ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #64 :CDJ(061230)
2006.12.30 幕張メッセ EARTH STAGE
 
 初回からCOUNT DOWN JAPAN FESTIVALに連続で参加しているZAZEN BOYS。今回も、出演日は去年と同じ30日で、やはり一番大きなEARTH STAGE。松下さん参加後では2度目となる今回は、トップバッターでの登場でした。
 翌日の大阪に参加する方はともかく、俺にとってはこの日が年内最後のZAZENライヴだから、なにがなんでも最前で見たかったので、早目に並んで、開場するや狂ったように走りに走って最前をゲット!
 1年分のダッシュで(笑)、呼吸を整えるのにかなり掛かりましたが、その走りが報われるなんて言い方じゃ効かないほど、マジでいいライヴだったんです。 
 
1. SUGER MAN
2. MABOROSHI IN MY BLOOD
3. IKASAMA LOVE
4. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
5. COLD BEAT
6. FRIDAY NIGHT
7. RIFF MAN
8. 半透明少女関係
 
 トップバッターなので、登場前に渋谷陽一氏による恒例の〈朝礼〉があり、初回から参加しているZAZEN BOYSも讃える紹介コメントがあり、彼に呼び出されてメンバーが登場。
 フェス仕様のセットリストとはいえ、『SUGER MAN』から始めるところがニクい!巨大な空間をグサリと刺すような唯一無比のサウンドが響き渡り、マジでゾクゾクしました☆カッケ〜♪(「ヘンタ〜イ」の前に「ロックインジャパン読者のほぼ80%が…」など入れるサービスもあり)
 『MABOROSHI〜』から『HIMITSU GIRL'S〜』までノンストップで繰り出される音の攻撃には、一年間のイヤなことも忘れて踊り狂います。
 そして、『COLD BEAT』でのコール&レスポンス。いや〜、物凄かったです!会場が広い分、初めて見る人達も多かったと思いますけど、そんなことに気付かないぐらい大音量のレスポンスで、なんかメッチャ嬉しかった(^o^)
 最初っから超ゴキゲンな感じのひなっちでしたが、『FRIDAY NIGHT』ではカシオマンのギターソロを満面の笑顔で指差し紹介していて、見ているこっちも心の底から楽しめました。
 テンション揚がりまくりの物凄い『RIFF MAN』に続いて、ラストは渾身の『半透明〜』で締め。
 
 この日のライヴは、とにかく凄かった!ガキみたいな表現しか出来なくて済みませんが、マジでメッチャ良かったんです!
 メンバー全員から「ZAZEN BOYSを知ってるヤツも知らんヤツも含めて俺らのサウンドでビリビリしろっ!」って感じの気合と気迫がガンガンに発信されてるのがわかり、ほんと全曲最高でした♪
 一年の終わりに、こんな最高のライヴ体験が出来て、本当に幸せでした☆☆☆
Live Report #63 :川崎(061221)
2006.12.21 川崎 CLUB CITTA'
 
本年最後のワンマンツアーの関東地区最終日は、ダイノジロックフェス以来となる川崎のクラブチッタで開催されました。
 今年の冬は暖冬って聞くけど、この日は寒かったです。そんな中、行われたライヴのセットリストは、前回の渋谷と『TANUKI』が加わった以外ほぼ同じでした。
 
1. WHISKY&UNUBORE
2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
3. SI・GE・KI
4. USODARAKE
5. 安眠棒
6. SEKARASIKA
7. SUGER MAN
8. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
9. 1989(新曲)
10. イレイザーヘッド(新曲)
11. 黒い下着
12. DAIGAKUSEI
13. TANUKI
14. MABOROSHI IN MY BLOOD
15. IKASAMA LOVE
16. COLD BEAT
17. FRIDAY NIGHT
18. RIFF MAN
EN1. 半透明少女関係
EN2. Water Front
 
