ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #46 :CDJ(051230)
2005.12.30 幕張メッセ EARTH STAGE
 
 2005年最後のライヴは、去年同様COUNT DOWN JAPAN FESTIVAL。ステージも、去年と同じEARTH STAGEでした。違うのは、去年はアヒト君だったドラムスが松下さんに変わっていること。
 奇しくも、この日アヒト君は、自ら率いる新しいバンドのライヴを、同じ会場内でやっていたわけで、なんか不思議な感じがしました。
 さて、一年を締めくくるライヴのセットリストは、以下のとおりでした。
 
1. USODARAKE
2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
3. HARD LIQUOR
4. FRIDAY NIGHT
5. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
6. COLD BEAT
7. COLD SUMMER
8. 半透明少女関係
 
 今回は、フェスということもあり、セットチェンジの時間短縮のためか、キーボードが最初からセッティングされていました。
 ライヴ前のサウンドチェックで、松下さんだけは自ら出て叩いていましたが、その時間が長めだったので、ドラムソロを1曲オマケで聞いたような得した気分でした(^o^)
 登場曲なしで、明るい中4人が現れると、でっかいEARTH STAGEのフロアからは大歓声が響きます。ず〜っとステージの方を見ていて、後ろは振り返らなかったから正確にはわかんないすけど、かなり入ってたんじゃないかな…。
 3曲目まではノンストップで駆け上がり、新譜の告知を挟んで『FRIDAY NIGHT』に。そして、名古屋・AXに続く新ヴァージョンの『CRAZY DAYS〜』。新しいアレンジは、ますます磨きが掛かってきた感じです。
 『COLD BEAT』では、後半フェイドアウトしてミュートしましたが、そこで「ロックンロール」のコール&レスポンス!
 切れ味鋭い『COLD SUMMER』が終わるやいなや、切れ目ナシで『半透明少女関係』へ突入!『COLD SUMMER』→『半透明〜』という流れは初体験の気がしますが、それだけに新鮮で、テンションも途切れずガンノリしちゃいました♪
 この日の『半透明〜』も〈お祭りビート付き〉でしたが、「えじゃないか、えじゃないか、えじゃないか」の後に、またもや「ロックンロール」のコール&レスポンスが登場!まさに〈Rock'n Roll MATSURI〉って感じで最高の気分でした☆
 
 振り返ってみると、この日のライヴは松下さんが加わったことで変化したZAZEN BOYSの現在を象徴するような曲のダイジェストみたいな気もしました。
 初期からある曲も、2005年以降に発表された曲も、それぞれに新鮮な調理を加えて食べさせてくれたディナーパーティーって感じ♪―――ご馳走様でした(^o^)
Live Report #45 :AX(051227)
2005.12.27 SHIBUYA−AX
 
 ZAZEN BOYS今年最後のワンマンは、寒風吹きすさぶ渋谷で開催されました。雪が降るんじゃないかと思ったぐらいマジで寒い夜でしたが、ツアーファイナルとなるAXは、真夏のような空間になりました。
 セットリストは、本編最後に『半透明少女関係』があった以外、珍しくその前の名古屋と一緒でした。
 
1. USODARAKE
2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
3. HARD LIQUOR
4. MABOROSHI IN MY BLOOD
5. IKASAMA LOVE
6. 開戦前夜
7. METAL FICTION
8. FRIDAY NIGHT
9. WATER FRONT
10. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
11. COLD BEAT
12. TELECASTER SUMMER
13. 感覚的にNG
14. CHIE chan's Landscape
15. TANUKI
16. WHISKEY & UNUBORE
17. COLD SUMMER
18. 自問自答
19. 半透明少女関係
EN. KIMOCHI
 
