ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #61 :野音(060702)
2006.7.2 日比谷野外大音楽堂
 
 恒例となった感もある夏の野音。今回は、ワンマンではなく東京事変主催のイベント“SOCIETY OF THE CITIZENS vol.1”への参加でした。
 東京事変、SOIL&”PIMP”SESSIONS、そしてZAZEN BOYSという豪華な顔ぶれに、会場周辺も早くから大勢の人が出ており、ダフ屋もチラホラ。
 夕方までは、雨が降ったりやんだりの天候でしたが、開演時刻の17:30には上がり、その後も幸い雨に見舞われることはありませんでした。
 そんな天候も味方に付けての初夏祭りは、実に楽しいイベントとなりました。
 
 まず最初に登場したのは、なんと東京事変!主催バンドだけに、絶対トリだろうという予想を裏切って、しかもあまりにもフツーに登場したので、会場もあっけに取られた感じの中、『御祭騒ぎ』からライヴは始まりました。(刃田氏が骨折の為、ドラムスはサポート)
 とっても丁寧な林檎氏の挨拶を経て、ライヴは進行。ジャズっぽいアレンジの『茎』の演奏には感激!途中、SOIL〜からトランペットのタブさんとサックスの元晴さんを加えてのセッションもあり盛り上がりました。
 トップバッターだとしても主催のイベントだから、もっとやると思っていましたが、意外にも7曲ぐらいしか演奏せず、『秘密』で終了。曲数こそ少なかったけど、それこそADULTなライヴでした。穏やかな笑顔の亀さんが印象的でした(^o^)
 
 続いての登場は、SOIL&”PIMP”SESSIONS。ノッケから社長が煽り、メンバーのテンションも高く、音の洪水が野音を浸していきます。途中、事変のギター浮雲氏を加えてのセッションもありライヴは進行。
 ヴォーカルがいない分、それぞれの楽器が存在感を主張し合うっていうか、楽器バトルみたいな高揚感に満ちたライヴで、社長の煽りに乗せられて、終盤は思わず踊り狂っちゃいました(笑)
 
 事変・SOILと来たから、必然的にトリはZAZENとなるわけですが、その登場前に、林檎姫の粋な計らい。下手に浮雲・一葉両氏を従えて登場し、「東京事変が最初で意表を突かれましたか?」みたいなコメントの後、アコースティックで1曲やってくれました。
 そして、ZAZEN BOYS。登場曲なしで、全員揃って現れたメンバーは、心なしかいつもよりオシャレ(笑)。ひなっちがキャップ、向井さんが中折帽をそれぞれ被り、カシオマンがグラサン、敦さんが眼鏡をそれぞれ掛けていました。
 
1. SUGER MAN
2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
3. USODARAKE
4. SEKARASIKA
5. COLD BEAT
6. FRIDAY NIGHT
7. RIFF MAN
EN1. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
EN2. KIMOCHI
 
 こういうイベントだから、なにか起こるとは思いましたが、案の定まず1曲目が『SUGER MAN』という意外なスタート。この曲を含め、この日のセットリストは、バンドの現在を象徴するような楽曲が選ばれた感じがします。
 『USODARAKE』で熱くなった身体に、続いて浴びせられたのは超久々の『SEKARASIKA』!大好きな曲を、しかも野音で聞ける喜びに浸りつつ、もちろん身体は休まず盛り上がりました☆
 向井さんの「なんとか雨がやんで良かったですね。雷神がSUNを連れてきた」みたいなヘンテコトーク(笑)の後、怒涛の『RIFF MAN』で本編終了。
 一旦去った後、アンコールの拍手に応え再登場したメンバーから贈られた曲は、なんとなく予想はしてましたけど、アルバムで林檎氏が参加してる『CRAZY DAYS〜』。ツアーTを重ね着したスタイルの林檎氏に加え、ペットのタブさんも参加しての熱演に、場内も大いに沸きあがりました。林檎姫は、歌ってる時以外、なんか向井さんの方ばかり見詰めてる気がしました。
 そしてイベントの最後を締めくくった曲は『KIMOCHI』。半分以上ヴォーカルを林檎氏が取り、やがて曲が終わり掛けると順番に一人づづ去っていき、最後はタブさんのトランペットで終了。
 
 それぞれのバンドが演奏した曲数は、対バンのライヴとしても少ない方だったと思いますが、その分、メンバーが交流してのセッションが多く見られ、他では見られないパフォーマンスに満ちた価値あるイベントだったと思います。…てゆうか、理屈抜きでメッチャ楽しかった♪
Live Report #60 :Zepp(060613)
2006.6.13 Zepp Tokyo
 