 この日の全体的な特徴としては、MCが極端に少なかったこと。その代わりと言ったら変かもですが、向井さん独特のコミカルな動き(両手を小刻みに踊るように動かす、など)が多かったんです。時には、それを見てカシオやひなっちが吹き出す場面も(笑)
 前回披露された新曲2曲が再び演奏されましたが、この日は特にコメントなしで、な〜んか猥雑な空気感を持った『1989』も、とにかくメッチャ速くてカッコいい『イレイザーヘッド』も当たり前のようにプレイ。
 場内が大々的に盛り上がった『黒い下着』も最高でしたが、この日個人的に良かったのは『DAIGAKUSEI』と『COLD BEAT』です。
 まず『DAIGAKUSEI』は、今まで見てきたライヴの中でも、最もスロースピードでの演奏でしたが、そのことが逆に絡み合うギターなどこの曲の持つ特徴を良く引き出していて、新しい発見が出来たんです!
 また『COLD BEAT』は、中盤からコール&レスポンスのある終盤にかけてのキレが凄くて、この曲のカッコ良さを再認識させられました♪
 アンコールの最後を飾る『Water Front』では、前回と同じく中盤までは向井さん一人がキーボードで弾き語り、中盤から他の3人が加わるパターンでしたが、このアレンジもお洒落で素敵ですよね(^o^)
 
 ワンマンを見るのは今年これが最後ですが、「やっぱワンマンはいいな〜」って思いつつCDJにも期待しちゃうKAWASAKI CITYの夜でした。
Live Report #62 :AX(061129)
2006.11.29 SHIBUYA−AX
 
ワンマンとしては約5ヶ月半ぶりとなる、待ちに待ったライヴ!冬のツアー初日は、この季節にしては比較的暖かい一日となった東京・渋谷で行われました。
 いや〜、とにかく久しぶりで、50回以上見ている身としても、なんかいつもとは違う緊張感っていうのがあって、最前ド真ん中で開演を待ってると、時間が迫ってくるにつれてドキドキしてきちゃいました。
 何かが起こる―――そんな予感は当たり、いろんなサプライズのあるライヴとなりました。
 
1. WHISKY&UNUBORE
2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
3. SI・GE・KI
4. USODARAKE
5. 安眠棒
6. SEKARASIKA
7. SUGER MAN
8. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
9. 1989(新曲)
10. イレイザーヘッド(新曲)
11. 黒い下着
12. DAIGAKUSEI
13. MABOROSHI IN MY BLOOD
14. IKASAMA LOVE
15. COLD BEAT
16. FRIDAY NIGHT
17. 半透明少女関係
18. RIFF MAN
EN1. 半透明少女関係
EN2. Water Front
 
 まず最初のサプライズは、ライヴが『WHISKY〜』で始まったこと。メンバーにとっても久しぶりのワンマンだから、どう攻めてくるのかと興味津々で息を呑む感じでステージを見詰めてたんですけど、予想外でビックリ。
 でも、もちろん嬉しい予想外ですよ。この曲って、メッチャZAZEN BOYSらしい曲だし、後半のグウォ〜〜って感じの盛り上がりで、メンバーもウチらも「ZAZENワールドに突入した〜っ」て思いました。
 次は、かなり早目に『SEKARASIKA』が来たこと。どの曲も好きだけど、この曲は、個人的にライヴで好きな曲の上位に入ってるので、メッチャ嬉しかった☆
 その後、MCがあり、いつものように「その男の名は…」って言うんだけど、しばらく間が空いたので思わず「誰っ?」って突っ込んじゃいました(笑)。その『SUGER MAN』は、やっぱカッコいい。こんな曲キメられるバンド、そうそういないもん。
 
 そして、期待を籠めてチョイ予想はしてたけど、嬉しい驚きが新曲の披露。向井さんは、演奏前に「この前、ピクシーズの映画が出来たっていうんで、先に見せてもらったんですけど、とても良かった。ピクシーズとかその辺の、ちょっとメインストリームと離れたような音楽を、ちょうど1989年、俺は高校1年だったわけですけど、その当時聞いてまして、まあ、そういう感じの…」みたいなことを喋ってました。
 その新曲『1989』は、「イエィイエィイエィイエィ」的なスキャット?を交えたアバンギャルドな感じの曲で、グラムロック風。他の曲とは違ったテイストだけに、今後の新曲展開に期待が高まりました。
 続けてやった『イレイザーヘッド』は、「記憶をすっかり消去して」とか『性的少女』などに使用されたフレーズを歌詞に多用した速いテンポの曲で、ぐんぐん引き込まれるノリのいい曲でした♪
 さらにサプライズは続きます!
 
