ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #56 :高崎(060415)
2006.4.15 高崎 club FLEEZ
 
 久しぶりに来た高崎。いつもなら、新宿や渋谷から湘南新宿ライン一本で行けるんですが、この日に限って工事の影響で直行不能のため、大宮とかで乗り換えなくちゃならなかったので、少し時間掛かりました。
メンバーにとっても久しぶりの高崎でのセットリスト―――本編の方は、金沢とおんなじでした。
 
1. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
2. SI・GE・KI
3. USODARAKE
4. 安眠棒
5. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
6. WHISKY&UNUBORE
7. SUGER MAN
8. 開戦前夜
9. METAL FICTION
10. WATER FRONT
11. COLD SUMMER
12. RIFF MAN
13. This is NORANEKO
14. MABOROSHI IN MY BLOOD
15. IKASAMA LOVE
16. Don't Beat
17. COLD BEAT
18. TOBIZARU
19. FRIDAY NIGHT
20. 半透明少女関係
EN1. BRAIN CONSTRUCTION
EN2. KIMOCHI
 
 この日も、最初にひなっちが登場し、ベースソロ。そして他の3人が登場して『CRAZY DAYS〜』という展開。この始まり方、なんか日常から急に非日常に持っていかれる感じで、ゾクゾクしますね。
 たたみかけるような序盤を終え、この日も熱くて濃い演奏だった『WHISKY&UNUBORE』を経て迎えた『SUGER MAN』では、「うろたえる回覧者」「インテリ賢者」などフレーズの切れ目ごとに、カシオマンのギターが合いの手を入れるような感じで入ってくる構成になってるんですが、ここ好きだな〜。
 金沢とセットリストが同じでも、場所が違えば違ったノリが生まれるのは当然ですが、それだけじゃなく新鮮に感じられ、この身体で盛り上がるブロックと、心で感じて引き込まれるブロックをうま〜く配置したセットリストの構成は絶妙だなあって、改めて思いました。
 それでも中毒患者っていうのは欲張りなもので(笑)、もっともっと〈刺激が欲しくてたまらんの〉状態になっちゃうわけなんですが、そんな患者へのプレゼントとして(←メッチャ自分勝手な解釈ですよね。すいません)、アンコールでかなり久しぶりの『BRAIN CONSTRUCTION』を演ってくれたので、すっごく嬉しかったです!
 そして、最後を締めくくる『KIMOCHI』の前に、向井さんは久々に長いMCを。「高崎には久しぶりに来ました。前に来た時、ここのバーカウンターである女性と知り合いました。彼女は、気仙沼出身のバツイチの女で、銀座のクラブで働いたこともあったらしいんですが、いろいろあってここ高崎に流れてきたわけなんですね」というような内容の〈記憶と妄想行ったり来たり〉トークでしたが、空気も含めてすっごく面白かったです(^o^)。
 やっぱライヴって演奏はもちろんですけど、こういうのあるから止められないんだよな〜。中毒症状は治りそうもありません…。
 
Live Report #55 :金沢(060412)
2006.4.12 金沢 AZホール
 
  毎回ツアーが始まると、今まで一度も行ったことのない土地でのライヴを出来れば数ヶ所体験したいと計画するんですけど、ここ金沢もその一つで、北陸地方への参加は初めてでした。
会場のAZは、金沢駅からは少し離れていますが、いわゆる金沢の中心地=香林坊・片町地区にありました。でも、外観はかなり地味で、よ〜く見てないと通り過ぎちゃうような感じで、内部もライヴハウスにしては殺風景ていうか、サッパリ風味って言うか、そんな感じ…。
 
1. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
2. SI・GE・KI
3. USODARAKE
4. 安眠棒
5. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
6. WHISKY&UNUBORE
7. SUGER MAN
8. 開戦前夜
9. METAL FICTION
10. WATER FRONT
11. COLD SUMMER
12. RIFF MAN
13. This is NORANEKO
14. MABOROSHI IN MY BLOOD
15. IKASAMA LOVE
16. Don't Beat
17. COLD BEAT
18. TOBIZARU
19. FRIDAY NIGHT
20. 半透明少女関係
EN1. Good Taste
EN2. KIMOCHI
 
