ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #73 :CYCLONE(071130)
2007.11.30 渋谷 CYCLONE
 
 久々のNew Single発表に先駆けて、ZAZEN BOYSとしては初めてのハコでのライヴがありました。このライヴハウス10周年を祝うイベントの最終日への参加で、対バンはCOCOBAT。
坂の途中の地下にあるこのハコは、俺にとっても初めてでしたが、見た感じキャパは250人ぐらいの小振りなライヴハウスで、フロアと密接した好きなタイプの空間。入っただけで、なんか嬉しくなっちゃいました。
 
 1. SUGAR MAN
 2. RIFF MAN
 3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 4. DARUMA
 5. NABE & SADA
 6. I Don’t Wanna Be With You
 7. The City Dreaming
 8. COLD BEAT
 9. FRIDAY NIGHT
 
 ライヴは『SUGAR MAN』から始まるという、ちょっと久々の展開。大好きな曲ですが、吉田一郎氏が加入してからは初めて見る演奏で、そんなレアさも含めて、この曲の不思議な魅力を堪能させてもらい感動しました。
 そして中盤の、いわゆる〈レコ発コーナー〉が凄かった!―――とにかく4曲とも、今までのライヴ以上に熟成し、かつインプロ要素もふんだんに盛り込まれた密度の濃い演奏だったんです♪♪♪
 ロングヴァージョンでの『DARUMA』は、そのスリリングな展開にわくわくしたし、「Yea Yea Yea Yea〜」という声が加わった『NABE & SADA』もオシャレでした。
 「まもなく発売されますので、念頭に置いておいて、店頭にお越しください」みたく紹介されたタイトル曲『I Don’t Wanna Be With You』は、たぶん12〜3分はあったと思われる超ロングヴァージョン!次々と繰り出される音の遊びと楽器同士のせめぎあう即興性に酔いしれました。
 そして『The City Dreaming』。これも今までと違って、後半はカシオマンがギターに戻って演奏する長尺(曲全体の構成は、発売された音源のパターン)に。これまた超カッケ〜!もうすっごく良かったっす☆
 
 もちろん終盤の2曲もカッコよくて、盛り上がったけど、やっぱこの日の目玉は中盤だったと思います。
 向井さんは、自身のサイトで、新しいSingleを「ライブで鍛え上げた4曲を、さらにスタジオで磨き上げ練り上げついに完成!!」と紹介していますが、〈練り上げた〉作品が、さらに更に〈練り上がって行く〉さまを見せ付けられ、も〜う最高でした!マジでビンビンキちゃいました♪ヤバい、ヤバ過ぎる〜〜☆
Live Report #72 :法大(071104)
2007.11.4 法政大学多摩キャンパス
 
 おそらくバンドとして関東圏での学園祭参加は、2005年の駒大以来だろうと思われるレアな学祭出演がありました。しかも、なんと我が母校の法政大学っすよ!マジで運命感じちゃいました〜(^o^)…っつ〜わけで、卒業以来超久しぶりの多摩キャンパス(俺の学部は、市ヶ谷キャンパスだったんで、マジ超久々)に行って参りましたっ!
 多摩キャンとか言っても、実際は高尾ですからね…メッチャ遠い。電車とバスで遥々辿り着いたキャンパスの高台に組んだ野外特設ステージで、ライヴは行われました。
 
 1. KIMOCHI
 2. MABOROSHI IN MY BLOOD
 3. IKASAMA LOVE
 4. DARUMA
 5. NABE & SADA
 6. THE CITY DREAMING
 7. I Don’t wanna be with you
 8. COLD BEAT
 9. FRIDAY NIGHT
10. RIFF MAN
 
