ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #71 :LIQUID(071014)
2007.10.14 恵比寿 LIQUID ROOM
 
 元ROCKIN’ON JAPAN編集部の鹿野淳氏が、2年前に始めたイベント“HOLIDAY INN BLACK”。その第1回目には、向井さんがアコエレで参加しましたが、今回は、ついにZAZEN BOYSとしての登場です!
 開場と同時にイベントが進行するスタイルで、フロア横では既に鹿野さんがDJを開始していました。HOLIDAYらしい緩〜い空気が、集まってきた人々で少しずつ暖まってきた頃、鹿野さんの挨拶があり、やがて長澤知之ライヴへ。(その他の出演は、8otto、榎本くるみ、9mm Parabellum Bullet、MO SOME TONEBENDER)
 そして15:00に開演したイベントも、17:00を過ぎ、いよいよZAZEN BOYSの登場です!
 
 1. THE CITY DREAMING
 2. I Don’t wanna be with you
 3. DARUMA
 4. NABE & SADA
 5. KIMOCHI
 6. COLD BEAT
 7. FRIDAY NIGHT
 8. RIFF MAN
 
 前半、4曲続けて向井さんがギターを持たないっていうセットリストはレアで、しかも2曲目まではカシオマンもギター持ってないから超レアかもだけど、それが、いつ行っても、どこかクラブの匂いがするリキッドルームにフィットしていて心地良かったです(^o^)。前回のチッタではやらなかった『THE CITY DREAMING』は、やっぱカッコい〜い!
 そして、ようやく向井さんがギターを手にしたかと思うと、始まったのは『KIMOCHI』。折り返し地点にコレが来るのもレアっちゃレアだな…。でも、緩急が粒立って日常と狂気が混在してるようなこの曲は、クラブテイストの前半とライヴハウステイストの後半を繋ぐには絶妙の接着剤になってた気がします。ニクイねっ!
 後半の3曲は、フロアも巻き込んで駆け上がり、ライヴは終了。場の空気によって表現が変化するという、ライヴの本質を実感したステージでした♪
Live Report #70 :川崎(070928)
2007.9.28 川崎 CLUB CITTA'
 
 以前、オールナイトでロックフェスを企画した芸人=ダイノジさんの“ダイノジの BOYS BE…何も言えなくて…虎”という不思議なタイトルのイベントに、ZAZEN BOYSは参加。
 会場では、本番前からオープニングアクトとしてKING BROTHERSの演奏が始まっており、お祭りムード。続いてダイノジさん建によるコミカルなDJタイムがあり、フロア前方は既に踊りまくり。そして、1番手にはスパルタローカルズが、初期の曲も含めて8曲を演奏。その後、ダイノジによる『CDジャケットを見て一言』って感じのコーナーがあり、いよいよZAZEN BOYSの登場です!(3番手は、銀杏BOYZ)
 
1. HARD LIQUOR
 2. MABOROSHI IN MY BLOOD
 3. IKASAMA LOVE
 4. DARUMA
 5. NABE & SADA
 6. I Don’t wanna be with you
 7. COLD BEAT
 8. FRIDAY NIGHT
 9. RIFF MAN
 
 今回は、このところ続いたイベントでは演らなかった『MABOROSHI〜』『IKASAMA〜』が復活。中盤の新曲群を、おなじみ終盤群がサンドイッチする構成でした。
 フロアもお祭りムードだったし、楽しく盛り上がりましたが、個人的にベストアクトを挙げるとすれば『DARUMA』です。変拍子の難しい曲でありながら、物凄い疾走感を持っていて、うまく言えないけど超高速の音楽コースターに乗ってるみたいな快感が全身を襲いまくりました♪とにかくとにかくメッチャかっこいい曲です!
 