 ステージのブルー暗転状態が意味ないほど明るい客電が落ちると、登場したのはひなっち一人。
 エフェクターのツマミを中腰で操作しながらのベースソロに続いて、他の3人が登場し、『CRAZY DAYS〜』へ。このところやっているヒップホップ色の強いアレンジでしたが、ノッケから〈加賀っ子〉の盛り上がりは物凄く、開演前には比較的おとなしく感じられただけに、そのギャップに驚きました。切れ目ナシで、やや久々の『SI・GE・KI』。ヒートアップするフロアに呼応して、気合の入った演奏でした。そのテンションで『HIMITSU GIRL'S〜』まで走って、一旦チューニング・ブレイク。
 次は何かな〜って思ってたら、なんと『WHISKY&UNUBORE』じゃないですか!ワンマンの6曲目にこれが来るのは極めて珍しいので、それだけでも新鮮でしたが、演奏がまた予想以上に凄かったんです!
 特に中盤「割れて飛び散るワンカップ」以降の部分では、各パートに新しいフレーズが追加されての超ロングセッション!まさに音の塊が突き刺さってきました。向井さんが、バスドラ横のアンプに登ってギターを掻き鳴らし、メンバーがギュッと中央に固まっての演奏は凄まじく、改めてこの曲のライヴパワーを思い知らされました。
 凄絶な『WHISKY&UNUBORE』に続いての『SUGER MAN』は、曲の持つ即興性を更に活かした演奏で、今回のツアー初期に比べて、緊張と緩和の起伏がより強く感じられ、ライヴヴァージョンとして格段に進化してると思いました。
 ここまでの流れを自然に受けた感じで『開戦前夜』から『METAL FICTION』を経て『WATER FRONT』に至るという展開は、この日のセットリストの大きな妙味だと思いました。ニクイっ!
 後半のスタートが『COLD SUMMER』っていうのも、なかなか新鮮ですけど、少しクールダウンしたフロアは、これで一気に活気付くという絶妙の構成には脱帽です。
 この日の〈加賀っ子〉は、とにかくパワフルで、『RIFF MAN』あたりの一体感は最高!続く『This is NORANEKO』でも、フロア全体が「まっくろけっけの!」と大声で参加。好きだな〜、こういう雰囲気。
 『Don't Beat』では、男子一人をステージに上げ、向井さんがブレイクダンス風の変な踊りを踊って真似させるパフォーマンスで会場を盛り上げます。
 『FRIDAY NIGHT』は、もうすっかりダンスチューン。フロアも「フラ〜イデ〜ナ〜イッ」と大合唱で盛り上がり、エロいベースも、狂ったギターも、タイトなドラムも大きな渦となってうねりあがりました。
 これで本編終了かと思ったら、なんと向井さんは再びギターを手にして『半透明少女関係』のイントロを弾き始めるじゃないですか!もちろん場内は超盛り上がり、メンバーもすっごく楽しそう。
 嬉しいことに〈お祭りビート〉付で、いつもの「らっせ〜らっせ〜らっせ〜ら」「えじゃないか、えじゃないか、え〜じゃないか」に続いて「金沢わっしょい」が追加され、やがて「わっしょい、わっしょい」とだんだん速くなっていくパターンで、もうマジ楽しかった(^o^)
 
 本編だけでもメッチャ充実してたわけですが、この日は、更に素敵なプレゼントが!アンコールの1曲目で『Good Taste』を演ってくれたんです!おそらく、今回のツアーでは初めてなんじゃないかなあ…。わかんないけど…。とにかく、ずっとライヴで聞きたいなあって思ってたから、超嬉しかった(^o^)。ちょっと笑えるけどカッコいい演奏でしたよ〜♪
 ―――そんなこんなで、遠路はるばる来て、マジ良かったです!
Live Report #54 :豊橋(060308)
2006.3.8 豊橋 LAHAINA
 
 せっかく京都まで行ったので、安宿に泊まって京都各所を見て廻り、その後、新幹線なんて贅沢は出来ないから、各停と快速を乗り継いで、やって参りました豊橋〜。
この地に降り立つのは俺も初めてでしたが、ZAZEN BOYSにとっても初来訪の都市です。初めての土地でのライヴへの期待に胸ふくらませ、会場に向いましたが、まあこのハコの遠いこと!行きは、なんとかバスがありましたが、バス停からもけっこう歩くんですよ。いわゆるベイエリアに向う長い一本道の途中にあり、今まで行ったライヴハウスの中でも、たぶん駅から一番遠い気がしました。
 寒い日でしたが、なかなか開場時間になっても扉は開かず、震えながら待ちました。そして、ようやく入ったハコは、ガレージの中にある温室みたいな雰囲気で、ラハイナっていう意味は知らないけど、なんか「偽南国」みたいな感じなんですよ。でも、そのチープさが悪くない。なかなか面白い空間でした。
 
