ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #42 :秋田(051211)
2005.12.11 秋田 CLUB SWINDLE
 
 もし可能なら、ZAZEN BOYSのライヴは全て見て廻りたいってマジで思うけど、お金のない者にとって、それは無理ですよね。だから、毎回ツアーが始まると、どこに行こうかすっごく悩みます。
 今回の冬のツアーも悩んだ末、とうとう秋田と仙台に初挑戦することにしました。ぶっちゃけ懐はスッカラカンです(x_x);でも、大収穫でした(^o^)
 
 この日の秋田は雪。会場は、駅から歩いて10分ぐらいの場所なんですけど、雪の積もった道は凍ってたりするし、その上メッチャ寒いんで、遠く感じました。しかも、開場するまで外の道で並ばなきゃだったから、中に入るまではけっこうツラかったです。
 でもね、ライヴ始まったら、寒さなんか吹き飛んじゃいましたよ、もちろん!
 まずは、そんな熱いライヴのセットリストから―――。
 
1. SI・GE・KI
2. USODARAKE
3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
4. HARD LIQUOR
5. MABOROSHI IN MY BLOOD
6. IKASAMA LOVE 
7. METAL FICTION
8. FRIDAY NIGHT
9. WATER FRONT
10. 開戦前夜
11. SEKARASIKA
12. COLD BEAT
13. 感覚的にNG
14. CHIE chan's Landscape
15. WHISKEY & UNUBORE
16. COLD SUMMER
17. 自問自答
EN. KIMOCHI
 
 フロアが暗くなり、ステージには、ひなっち一人だけが登場。シブくてカッコいいベースソロは、やがて『SI・GE・KI』のイントロへと変わり、ここで他の3人が登場。向井さんは「アーキター、ナマハゲー」と煽ります。この日、向井さんのキーワードは〈なまはげ〉だったらしく、「ナマハゲ市」とか「ナマハガって」とか大活躍(笑)。
 久々に聞く『SI・GE・KI』ですけど、後半ガンガン上がってくとこが、やっぱキますね〜。
 『HARD LIQUOR』では、カッコいい後奏に入る前の「水道水で割って飲む」のとこで、向井さんが踏み鳴らす足拍子がステキでした。その後の演奏も最高☆
 『MABOROSHI〜』『IKASAMA〜』と盛り上げた後、来年出るサードアルバムを告知。その間に、スタッフがキーボードをセッティングし、新曲3曲を続けて披露。
 『METAL FICTION』前半の〈ぶつぶつブレイク〉(笑)の言葉では、「ざっくりざっくり」っていうのが好きだなあ。本編の狂い方も、もちろんイイ。
 『FRIDAY NIGHT』は、前回初めて聞いた時より、ダンサブルでブラックなノリが強化されてきた感じで、特に終盤、楽器が絡み合って昇っていく部分は、〈狂いながら踊る〉という、まさに「祭り」感覚に満ちていました!
 大人の空気が漂う新曲の後は『開戦前夜』。この日は、超ロングヴァージョン。測ったわけじゃないけど、たぶん15分以上はあったんじゃないかな…。
 ソロでは、ひなっちの津軽三味線みたいなベースが特に素敵でした。インプロ部分が一旦終わるかにみえたところで、向井さんがバスドラムの上に乗って、手でシンバルを叩き始めました!そして、その音に合わせて松下さんがリズムを刻みだし、やがてベースとギターが加わっていったんですが、ここまでの展開は、ライヴならではのまさに「MATSURI SESSION」で、もう引き込まれっぱなしでした♪
 ハンパなくカッコいい『SEKARASIKA』では、一旦ブレイクした後、野音と似たタイプのコール&レスポンスがあり、盛り上がりました。
 『感覚的にNG』は、どんどん良くなってきてます。この曲、新しいアルバムに未収録なので、是非ライヴで聞いて欲しいな!
 じっくり『CHIE chan's〜』・『WHISKEY〜』と音のご馳走を味わった後、聞こえてきたイントロは、なんと『COLD SUMMER』じゃないすか!いや〜ビックリした!だって、メッチャ久しぶりですよ、これライヴでやるの。おそらく、松下さんが加わってから初めてじゃないかな…。この曲、好きだから、ず〜っとやって欲しかったんだけど、まさか秋田に来た日に聞けるなんて感激☆やっぱイイ曲だな〜、これ♪
 アンコールを含めて全18曲。たっぷり楽しませてもらいました!ああ、はるばる雪の秋田まで来て、ほんと良かった(^o^)
Live Report #m-8 :EAST(051117)
2005.11.17 渋谷 O-EAST
 