 2月から始まった4ヶ月以上に及ぶ過去最長のツアーも、この日ついにファイナルを迎えました。
 会場は、今回のツアー最大のキャパとなるZepp Tokyo。敦さんが加入してからは、初のお台場来襲であります。
 ツアーファイナルでは、いつも以上になにかを期待しちゃいますけど、この日も素敵なオマケ付きのライヴとなりました。
 
1. SI・GE・KI
2. USODARAKE
3. 安眠棒
4. You make me feel so good
5. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
6. WHISKY&UNUBORE
7. SUGER MAN
8. 感覚的にNG
9. Water Front
10. 自問自答
11. RIFF MAN
12. This is NORANEKO
13. TANUKI
14. MABOROSHI IN MY BLOOD
15. IKASAMA LOVE
16. Don't Beat
17. COLD BEAT
18. TOBIZARU
19. FRIDAY NIGHT
20. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
21. KIMOCHI
EN1. JUMP(by Van Halen)
EN2. 半透明少女関係
 
広い場内に流れる「マーキームーン」がフェイドアウトすると、ひなっちが一人で登場。そして、この日はベースソロなしで『SI・GE・KI』のイントロへ。それに乗って出てくるメンバーたち―――。長旅の疲れを感じさせないリラックスした空気と、ファイナルに臨む気合が同居したような雰囲気の中、ライヴは始まりました。
 大阪や沖縄ではやったらしいけど、俺としてはかなり久々に聞く『You make me〜』。この曲の持つなんとも言えん〈ほろ酔いムード〉がたまりません。
 中盤から終盤に掛けてヒートアップする『WHISKY〜』、毎回微妙にアレンジが変わってるのが楽しい『SUGER MAN』を経て、これもちょっと久々の『感覚的にNG』。後半で「ニョイ〜〜ン」と響くカシオマンのエロいギターがたまりません。
 その後、向井さんのシンセからは〈チャルメラ〉のメロディが。「お、ここで『Good Taste』が来るのか…」と期待してたら、そうじゃなくて『Water Front』へのブリッジでした。でも、こんなちょっとした遊びが楽しいんですよね、ライヴでは(^o^)
 そんなユーモアは、この後も続き、まだ中盤だというのに次にやった『自問自答』(CDヴァージョンのイントロで始まり、途中からは〈ヒップホップテイスト〉になる)の演奏後、向井さん「これで終わりかと思いましたか?」とコメントし笑いを誘います。
 さらに、「まあ、第1部終了みたいなもんですね。ここで、ブレイクタイムを設けてもいいんですが…、その間に隣合わせになった男子と女子で〈へ〜え、ZAZENとか好きなんだ〉みたいな話になって、バーカウンターでドリンクを飲んでもらったりしてもいいんですが、まあこれだけの人がバーカウンターに行くと大変だからね」みたいな内容のトークをするんですよ(笑)。特に、「へ〜え、ZAZENとか好きなんだ」ってとこの言い方が超面白かった。
 
 そして〈第2部〉は『RIFF MAN』で幕を開けたんですが、これがまた凄かった。〈変形合わせ技〉とでも言うのかな…、途中に〈『HARD LIQUOR』の終盤でやっていた全員が中央に集まってリフを繰り返す部分〉を挿入して演奏されたんですが、この構成が凄くカッコ良かった♪。うん、まさに〈昇り龍〉って感じ!こんな説明でわかるかなあ…。
 この日は、こういう〈合わせ技〉的アレンジが他にもありました。いつもより後半のセッションが長くて最高だった『TOBIZARU』を経て、ラス前に演奏された『CRAZY DAYS〜』では、久々に聞く「ギタ〜、カシオメ〜ン」の声に続いて途中まではCDヴァージョンで行き、中盤から〈ヒップホップテイスト〉に転じて行く構成。1曲にいろんな美味しさが詰まってるんだもん、たまりません。
 曲そのものじゃないんですけど、この日はもう一つ遊びがありました。それは、曲と曲の間で、たまに向井さんが「おだいバッ!」って叫ぶんですが、それが来ると他のメンバーがその「バッ」に合わせて「ジャン」と音を出すっていう遊びです。その叫びが急に始まって、ひなっちが慌てるシーンなどもあり、見てて楽しかったですよ。
 