 無料ライヴとあって、おそらく初めて見る人も多かったんじゃないかと思われますが、ステージ前の広場は人でいっぱい。そんな中、ZAZEN BOYSは、日も暮れかけた18:00頃、トリで登場。
 ギター1本で「貴様に伝えたい 俺のこのキモチを」と緩やかに2回繰り返して、一旦終わりそうなフレーズを弾いてから、後の3人が加わって始まるパターンの『KIMOCHI』からスタート。
 続くアゲアゲの2曲に、仮設の柵が崩壊しないよう必死で逆から支える学生スタッフたち。心で「悪ィ」って思いながらも、やっぱ身体は動いちゃう。仕方ないよね。
 とっぷり暮れた野外ステージで聞く『THE CITY DREAMING』はオシャレな気分。切れ目ナシで『I Don’t wanna be with you』を演奏したあと、この曲が12月にシングルとして出る告知をした向井さん、「どうぞお手元にお手持ちください」だって(笑)
 曲を知ってる人の割合はわかりませんが、『COLD BEAT』のコール&レスポンスでは、でっかい声がキャンパスに響いてて気持ち良かったな〜(^o^)。そんな空気は、最後の2曲でも止まらず、アンコールを求める拍手も長く続いてました。
 再登場はなかったけど、ステージとの距離が近い学祭ならではの野外ライヴは最高でした♪しかも母校で!―――ZAZEN BOYSメンバーと共に、ライヴを企画してくれた後輩の実行委員たちにも乾杯っ☆
Live Report #71 :LIQUID(071014)
2007.10.14 恵比寿 LIQUID ROOM
 
 元ROCKIN’ON JAPAN編集部の鹿野淳氏が、2年前に始めたイベント“HOLIDAY INN BLACK”。その第1回目には、向井さんがアコエレで参加しましたが、今回は、ついにZAZEN BOYSとしての登場です!
 開場と同時にイベントが進行するスタイルで、フロア横では既に鹿野さんがDJを開始していました。HOLIDAYらしい緩〜い空気が、集まってきた人々で少しずつ暖まってきた頃、鹿野さんの挨拶があり、やがて長澤知之ライヴへ。(その他の出演は、8otto、榎本くるみ、9mm Parabellum Bullet、MO SOME TONEBENDER)
 そして15:00に開演したイベントも、17:00を過ぎ、いよいよZAZEN BOYSの登場です!
 
 1. THE CITY DREAMING
 2. I Don’t wanna be with you
 3. DARUMA
 4. NABE & SADA
 5. KIMOCHI
 6. COLD BEAT
 7. FRIDAY NIGHT
 8. RIFF MAN
 
 前半、4曲続けて向井さんがギターを持たないっていうセットリストはレアで、しかも2曲目まではカシオマンもギター持ってないから超レアかもだけど、それが、いつ行っても、どこかクラブの匂いがするリキッドルームにフィットしていて心地良かったです(^o^)。前回のチッタではやらなかった『THE CITY DREAMING』は、やっぱカッコい〜い!
 そして、ようやく向井さんがギターを手にしたかと思うと、始まったのは『KIMOCHI』。折り返し地点にコレが来るのもレアっちゃレアだな…。でも、緩急が粒立って日常と狂気が混在してるようなこの曲は、クラブテイストの前半とライヴハウステイストの後半を繋ぐには絶妙の接着剤になってた気がします。ニクイねっ!
 後半の3曲は、フロアも巻き込んで駆け上がり、ライヴは終了。場の空気によって表現が変化するという、ライヴの本質を実感したステージでした♪
Live Report #70 :川崎(070928)
2007.9.28 川崎 CLUB CITTA'
 
 以前、オールナイトでロックフェスを企画した芸人=ダイノジさんの“ダイノジの BOYS BE…何も言えなくて…虎”という不思議なタイトルのイベントに、ZAZEN BOYSは参加。
 会場では、本番前からオープニングアクトとしてKING BROTHERSの演奏が始まっており、お祭りムード。続いてダイノジさん建によるコミカルなDJタイムがあり、フロア前方は既に踊りまくり。そして、1番手にはスパルタローカルズが、初期の曲も含めて8曲を演奏。その後、ダイノジによる『CDジャケットを見て一言』って感じのコーナーがあり、いよいよZAZEN BOYSの登場です!(3番手は、銀杏BOYZ)
 
1. HARD LIQUOR
 2. MABOROSHI IN MY BLOOD
 3. IKASAMA LOVE
 4. DARUMA
 5. NABE & SADA
 6. I Don’t wanna be with you
 7. COLD BEAT
 8. FRIDAY NIGHT
 9. RIFF MAN
 
 今回は、このところ続いたイベントでは演らなかった『MABOROSHI〜』『IKASAMA〜』が復活。中盤の新曲群を、おなじみ終盤群がサンドイッチする構成でした。
 フロアもお祭りムードだったし、楽しく盛り上がりましたが、個人的にベストアクトを挙げるとすれば『DARUMA』です。変拍子の難しい曲でありながら、物凄い疾走感を持っていて、うまく言えないけど超高速の音楽コースターに乗ってるみたいな快感が全身を襲いまくりました♪とにかくとにかくメッチャかっこいい曲です!
 
