ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #85 :AX(080812)
2008.8.12 SHIBUYA−AX
 
 今まで何回「待望の」って書いたかわかんないですけど、今回は、マジ待望のライヴでした!なんたって、もう8月だっつ〜のに、今年まだワンマンは1回だけ。そして、この日がついに2回目のワンマンです!これが「待望」じゃなくてなんなんだ〜(笑)。
 蒸し暑い渋谷の夜。久しぶりに流れる『マーキームーン』。そして約10分押しで登場したメンバーから届けられたのは、めっちゃ濃い「音のお中元」でした!
 
1. SUGAR MAN
 2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 3. TANUKI
 4. MABOROSHI IN MY BLOOD
 5. IKASAMA LOVE
 6. Honnoji(新曲)
 7. Weekend(新曲)
 8. Don’t Beat
 9. DARUMA
 10. METAL FICTION
 11. Asobi(新曲)
 12. I Don’t Wanna Be With You
 13. The City Dreaming
 14. KIMOCHI
 15. COLD BEAT
 16. FRIDAY NIGHT
 17. RIFF MAN
EN1. 感覚的にNG
EN2. COLD SUMMER
 
 
 まずは『SUGAR MAN』でグサリと脳内に電流が流れ、そんな身体が『HIMITSU GIRL'S〜』で揺れたユレタ揺れた後、ちょっと久しぶりの『TANUKI』。夏祭りを想起させるお囃子ビートに、思わず笑顔になっちゃいました(^o^)&頭の中には花火がド〜ンと打ちあがった感じ。わ〜い、ZAZEN花火、大好き〜(笑)
 そして、かなり久々の『MABOROSHI〜』から『IKASAMA LOVE』というアゲアゲ攻撃。フロアもガンガンに盛り上がって、まさに「第一部終了」みたいな前半が過ぎました。
 さあ中盤です。向井さんが「9月17日にアルバムが出ます。聞いて下さい。買ってください」みたくコメントし「その中から」と言って演奏されたのが今回初披露の『Honnoji』。収録曲の発表を見た段階では「ホンの字かな?」とも思ったんですが、「本能寺」だったんですね、明智光秀の。
 ハイハットの横に、もう一つフロアタムが置かれていたのが開場当初から気になっていたんですけど、この曲だけの為にセッティングしてあったんです!敦さんが左側を向いて座り直し、そのフロアタムとハイハットとクラッシュの3点を中心にして重厚なビートを叩き出し始めます。その横にいるカシオマンは、ファンキーな速いカッティングを載せて、一郎ベースが支える中、向井さんは「本能寺で待ってる」というフレーズを繰り返します。
 3点中心のドラミングは、戦国時代のイメージなのか陣太鼓を思わせるリズムで、曲構成のメインは短い同じフレーズを何度も繰り返すものですが、そこに「天下取りを狙う武将の野望」みたいなエネルギーが凝縮されてる感じのスリリングな曲です♪
 後半に一回メロディアスな部分に転調して、また戻ってくるんですけど、そこも超カッコよかったし、とにかく最高にゾクゾクする曲でしたよ〜☆☆
 ファンキーでクールな『Weekend』に続いて…な、なんと『Don’t Beat』。これも超久々&アレンジ変更あり!聡さんのギターが不協和温度を増してザリザリした感触になっていて、そこに向井さんがギターではなくキーボードで絡むというもので、今まで以上にブラックなテイストが増加。
 続く『DARUMA』は、相変わらず超カッコよくて、全員のプレイに目が離せないけど、特に敦さんの両手に釘付け(^o^)。これまた久々の『METAL FICTION』をクールに決めた後(出だしのアレンジなど変更あり)、後半戦に突入です。
 何度も書くけど色っぽくて艶っぽいベースに包まれた『Asobi』は、ぜひぜひライヴで見て欲しい1曲ですが、次の『I Don’t Wanna〜』もそうですねえ。この日は、久しぶりに「超」を付けていいほどのロングヴァージョンでしたが、音源で聞ける前半より、ライヴのロングver.でしか聞けない後半の「うながり上がり」の方が遥かに凄いので、ほんとライヴ見に来てね!
 そして俺の大好きな『The City Dreaming』。この曲来ると、個人的にハイトリップ状態になっちゃいます(笑)。ドラッギーな気分で横揺れする快感ったら、も〜う☆最高☆
 最終盤の『KIMOCHI』から『RIFF MAN』が良かったのはモチロンだけど、これらの良さは書かなくてもわかると思うから今回は書きませ〜ん。
 