1. Fender Telecaster〜SUGER MAN
2. RIFF MAN
3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
4. HARD LIQUOR
5. MABOROSHI IN MY BLOOD
6. IKASAMA LOVE
7. USODARAKE
8. 安眠棒
9. You make me feel so bad
10. METAL FICTION
11. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
12. 感覚的にNG
13. CHIE Chan’s Landscape
14. TANUKI
15. Tombo Game
16. Don't Beat
17. COLD BEAT
18. TOBIZARU
19. FRIDAY NIGHT
20. WATER FRONT
21. COLD SUMMER
22. 自問自答
EN. KIMOCHI
 
 『Fender Telecaster』のイントロから始まったライヴ。これで始まると、なんとなくZAZEN BOYSが初めての土地に挨拶してるみたいな気になるんですよね。
 おそらく、この日初めてナマのZAZEN BOYSを見た人も多かったんでしょう。フロアは、演奏が始まっても、後ろからの〈押し〉が少なく、どちらかというと様子を窺ってる空気もあり、俺の印象ですけど、比較的静かなお客さんが多かったように思えました。
 でも、俺には冷静に見るなんて出来るはずもなく、最初から『安眠棒』までの攻めで、じゅうぶんヒートアップしていました。
 向井さんが、ここまでの反応をどう感じたかわかりませんが、初めての土地での反応は気になるはず。それを別の角度から探ろうとしたのか定かではありませんが、『You make me〜』の前で、珍しくものすご〜く長〜いMCタイムを取りました。
 フロア下手側にいた女子をターゲットにし、「かずみ」と命名して(途中「さとみ」になってたけど(笑))話し掛ける懐かしいパターン。名前は話の内容は、「付き合った男と、実に不愉快な別れをしたが、それでも後になってなんか思い出すことがあるでしょう」みたいな、まあ、この曲の歌詞に繋がるものだったんですが、途中で、その〈かずみちゃん〉に「いや〜、まったくリアクションせんね。…まあ、リアクション出来ないか」とコメントしたのが、最高に面白かったです(^o^)。
 この日は、なぜかシンセサイドのスタンドマイクがなく、1本のスタンドを兼用するセッティングだったために、『METAL FICTION』では、コードが邪魔になってキーボードが弾きづらそうでした。
 怪しく響くひなっちのベースから始まる『CRAZY DAYS〜』で、向井さんはステージに組まれた照明用のイントレ(パイプで組んだ足場)に昇ろうとしたりのパフォーマンスをしたんですけど、その姿を見ていて、あらゆる角度からフロアを盛り上げ、それによって自らも高まっていこうとするショーマンシップを感じ、感動しました。
 『Don't Beat』では、「ドンドンドンド、ドンドンドドン」とか「ドンドンビート、ドンドンドビート」とかパターンを変えながらコール&レスポンスを繰り広げ、後半は男子をステージに上げての〈お祭り〉となりました。超楽しかった☆
 続く『COLD BEAT』では、エンディングに向けての部分が、いつもと違う新しいパターンで、「コールビー」だけじゃなく「トヨトヨトヨハシ」とかも織り交ぜての長いコール&レスポンス付だったんですが、この部分、とっても新鮮で、ライヴ感溢れてて良かった〜♪
 この2曲の演奏時間が長かったせいかわかりませんが、やる予定だったらしい『WHISKY&UNUBORE』はカットされました。その代わりと言ったら変ですけど、アンコールに応えての『KIMOCHI』では、「あけみ」と命名した別の女子をステージに上げ、彼女に例のデカサングラスを掛けさせて歌わせるというパフォーマンスがありました。
 
 俺にとっても初めての豊橋ライヴは、フロア全体のノリが今ひとつだったのが残念でしたが、他では見られないパフォーマンスやアレンジも体験できたし、バスの終わった帰り道、会場で初めて会った数人でタクシーに乗って駅まで戻ったりと、旅先ならではの収穫もあり、やっぱツアーっていいなって思いました。
Live Report #53 :京都(060305)
2006.3.5 京都 磔磔
 
