ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #49 :宇都宮(060218)
2006.2.18 HEAVEN’S ROCK Utsunomiya
 
 今回のツアー、最初の2ヶ所は対バンありでしたが、この日の宇都宮からはワンマンとなります。
 会場は、なぜか名前がVOGUEから変わっちゃいましたけど、中は元のままちょうど具合のいい狭さのライヴハウスっぽさ漂うハコ。ステージとフロアの密接度も高く、ここでのワンマンスタートだけにメッチャ期待してましたが、想像以上に熱いライヴが展開されました!
 
1. Fender Telecaster〜SUGER MAN
2. RIFF MAN
3. HARD LIQUOR
4. MABOROSHI IN MY BLOOD
5. IKASAMA LOVE
6. This is NORANEKO
7. TOBIZARU
8. FRIDAY NIGHT
9. WATER FRONT
10. USODARAKE
11. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
12. Don't Beat
13. COLD BEAT
14. Tombo Game
15. METAL FICTION
16. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
17. 感覚的にNG
18. CHIE Chan’s Landscape
19. WHISKY&UNUBORE
20. COLD SUMMER
21. 半透明少女関係
22. RIFF MAN
 
 登場した4人が位置に付くと、掻き鳴らされたのは久々に聞く『Fender Telecaster』のイントロ。『SUGER MAN』の導入に使われただけでしたが、やっぱこのイントロは、「ライヴが始まるぞ」って感じで身が引き締まります。
ハコが狭いせいもあり、次の『RIFF MAN』から場内は物凄い熱気で、メンバーもそれに呼応してエネルギーをぶつけてくれました。
 その勢いで5曲目まで一気に駆け抜けた後、ライヴ初披露の『This is NORANEKO』。ザクザクと鳴るギターのリフがカッコい〜い。向井さん、なぜか「ニャ〜ニャ〜ニャ〜」の部分だけ歌わなかったんですけど、もしかしたら近所の野良猫に歌わせてたのかも(笑)
 『WATER FRONT』で一旦作られたムーディーな空気を『USODARAKE』で掻き消して中盤を迎える構成が、またニクい。
 『Don't Beat』では、珍しく男子をステージに上げたんですけど、彼のノリが良かったので、向井さんは自ら妙な踊りをして彼に真似させるというパフォーマンスで場内を沸かせました。この曲って〈ZAZEN流盆踊り〉なんだなあって感じました。
 続いて、これもライヴでは初披露の『Tombo Game』は、緩〜い空気の中から魔物が這い出して来るような雰囲気で、特に中盤からのドラムスがヤバいっす。
 『感覚的にNG』『CHIE Chan’s〜』でギターの競演を堪能した後、ライヴはいよいよフィナーレへ。『WHISKY&UNUBORE』では、「よっぱらい〜」「ワンカップ〜」部分でのレスポンスも東京以上に熱く、会場全体で昇っていく感じがビンビンしました。
 フロアの温度を吸収し凄いテンションで昇っていく〈ZAZEN龍〉の勢いは、もう誰にも止められないっ!一緒になって、フロアも立ち止まることなくヒートアップ!
 強烈かつハード&ドライな『COLD SUMMER』を経て、元々のセットリストを変更して『半透明少女関係』に突入。バンドとフロアが一体となって物凄いグルーヴが生まれました。更に向井さんからメンバーに指示が飛び、ノンストップで再び『RIFF MAN』を演奏。ワンステージで同じ曲を二度やるのは極めて珍しいですが、おんなじ曲とは思えないほどの物凄いパワーを持って突き刺さってきました。まさに〈ロックトランスフォームド状態〉だっ!
この後、もちろん会場からはアンコールを求める熱い声援がありましたが、出てきたのはなんと向井さんだけ。そして、「もうみんなあっちで窒息してます。アンコール分やりました」とコメントして「変わりに私があと少しだけ。私も目が廻っとります」みたく言って、目玉をグルグルさせた(笑)後、『KIMOCHI』のフレーズを弾きながら「宇都宮の皆さん、ありがとう」って内容の替え歌にして歌い、後はエフェクターに任せて去って行きました。
 
