ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #59 :いわき(060423)
2006.4.23 いわき club SONIC
 
RIJの会場となっている茨城県ひたちなか市から更に北上。福島県いわきでのライヴに行ってきました。この地に降り立つのは初めてでしたが、上野から水戸経由で郡山を結ぶ常磐線の特急停車駅なのに、駅前はかなり静かで、大都市にありがちなファッションビルの乱立もなく、まさに地方都市って感じの駅でした。
 メンバーにとっても初来訪の地・いわきでのライヴ会場となったSONICは、駅から歩いて3分ほどの近さ。内部は、ステージの横幅も狭く、入り口からステージまでも近いこじんまりとしたハコ。まさに俺が好きなタイプの空間でした。
 
1. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
2. SI・GE・KI
3. USODARAKE
4. 安眠棒
5. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
6. WHISKY&UNUBORE
7. SUGER MAN
8. 開戦前夜
9. METAL FICTION
10. WATER FRONT
11. RIFF MAN
12. HARD LIQUOR
13. This is NORANEKO
14. MABOROSHI IN MY BLOOD
15. IKASAMA LOVE
16. Don't Beat
17. COLD BEAT
18. TOBIZARU
19. FRIDAY NIGHT
20. 半透明少女関係
EN. KIMOCHI
 
 ここは、ハコが小さい割にはステージが高いので、どの位置からでもステージが見やすい構造だったので、ZAZEN BOYSライヴへの初参加以来、初めてステージ際の最前付近ではなく少し離れて見てみようと決心し、後方でスタンバりました。
 最初のうちは、なんとかその場所で見てたんですが、そのうち身体がたまらなくなって(笑)、途中から前の方に突っ込んでしまいましたけど…。その後は、曲によって前に行ったり下がったりを繰り返したので、結果的にいろんな場所から見たわけで、なんか自分が中継カメラマンになったみたいで新鮮でした。
 以上のように俺が移動できるぐらいですから、フロアの空間には割合余裕があり、ゆったりしていました。そして、後方から見ると、前から5列目ぐらいまでは身体を動かしたり、腕を挙げたり、わかりやすくノッてるんですが、そこから後ろは、どちらかと言うと冷静に楽しんでるって感じで、その棲み分けが面白かったです。
 そのためか向井さんも「なんか元気ないですね」みたいなことを言ったり、「い〜わ〜きCITY〜」と煽った後で「なんかムリヤリ盛り上げてるみたいか」みたく言ったりしてました。
 でも、フロアのノリは土地によって違うわけで、静かに見てる人が多くても、楽しんでいることは伝わるはず。だから、メンバーも「もっと楽しんでくれよ〜」って感じの演奏を繰り広げてくれ、トータルでは、かなり〈楽しかった度〉の高いライヴでした♪
 『Don't Beat』では、フロアから男女一名づつをステージに挙げ、手作りっぽい〈お立ち台〉に乗せていろいろやらせるパフォーマンスがあり、場内を沸かせました。(ここで選ばれた二人は、アンコールの『KIMOCHI』で、またステージに呼ばれ、メンバーが去った後も残されることになります(笑))
 また、このところ『COLD BEAT』では、後半に「COLD BEAT、COLD BEAT」とだんだん早くなってくコール&レスポンスがあるんですが、このヴァージョンは、緊張感ある演奏に引き込まれる部分と、会場が一体となって盛り上がる部分の両方を楽しめるので大好きです。この日も、楽しかった(^o^)
 言葉で書くとうまく表現しにくいですが、大都市の大会場とは違った素朴さのある暖かいライヴだったと思います。
Live Report #58 :AX(060420)
2006.4.20 SHIBUYA−AX
 
長い長〜い今回のツアー。北陸から甲信越を経て東北地方へ向かう旅の途中に挟まった東京での追加公演。ハコは、おなじみのAXですが、やっぱ大都市だけあって相当の人数が集まっていました。
 
1. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
2. SI・GE・KI
3. USODARAKE
4. 安眠棒
5. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
6. WHISKY&UNUBORE
7. SUGER MAN
8. 開戦前夜
9. WATER FRONT
10. BRAIN CONSTRUCTION
11. RIFF MAN
12. This is NORANEKO
13. TANUKI
14. MABOROSHI IN MY BLOOD
15. IKASAMA LOVE
16. Don't Beat
17. COLD BEAT
18. TOBIZARU
19. FRIDAY NIGHT
20. 半透明少女関係
EN0. JUMP(by Van Halen)
EN1. Good Taste
EN2. KIMOCHI
 
 以上のように本編のセットリストは長野と同じでしたが、やっぱAXはデカいので、音の鳴り方が小さいハコとは違います。そしてフロアの雰囲気も違うわけで、当たり前ですけど、まったく別のライヴが展開されるわけです。
 ライヴの空気を作るのは、もちろんアーティストと観客がメインなんだと思いますけど、照明とかの持つ役割もけっこう大きくて、AXなんかでは、広い空間ならではの照明効果もあり、そういうのもライヴの楽しみの一つなんですよね。
 長旅の途中とはいえ、東京はメンバーにとって第二の故郷みたいなもんだろうし、フロアのノリも良かったので、この日も楽しいライヴになりました。
 金沢からレポが連続してるので、あえて本編については詳しく書かないでおきますけど、アンコールのことは書いとかないと…。
 本編が終わり、フロアの声援に応えて再び出てきた向井さんは、おもむろにキーボードに向うと、なんとヴァン・ヘイレン『JUMP』のイントロを弾き始めるじゃあありませんか!
 たぶん打ち合わせナシだったんじゃないかな、メンバーも「え〜っ」って感じで最初は笑いながら驚いてましたが、なんとか合わせてセッション。向井さんも、お得意のニセ英語(笑)で途中まで歌い、演奏を続けましたが、しばらくして「あとが続かない」みたいなこと言って打ち切りに。でも、超楽しいプレゼントでした(^o^)
 そんな愉快な空気を引き継いで、またも『Good Taste』が聞けたので最高!笑いながら狂ってるようなZAZEN BOYSならではの演奏をたっぷり味わいました。今更かもしれませんが、この曲って、ラーメン屋さんが使ういわゆる〈チャルメラ旋律〉が繰り返し使われてるじゃないですか。ライヴで聞くと、特にカシオマンのギターがいろんなパターンで〈チャルメラ旋律〉を弾いてるのがよくわかって面白かったです♪
 これから、また東北地方を経て北海道へと旅するメンバーの皆さん、体調を崩さないよう気を付けて下さいね!
 
Live Report #57 :長野(060417)
2006.4.17 長野 CLUB JUNK BOX
 
 長野には、ツアーが決まるごとに毎回来ていますが、この町は、関東甲信越とは言うものの、東京からだとなにげに遠いんですよね。だから、今回は初めて泊まっちゃいました。貧乏な俺でもなんとか泊まれる安いホテルがあったことに感謝です。
 
1. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
2. SI・GE・KI
3. USODARAKE
4. 安眠棒
5. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
6. WHISKY&UNUBORE
7. SUGER MAN
8. 開戦前夜
9. WATER FRONT
10. BRAIN CONSTRUCTION
11. RIFF MAN
12. This is NORANEKO
13. TANUKI
14. MABOROSHI IN MY BLOOD
15. IKASAMA LOVE
16. Don't Beat
17. COLD BEAT
18. TOBIZARU
19. FRIDAY NIGHT
20. 半透明少女関係
EN. KIMOCHI
 
 毎回来るたびに思うんですが、長野のフロアは比較的静かに盛り上がるタイプっていうのかな…、とにかく強烈な押しと共にノッケからグウォ〜〜〜って感じじゃないんですよね。でも、その分じっくり聞けるって感じもするし、やっぱ土地によって変化があるからこそ楽しいんですね。
 …とか言いながら、ライヴが始まっちゃうとジッとしていられない身体なのは、ZAZEN中毒患者の悲しい性。気が付くと前の方で腕を振り上げておりました…。
 おおまかな流れは変えずに、一部曲を入れ替えたセットリストによるライヴは、この日もまったく飽きさせない具沢山の充実したメニュー。
 そんな中で、この日俺にとって印象的だったのは、ソロパートも含めて新しいフレーズが詰まった『開戦前夜』でした。すっごく良かった♪
 今回は、一泊したので、長野市街だけじゃなく近隣の土地も少し見て廻ることが出来ましたが、長野県は面積が広く、まだまだ見たい場所も多いので、また来〜ようっと。
Live Report #56 :高崎(060415)
2006.4.15 高崎 club FLEEZ
 