 登場した向井さんは、かなりテンションが上がってるみたいで、「シーブーヤ」の声もパワフルでしたよ〜。
 5曲目までは、ステージとフロアが一体となってガ〜ッと揚がってく感じで、一気に駆け抜けて行きました。『HARD LIQUOR』の後奏とか、いつもよりメンバーが接近して集まっていて、4人で作った輪から音を放つ姿には、凄まじいものがありました!
 『開戦前夜』のソロ&インプロ部分では、この日も向井さんとひなっちの掛け合いがあり、どっちも負けないバトルは最高でした♪
 新曲披露の1番目『METAL FICTION』は、導入部の《ぶつぶつブレイク》があることで、余計に本編のソリッドな演奏が引き立つ気がして、改めて曲の構成に感心しました。この日は、〈呼んだ芸者さんがなかなか来ない客〉ヴァージョン(笑)があり、「俺のヤッコはまだか」みたいなブツブツでした。
 『FRIDAY NIGHT』は、新しいアルバムのリードPVが作られた曲でもあり、そこにも映っていますが、カシオマンがギターを引き出す前に独特のダンス(?)をするんですよ。それがまた超カッコいい。ってゆうか、その不思議なダンスから独特のフレーズが掻き鳴らされるに至る過程がゾクゾクするほど素敵です。曲自体も、向井さんの言葉にある「むじなのように揺れて」踊りたくなるようなダンスミュージックへと昇華してきてます。
 『WATER FRONT』は、演奏に更に磨きが掛かってきた気がします。ズシリと刺すようなソリッドなドラムス、アダルトで艶のあるベースライン、泣き叫ぶように唸るギター、ムーディーでありながら変態的なキーボード、そして「なにかに憑り付かれたように 笑い続ける一晩じゅう」と繰り返される歌詞。その全てが絡み合って、夜の空気を持った幻覚的世界に導いてくれました。すっごくいい演奏でした♪
 ライヴを重ねるごとに仕上がって行った感じの新曲に続いて演奏された『CRAZY DAYS CRAZY FEELING』は、名古屋に引き続き〈ブラコン色の強いヒップホップVer.〉でしたが、これも名古屋の時以上に「仕上がってきた感」のある凄く充実した演奏でした。後半、斜めに置かれたキーボードを叩き狂いながらラップする向井さんは、もうカッコいいとかいう言葉じゃ表現できないほどキてます。
 『COLD BEAT』では、途中フェイドアウトからミュートするパターンをやりましたが、ミュートの後で「シブヤ」(向井さん)「トーキョー」(客)というコール&レスポンスを入れたんですが、そこがまた新鮮で楽しかったです。
 『TELECASTER SUMMER』『感覚的にNG』の2曲は、いつか音源としても聞いてみたいけど、やっぱライヴな曲で素敵。
 『CHIE chan's〜』では、ラストの「ち、え、ちゃん、が」とカクカクなる所で、向井さんが自分の切り方に自分で受けて吹き出してたのが笑えました(^o^)
 終盤に向けても、緊張感を保ちながら即興性を楽しむような密度の濃い演奏が続き、凪と嵐を繰り返すような『COLD SUMMER』を経てラストへ。
 ファイナルだし、この日の空気から「来るかな〜」と思ったんですが、やはり『自問自答』から『半透明少女関係』へ繋げるエンディングでした。『半透明〜』の終盤に付けられた〈お祭りビート〉は、会場全体がまさに〈MATSURI〉をしてるような狂乱空間となり最高でした。
 アンコールに応えての『KIMOCHI』は、久々の「野に咲く」付。しかも、これも久しぶりに向井さんがフロアに降りて女子をピックアップ。そして、向井さんは、その女子と肩を組んだまま二人で袖に去って行きました(笑)。
 やがてひなっちが去り、松下さんと吉兼さんが最後を締めて、今年のワンマン最終日は終了となりました。
 
 廻った箇所の少ない短めの冬ツアーでしたが、各地での発見や反省を活かしてクウォリティを高めてきたんだなあと実感できるライヴでした。どんな時でも「これでいいんだ」と妥協することなく、更なる上の境地を目指して飽くなき追求を続ける姿勢に、改めて感動しました☆
 そして、まだ1回残っている、ほんとに今年最後のライヴ=CDJ。期待しています!
Live Report #44 :名古屋(051225)
2005.12.25 名古屋 CLUB QUATTRO
 
 前回訪れた時は、万博開催中の蒸し暑い夏でしたが、今回の名古屋は、何年振りとかいう大雪に見舞われた直後で、まだ道も部分的に根雪が凍っており、雪こそ降ってなかったけど、と〜っても寒かったですよ。
 しかし、フロアは熱気に溢れてて、観客はノッケからガンガン飛ばして盛り上げるタイプの人が多かったです。特にステージ付近は揉まれる揉まれる。俺のTシャツも、終演後ズブ濡れになっちゃいました!
 
1. USODARAKE
2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
3. HARD LIQUOR
4. MABOROSHI IN MY BLOOD
5. IKASAMA LOVE
6. 開戦前夜
7. METAL FICTION
8. FRIDAY NIGHT
9. WATER FRONT
10. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
11. COLD BEAT
12. TELECASTER SUMMER
13. 感覚的にNG
14. CHIE chan's Landscape
15. TANUKI
16. WHISKEY & UNUBORE
17. COLD SUMMER
18. 自問自答
EN. KIMOCHI
 