 そんなライヴ終了後、ダイノジに若手芸人が次々訪れてネタを評価してもらうようなコーナーがあったんですが、その最後に登場したのが、予想通り向井さん扮する「向井徳次郎」(笑)でした。
 タオルを被った自称佐賀県で農業を営む徳次郎氏は、「即興でなんでも歌を作ります」と言い、ダイノジ大谷から相方で小太りな大地の歌を作ってくれと頼まれると、速攻『豚の歌』とタイトルコールし、「ダンベル当たって 血が出たよ 痛い痛い」みたいな歌詞の新曲(笑)を披露してくれました(^o^)。おしまい。
Live Report #69 :LIQUID(070919)
2007.9.19 恵比寿 LIQUID ROOM
 
 この日、ZAZEN BOYSはリキッドルームの3周年(恵比寿として)記念イベントに参加しました。対バンは、DJ KRUSH、THA BLUE HERBという異色の組み合わせ。
 野音から一転、年齢層は若返ったようでしたが、こういう顔触れですから、当然ZAZENのライヴは初めてという人達もいるはず。そんな中、座禅組の出番は一番目でした。
 
1. KIMOCHI
2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
3. HARD LIQUOR
4. DARUMA
5. NABE & SADA
6. THE CITY DREAMING
7. I Don’t wanna be with you
8. COLD BEAT
9. FRIDAY NIGHT
10. RIFF MAN
 
 ライヴは、意表をついて『KIMOCHI』からスタート。この曲から始まるライヴって、すっごく珍しいと思います。なんとなくフロアの温度を確かめてる感じもしましたが、同時に、ゆっくりと高まっていく4匹の音獣の殺気を殺したしたたかな助走のようにも思えました。
 続く2曲は、ザクザクとフロアを切り裂いていきましたが、俺が更なる殺気を感じたのは、むしろその後=新曲4連発でした。
 この日の対バンからしても、どこかフロアは〈クラブな空気〉が漂っていました。そんな空気に、新曲群は実にぴったりフィットし、現場に居た者にしか味わえないグルーヴを生み出していたんです!
 向井さんは『DARUMA』で、指を上に揚げてブレイクを指示していましたが、その姿は変拍子のこの曲で遊んでいるようで、「まさに音楽版アダルトゲームだっ!」ってゾクゾクしました。
 『THE CITY DREAMING』『I Don’t wanna be with you』では、ベースの持つ力を実感。てか、このベースライン、マジカッコいいっすよ♪そして、色っぽいんだなあ。妖艶なベースなんですよ、うん。素敵(^o^)
 この2曲では、同時にカシオサンプラーのキーボードフレーズと向井さんの生シンセの絡み合いが聴き所でもあります。
 終盤の『COLD BEAT』では、おなじみコール&レスポンスも、いつもより客層のせいか声が小さかったんですけど、それに対して向井さんが「なかなかうまい」とコメントするなど空気を読む大人の余裕が感じられ素敵でした。
 そして、スタート時に感じた静かな殺気は、最後の2曲で炸裂しました。そう、まさに炸裂!とにかく物凄いパワーで音の塊が突き刺さって来るんです!この日フロアに来ているZAZENライヴ初体験の人達に「見ろ〜〜、聞け〜〜、これがZAZEN BOYSだ〜〜っ!」って言ってるみたいな、凄まじい勢いの演奏でした♪
 
 この日は、向井さん自身が尊敬しているというTHA BLUE HERBとの初競演でもあり、そういう意味での意気込みもあったのかもしれませんが、それはともかく、〈クラブな空気〉を呑み込んで我が物にしつつ、同時に切り裂くという二面性を楽しめた最高のライヴでした☆☆
Live Report #68 :野音(070916)
2007.9.16 日比谷野外大音楽堂
 
 まだまだ残暑の厳しい中、第3期ZAZEN BOYSが産声を上げた野音に、メンバーが再び帰ってきました。
 対バンが「クレイジーケンバンド」というスペースシャワーTV主催のイベント“Double Punch”です。この珍しい組み合わせ、どんな客層かと見渡すと、なんかいつもより年齢層高そう。そして、たぶん集まった人達の6割ぐらいが「ケンバンド」がお目当てだったんじゃないかな…。(だって、ZAZENの時、半数近くが坐ったままだったもん)
 そんなちょいアウェイな状況下、ZAZEN BOYSは最初に登場し、日比谷の森に音を轟かせていきました。
 
1. HARD LIQUOR
2. Take Off
3. DARUMA(新曲)
4. NABE & SADA(新曲)
5. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
6. You make me feel so bad
7. THE CITY DREAMING(新曲)
8. I Don’t wanna be with you(新曲)
9. COLD BEAT
10. FRIDAY NIGHT
11. RIFF MAN
 