 そんなライヴ終了後、ダイノジに若手芸人が次々訪れてネタを評価してもらうようなコーナーがあったんですが、その最後に登場したのが、予想通り向井さん扮する「向井徳次郎」(笑)でした。
 タオルを被った自称佐賀県で農業を営む徳次郎氏は、「即興でなんでも歌を作ります」と言い、ダイノジ大谷から相方で小太りな大地の歌を作ってくれと頼まれると、速攻『豚の歌』とタイトルコールし、「ダンベル当たって 血が出たよ 痛い痛い」みたいな歌詞の新曲(笑)を披露してくれました(^o^)。おしまい。
Live Report #69 :LIQUID(070919)
2007.9.19 恵比寿 LIQUID ROOM
 
 この日、ZAZEN BOYSはリキッドルームの3周年(恵比寿として)記念イベントに参加しました。対バンは、DJ KRUSH、THA BLUE HERBという異色の組み合わせ。
 野音から一転、年齢層は若返ったようでしたが、こういう顔触れですから、当然ZAZENのライヴは初めてという人達もいるはず。そんな中、座禅組の出番は一番目でした。
 
1. KIMOCHI
2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
3. HARD LIQUOR
4. DARUMA
5. NABE & SADA
6. THE CITY DREAMING
7. I Don’t wanna be with you
8. COLD BEAT
9. FRIDAY NIGHT
10. RIFF MAN
 
 ライヴは、意表をついて『KIMOCHI』からスタート。この曲から始まるライヴって、すっごく珍しいと思います。なんとなくフロアの温度を確かめてる感じもしましたが、同時に、ゆっくりと高まっていく4匹の音獣の殺気を殺したしたたかな助走のようにも思えました。
 続く2曲は、ザクザクとフロアを切り裂いていきましたが、俺が更なる殺気を感じたのは、むしろその後=新曲4連発でした。
 この日の対バンからしても、どこかフロアは〈クラブな空気〉が漂っていました。そんな空気に、新曲群は実にぴったりフィットし、現場に居た者にしか味わえないグルーヴを生み出していたんです!
 向井さんは『DARUMA』で、指を上に揚げてブレイクを指示していましたが、その姿は変拍子のこの曲で遊んでいるようで、「まさに音楽版アダルトゲームだっ!」ってゾクゾクしました。
 『THE CITY DREAMING』『I Don’t wanna be with you』では、ベースの持つ力を実感。てか、このベースライン、マジカッコいいっすよ♪そして、色っぽいんだなあ。妖艶なベースなんですよ、うん。素敵(^o^)
 この2曲では、同時にカシオサンプラーのキーボードフレーズと向井さんの生シンセの絡み合いが聴き所でもあります。
 終盤の『COLD BEAT』では、おなじみコール&レスポンスも、いつもより客層のせいか声が小さかったんですけど、それに対して向井さんが「なかなかうまい」とコメントするなど空気を読む大人の余裕が感じられ素敵でした。
 そして、スタート時に感じた静かな殺気は、最後の2曲で炸裂しました。そう、まさに炸裂!とにかく物凄いパワーで音の塊が突き刺さって来るんです!この日フロアに来ているZAZENライヴ初体験の人達に「見ろ〜〜、聞け〜〜、これがZAZEN BOYSだ〜〜っ!」って言ってるみたいな、凄まじい勢いの演奏でした♪
 
 この日は、向井さん自身が尊敬しているというTHA BLUE HERBとの初競演でもあり、そういう意味での意気込みもあったのかもしれませんが、それはともかく、〈クラブな空気〉を呑み込んで我が物にしつつ、同時に切り裂くという二面性を楽しめた最高のライヴでした☆☆

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Last Updated: 2024/6/14 Fri.

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