 マーキームーンで全員が登場し、向井さんのご当地コール「ナーゴーヤー」が、いつも以上に何度も叫ばれ『USODARAKE』へ。
 この日の序盤で印象的だったのは、『MABOROSHI IN MY BLOOD』の後半、短いブレイクの間にそれぞれの楽器が順番にちょっとだけ音を出す部分で、松下さんがフェイントっぽく遅らせて叩こうとしたんですが、少し遅すぎて焦って叩き「やっべ〜、遅れるとこだった」みたいな感じでニコ〜って笑った表情です。
 『開戦前夜』のソロ&インプロ部では、ひなっちと向井さんの〈こう弾いたらどう弾くよバトル〉が楽しかったです♪後半の「勝っても負けても」に入る前に「ナ〜ゴ〜ヤ〜」というコール&レスポンスを入れたのも新鮮でした!
 「新曲を、特に名古屋の人に聞いて頂きたい」(直後に「岐阜に行ったら、またそう言うんすけど」みたく正直トーク(笑))みたいに言って例の3曲。『METAL FICTION』前段のブツブツで、「石鹸がないぞ。ちゃんと買っとけ」みたいなセリフを小声でつぶやいてたのが笑えました(^o^)。『WATER FRONT』は、ベースが超カッコいい曲だなあって感じました。
 この日、個人的に一番ビックリしたと同時に、大収穫だったのは、久々に聞いた『CRAZY DAYS CRAZY FEELING』。しかも、アレンジを大幅に変えての演奏!長目のベースラインから入るファンキーかつヒップホップなテイストのヴァージョンで、アルバムとはまったく違う曲に変身してて、尺も長かったし、すっごく素敵でした☆
 アルバムに入らない『TELECASTER SUMMER』を、この日も聞くことが出来て嬉しかった。この曲、導入部分が『You Make Me Feel So Bad』にちょっと似てます。
 終盤も、たっぷり聴かせどころのある曲が続き、アンコールの『KIMOCHI』で、4つの楽器はそれぞれに再び暴れまくります。やがて向井さんが最初に退場。それからひなっちが退場。残った二人は最後まで演奏したんですけど、途中一旦終わるかに見えたところで、吉兼さんがアップ目のフレーズを投げ掛け、それに松下さんが笑いながら応えてて、なんかとってもイイ光景でした。
 
 ライヴごとに毎回新しい発見があるバンドって、そうはないと思います。でもZAZEN BOYSは必ずある。だからライヴ行かないと窒息しちゃうんですよね。
 ZAZEN BOYSの皆さん、これからも刺激を与え続けて下さ〜い♪
 
Live Report #s-2 :AX(051220)
2005.12.20 SHIBUYA−AX
 
 ひなっちが参加しているストレイテナーのライヴを、久々に見てきました。
 サマソニ以来です。その時は、レポを書けませんでしたが、SONIC STAGEのトップバッターで、とってもいいライヴでした。
 そして、久しぶりに見るこの日のテナーも、かなり熱いライヴでした。
 来年1月にリリースするという新曲も含めて、新旧取り混ぜてのライヴでしたが、ひなっちの観客を煽り続けながら弾く姿は素敵でした。表情も終始ニコニコしてて、メッチャ楽しそうでした。
 
 奇しくも、去年の今頃はZAZEN BOYSのドラムスだったアヒト君が、新たにドラマーとして加入した新生BEYONDSの初ライヴと同じイベントでのライヴだったんで、楽屋でどんな話をするんだろうとか、ついつい想像しちゃいました。
 いや〜、それにしても女性ファンが多いっすね〜。ステージに近いエリアにいた俺の周りは、女子ばっか。男の居場所が…(笑)
Live Report #43 :仙台(051213)
2005.12.13 仙台 CLUB JUNK BOX
 
 雪の秋田から、中一日、東北を旅しながら辿り着いた仙台は、もちろん寒かったんですけど、通過してきた秋田や岩手に比べればまだマシで、とりあえず雪は降ってなかったんで、歩くのは楽でした。
 この会場も、駅から歩いて10分ぐらいで、ファッションビルの地下にありました。ビックリしたのは、このライヴハウス、場内にトイレがないんですよ。だから、ビルのフロア共同のトイレを利用するしかないんです。こんなの初めて(笑)
 しかし、小振りのハコは、いかにもライヴハウスって空気で、ステージの横幅も狭く、イイ感じでした。そんな仙台でのセットリストは、こんなでした。
 
1. USODARAKE
2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
3. HARD LIQUOR
4. MABOROSHI IN MY BLOOD
5. IKASAMA LOVE
6. 開戦前夜
7. METAL FICTION
8. FRIDAY NIGHT
9. WATER FRONT
10. SEKARASIKA
11. COLD BEAT
12. TELECASTER SUMMER (新曲)
13. 感覚的にNG
14. CHIE chan's Landscape
15. TANUKI
16. WHISKEY & UNUBORE
17. COLD SUMMER
18. 自問自答
19. 半透明少女関係
 