 同じ曲2曲、そして向井さん一人のラストという二つのレアな出来事も含め、マジで一体感が強くて濃〜いライヴでした♪最高のライヴをくれたZAZEN BOYSに乾杯っ☆
 
Live Report #48 :LIQUID(060216)
2006.2.16 恵比寿 LIQUID ROOM
 
 代官山にて、最高の滑り出しを見せた今年初の“TOUR MATSURI SESSION”。その翌日は、ほぼ同じエリアに位置するLIQUIDで2発目をブチかましてくれました。
 この日も、対バンあり。新生ZAZEN BOYSとしてのライヴが始まったばかりの去年5月に3ヶ所連続で対バンしたパニックスマイルが、独特の狂った演奏で会場の空気を熱くしてくれました。
 前日と違った曲順を楽しみにしている俺にとって、会場ごとに変わるセットリストは、それだけでご馳走です(^o^)
 
1. MABOROSHI IN MY BLOOD
2. IKASAMA LOVE
3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
4. METAL FICTION
5. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
6. TOBIZARU
7. FRIDAY NIGHT
8. WATER FRONT
9. SUGER MAN
10. RIFF MAN
11. HARD LIQUOR
12. USODARAKE
13. Don't Beat
14. COLD BEAT
15. WHISKY&UNUBORE
16. COLD SUMMER
EN. KIMOCHI
 
 この日は、観客のテンションが揚がりやすい『MABOROSHI IN MY BLOOD』からのスタートで、後ろから押し寄せる人々の圧力が背中にグイグイ当たりました。
 『METAL FICTION』前半、「鉄のしがらみ」の部分は、毎回敦さんとの掛け合いが楽しみ。ときどき向井さんの「テッツ」がシンバルに負けそうになったりするライヴ感が最高です!
 序盤の5曲を終え、『CRAZY DAYS〜』でほぼマイクだけを握り、VOICEに専念していた向井さんが再びギターを持って『TOBIZARU』へ。前日は、ハプニングも含め、ビックリしてたらアッという間に終わっちゃった気がしたんですけど、この日は2回目なんでじっくり聴けました。そして、思いました。こんな難しい曲を、サラッと、しかもカッコよくキメてくれるZAZEN BOYSは、マジ凄いって☆
 『FRIDAY NIGHT』は、ダンスチューンとしてのビート感が上がってきてる感じで、フロアも気持ち良さそうに踊ってました。
 『SUGER MAN』のブレイクのタイミングや、インプロ的部分とレギュラーなパートの転換は、マジでハンパない。
 続く『RIFF MAN』のイントロが始まると、場内からは「おお〜っ」というどよめきが。この曲楽しみにしてた人が多いんだなあって思いました。もちろん演奏は、この日も〈昇り龍〉でしたよ♪
 大好きな『HARD LIQUOR』『USODARAKE』にシビれた後の『Don't Beat』。リフの快感は更に増し、ほんとライヴって生き物だなあって実感。この日も、向井さんはクラベスを叩いて手拍子を誘いましたが、やがて前方の女子をステージに上げ、彼女にクラベスを叩かせるというサービスがありました。
 片足挙げブレイク付の『COLD BEAT』を経て『WHISKY〜』『COLD SUMMER』へと続く流れは、〈終盤の昇り龍〉って感じで全身が揺さぶられました。
 アンコール『KIMOCHI』のエンディングは、向井さんが去り、次にひなっち・カシオマンが同時に去り、敦さんだけが残ってドラムスで終わるというパターンで、新鮮でした。
 
 対バンありのステージを終え、いよいよ土曜日からはワンマンのスタート。長いツアーへの期待が高まる一夜でした(^o^)
Live Report #47 :UNIT(060215)
2006.2.15 代官山 UNIT
 
 年始にリリースされた待望の3枚目を引っさげて、待ちに待った今年最初のツアーがいよいよ幕を開けました。その1発目が代官山だっ!
 この日は、対バンあり―――。ソロで、キーボードをメインにターンテーブル・ベース・ドラムスを操り、演奏以外にも上半身裸でサービス精神たっぷりのパフォーマンスを見せてくれたTUCKER氏。その狂ったステージには脱帽です。
 そして、いよいよZAZEN BOYS。怒涛のライヴツアーの火蓋が切って落とされました〜〜っ!
 
1. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
2. MABOROSHI IN MY BLOOD
3. IKASAMA LOVE
4. METAL FICTION
5. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
6. SUGER MAN
7. RIFF MAN
8. HARD LIQUOR
9. USODARAKE
10. Don't Beat
11. COLD BEAT
12. 半透明少女関係
13. TOBIZARU
14. FRIDAY NIGHT
15. WATER FRONT
16. COLD SUMMER
EN. KIMOCHI
 
 大きな声援を浴びて登場したZAZEN BOYS。まずは『HIMITSU GIRL'S〜』をタイトに決めて、ライヴはスタート。
 何度聴いても緊張感がたまらない『METAL FICTION』に続いての『CRAZY DAYS〜』は、去年冬のツアーから始まったヒップホップ色の強いヴァージョン。ラップ調の向井念仏部分以外では、ヴォーカルにリヴァーブを掛けているんですけど、それが絶妙の陶酔感を生み出すんですよね〜(^o^)(PAスタッフにも大感謝)
 そして中盤。ライヴでは初めて披露の『SUGER MAN』と『RIFF MAN』が連続して演奏されました!『SUGER MAN』は、曲の持ってる即興性を充分に活かしたスリリングな演奏に感激☆
 『RIFF MAN』は、音の塊がまさに〈昇り龍〉のごとく「うなりあがって」いき、その迫力に圧倒されました。
 その勢いで『HARD LIQUOR』『USODARAKE』と揺さぶられた後、これまた初披露の『Don't Beat』。CDで聴くと、それほど意識しなかったんですが、ライヴで体験すると〈リフの快感〉っていうのかな…おんなじフレーズが重なりつつ変化していく快感がメッチャあるんですよ。
 曲の後半では、向井さんが紐付きのクラベスでリズムを刻みながら、会場に手拍子を求めるパフォーマンスがあり、盛り上がりました♪
 続いての『COLD BEAT』では、中盤のリフ&ブレイク部分で、新たなパフォーマンスが登場。向井さんが、片足を挙げたままギターを「キュイ〜〜ン」と延ばして弾いてブレイク。そして、しばらくして足が床に着地すると同時に演奏が再開される―――そんなパターンでした。すっごく楽しかった!
 その後、ハプニングが起きたんです!次の曲に向けてチューニング中、一瞬の静かな空気を縫って、会場から「向井さん、半透明やって〜」という男子の声。ライヴ途中でのリクエストだけに、ぶっちゃけちょっとハラハラしましたが、更にもう一度「半透明やって〜」と叫ぶ彼の声。そして向井さんは、なんと『半透明少女関係』のイントロを弾き始めました。偶然この曲を聞けたことも嬉しかったですけど、それ以上に、空気を読んで、元々のセットリストにはなかった曲をやり始める向井さんのライヴなセンスと、それに応えるメンバーに感動しました☆
 どよめくフロアを尻目に、なにごともなかったように『TOBIZARU』を演奏し始めるZAZEN BOYS。いや〜、プロだっ!この『TOBIZARU』は、ご存知のように《真夜中の弥次さん喜多さん》のサントラに収録されている曲ですが、これをライヴで聴けるなんて思ってなかったからビックリ&大感激!音源でも名曲ですけど、ライヴで聞くと更に素敵です♪そこから続けて『FRIDAY NIGHT』『WATER FRONT』とくる流れも抜群☆う〜んやられたわ、マジで。
 ライヴは、パワーアップした『COLD SUMMER』で終了。アンコールに応えて『KIMOCHI』を演奏したメンバーは、向井さん・ひなっちと順に去り、最後にカシオマン・敦さんでピリオド。
 
 終演後、ひなっち以外のメンバーには挨拶することが出来ましたが、三人ともスッキリした笑顔で応えてくれました。これから始まる長いツアーのスタートに、こんな楽しい気分で参加させてもらって感謝していますm(__)m
Live Report #m-10 :AX(060211)
2006.2.11 SHIBUYA−AX
 