 久しぶりに来た高崎。いつもなら、新宿や渋谷から湘南新宿ライン一本で行けるんですが、この日に限って工事の影響で直行不能のため、大宮とかで乗り換えなくちゃならなかったので、少し時間掛かりました。
メンバーにとっても久しぶりの高崎でのセットリスト―――本編の方は、金沢とおんなじでした。
 
1. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
2. SI・GE・KI
3. USODARAKE
4. 安眠棒
5. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
6. WHISKY&UNUBORE
7. SUGER MAN
8. 開戦前夜
9. METAL FICTION
10. WATER FRONT
11. COLD SUMMER
12. RIFF MAN
13. This is NORANEKO
14. MABOROSHI IN MY BLOOD
15. IKASAMA LOVE
16. Don't Beat
17. COLD BEAT
18. TOBIZARU
19. FRIDAY NIGHT
20. 半透明少女関係
EN1. BRAIN CONSTRUCTION
EN2. KIMOCHI
 
 この日も、最初にひなっちが登場し、ベースソロ。そして他の3人が登場して『CRAZY DAYS〜』という展開。この始まり方、なんか日常から急に非日常に持っていかれる感じで、ゾクゾクしますね。
 たたみかけるような序盤を終え、この日も熱くて濃い演奏だった『WHISKY&UNUBORE』を経て迎えた『SUGER MAN』では、「うろたえる回覧者」「インテリ賢者」などフレーズの切れ目ごとに、カシオマンのギターが合いの手を入れるような感じで入ってくる構成になってるんですが、ここ好きだな〜。
 金沢とセットリストが同じでも、場所が違えば違ったノリが生まれるのは当然ですが、それだけじゃなく新鮮に感じられ、この身体で盛り上がるブロックと、心で感じて引き込まれるブロックをうま〜く配置したセットリストの構成は絶妙だなあって、改めて思いました。
 それでも中毒患者っていうのは欲張りなもので(笑)、もっともっと〈刺激が欲しくてたまらんの〉状態になっちゃうわけなんですが、そんな患者へのプレゼントとして(←メッチャ自分勝手な解釈ですよね。すいません)、アンコールでかなり久しぶりの『BRAIN CONSTRUCTION』を演ってくれたので、すっごく嬉しかったです!
 そして、最後を締めくくる『KIMOCHI』の前に、向井さんは久々に長いMCを。「高崎には久しぶりに来ました。前に来た時、ここのバーカウンターである女性と知り合いました。彼女は、気仙沼出身のバツイチの女で、銀座のクラブで働いたこともあったらしいんですが、いろいろあってここ高崎に流れてきたわけなんですね」というような内容の〈記憶と妄想行ったり来たり〉トークでしたが、空気も含めてすっごく面白かったです(^o^)。
 やっぱライヴって演奏はもちろんですけど、こういうのあるから止められないんだよな〜。中毒症状は治りそうもありません…。
 
Live Report #55 :金沢(060412)
2006.4.12 金沢 AZホール
 
  毎回ツアーが始まると、今まで一度も行ったことのない土地でのライヴを出来れば数ヶ所体験したいと計画するんですけど、ここ金沢もその一つで、北陸地方への参加は初めてでした。
会場のAZは、金沢駅からは少し離れていますが、いわゆる金沢の中心地=香林坊・片町地区にありました。でも、外観はかなり地味で、よ〜く見てないと通り過ぎちゃうような感じで、内部もライヴハウスにしては殺風景ていうか、サッパリ風味って言うか、そんな感じ…。
 
1. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
2. SI・GE・KI
3. USODARAKE
4. 安眠棒
5. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
6. WHISKY&UNUBORE
7. SUGER MAN
8. 開戦前夜
9. METAL FICTION
10. WATER FRONT
11. COLD SUMMER
12. RIFF MAN
13. This is NORANEKO
14. MABOROSHI IN MY BLOOD
15. IKASAMA LOVE
16. Don't Beat
17. COLD BEAT
18. TOBIZARU
19. FRIDAY NIGHT
20. 半透明少女関係
EN1. Good Taste
EN2. KIMOCHI
 
 ステージのブルー暗転状態が意味ないほど明るい客電が落ちると、登場したのはひなっち一人。
 エフェクターのツマミを中腰で操作しながらのベースソロに続いて、他の3人が登場し、『CRAZY DAYS〜』へ。このところやっているヒップホップ色の強いアレンジでしたが、ノッケから〈加賀っ子〉の盛り上がりは物凄く、開演前には比較的おとなしく感じられただけに、そのギャップに驚きました。切れ目ナシで、やや久々の『SI・GE・KI』。ヒートアップするフロアに呼応して、気合の入った演奏でした。そのテンションで『HIMITSU GIRL'S〜』まで走って、一旦チューニング・ブレイク。
 次は何かな〜って思ってたら、なんと『WHISKY&UNUBORE』じゃないですか!ワンマンの6曲目にこれが来るのは極めて珍しいので、それだけでも新鮮でしたが、演奏がまた予想以上に凄かったんです!
 特に中盤「割れて飛び散るワンカップ」以降の部分では、各パートに新しいフレーズが追加されての超ロングセッション!まさに音の塊が突き刺さってきました。向井さんが、バスドラ横のアンプに登ってギターを掻き鳴らし、メンバーがギュッと中央に固まっての演奏は凄まじく、改めてこの曲のライヴパワーを思い知らされました。
 凄絶な『WHISKY&UNUBORE』に続いての『SUGER MAN』は、曲の持つ即興性を更に活かした演奏で、今回のツアー初期に比べて、緊張と緩和の起伏がより強く感じられ、ライヴヴァージョンとして格段に進化してると思いました。
 ここまでの流れを自然に受けた感じで『開戦前夜』から『METAL FICTION』を経て『WATER FRONT』に至るという展開は、この日のセットリストの大きな妙味だと思いました。ニクイっ!
 後半のスタートが『COLD SUMMER』っていうのも、なかなか新鮮ですけど、少しクールダウンしたフロアは、これで一気に活気付くという絶妙の構成には脱帽です。
 この日の〈加賀っ子〉は、とにかくパワフルで、『RIFF MAN』あたりの一体感は最高!続く『This is NORANEKO』でも、フロア全体が「まっくろけっけの!」と大声で参加。好きだな〜、こういう雰囲気。
 『Don't Beat』では、男子一人をステージに上げ、向井さんがブレイクダンス風の変な踊りを踊って真似させるパフォーマンスで会場を盛り上げます。
 『FRIDAY NIGHT』は、もうすっかりダンスチューン。フロアも「フラ〜イデ〜ナ〜イッ」と大合唱で盛り上がり、エロいベースも、狂ったギターも、タイトなドラムも大きな渦となってうねりあがりました。
 これで本編終了かと思ったら、なんと向井さんは再びギターを手にして『半透明少女関係』のイントロを弾き始めるじゃないですか!もちろん場内は超盛り上がり、メンバーもすっごく楽しそう。
 嬉しいことに〈お祭りビート〉付で、いつもの「らっせ〜らっせ〜らっせ〜ら」「えじゃないか、えじゃないか、え〜じゃないか」に続いて「金沢わっしょい」が追加され、やがて「わっしょい、わっしょい」とだんだん速くなっていくパターンで、もうマジ楽しかった(^o^)
 
 本編だけでもメッチャ充実してたわけですが、この日は、更に素敵なプレゼントが!アンコールの1曲目で『Good Taste』を演ってくれたんです!おそらく、今回のツアーでは初めてなんじゃないかなあ…。わかんないけど…。とにかく、ずっとライヴで聞きたいなあって思ってたから、超嬉しかった(^o^)。ちょっと笑えるけどカッコいい演奏でしたよ〜♪
 ―――そんなこんなで、遠路はるばる来て、マジ良かったです!

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Last Updated: 2024/4/13 Sat.

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