2006.6.8 吉祥寺 弁天湯
ワンマンとしては東京で久々のアコエレライヴが吉祥寺でありました。しかも会場は現在も営業中の歴史ある銭湯!その定休日を利用しての“風呂ロック”と名付けられたイベント。ロケーションだけでもワクワクしますよね〜☆
雨が降りそうな曇り空の下、開場時間の夕方5時前には、弁天湯付近には列が出来ており、その光景を通りすがりの人々が興味深そうに見ていました。中からは、風呂場独特のエコーが掛かった向井さんのリハが聞こえて来て、またワクワク。
中に入ると、前方にある浴槽の中央に蓋がされ、そこがステージとなっており、ウチら観客は「洗い場」スペースで見るという構造でした。せっかく銭湯なので、しゃがんで見るのかと思ってたけど、入場者数が多いせいなのか、オールスタンディングとなってました。
とはいえ、目の前には富士山の絵があるし、時折うっかり蛇口から漏れてきたりするタイル張りの「洗い場」に立ってライヴを見るなんて、めったにないことだから、だんだん集まってくる人の体温でサウナ状態になっていく風呂場(女湯だそうです)で登場を待つ気分は、なんとも言えない期待感でいっぱいでした。
やがて登場してきた向井さんは、グレーの中折れ帽を被り、文字をあしらった白いTシャツの上にカーキ色のジャケットを羽織り、ボトムは黒いパンツとスニーカーいう出で立ち。どことなく寅さんとかを思わせる雰囲気で、ふら〜っと出てきました。
1. SENTIMENTAL GIRL'S VIOLENT JOKE
2. Delayed Brain
3. KU〜KI
4. YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING
5. I don't know
6. NEKO ODORI
7. 転校生
8. 細やかな願い(by eastern youth)
===休憩===
9. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
10. 6本の狂ったハガネの振動
11. WATER FRONT
12. TELECASTER SUMMER
13. ロックトランスフォームド状態におけるフラッシュバック現象
14. TRAMPOLINE GIRL
15. The Days Of NEKOMACHI
16. 真っ黒けっけの海〜性的少女
17. 自問自答
EN1:いい湯だな
EN2:KIMOCHI
この日は、アコエレとはいえ、結局最後までアコギは持たずエレクトリック一本勝負。最近入手した物かはわかりませんがピカピカの青いギターで、ヘッドに糸巻きがなくフラットなタイプでした。
エフェクターを調整しつつザックリした音色の『SENTIMENTAL GIRL'S〜』からライヴはスタート。そして次の『Delayed Brain』では、アコエレでお馴染み「個人的に盛り上がってまいりました」みたいなことを言いつつ後半はコール&レスポンスで会場に溶け込んでいきます。
いつもながら澄み切ったヴォーカルが冴える『 KU〜KI』ですが、この曲が風呂場に響いてるのがなんとも不思議。後半の「知らな〜い」部分がいつもより短かった『I don't know』、ユーモラスな歌詞なのになぜか哀愁に満ちた名曲『NEKO ODORI』に続いて、「この曲やるのは、5年ぶりぐらいですかね」みたく言ってから演奏したのは、なんと『転校生』!
アコエレでは、今までもNUMBER GIRL時代の曲を演奏してきましたが、まさかこの曲を、しかもこのロケーションで聞けるなんて思いもしなかったし、個人的にも大好きな曲なんで、もう嬉しかったのなんのって!うん、マジ嬉しかった〜(^o^)&パワフルでメッチャいい演奏でした♪
さらにeastern youth初期の曲『ささやかな願い』をカバーし、終盤、まるで吉野さんが乗り移ったような感じでギターを掻き鳴らし、休憩に入りました。
ここまでの前半でも、かなり濃い内容でしたが、熱気で室温の上昇した場内の興奮電気は、休憩後もビリビリしっぱなしであります。
ZAZEN BOYS結成以降の曲をやらなかった前半に対して、後半は『CRAZY DAYS〜』『6本の狂ったハガネの振動』と、アレンジは違いますが比較的最近の曲からスタート。
続く『WATER FRONT』では、終盤の「ウォ〜タフロン〜ト」部分でコール&レスポンス。ある意味、銭湯も〈WATER FRONT〉だし、その洗い場に立ってみんなで「ウォ〜タフロン〜ト」って歌ってること自体、とっても楽しい出来事でした。曲が終わって、向井さん「ダニー・ハザウェイになったような気分です」とか言ってました。(酒場とかでライヴをやる黒人のゴスペルシンガーだそうです)
その後、「ヴォーカルが気持ち悪いという理由でボツになった曲をやります」みたく言ってから、わざといつも以上に気持ち悪い歌い方で(笑)『TELECASTER SUMMER』をやったんですが、この曲をソロで聞くの初めてだったし、良かったですよ〜。
アコエレではお馴染み『ロックトランスフォームド状態〜』に続き、またも「この曲やるの5年ぶりぐらい」みたいなこと言うので、なんだろうってドキドキしちゃいましたが、始まった曲は、これまた個人的に大好きな『TRAMPOLINE GIRL』!ギター一本とは思えないほど奥行きと迫力のある熱演で、もう大感激でした☆
その後、エフェクターを巧みに駆使して『The Days Of NEKOMACHI』から『自問自答』までの3曲を続けて演奏し、本編は終了。
お風呂場独特のエコーが、アンコールを求める拍手の音をいい感じで増幅し、それに応えて再登場した向井さんは「主催者の方から是非この曲をやって欲しいと言われたので」みたいにコメントし、ドリフで有名な『いい湯だな』を、メロディーも歌詞もテキトーな感じで、終盤はウチらにも「ババンバ、バンバンバン」と歌わせ珍唱(笑)。そして、最後は『KIMOCHI』をサクッと決めて去っていきました。
銭湯でのライヴという雰囲気も素敵だったし、久しぶりの曲も聞けたし、マジで最高の入浴でした(^o^)
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