 盛りだくさんの本編を終え、改めて登場したメンバーからのプレゼントは、なんと『JUMP』。先日のAXでは、途中までやって「あと、わからんから」みたく中止しましたが、この日はリベンジなのか(笑)フルコーラスでの披露。「ジャンプ!」って歌うサビでは、思わずこっちも跳んじゃいました!
 そんな楽しいカバー曲に続いて〈お祭りビート〉付きの『半透明〜』で会場は踊り狂い、ツアーファイナルは幕を閉じました。楽しかった〜☆
 改めて、長い長いツアー、お疲れ様でしたっ!乾杯っ!
Live Report #m-11 :弁天湯(060608)
2006.6.8 吉祥寺 弁天湯
 
ワンマンとしては東京で久々のアコエレライヴが吉祥寺でありました。しかも会場は現在も営業中の歴史ある銭湯!その定休日を利用しての“風呂ロック”と名付けられたイベント。ロケーションだけでもワクワクしますよね〜☆
 雨が降りそうな曇り空の下、開場時間の夕方5時前には、弁天湯付近には列が出来ており、その光景を通りすがりの人々が興味深そうに見ていました。中からは、風呂場独特のエコーが掛かった向井さんのリハが聞こえて来て、またワクワク。
 中に入ると、前方にある浴槽の中央に蓋がされ、そこがステージとなっており、ウチら観客は「洗い場」スペースで見るという構造でした。せっかく銭湯なので、しゃがんで見るのかと思ってたけど、入場者数が多いせいなのか、オールスタンディングとなってました。
 とはいえ、目の前には富士山の絵があるし、時折うっかり蛇口から漏れてきたりするタイル張りの「洗い場」に立ってライヴを見るなんて、めったにないことだから、だんだん集まってくる人の体温でサウナ状態になっていく風呂場(女湯だそうです)で登場を待つ気分は、なんとも言えない期待感でいっぱいでした。
 やがて登場してきた向井さんは、グレーの中折れ帽を被り、文字をあしらった白いTシャツの上にカーキ色のジャケットを羽織り、ボトムは黒いパンツとスニーカーいう出で立ち。どことなく寅さんとかを思わせる雰囲気で、ふら〜っと出てきました。
 
1. SENTIMENTAL GIRL'S VIOLENT JOKE
2. Delayed Brain
3. KU〜KI
4. YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING
5. I don't know
6. NEKO ODORI
7. 転校生
8. 細やかな願い(by eastern youth)
===休憩===
9. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
10. 6本の狂ったハガネの振動
11. WATER FRONT
12. TELECASTER SUMMER
13. ロックトランスフォームド状態におけるフラッシュバック現象
14. TRAMPOLINE GIRL
15. The Days Of NEKOMACHI
16. 真っ黒けっけの海〜性的少女
17. 自問自答
EN1:いい湯だな
EN2:KIMOCHI
 
 この日は、アコエレとはいえ、結局最後までアコギは持たずエレクトリック一本勝負。最近入手した物かはわかりませんがピカピカの青いギターで、ヘッドに糸巻きがなくフラットなタイプでした。
 エフェクターを調整しつつザックリした音色の『SENTIMENTAL GIRL'S〜』からライヴはスタート。そして次の『Delayed Brain』では、アコエレでお馴染み「個人的に盛り上がってまいりました」みたいなことを言いつつ後半はコール&レスポンスで会場に溶け込んでいきます。
 いつもながら澄み切ったヴォーカルが冴える『 KU〜KI』ですが、この曲が風呂場に響いてるのがなんとも不思議。後半の「知らな〜い」部分がいつもより短かった『I don't know』、ユーモラスな歌詞なのになぜか哀愁に満ちた名曲『NEKO ODORI』に続いて、「この曲やるのは、5年ぶりぐらいですかね」みたく言ってから演奏したのは、なんと『転校生』!
 アコエレでは、今までもNUMBER GIRL時代の曲を演奏してきましたが、まさかこの曲を、しかもこのロケーションで聞けるなんて思いもしなかったし、個人的にも大好きな曲なんで、もう嬉しかったのなんのって!うん、マジ嬉しかった〜(^o^)&パワフルでメッチャいい演奏でした♪
 さらにeastern youth初期の曲『ささやかな願い』をカバーし、終盤、まるで吉野さんが乗り移ったような感じでギターを掻き鳴らし、休憩に入りました。
 