 次に驚いたのが『黒い下着』。久々なんてもんじゃないっす。少なくとも俺の見てる範囲では、敦さんが加入して新生ZAZEN BOYSになって以来、ライヴでやるのは初めて(たぶん見てない他の会場でもやってないんじゃないかな…)。封印しちゃったのかって心配してたぐらいですから、マジびっくり&超感激!もうハンパなく盛り上がりました(^o^)
お祭りビート付の『半透明少女関係』で盛り上がった後、更に『RIFF MAN』と踊りまくりで締め括った本編。そして、アンコールで最後のサプライズ。なんと、再び『半透明〜』。
 あえて2回演奏したのか、それとも本編で別の曲をやる予定が間違えちゃったのかわかりませんけど、ひなっちがメッチャ笑ってました。この『半透明〜』では、最後に女子3人と男子2人をステージに上げて踊らせてました。
 そして、ほんとのラスト『Water Front』では、終盤「ウォータフロ〜ント」のコール&レスポンスがあって、向井さん一人が先に退場。残った3人が演奏を完了し、揃って去って行きました。
 
 さまざまな嬉しいサプライズのあった久しぶりのライヴは、今後の新たな展開を大いに期待させられる一夜となりました♪
Live Report #m-14 :九段(061006)
2006.10.6 九段会館
 
 久々に長い向井さんのアコエレツアー初日の会場となったのは、戦前に建設された風格ただよう九段会館。エントランスも、廊下も、ホールの天井も凝った装飾が施され、開演前から見所たっぷり。あいにくの大雨でしたが、三階まで座席のある会場は立見も出るほどの盛況でした。
 この日は、大変珍しいことに、開場時、入口で係員がセットリストを配布。つまり、開演前から〈ネタバレ〉しておくという趣向です。この会場でライヴをすることへの気合が逆に感じられました。
 
《Acoustic Set》
1. YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING
2. Delayed Brain
3. 6本の狂ったハガネの振動
4. NEKO ODORI
5. CITY
6. FUREAI
7. Behind Blue Eyes(by The WHO)
8. 転校生
9. TRAMPOLINE GIRL
10. TUESDAY GIRL
11. 感覚的にNG
12. TELECASTER SUMMER
13. 夏は来ない
14. 守ってあげたい(by ユーミン)
     ===休憩===
《Electric Set》
1. SENTIMENTAL GIRL'S VIOLENT JOKE
2. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
3. KU〜KI
4. ロックトランスフォームド状態におけるフラッシュバック現象
5. 混ざりこんでる俺の唄
6. KIMOCHI
7. WATER FRONT
8. The Days Of NEKOMACHI
9. 真っ黒けっけの海〜性的少女
10. 自問自答
EN:Delayed Brain
 
 以上のとおり、この日は完全に〈アコ〉と〈エレ〉を分けての構成。これも珍しい趣向です。最近のソロでは、ほとんど〈エレ〉だけの構成が続いていたので、このレポでは、〈アコ〉を中心に書くことにします。
 グレーのハットを被って登場した向井さんは、上手よりの椅子に座って演奏開始。
 いつものように「個人的に盛り上がってまいりました」と言いつつ『Delayed Brain』を弾き語ってから「何分こっちは一人なもんで、拍手などよろしくお願いします」みたいなコメント(笑)
 配られたリストに「金子マリさんに提供した新曲。シティに生きる女、俺たちを描いた」とある『CITY』は、繰り返されるサビコーラスとラップ調の部分で構成されており、バンド仕様でやったらかなりソウルフルになりそうな曲でした。
 次の『FUREAI』は、「DADGADチューニングで作ったインストルメンタルの新曲」と書いてありましたが、本番では歌入り。シタールを思わせるギター奏法で、ジョージハリスンっぽいテイストもあり、またどこかマシュースイートを想起させる名曲でした♪
 ナンバガ時代の3曲を演奏した後、なにげにソロでは聞いた記憶のない『感覚的にNG』。これがメッチャ良かった!ザクザクしたアコギの音が超いい味を出していて、元々好きだったこの曲ですが、良さを再発見させられた感じです☆
 『TELECASTER SUMMER』では、イントロの旋律を「パーパラパッパー」と口で歌ってました。「マニアックな曲があるんすけど…」との前置きで始まった『夏は来ない』は、グル魂のイベントで聞いたことありましたが、改めて聞くといい曲ですね。「バカの一つ覚えのように 俺は待ってた 夏を待ってた」っていう歌詞もGood!
 
