2007.6.16 日比谷野外大音楽堂
ショッキングな〈ひなっち脱退発表〉から約4ヵ月半―――。ベースに吉田一郎氏が加わっての新体制が始動し、ついにこの日、待望のライヴが開かれました!しかも会場は野音、熱くならないはずはないっ!
すでにワクワク感フル充電状態の身体は、野音ならではの開場前に聞こえてくるリハ音に反応して放電し、ビリビリしっぱなしでしたが、新生ZAZEN BOYSは、そんな過剰な期待を裏切らないライヴを展開してくれました。
1. Take Off
2. BRAIN CONSTRUCTION
3. MABOROSHI IN MY BLOOD
4. IKASAMA LOVE
5. TANUKI
6. CHIE chan’s Landscape
7. WHISKY&UNUBORE
8. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
9. HARD LIQUOR
10. YUKATA(新曲)
11. DARUMA(新曲)
12. 安眠棒
13. SEKARASIKA
14. NABE & SADA(新曲)
15. THE CITY DREAMING(新曲)
16. I Don’t wanna be with you(新曲)
17. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
18. COLD BEAT
19. FRIDAY NIGHT
20. RIFF MAN
EN1. AMAYADORI(新曲)
EN2. KIMOCHI
まず1曲目が『Take Off』だったのが嬉しい誤算。この曲、少なくとも俺の参加したライヴでは一度も演ったことがなく、ず〜っとライヴで聞きたいって思ってたんですけど、その夢がまさかこのシチュエーションで叶うとは…。ナマで聞くと、やっぱカッケ〜☆
それに続いて、大好きな『BRAIN CONSTRUCTION』を久々にカマされて、もうノッケからZAZEN界に飛ばされちゃいました。
初めて見た吉田氏は、前面で煽っていたひなっちとは対照的に、後方ドラムス左手のポジションをキープしていましたが、その控え目な仕事人ぶりには好感が持てました。
そんな彼が加わっての初ライヴで『CHIE chan’s〜』が演奏されたことも、なんか新鮮でした。向井さん、この曲へのコメントで「いずれ映画化したいと思っております」って言ってました。見てみた〜い(^o^)
『WHISKY&UNUBORE』からの3曲で、メンバーが変わってもZAZENパワーは健在だと思い知らされた後、新曲披露の第1ブロックがやってきました。
『YUKATA』は、〈ドンドンヒャララ的〉(笑)とでも言おうか、祭囃子を想起させるような曲。シンセ入りの『DARUMA』は、「真っ赤なダルマが廻る」というフレーズが印象的。いずれも、ライヴを重ねての熟成が楽しみな曲です。
『安眠棒』の後、大好きな『SEKARASIKA』を経て、再び新曲コーナーです。
向井さんがキーボードの前に腰掛けて演奏された『NABE & SADA』は、インストゥルメンタル。タイトルからもわかるようにジャズテイストで、かつての言葉を使えば〈フュージョン風〉のアレンジでした。
次の『CITY DREAMING』で、吉兼さんはギターを置き、ハンディタイプのサンプラーを手に持ち、パーカション系のサウンドで合いの手を入れます。
それは『I Don’t wanna be with you』でも続き、ギターを弾かずスイッチを懸命に押しているカシオマンの姿は、とても新鮮でした。
向井さんも、ギターよりヴォーカルに専念する時間が多く、いわばリズム隊のみの編成になったようなスタイルで、ビジュアル的にもバンドの新しい方向を見たような気がしました。
シンセ入りの新アレンジが加わった『CRAZY DAYS〜』から、終盤おなじみの3曲へと続き、大いに盛り上がって本編は終了。
大声援に応えて再登場したメンバーから放たれた曲は、『AMAYADORI』。アコエレでは披露されたことのある曲ですが、もちろんバンドサウンドだから別物。この曲でも、カシオはサンプラー担当で、向井さんもギターなしでヴォーカルに専念。
そして、最後は『KIMOCHI』。新しいバンドの熱い〈KIMOCHI〉は、十二分に伝わってきました♪
終演後、出てきたメンバーは、それぞれに嬉しそうな表情で「お疲れ様!」に応えてくれました。
敦さんは、もうすっごくいい笑顔だったし、吉田さんはメッチャ腰が低く「ありがとうございます!頑張ります」みたいに言ってくれました。カシオマンは、サンプラーのことを聞くと「緊張するんですよ〜」だって(笑)。最後に車で退場の向井さんも、久しぶりに満面の笑顔でウチらに手を振って応えてくれました。
そんな嬉しく楽しいお見送りも含め、マジで最高の一夜だったです☆☆☆
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