 ここまでの前半でも、かなり濃い内容でしたが、熱気で室温の上昇した場内の興奮電気は、休憩後もビリビリしっぱなしであります。
 ZAZEN BOYS結成以降の曲をやらなかった前半に対して、後半は『CRAZY DAYS〜』『6本の狂ったハガネの振動』と、アレンジは違いますが比較的最近の曲からスタート。
 続く『WATER FRONT』では、終盤の「ウォ〜タフロン〜ト」部分でコール&レスポンス。ある意味、銭湯も〈WATER FRONT〉だし、その洗い場に立ってみんなで「ウォ〜タフロン〜ト」って歌ってること自体、とっても楽しい出来事でした。曲が終わって、向井さん「ダニー・ハザウェイになったような気分です」とか言ってました。(酒場とかでライヴをやる黒人のゴスペルシンガーだそうです)
 その後、「ヴォーカルが気持ち悪いという理由でボツになった曲をやります」みたく言ってから、わざといつも以上に気持ち悪い歌い方で(笑)『TELECASTER SUMMER』をやったんですが、この曲をソロで聞くの初めてだったし、良かったですよ〜。
 アコエレではお馴染み『ロックトランスフォームド状態〜』に続き、またも「この曲やるの5年ぶりぐらい」みたいなこと言うので、なんだろうってドキドキしちゃいましたが、始まった曲は、これまた個人的に大好きな『TRAMPOLINE GIRL』!ギター一本とは思えないほど奥行きと迫力のある熱演で、もう大感激でした☆
 その後、エフェクターを巧みに駆使して『The Days Of NEKOMACHI』から『自問自答』までの3曲を続けて演奏し、本編は終了。
 
 お風呂場独特のエコーが、アンコールを求める拍手の音をいい感じで増幅し、それに応えて再登場した向井さんは「主催者の方から是非この曲をやって欲しいと言われたので」みたいにコメントし、ドリフで有名な『いい湯だな』を、メロディーも歌詞もテキトーな感じで、終盤はウチらにも「ババンバ、バンバンバン」と歌わせ珍唱(笑)。そして、最後は『KIMOCHI』をサクッと決めて去っていきました。
 銭湯でのライヴという雰囲気も素敵だったし、久しぶりの曲も聞けたし、マジで最高の入浴でした(^o^)
Live Report #59 :いわき(060423)
2006.4.23 いわき club SONIC
 
RIJの会場となっている茨城県ひたちなか市から更に北上。福島県いわきでのライヴに行ってきました。この地に降り立つのは初めてでしたが、上野から水戸経由で郡山を結ぶ常磐線の特急停車駅なのに、駅前はかなり静かで、大都市にありがちなファッションビルの乱立もなく、まさに地方都市って感じの駅でした。
 メンバーにとっても初来訪の地・いわきでのライヴ会場となったSONICは、駅から歩いて3分ほどの近さ。内部は、ステージの横幅も狭く、入り口からステージまでも近いこじんまりとしたハコ。まさに俺が好きなタイプの空間でした。
 
1. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
2. SI・GE・KI
3. USODARAKE
4. 安眠棒
5. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
6. WHISKY&UNUBORE
7. SUGER MAN
8. 開戦前夜
9. METAL FICTION
10. WATER FRONT
11. RIFF MAN
12. HARD LIQUOR
13. This is NORANEKO
14. MABOROSHI IN MY BLOOD
15. IKASAMA LOVE
16. Don't Beat
17. COLD BEAT
18. TOBIZARU
19. FRIDAY NIGHT
20. 半透明少女関係
EN. KIMOCHI
 
