ、なんか超ゆったり寛いだ気分。そういう雰囲気の場所だからでしょうか、照明が落ちたりもせず、時間になると麦藁帽子とグラサンで夏気分に仕立てた向井さんがブラ〜っと登場。しかも、その格好に自分自身受けて吹いてました(笑)
 この日は、予告どおり“KAIDAN SESSION”(怖い体験談をするコーナー)がありまして、その前後に演奏があるという構成でした。
 
1. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
2. 6本の狂ったハガネの振動
3. Delayed Brain
4. KU〜KI
5. YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING
6. SENTIMENTAL GIRL'S VIOLENT JOKE
7. I don't know
8. KIMOCHI
9. 夏の幽霊
10. 夏は来ない
11. 守ってあげたい(byユーミン)
12. The Days Of NEKOMACHI
13. MABOROSHI IN MY BLOOD
15. TUESDAY GIRL
16. NEKO ODORI
17. 自問自答
===KAIDAN SESSION===
18.開戦前夜
19.Delayed Brain
 
 缶ビールを一口飲んで、ラフな感じで一曲目へ。7曲目までは、ずっとアコギで、連続して弾き語っていきました。伸びやかなボーカルの『YOUNG GIRL SEVENTEEN〜 』やザクザクしたストロークがカッコいい『SENTIMENTAL GIRL'S 〜』など、改めて曲の良さを感じました。
 その後、一旦エレギに持ち替えて、『KIMOCHI』のリフをエフェクターに出させ、本人は会場をうろつき廻り、おなご一人を選んでステージへ。久々に見る「野に咲く」デュエットは楽しかったです。
 この日、最初の目玉は、この後。向井さんは、再び麦藁帽子を被り、〈70年代のフォークシンガー〉という設定でのミニライヴを始めました。ユーモア精神たっぷりの向井さんですから、もちろんMCもそれっぽく喋るんで、場内は大受け(笑)。『夏の幽霊』は、夏の夕方に幽霊を見たというバラード調の歌。『夏は来ない』は、メッセージソング風の長渕テイストも混じったような歌でした。そして、「尊敬する松任谷先生の歌を歌います」などと言った後「これ、あくまでそういう設定ですから…」とか自己フォローして、譜面を見ながら『守ってあげたい』を。いや〜、まさか向井さんの歌うユ〜ミンが聞けるなんて思いもよらんかったけど、このコーナー楽しかった〜☆
 再び無戒秀徳ご本人に戻って、気分をガラッと変える突き刺すようなエレクトリックサウンドから始まる『The Days Of NEKOMACHI』。今まで何度も書いてますけど、やっぱカッコいい『TUESDAY GIRL』や大好きな『NEKO ODORI』を経て一旦休憩になりました。
 
 休憩後、“KAIDAN SESSION”が始まりました。このコーナーにはゲストがありました。その一人は、なんとカシオマン!聡さんったら、段取りを間違えて紹介の前に出ちゃったりしたんですけど、それがまた微笑ましかったな(^o^)。そしてもう一人は、NUMBER GIRL時代からのデザイナー三栖さん。
 まずは、この3人が順番に恐怖体験を語りました。ぶっちゃけ、あんま怖い話はなかったけど、適当に突っ込みを入れながら聞いてるそれぞれが、見てて楽しかったです。客席からも一人の女子が出て来て語りましたが、向井さんは話を聞くより、仕込みで後方に出てきた〈日本刀を持った軍人〉に大受けしており「なんで笑ってるんですか?」と女子に言われて、ますます吹き出してました(笑)。
 彼女の他に、MATSURIスタッフの〈イマイチ〉君も登場したこのコーナーは、怪談話そのものよりも、向井さんたちのラフな雰囲気が楽しかったです。
 
 そして、インプロ『開戦前夜』。いつもなら一人廻しですが、この日は袖からカシオマンを呼び寄せ、カシオマンにアコギを弾かせてのセッションでした!二人の掛け合いも、吉兼さんのアコギも、すっごく良かった♪その流れで、『Delayed Brain』も、今度はZAZENヴァージョンに近いアレンジで、これもカシオマンとの競演。そして最後は、向井さん一人で、ウチらと「繰り返される諸行無常〜」のコール&レスポンスを延々と繰り返しながら、楽器やコードを片付け、忘れ物ないかの指差し確認までして(笑)去って行きました。
 
 海岸というロケーションといい、素敵なゲストいい、いつものA&Eでは見れない貴重な体験が出来てホントに楽しい逗子の夜でした☆
Live Report #31 :QUATTRO(050621)
2005.6.21 渋谷QUATTRO
 