 ミュージシャンや様々な分野のパフォーマーで賑わう町=下北沢の再開発計画に疑問を投げかけ、みんなで考えようという趣旨のイベント“The Sound of Shimokitazawa〜弾き語りの夕べ〜”が、この日行われました。
 向井さんは、無戒秀徳A&E改め向井秀徳A&E(日記によると〈最近、アコエレでの「無戒」という名前をフツーに向井と名乗ること決めた。なぜかというと、「わずらわしい」からだ!!〉とのこと)として出演しました。
 最初に、主催者=Sound of Shimokitazawa事務局の方から趣旨説明と挨拶があり、向井さんはトップバッターでした。(他3人の競演者がおり、向井さんの次が銀杏BOYZの峯田氏。続いてLOST IN TIMEの海北氏。ラストが曾我部さんという順番でした) 
 
1. Delayed Brain
2. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
3. 6本の狂ったハガネの振動
4. The Days Of NEKOMACHI
5. KIMOCHI
6. 自問自答
 
 この日の向井さんは、ちょっとオシャレな格好でしたよ(^o^)。黒いパンツに、ピンク色のジップフロントなパーカー、その上に黒いジャケットを着て、白地に黒のコンバースを履いてました。
 下手から、ギターを掻き鳴らしつつ登場し、1曲目へ。3曲目までは、ノンストップで弾き語ります。一旦、エレギに持ち替えて、ディレイを使いながらアコギ進行で4曲目を演奏。
 続く『KIMOCHI』で、アコエレ名物サンプラーが登場。この曲で、黒いキャップを被った向井さんは、久々にサラ金男と、ギャルのセリフをヴォイスチェンジャー機能でサンプリング(笑)。さらに、フロアに降りて二人の女性をピックアップして戻り、その一人に、これも久々の「向井ちゃん、ステキ」と言わせてサンプリング。そんなパフォーマンス付きのロングヴァージョンは、とっても楽しかったです☆
 ラストの『自問自答』は、アコギ一本な分、よりコトバが突き刺さってきて、ジ〜ンと来ました。
 
 こういうイベントだから、曾我部さんのアンコールで終了じゃないだろうと思ってたんですが、予想どおり、曾我部さんの持ち時間終了後のアンコールは、4人が揃って登場。そして、向井さんがリーダーシップを取って、全員で合唱!曲は、向井さんが駒大ライヴの日の日記で〈銀杏ボーイズに「吐くまでおどる〜」という曲があった。たまらなく、良かった〉と書いた例の曲でした!向井さん、嬉しそうに弾き語ってたもん、よっぽど気に入ったんですね(^o^)。―――そんな姿が、また素敵な楽しいイベントでございました♪
 
Live Report #41 :UNIT(051105)
2005.11.5 代官山 UNIT
 
文化の日の駒大に続いて、ZAZEN BOYSが出演したライヴイベントは、SCOOBIE DO企画の“FUNK-A-LISMO!”であります。このハコは、ステージの横幅が狭く、観客フロアとの一体感も高いし、SCOOBIEを見るのも初めてだったので、メッチャ期待してました。そして、ライヴは、その期待を遥かに越える素晴らしいものでした!
 
1. USODARAKE
2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
3. HARD LIQUOR
4. METAL FICTION(新曲)
5. WATER FRONT(新曲)
6. FRIDAY NIGHT(新曲)
7. COLD BEAT
8. KIMOCHI
9. 開戦前夜
 