 15分の休憩を挟んでエレクトリック仕様の後半は、最近のソロで演奏されてるスタイルを継承した演奏が中心でした。
 その中で、久々に聞いた『混ざりこんでる俺の唄』は、個人的にすっごく良かったです。「俺の目玉に 花模様の妖怪が 笑いながら 舞い遊ぶ」と始まる不思議な歌詞と楽曲の持つ奇妙な雰囲気がマッチして聞き入っちゃいました☆
 『KIMOCHI』で、向井さんは初めて客席に降り、前方の女子をステージに上げて自分のハットを被せて「貴様に伝えたい」部分を歌わせ、さらに「向井ちゃ〜ん だ〜い好き〜 どこか連れて〜 行ってよ〜」という替え歌を歌わせておりました(笑)
 また『WATER FRONT』では、この日初めて「Stand up plrease!」とリクエストし「ウォ〜タフロ〜ン」のコール&レスポンス。その最後に「九段会館、ありがとう!」って言ったのが印象的でした。
 
 アコ・エレ合計でアンコール含めて25曲、約2時間半に及ぶソロライヴは、マジで向井さんの魅力を堪能できた贅沢な一夜だったです(^o^)
Live Report #m-13 :柏(060922)
2006.9.22 柏 ZaX
 
千葉県柏市にあるライヴハウスZaXで、5周年記念のイベントがあり、その初日企画として向井さんのアコエレとeastern youthという豪華対バンが実現しました。
 このハコには初めて行ったんですが、なかなか狭くてステージの横幅が短い俺好みの空間でした。
 
 向井さんの出番は最初。編み込み風のハットを被り、手を挙げて登場し、赤いボディのテレキャスを手に演奏開始。
 
1. SENTIMENTAL GIRL'S VIOLENT JOKE
2. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
3. Delayed Brain
4. WATER FRONT
5. KU〜KI
6. 細やかな願い(by eastern youth)
7. The Days Of NEKOMACHI
8. 自問自答
  
エフェクターを利用して音を重ねていき、そこにリードを乗せる手法のイントロで始まる『SENTIMENTAL GIRL'S〜』は、アコエレのレパートリーとして熟成された感があります。
 この日の曲数は、2マンとしては少ない気がしましたが、その分、『Delayed Brain』と『WATER FRONT』では、それぞれに「こんがらがらがらがってる」「ウォータフロ〜〜ン」etc.の長いコール&レスポンスがあり、場内も盛り上がって楽しい雰囲気でした。
 カバー曲『細やかな願い』は、前に聞いた時よりギターの掻き鳴らし方にも歌い方にも力が入っていたような気がしました。競演のイースタンに捧げるパワーが籠められてるみたいでした。
 アコエレ版の『The Days Of NEKOMACHI』は、何度聞いても、引き流し風の静かな部分と、エフェクターと重ねて爆音で盛り上がる部分の温度差がゾクゾクするほどカッコいいです。
 
 続いて登場したeastern youthのライヴも、気迫の籠もった熱くて最高のステージでした!その途中、吉野さんは、ほぼソロ演奏で、向井さんのソロ曲『NEKO ODORI』を歌いましたが、味があって良かったですよ〜(^o^)

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Last Updated: 2024/4/13 Sat.

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