 前回のリキッドルームを残念ながら見れなかったので、久しぶりのワンマンを見る興奮と期待でドキドキしながらメンバーの登場を待ってたんですけど、やがて現れたZAZEN BOYSの約2時間に渡るライヴは、想像以上に凄まじいものでした!
 今までも見るたびに新しい発見があって、毎回ライヴならではの醍醐味を満喫させてもらってたわけですけど、うん、この日は、とにかく「凄まじかった」っていう言葉が一番当てはまるステージでした。
 
1. WHISKEY & UNUBORE
2. SHI・GE・KI
3. 安眠棒
4. USODARAKE
5. BRAIN CONSTRUCTION
6. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
7. YURETA YURETA YURETA
8. HARD LIQUOR
9. MABOROSHI IN MY BLOOD
10. IKASAMA LOVE
11. SEKARASIKA
12. KIMOCHI
13. You Make Me Feel So Bad
14. DAIGAKUSEI
15. TANUKI
16. CHIE chan's Landscape
17. COLD BEAT
18. CRAZY DAYS CRAZY FEERING
19. 自問自答
EN. 開戦前夜
 
 まずは登場してきた向井さんが、いつになく陽気な感じでグラサンを斜めに掛けて笑いを誘っていたのが印象的でした。こんな明るい登場は、なんか久しぶりだな。
 そして、1曲目が『WHISKEY & UNUBORE』だったのにもビックリ。俺の記憶では、初めての気がします。
 比較的元のアレンジに近い『SHI・GE・KI』で、場内は既にかなりヒートアップ。新アレンジの『USODARAKE』は、さらに切れ味を増していました。
 「まもなく7月の何日かにシングルが発売されますが…」の告知に続いてブチ込まれた2曲。最初にやった『BRAIN CONSTRUCTION』は、俺は初めて聞いたんですが、かなりヤバいです!ラップ的ヴォーカルと変拍子の演奏が交じり合った曲で、向井さんはギターに替わってショルキーを演奏。間奏部分でキーボードを弾き狂う向井さんがカッコいいんだな、これがまた♪改めてカッコ良さを実感できた『HIMITSU GIRL'S〜』では、エンディングで鳴るカシオマンのフレーズが耳に残ります。
 この日は、こっからの2曲がまた凄かった!ライヴでは久しぶりに聞く『YURETA YURETA YURETA』ですが、アレンジをガラッと変えての演奏…ってゆうか全く別の曲みたいでしたが、演奏のブレイクと再開のバランスが絶妙です☆そして、続いての新曲『HARD LIQUOR』もヤバいっす、マジで!歌詞は、早口で「密造したハードリカーを水道水で割って飲む」(…たぶん)という部分がほとんどだったようですけど、その間に挟まれる演奏が狂っていて、かなりキました♪今度のMaxi-Single、ヤバすぎだわ!
 後奏のカッコ良さに磨きが掛かった『SEKARASIKA』に続く『KIMOCHI』では、松下さんのドラミングが印象的でした。…っていうのも、松下氏が参加してから見た4回のライヴでは、まずそのパワフルさに圧倒され、次に繊細なテクニックに驚かされたわけですけど、この日の演奏には、それに加えて発狂振りが発揮されていたんです!うまく言えないけど…、今まで以上に、テクニックからハミ出す部分が出て来て、それが嬉しかったんです☆(わかるかな?こんな説明で…)
 
 LOFTでは聞けなかった『CHIE chan's〜』も聞けたし、新曲も3曲やってくれたし、アンコールも含めて20曲のステージは、たっぷり満腹感の味わえる最高のご馳走でした♪
 そしてこの日、全体を通して強く感じたのは、メンバーの一体感がすっご〜く増したってことです。新たなスタートを切った4人が、ようやく一つの塊になって来たっていうか、それぞれの個性が炸裂しつつ、合体して一匹の音獣と化した―――そんな印象を強く持ったライヴでした。
 
 終演後、最初に出てきたのは、ひなっち。ライヴ中にも紹介されてましたが、お子様が誕生とのこと。聞いたら女の子だって。そりゃ急いで帰るわ(笑)
 次は、カシオマン。アンプが変わっていた(電源ONにすると、ロゴが光るヤツ)ので聞いたら、大阪以降に変えたそうです。
 だいぶ経ってから、松下さん。ドラムの感想を言うと、丁寧に応えてくれ、「お台場のライヴも、楽しみです」って言ったら「お台場もいらっしゃるんですか?」だって(笑)
 最後にスタッフさんたちと出てきた向井さんは、ニコニコしていて上機嫌なご様子☆久しぶりに立ち止まって話を聞いてくれたので、メッチャ嬉しかったです(^o^)
 
 

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Last Updated: 2024/4/13 Sat.

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