 開場から約1時間のDJタイムに続いて、この日も最初に現れたのはひなっち一人でした。駒大の時より長めのベースソロを、音質の良いPAで聞くと、またカッコいい!、この日のソロは、旋律的にもすごく良かったです。そして、3人と合流して『USODARAKE』。ここから『HIMITSU GIRL'S〜』、『HARD LIQUOR』とつながる流れは駒大と同じですが、体育館と違い、密度の高い空間での演奏なので、ひとつひとつの音が実にクリアーに響くんですよね。それが、メンバーの一体感を増幅させてる感じで、すっごくソリッドでキレの良い演奏だった気がします。なんか音に抱かれてるみたいで、幸せでした。
 そして、その後は、この日も新曲『METAL FICTION』!導入部分の〈向井ブツブツ→「カッ」→3人ガガガッ〉は、マジカッコよくて楽しかった〜♪もちろん、曲に入ってからのファンキーな狂いっぷりも最高です。ホントいい曲だな、これ!
 でも、サプライズはまだまだ〜(笑)。なんと、この曲に続けて、さらに2曲も新曲が披露されたんですから!
 『WATER FRONT』は、向井さんがシンセを操るスローテンポのムーディーな曲なんですけど、そこにカシオマンの狂ったギターが被さると、ZAZEN BOYSならではの不思議なグルーブ感が生まれるんですよね。
 続く『FRIDAY NIGHT』は、ミディアムテンポで、ファンキーな色合いを持ち、クラブサウンドテイストのする曲でした。まずは、ひなっちのパーカッシヴなベースラインが、下半身にズンズン来て、ドスの効いたドラムスと変態チックなシンセで身体は揺らされ、そこに聡さんのギターが鋭く切り込んで来て、もう、なんて言うか…トランス状態になっちゃいました☆
 向井さんは、新しいアルバムについて一言「夜の匂いが充満している」と語ったそうですが、この2曲には、まさに「夜の匂い」がしました。それにしても、こんな3曲を含めて10数曲が収録されるだろう新譜は、マジでハンパない空前絶後の超すげえアルバムになるはずです。やっべ〜!
 シャープに『COLD BEAT』を決めた後、なんか久々に聞いた気がする『KIMOCHI』は、歌詞の乗ったメロディ部分より、楽器たちが狂った塊になる部分をより強調した感じの演奏に思えたんですが、そこがすっごく良かったです。
 そして、ラストは『開戦前夜』。―――この日は、ソロも、インプロも素晴らしくて、後奏部分もた〜っぷりのロングヴァージョンで、美味しさ満載のエンディングでした。
 音の響きがすっごく良かったのもあって、この日のライヴは、密度の濃い演奏をたっぷり堪能できて、最高でした!
 
 その後に展開されたSCOOBIE DOのライヴは、「音楽ってまさに音を楽しむもんなんだな」って思える熱いステージだったんですが、その終盤、向井さんが招かれてギター&ヴォーカルで参加。ほんの少し照れながら合流して行き、やがて『6本の狂ったハガネの振動』をファンキーに歌った向井さん、素敵でしたよ(^o^)
 
Live Report #40 :駒大(051103)
2005.11.3 駒澤大学体育館
 
 約1ヶ月半ぶりのライヴが行われたのは、愛知大学に続いての学園祭(駒澤大学オータムフェスティバル)への参加でした。“君のことが好き陀仏”と題されたライヴ企画の対バンは銀杏BOYZ。霧雨が時折降る寒い夕方でしたが、体育館の周囲は早くから開場を待つ人の熱気で溢れていました。
 駒大生への学内先行発売で既に1000番までの整理番号を使っていて、我々一般客はその後からの入場なので、今回は遠巻きにしか見れないなあと諦めてたんですが、意外にも場内はギュウギュウではなく(…ってゆうか、体育館がデカいんだな、これが)、ほぼ最前に辿り着けまして、開演直後の押しに乗って、結局は最前で見ることが出来ました(^o^)。事前には未発表だった対バン順ですが、セッティングを見た時点で、1番手がZAZEN BOYSだとわかりました。
 
1. USODARAKE
2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
3. HARD LIQUOR
4. METAL FICTION(新曲)
5. MABOROSHI IN MY BLOOD
6. IKASAMA LOVE
7. COLD BEAT
8. 感覚的にNG 
9. WHISKEY & UNUBORE
10. 開戦前夜
 