 以前から一度行ってみたいと思っていたライヴハウスがいくつかあります。その一つが、この日ZAZEN BOYSを迎える磔磔でした。ここで繰り広げられたという熱いライヴの噂や、京都という土地柄も含め、自分の中で憧れのハコの一つでしたが、京都に行くとなると貧乏な俺にとっては一大事。…でも、今回、ようやく念願叶って、行ってきました!
大通りから狭い路地に入り、うっかりしてると見逃しちゃいそうな場所にある磔磔。探し当てて、入口の前に立ってみると、一見ライヴハウスって感じじゃなく、なんか独特の雰囲気がありました。それだけで、わくわくしてきましたが、ライヴは、想像以上に熱かったですよ〜♪
 
1. USODARAKE
2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
3. HARD LIQUOR
4. MABOROSHI IN MY BLOOD
5. IKASAMA LOVE
6. 安眠棒
7. You make me feel so bad
8. METAL FICTION
9. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
10. 感覚的にNG
11. CHIE Chan’s Landscape
12. Tombo Game
13. SUGER MAN
14. RIFF MAN
15. Don't Beat
16. COLD BEAT
17. TOBIZARU
18. FRIDAY NIGHT
19. WATER FRONT
20. WHISKY&UNUBORE
21. COLD SUMMER
22. 自問自答
EN. KIMOCHI
 
  まず驚いたのは、このハコにはステージに袖や出入口がないんです!フロアの後方は片側が少し高くなっていて、居酒屋の座敷みたいな雰囲気の場所があり、楽屋は、そのちょうど二階にあたる部分にある。そんな構造のため、開演時間になって客電が落ち、マーキームーンが流れると、メンバーは後ろから階段を下りて登場し、下手側に設けられた狭い花道を通ってステージに到達するんですね。
  この、なんか古い芝居小屋みたいな空気からして、既にヤラレました。最前には、一応柵がありましたが、両端は空いており、かなり自由な感じで、ステージとの距離もメッチャ近い、まさに俺好みのハコです。それに加えて、籠もった熱が抜けにくい構造なのか、噂どおり室内温度の上昇が早く、開始早々の『HARD LIQUOR』ぐらいで、向井さんの顔からは既に大粒の汗が…。
 ライヴって、音だけじゃなく、そういったビジュアルが相乗効果を生むじゃないですか。メンバーの汗は、ウチらにも格闘技を見てるような感覚をもたらし、それに反応したフロアの熱が、またメンバーにフィードバックしていく―――そんなライヴならではのプラス効果をビシビシ感じました。
 『IKASAMA LOVE』の後、かなり久しぶりに聞く『安眠棒』に殺されて(笑)、ぐっとムーディーな『You make me feel so bad』になる展開も素敵でした。
次の『METAL FICTION』では、前半「鉄のしがらみ」で、「テッツ」の声とドラムスとがせめぎあう部分で、いつもの倍以上長くやりあっていたのが、スリリングで最高でした♪
 続いて、照明がやや青っぽくなる中で、最近のドラッグ曲『CRAZY DAYS〜』。ギターを置き、マイクを握り締めた向井さんが、冷凍都市の宣教師と化す時間。この日は、中央のモニターに足を掛け、呪文(=ラップ的部分)を唱え続けたんですが、その位置がちょうど俺の真上だったので、「ああ、洗脳されてる」みたいな奇妙な陶酔感があり、なんかメッチャどきどきしました。
 折り返しの『Tombo Game』に入る前、向井さんは、今や死語になっちゃった感のある〈ビニ本〉をネタに長めのMC。「おまえ、女の〈ピ〜〜〉(←わざとこう言う)見たことあるか?」「いや」「すごいぞ」「どこで見た」「ビニ本」みたいな男同士の会話をして場内を沸かし、「やらし〜」をキーワードにして曲へ突入。うん、この曲は、まさにエロカッコいい☆
 『Don't Beat』では、置いてあったクラベスは使わなかったですけど、「キョートビート」などのコール&レスポンスで大いに盛り上がりました。
 この日、『TOBIZARU』を聞いて、改めて曲そのものも、これを演奏してるZAZEN BOYSの存在も、凄いなあ〜って思いました!この曲から『FRIDAY NIGHT』へ入る展開は、やっぱイイっす。
 『WHISKY&UNUBORE』の前に、向井さんが「アルコホ〜ルッ」って言って間を空けたので、思わず「アルコホ〜ルッ」って返したら「いや、言わなくていい」みたく突っ込まれちゃいました(笑)けど、この曲後半の盛り上がりはハンパなく、ここからラストに向ってまた温度はどんどん上昇し、アンコールも含めて23曲の熱い宴は終了。
 
