2006.3.8 豊橋 LAHAINA
せっかく京都まで行ったので、安宿に泊まって京都各所を見て廻り、その後、新幹線なんて贅沢は出来ないから、各停と快速を乗り継いで、やって参りました豊橋〜。
この地に降り立つのは俺も初めてでしたが、ZAZEN BOYSにとっても初来訪の都市です。初めての土地でのライヴへの期待に胸ふくらませ、会場に向いましたが、まあこのハコの遠いこと!行きは、なんとかバスがありましたが、バス停からもけっこう歩くんですよ。いわゆるベイエリアに向う長い一本道の途中にあり、今まで行ったライヴハウスの中でも、たぶん駅から一番遠い気がしました。
寒い日でしたが、なかなか開場時間になっても扉は開かず、震えながら待ちました。そして、ようやく入ったハコは、ガレージの中にある温室みたいな雰囲気で、ラハイナっていう意味は知らないけど、なんか「偽南国」みたいな感じなんですよ。でも、そのチープさが悪くない。なかなか面白い空間でした。
1. Fender Telecaster〜SUGER MAN
2. RIFF MAN
3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
4. HARD LIQUOR
5. MABOROSHI IN MY BLOOD
6. IKASAMA LOVE
7. USODARAKE
8. 安眠棒
9. You make me feel so bad
10. METAL FICTION
11. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
12. 感覚的にNG
13. CHIE Chan’s Landscape
14. TANUKI
15. Tombo Game
16. Don't Beat
17. COLD BEAT
18. TOBIZARU
19. FRIDAY NIGHT
20. WATER FRONT
21. COLD SUMMER
22. 自問自答
EN. KIMOCHI
『Fender Telecaster』のイントロから始まったライヴ。これで始まると、なんとなくZAZEN BOYSが初めての土地に挨拶してるみたいな気になるんですよね。
おそらく、この日初めてナマのZAZEN BOYSを見た人も多かったんでしょう。フロアは、演奏が始まっても、後ろからの〈押し〉が少なく、どちらかというと様子を窺ってる空気もあり、俺の印象ですけど、比較的静かなお客さんが多かったように思えました。
でも、俺には冷静に見るなんて出来るはずもなく、最初から『安眠棒』までの攻めで、じゅうぶんヒートアップしていました。
向井さんが、ここまでの反応をどう感じたかわかりませんが、初めての土地での反応は気になるはず。それを別の角度から探ろうとしたのか定かではありませんが、『You make me〜』の前で、珍しくものすご〜く長〜いMCタイムを取りました。
フロア下手側にいた女子をターゲットにし、「かずみ」と命名して(途中「さとみ」になってたけど(笑))話し掛ける懐かしいパターン。名前は話の内容は、「付き合った男と、実に不愉快な別れをしたが、それでも後になってなんか思い出すことがあるでしょう」みたいな、まあ、この曲の歌詞に繋がるものだったんですが、途中で、その〈かずみちゃん〉に「いや〜、まったくリアクションせんね。…まあ、リアクション出来ないか」とコメントしたのが、最高に面白かったです(^o^)。
この日は、なぜかシンセサイドのスタンドマイクがなく、1本のスタンドを兼用するセッティングだったために、『METAL FICTION』では、コードが邪魔になってキーボードが弾きづらそうでした。
怪しく響くひなっちのベースから始まる『CRAZY DAYS〜』で、向井さんはステージに組まれた照明用のイントレ(パイプで組んだ足場)に昇ろうとしたりのパフォーマンスをしたんですけど、その姿を見ていて、あらゆる角度からフロアを盛り上げ、それによって自らも高まっていこうとするショーマンシップを感じ、感動しました。
『Don't Beat』では、「ドンドンドンド、ドンドンドドン」とか「ドンドンビート、ドンドンドビート」とかパターンを変えながらコール&レスポンスを繰り広げ、後半は男子をステージに上げての〈お祭り〉となりました。超楽しかった☆
続く『COLD BEAT』では、エンディングに向けての部分が、いつもと違う新しいパターンで、「コールビー」だけじゃなく「トヨトヨトヨハシ」とかも織り交ぜての長いコール&レスポンス付だったんですが、この部分、とっても新鮮で、ライヴ感溢れてて良かった〜♪
この2曲の演奏時間が長かったせいかわかりませんが、やる予定だったらしい『WHISKY&UNUBORE』はカットされました。その代わりと言ったら変ですけど、アンコールに応えての『KIMOCHI』では、「あけみ」と命名した別の女子をステージに上げ、彼女に例のデカサングラスを掛けさせて歌わせるというパフォーマンスがありました。
俺にとっても初めての豊橋ライヴは、フロア全体のノリが今ひとつだったのが残念でしたが、他では見られないパフォーマンスやアレンジも体験できたし、バスの終わった帰り道、会場で初めて会った数人でタクシーに乗って駅まで戻ったりと、旅先ならではの収穫もあり、やっぱツアーっていいなって思いました。
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