 場内が暗くなって、最初に現れたのはひなっち一人。野音の時のように、まずはベースソロからのスタートでした。エフェクトが掛かった暴力的なベースが超カッコいい!体育館ならではのやや拡散的な残響が、逆に活きてました。そして、残りの3人が登場して『USODARAKE』へ。久々に見たせいもありますけど、マジ刺さって来た〜。続いての『HIMITSU GIRL'S〜』は、変拍子の難しい曲なのに、そんなことを感じさせないぐらいもう身体に馴染んで楽しめました。『HARD LIQUOR』は、今回もカッコいい後奏付き。今まで、この部分をなんて説明していいかわからなかったんですが、うん、あえて誤解を恐れず言えば、ZEPPELINの『移民の歌』に似た感じのリフだと思います。メッチャいいっすよ。
 そして、その後に新曲が披露されました!『METAL FICTION』と紹介された曲は、『BRAIN CONSTRUCTION』の姉妹曲みたいなカンジで、ファンキーで狂ったギターとベースの中で、向井さんのキーボードがうねり廻る構成になっていました。まさにZAZEN BOYSならではの曲で、俺、すっごく好きです♪
曲本体に入る前の導入部分で、向井さんが、ほろ酔い気分でいろいろブツブツ喋るんですが、途中で「カッ」とか言う度に、向井さんに背を向けて立っているカシオマンとひなっちが、松下さんと息を合わせてガガガッとワンフレーズ弾くんです。この部分が、これまた楽しかったですよ〜☆
 この日の『COLD BEAT』では、途中のフェイドアウトしてミュートするところで、「なんまいだ〜」と言わせるコール&レスポンスがあり、仏教学部のある大学を意識したサービス精神に感心しました。
野音で披露された『感覚的にNG』は、後半でカシオマンが弾く、緩〜く狂って行く感じのソロにウットリしちゃいました。『WHISKEY & UNUBORE』では、全員のブチ切れた演奏が体育館を揺らしてる感じで最高!最後は、比較的コンパクトな構成の『開戦前夜』で締めてライヴは終了しましたが、この日も新鮮な刺激をいっぱいもらったライヴでした。やっぱ俺にとってZAZEN BOYSは別格なんだって改めて思いました。
 
 この日は、素敵なオマケがあったんですよ〜。ライヴが終わって、余韻に浸りながら友達と居酒屋で飲んでたら、なんとZAZENと銀杏のメンバーが、打ち上げにやって来たんです。ひなっちは先に帰ったのか姿が見えませんでしたが、あとの3人には「お疲れさま」を言うことが出来て、嬉しかったです。…ってゆうか、偶然入った居酒屋でメンバーに会えるなんて、メッチャZAZEN運に恵まれてるじゃないすか!幸せでした(^o^)
Live Report #39 :LIQUID(050917)
2005.9.17 恵比寿 LIQUID ROOM
 
 3日間に渡るKEMURIの結成10周年記念イベントの2日目にZAZEN BOYSが参加。その他この日出演したバンドは、eastern youthと元ハイスタのKen Yokoyama率いるKen Band という豪華なラインナップでした。
 久々に見るeastern youthの情熱的なライヴ、そして初めて見るKen Bandのチャメっ気たっぷりながらもパワフルなライヴに続いて、ZAZEN BOYSは3番手での登場でした。
 
1. USODARAKE
2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
3. HARD LIQUOR
4. MABOROSHI IN MY BLOOD
5. COLD BEAT
6. WHISKEY & UNUBORE 
7. 開戦前夜
 
 登場曲なしでバラバラと出てきた4人は、久しぶりに4人ともTシャツで、向井さんはグラサンを掛けての登場でした。
 向井さんが「KEMURのI10周年、おめで とうございます」みたくコメントした後、1曲目の『USODARAKE』。早速、脳内が揺さぶられます。(“TAKE2”ヴァージョンでしたが、置かれていたセットリストには、もう『USODARAKE』とだけ書かれていたし、アレンジがライヴごとに違うのはZAZEN BOYSにとって当たり前なので、今後は“TAKE2”と付けないことにします。)
 『HARD LIQUOR』は、前回に引き続き後奏付きのロングヴァージョンで嬉しかった(^o^)。向井さんが、序盤で口が廻らなくて演奏に遅れてたのが笑えました。
 『MABOROSHI IN MY BLOOD』で、思いっきり手を差し上げて盛り上がった後、いつものように『IKASAMA LOVE』かと思ったら、一旦ブレイクして『COLD BEAT』に。この日は、最近やっている途中フェイドアウトからミュートして戻るパターンをせずに、向井さんの指示でカット&ブレイクする(最近の『YURETA〜』みたいな)パターンで、松下さんがフェイントに引っ掛かったりして、これまた楽しかったです。
 そして、ZAZEN BOYSのいろんな要素が詰め込まれた『WHISKEY & UNUBORE』をたっぷりと。特に、最後盛り上がっていく「割れて飛び散るワンカップ」のリフが超良かった!
 締めは『開戦前夜』。ソロは少し短めで、ほとんどインプロ部分もなかったですが、緊張感のある演奏を堪能させてもらいました。
 
 トリのKEMURIも、ライヴは初体験でしたが、ホーンセクションが一層ノリを盛り上げる楽しいライヴで、先に出た2バンドの演奏も含め、マジで豪華なディナーを食べた気がしました♪もちろん俺には、ZAZEN BOYSが一番のご馳走でした(笑)

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Last Updated: 2023/11/25 Sat.

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