2007.9.19 恵比寿 LIQUID ROOM
この日、ZAZEN BOYSはリキッドルームの3周年(恵比寿として)記念イベントに参加しました。対バンは、DJ KRUSH、THA BLUE HERBという異色の組み合わせ。
野音から一転、年齢層は若返ったようでしたが、こういう顔触れですから、当然ZAZENのライヴは初めてという人達もいるはず。そんな中、座禅組の出番は一番目でした。
1. KIMOCHI
2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
3. HARD LIQUOR
4. DARUMA
5. NABE & SADA
6. THE CITY DREAMING
7. I Don’t wanna be with you
8. COLD BEAT
9. FRIDAY NIGHT
10. RIFF MAN
ライヴは、意表をついて『KIMOCHI』からスタート。この曲から始まるライヴって、すっごく珍しいと思います。なんとなくフロアの温度を確かめてる感じもしましたが、同時に、ゆっくりと高まっていく4匹の音獣の殺気を殺したしたたかな助走のようにも思えました。
続く2曲は、ザクザクとフロアを切り裂いていきましたが、俺が更なる殺気を感じたのは、むしろその後=新曲4連発でした。
この日の対バンからしても、どこかフロアは〈クラブな空気〉が漂っていました。そんな空気に、新曲群は実にぴったりフィットし、現場に居た者にしか味わえないグルーヴを生み出していたんです!
向井さんは『DARUMA』で、指を上に揚げてブレイクを指示していましたが、その姿は変拍子のこの曲で遊んでいるようで、「まさに音楽版アダルトゲームだっ!」ってゾクゾクしました。
『THE CITY DREAMING』『I Don’t wanna be with you』では、ベースの持つ力を実感。てか、このベースライン、マジカッコいいっすよ♪そして、色っぽいんだなあ。妖艶なベースなんですよ、うん。素敵(^o^)
この2曲では、同時にカシオサンプラーのキーボードフレーズと向井さんの生シンセの絡み合いが聴き所でもあります。
終盤の『COLD BEAT』では、おなじみコール&レスポンスも、いつもより客層のせいか声が小さかったんですけど、それに対して向井さんが「なかなかうまい」とコメントするなど空気を読む大人の余裕が感じられ素敵でした。
そして、スタート時に感じた静かな殺気は、最後の2曲で炸裂しました。そう、まさに炸裂!とにかく物凄いパワーで音の塊が突き刺さって来るんです!この日フロアに来ているZAZENライヴ初体験の人達に「見ろ〜〜、聞け〜〜、これがZAZEN BOYSだ〜〜っ!」って言ってるみたいな、凄まじい勢いの演奏でした♪
この日は、向井さん自身が尊敬しているというTHA BLUE HERBとの初競演でもあり、そういう意味での意気込みもあったのかもしれませんが、それはともかく、〈クラブな空気〉を呑み込んで我が物にしつつ、同時に切り裂くという二面性を楽しめた最高のライヴでした☆☆
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