 ROCKIN' ON主催のイベント“JAPAN CIRCUIT Vol.30”に向井さんがアコエレで参加しました。
 他3組のアーティストは、OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND・髭・マキシマム ザ ホルモン。ROCKIN' ONの兵庫さんも日記に「今回は過去30回(そう、今回ちょうど30回目だったのです)を数えるこのイベントの中でも例がなかったような、ユニークな顔ぶれになったのではないでしょうか」と書いてありますが、まさに異種格闘技って感じでした。
 
1. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
2. 6本の狂ったハガネの振動
3. Water Front
4. KU〜KI
5. The Days Of NEKOMACHI
6. 真っ黒けっけの海〜性的少女
7. 自問自答
 
 トップバッターが向井さん。エレクトリックギターとアンプだけ置いてある広いステージに、下手の袖からアコギを弾きながら登場してきました。
 この日のアコエレは、ほとんど喋りナシのノンストップで進行。エレクトリックも『The Days Of NEKOMACHI』の前と『真っ黒けっけの海』の前にディレイへインプットするために弾いた以外は使わなかったので、その分、向井さんのアコースティックな魅力が凝縮されたステージでした。
 バンドとしても発表間もない『Water Front』ですけど、ソロで聴くとまた違った味わいがあります。良かった!
 『真っ黒けっけの海』は、後ろで鳴っているディレイのフレーズ(もの淋しげなキンキンキンキン〜って感じの)が妙にマッチして良く、つながって始まる『性的少女』は、今まで見たアコエレ版『性的少女』の中でも飛び抜けてパワフルな演奏で、鳥肌もんでした!
 全体を通して「音が広い会場に染み渡っていく〜」って気がすっごくしました。エスプレッソみたいな演奏だったと思います♪
 
 ブラフマンの別ユニット=OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUNDも新鮮だったし、髭も踊れたし、マキシマムには笑わされたし、楽しいイベントでした(^o^)
Live Report #m-9 :LIQUID(060108)
2006.1.8 恵比寿 LIQUID ROOM
 
 バンドとしてのNEW ALBUM発表を控えた新しい年―――。そんな向井さんの新年初のライヴは、昨年の2月に行われた“HOLIDAY INN BLACK”に引き続いて鹿野淳氏らが企画したイベント“BLACK SUN”への参加でした。
 前回のイベントでは、2階のスペースでフリーマーケットが開催されましたが、今回は、2階を〈寛ぎ空間〉的にしてあり、敷かれたカーペットの上に靴を脱いで上がり、ゲームなどが出来るようになっていました。
 また、ライヴスペースのある1階ロビーでは、鹿野氏自ら「お汁粉&お雑煮屋」を開き、途中で〈振る舞い酒〉があるなど、正月気分のゆる〜いパーティーって感じの空間が演出されてました。
 ライヴイベント自体は、DJ中心で、場内は主にいわゆるクラブとして機能する時間の方が多くて、フロアでは、全員に配られた夜光ブレスを巻いた人々が、まちまちに踊ってるってわけっすね。
 そんな中、向井さんのライヴは、メインステージとは反対側にあるPAブース前の空間で行われました。
 
1. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
2. 6本の狂ったハガネの振動
3. Delayed Brain
4. KIMOCHI
5. ロックトランスフォームド状態におけるフラッシュバック現象
6. The Days Of NEKOMACHI
 
 登場した向井さんは、やはり新年1発目ってことを意識したのか、ちょっと重厚な口調で「新年初めてのライヴであります」みたいなコメントをしてました。
 今回、あえて〈アコースティック&エレクトリック〉と名付けないでの参加だったので、また特別な仕掛けがあるのかなと想像しちゃいましたが、そういうのはなかったです。でも、普段のA&Eと違ったのは、アコギ1本だったこと。いわば〈向井秀徳アコースティック〉でした。
 でも、そのことが逆にソロとしての向井さんを引き立たせたって言うか…弾き語りの迫力が際立った気もしました。
 特にラストの『The Days Of NEKOMACHI』は、アコギ1本でここまで狂えるのかと、ギターの魔力と向井さんの念力に改めて参らされる演奏でした。
 久々に『ロックトランスフォームド状態〜』も聴けたし、俺にとっても、新年初のライヴがこの日だったこと、幸せに思いました(^o^)

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Last Updated: 2024/4/13 Sat.

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