 この日は、マーキームーンの流れる中、全員が登場。向井さんは「セーンダーイ」と煽りながら場内を見渡して、後方がおとなしかったのかな…「後ろの方、気仙沼ですか?」だって(笑)。
 『HIMITSU GIRL'S〜』は、後半のアレンジが少し変わってきています。この日も、ハンパない疾走感を持った『HARD LIQUOR』を経て、『MABOROSHI〜』『IKASAMA〜』と続きますが、この日は、なんかテンションを挙げていこうという鬼気迫るパワーのようなものを感じました。それに応えるかのように、観客もガンノリしてました。
この後に『開戦前夜』が来たので、ちょっとビックリしましたけど、すっごく良かった〜♪中でも印象に残ったのが、インプロ部分にあった向井さんとカシオマンのギターバトルです。それぞれの弾いたフレーズを似たフレーズで返したり、少し変化させて戻したりのキャッチボールは、演奏だけじゃなく、その姿や表情を見ていても最高に楽しかったです☆
 その後が、アダルトタイム(笑)となり、来年出るアルバムからの新曲を3曲。どの曲も、聞けば聞くほど好きになってきます。いや〜、他の曲もマジ早く聞きたいな〜。
 続いての『SEKARASIKA』は、秋田のように後半ラテンノリで「セカラ、セカラ、セカラ、セカラシカ〜」とか「セクハラ、セクハラ、セクハラ、セクハラシタ〜イ」(笑)などのコール&レスポンスがあり、盛り上がりました!
 『COLD BEAT』の中盤、ドラムがビートを刻んでギターとベースがリフを繰り返す部分で、いつもは向井さんが指で回数を指示支持するんですが、この日は、ほとんど指を使わず、口を膨らましたり、アイコンタクトを中心に指示を出してました!カッケ〜♪それにメンバーが応えてるから、すっごくチームワークの良さを感じました。
 なんとその次に、またもや聞いたことのない新曲『TELECASTER SUMMER』が聞けたんです!ギター2本の掛け合いをメインにしたミディアムテンポの曲で、向井さんの9/1付け日記にあった「SUMMER TELECASTER」のことじゃないかと思いますが、アルバムには収録されないようなので、ここで聞けてラッキ〜でした(^o^)。
 続いて、これまたアルバム未収録の『感覚的にNG』。ライヴでは、狂った感じの疾走感がマジでどんどん加速してて大好きなんですけど、よ〜く考えてみたら、もしかしてこの曲なんかは、CDとかで聞いたら意外と単調に聞こえるのかもしれませんね。だからライヴだけでやるのかも。だから、みんなライヴ見に来て下さ〜い♪
 『CHIE chan's』は、エンディングの「ち、え、ちゃ、ん、が、」とヴォーカルがカクカクブレイクする部分がライヴならではで素敵。久々に聞く『TANUKI』も、やっぱライヴでは盛り上がりますね〜。音の塊を堪能できる『WHISKEY & UNUBORE』では、ラスト「酔っ払い〜」を繰り返さず終わるパターンでした。
 秋田に引き続き、この日も『COLD SUMMER』をやってくれ、大感激☆それにしても、この寒い季節に〈SUMMER〉の付いた曲を2曲もやるなんて、にくいね〜☆
 久しぶりに4人でのイントロから始まった『自問自答』(それ以降は最近やってる、後半までドラムスと向井さんだけVer.)のタイトなカッコ良さに惚れてる暇もなく、そのまま『半透明少女関係』へ突入です!聞くのはサマソニ以来ですが、やっぱ超盛り上がる!…ってゆうか、この日の『半透明〜』は、メンバーのノリもハンパなくて、もうぐわ〜〜っていうか、ぐうぉ〜〜っていうか(笑)、とにかく凄かったです。「らっせ〜ら」「えじゃないか」の〈お祭りビート付き〉ヴァージョンでしたが、これを東北で聞いたから、感激もひとしおでした♪
 
 メンバーが去って、アンコールを求める拍手と歓声は、長〜く鳴り止まなかったですが、この日は久々にアンコールなし。でも、大満足!最後にすっごくいいロックトランスフォームド状態になって終わったんだもん、それで終わろうっていうメンバーの気持ちわかりますよね。
 この日は、観客も秋田に比べて「アゲて行こうぜ〜」みたいな人が多かった感じで、そのパワーがメンバーといい相互増幅を生み出したんじゃないかと思います。うん、いいライヴでした!―――秋田も、仙台も、東北まで来て良かった(^o^)
 

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Last Updated: 2024/4/13 Sat.

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