 客層を予想してのことかはわかりませんが、セットリストは「大人っぽい感じ」って言えるんじゃないかな…。そして、そのことは、開放的な空間で「押されずにゆっくり」ライヴを楽しむには最適だったと思いました。
 特に新曲たちは、そのカッコ良さを再認識させられたし、同時に、ビール片手に揺られながら異次元のクラブにトリップしたような感覚に包まれ、なんかと〜ってもキモチかったっす☆
 うまく言えないけど、なんだか改めてZAZEN BOYSが好きな自分を発見したような、「いつでもどこでもZAZEN BOYS」みたいな(笑)ライヴでした♪
Live Report #67 :AX(070830)
2007.8.30 SHIBUYA−AX
 
 新生メンバーによる初のツアーも、この日の渋谷でファイナルを迎えました。横幅の広いステージでも、変わらず中央にギュッと固まった4人は、夏の終わりの夜を熱く盛り上げてくれました。
 
1. RIFF MAN
2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
3. HARD LIQUOR
4. MABOROSHI IN MY BLOOD
5. IKASAMA LOVE
6. TANUKI
7. CHIE chan’s Landscape
8. Take Off
9. BRAIN CONSTRUCTION
10. DARUMA(新曲)
11. NABE & SADA(新曲)
12. You make me feel so bad
13. 安眠棒
14. SEKARASIKA
15. YUKATA(新曲)
16. THE CITY DREAMING(新曲)
17. I Don’t wanna be with you(新曲)
18. COLD BEAT
19. FRIDAY NIGHT
20. KIMOCHI
EN1. AMAYADORI(新曲)
EN2. 半透明少女関係
 
 セットリストは、前回見た金沢と同じでしたが、ファイナルだし、でっかいキャパのフロアから発する熱との相乗効果もあって、ライヴは気持ちのいい温度で進行していきました。
 今回は、新曲を中心にコメントしてみようと思います。まずは『DARUMA』。早口で発せられる呪文のようなヴォーカルと、変調子を組み合わせた旋律が絡まって、独特の疾走感を生み出している曲です。この先、ライヴでのいろんな展開が期待されます。
 ミディアムテンポのインスト曲『NABE & SADA』は、後半にカシオマンのリードギターをフィーチャーした部分があり、じっくり聴かせてくれます。今後、インプロ的に崩して遊んでくれたら楽しいだろうなあって思います。
 聞き取れる範囲の歌詞では、浴衣姿の夏少女の情景を描いている『YUKATA』は、個人的には『性的少女』(NUMBER GIRL)の姉妹編だな〜って思いましたが、これまた今後いろいろアレンジが変わりそうな予感があり楽しみです。
 吉兼さんがパーカッション系のサンプル音をスイッチングする『THE CITY DREAMING』は、今回の新曲群の中では、もっともデジタルな曲ですが、ちっとも乾いていないのがZAZENらしくて好きです。
 一夜限りのラヴアフェアを終えた朝の気まずい空気を歌った『I Don’t wanna be with you』は、3枚目のアルバムが持つ〈夜の味〉を引き継いだ曲に思います。こういうZAZEN BOYS風クラブサウンドも、俺は大好きですね。
 そして『AMAYADORI』。バンドサウンドなのに、弾き語りを聞いているような感覚に囚われる曲です。うまく言えないけど、じわ〜っと沁みてくる感じの曲です。
 
 アンコールに応えて再登場した向井さんは、ファイナルだけに長目のコメントをしましたが、その中で、アメリカでのレコーディングを企画していること、早ければ10月ぐらいから国内外はともかく録音作業に入る可能性があることが語られました。
 今回のツアーで披露された新曲に関しては、ファンの反応にも賛否両論あるみたいですが、俺は好きです!そして、早く音源で聴いてみたいです!楽しみだ〜☆

Next INDEX Back

ホーム 調理人 冷凍都市 番号少女 出前味噌 厨房
ブログ 掲示板


Last Updated: 2023/11/25 Sat.

メールはこちらまで。