 ここは、ハコが小さい割にはステージが高いので、どの位置からでもステージが見やすい構造だったので、ZAZEN BOYSライヴへの初参加以来、初めてステージ際の最前付近ではなく少し離れて見てみようと決心し、後方でスタンバりました。
 最初のうちは、なんとかその場所で見てたんですが、そのうち身体がたまらなくなって(笑)、途中から前の方に突っ込んでしまいましたけど…。その後は、曲によって前に行ったり下がったりを繰り返したので、結果的にいろんな場所から見たわけで、なんか自分が中継カメラマンになったみたいで新鮮でした。
 以上のように俺が移動できるぐらいですから、フロアの空間には割合余裕があり、ゆったりしていました。そして、後方から見ると、前から5列目ぐらいまでは身体を動かしたり、腕を挙げたり、わかりやすくノッてるんですが、そこから後ろは、どちらかと言うと冷静に楽しんでるって感じで、その棲み分けが面白かったです。
 そのためか向井さんも「なんか元気ないですね」みたいなことを言ったり、「い〜わ〜きCITY〜」と煽った後で「なんかムリヤリ盛り上げてるみたいか」みたく言ったりしてました。
 でも、フロアのノリは土地によって違うわけで、静かに見てる人が多くても、楽しんでいることは伝わるはず。だから、メンバーも「もっと楽しんでくれよ〜」って感じの演奏を繰り広げてくれ、トータルでは、かなり〈楽しかった度〉の高いライヴでした♪
 『Don't Beat』では、フロアから男女一名づつをステージに挙げ、手作りっぽい〈お立ち台〉に乗せていろいろやらせるパフォーマンスがあり、場内を沸かせました。(ここで選ばれた二人は、アンコールの『KIMOCHI』で、またステージに呼ばれ、メンバーが去った後も残されることになります(笑))
 また、このところ『COLD BEAT』では、後半に「COLD BEAT、COLD BEAT」とだんだん早くなってくコール&レスポンスがあるんですが、このヴァージョンは、緊張感ある演奏に引き込まれる部分と、会場が一体となって盛り上がる部分の両方を楽しめるので大好きです。この日も、楽しかった(^o^)
 言葉で書くとうまく表現しにくいですが、大都市の大会場とは違った素朴さのある暖かいライヴだったと思います。
Live Report #58 :AX(060420)
2006.4.20 SHIBUYA−AX
 
長い長〜い今回のツアー。北陸から甲信越を経て東北地方へ向かう旅の途中に挟まった東京での追加公演。ハコは、おなじみのAXですが、やっぱ大都市だけあって相当の人数が集まっていました。
 
1. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
2. SI・GE・KI
3. USODARAKE
4. 安眠棒
5. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
6. WHISKY&UNUBORE
7. SUGER MAN
8. 開戦前夜
9. WATER FRONT
10. BRAIN CONSTRUCTION
11. RIFF MAN
12. This is NORANEKO
13. TANUKI
14. MABOROSHI IN MY BLOOD
15. IKASAMA LOVE
16. Don't Beat
17. COLD BEAT
18. TOBIZARU
19. FRIDAY NIGHT
20. 半透明少女関係
EN0. JUMP(by Van Halen)
EN1. Good Taste
EN2. KIMOCHI
 
 以上のように本編のセットリストは長野と同じでしたが、やっぱAXはデカいので、音の鳴り方が小さいハコとは違います。そしてフロアの雰囲気も違うわけで、当たり前ですけど、まったく別のライヴが展開されるわけです。
 ライヴの空気を作るのは、もちろんアーティストと観客がメインなんだと思いますけど、照明とかの持つ役割もけっこう大きくて、AXなんかでは、広い空間ならではの照明効果もあり、そういうのもライヴの楽しみの一つなんですよね。
 長旅の途中とはいえ、東京はメンバーにとって第二の故郷みたいなもんだろうし、フロアのノリも良かったので、この日も楽しいライヴになりました。
 金沢からレポが連続してるので、あえて本編については詳しく書かないでおきますけど、アンコールのことは書いとかないと…。
 本編が終わり、フロアの声援に応えて再び出てきた向井さんは、おもむろにキーボードに向うと、なんとヴァン・ヘイレン『JUMP』のイントロを弾き始めるじゃあありませんか!
 たぶん打ち合わせナシだったんじゃないかな、メンバーも「え〜っ」って感じで最初は笑いながら驚いてましたが、なんとか合わせてセッション。向井さんも、お得意のニセ英語(笑)で途中まで歌い、演奏を続けましたが、しばらくして「あとが続かない」みたいなこと言って打ち切りに。でも、超楽しいプレゼントでした(^o^)
 そんな愉快な空気を引き継いで、またも『Good Taste』が聞けたので最高!笑いながら狂ってるようなZAZEN BOYSならではの演奏をたっぷり味わいました。今更かもしれませんが、この曲って、ラーメン屋さんが使ういわゆる〈チャルメラ旋律〉が繰り返し使われてるじゃないですか。ライヴで聞くと、特にカシオマンのギターがいろんなパターンで〈チャルメラ旋律〉を弾いてるのがよくわかって面白かったです♪
 これから、また東北地方を経て北海道へと旅するメンバーの皆さん、体調を崩さないよう気を付けて下さいね!
 

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Last Updated: 2024/2/29 Thu.

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