 初めて訪れた憧れの磔磔でしたが、飛び散るメンバーの汗と熱い演奏に酔いしれつつ、フロアとの一体感に溢れるライヴを共有できた最高の一夜を過ごすことができました♪
Live Report #52 :横浜(060223)
2006.2.23 CLUB 24 YOKOHAMA
 
 これまでも、全国各地をツアーで廻っているZAZEN BOYSですけど、今まで一度もライヴで訪れていない県や都市っていうのがいくつかあります。関東甲信越では、千葉県や山梨県がそう。そして神奈川県も、イベントで川崎はあったけど、この日の横浜は初めてです。
初めて訪れる都市でのライヴって、おそらくメンバーにとっても新鮮だろうと思うんで、それだけでも期待しちゃいます。ましてこのハコは、今回のツアー会場の中でもかなり狭い方。ステージとフロアとの密接度も高いライヴハウスでのライヴだし、すっごく楽しみにしてました。
 
1. Fender Telecaster〜SUGER MAN
2. RIFF MAN
3. USODARAKE
4. HARD LIQUOR
5. MABOROSHI IN MY BLOOD
6. IKASAMA LOVE
7. FRIDAY NIGHT
8. WATER FRONT
9. WHISKY&UNUBORE
10. This is NORANEKO
11. 感覚的にNG
12. CHIE Chan’s Landscape
13. Tombo Game
14. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
15. METAL FICTION
16. Don't Beat
17. COLD BEAT
18. TOBIZARU
19. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
20. COLD SUMMER
21. 自問自答
EN. RIFF MAN
 
 初参上・横浜でのセットリストは、アンコール曲が『RIFF MAN』1曲だけだったことを除いては、水戸と同じでした。
この流れ、個人的には気に入ってたんですけど、場所ごとにセットリストを変えてくることが多いZAZEN BOYSが、3回連続でほぼ同じにしたってことは、メンバーにとっても〈気持ちイイ流れ〉なんじゃないかなって思いました。
 そのせいかはわかりませんけど、この日のライヴには、いい意味での〈ゆとり〉みたいなものを感じました。
うまく言えないけど、新体制では初のフルアルバムを引っ提げてのツアーだから、その立ち上がりは気負いもあるだろうし、スタートダッシュっていうか、「ぶち込んでやろう」っていう気迫みたいなものが強いんじゃないかと思うんです。
 でも、対バンも含めて6箇所廻って、とりあえず最初の関東ブロックラストだから、メンバーにも多少の〈ゆとり〉みたいなものが出てくるんじゃないかなって思うんです。
 もしかすると、俺自身に、この日までの6箇所に参加してきたから、ただ狂乱するだけじゃなくて、ちょっと冷静に曲を聞ける〈ゆとり〉が生まれたからかもしれませんけど、とにかくそう感じたんです。
 だから、密接したハコの最前列で見ていながら、ただ我を忘れて興奮するだけじゃなくて、曲によっては自分の眼が中継カメラマンになったみたいに、スイッチングしてメンバー一人ひとりのショットを撮影してるみたいな(笑)瞬間がありました。
 そのせいか、なんかちょっと欲張りになっちゃって、せっかく〈気持ちイイいい流れ〉なんだから、そんな流れの中で、もっともっと遊んで欲しいって言うか…ぶち壊して欲しいって言うか…そんな贅沢な願望を抱いてしまいました。
 そして、今更ながら、やっぱ俺って相当に重度のZAZEN BOYS中毒なんだなって痛感しました。ほら、中毒患者って刺激の強いクスリを飲めば飲むほど、さらに強い刺激のクスリを求めて身悶えするっていうじゃないですか、まさにそれ。―――そんなことを思った横浜の夜でした。
 
 なんかこのレポ、いつもと違って、それぞれの曲の演奏についてとか全然書いてませんよね(笑)。でも、たまにはそんなのもいいんじゃないかな…。

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Last Updated: 2024/11/2 Sat.

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