本編の曲数が17曲っていうのはワンマンにしては少ないけど、最近の曲は1曲が長いので仕方ない…ってか、これでもかなり濃厚なディナーですよね。
 ところが、この日の向井シェフはニクいっ。濃厚なフルコースの後には、比較的爽やかなデザートを用意していました。
 最近のライヴでは珍しく饒舌な長いMC―――「そういえば、あまり告知とかっていうのをやったことがないですね。次のライヴは…とかね。それで、告知しましょう。まだ予定なんですけど、9月の後半アメリカでライヴをやります。ニューヨークで」みたいなコメントを中心に喋った後で「では…最後に、夏にちなんだ曲を2曲やります」と言ってまず『感覚的にNG』。そして一郎君参加後おそらくライヴでは初の『COLD SUMMER』。どちらもライヴでは超久々の曲(^o^)&最高にカッコよくて楽しかった〜♪
 
腕によりをかけた最高のディナーと珍しい高級シャーベットを頂いて会場を後にした俺は、マジで最高に幸せでした〜☆☆☆
Live Report #84 :EARTHDOM(080726)
2008.7.26 大久保 EARTHDOM
 
 いいライヴってゆうのは、どんなバンドでもあるけど、凄いライヴってゆうのは、少ない。でもZAZEN BOYSには、凄いライヴが多い。てか、凄くて当然ぐらいのバンドなのだ。しかし、そんなライヴ王でも、「めっちゃ凄くて電気ビリビリきまくり〜!」ってゆうライヴは、毎回ってわけじゃない。―――この日は、そんな感電死寸前のライヴでしたっ!
 
 1. SUGAR MAN
 2. RIFF MAN
 3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 4. COLD BEAT
 5. DARUMA
 6. Asobi
 7. I Don’t Wanna Be With You
 
 初めて行ったこのハコは、バーカウンター&バースペースが別室になっているんですが、フロアは縦長でステージの横幅が狭い。キャパも、たぶん250人弱ぐらいで、ステージの高さが20cmほど。まあO-nestに柵を付けて古くした、みたいな感じで、とにかく密着度の高いハコ好きの俺に期待感を揚げまくるライヴハウスなのでした。
 そんな形状のステージ最前に陣取ると、まさにそこはMATSURI STUDIO。だって、構造上、フロア用のスピーカーセットから出る音はほぼ聞こえず、ステージにあるアンプとモニターからの音だけが耳を刺激するわけで、まさにまさに個人的に“MATSURI SESSION”への招待を受けた感覚なんだよね〜!
 さてさて、そんな素晴らしい環境で体験させて頂いたライヴは、筆舌に尽くしがたい凄過ぎるものでありました。
 
 赤字に白いパターンを染め抜いたプリントシャツを着た向井さん、このフレーズが気に入ったのか、またも「バラードを一曲」と告げて『SUGAR MAN』へ。なにしろ臨場感なんて言えないほど近くで演奏してるんで、突き刺されるとかじゃなく、俺裂けた(笑)。しかも、この日は、「全人口の80%が」と「HENTAI」の間のブレイクにカシオマンがギターを後方のアンプに近付けて残響を鳴らしまくり、それを向井さんが手で「もっと、もっと」と煽るパフォーマンスがあり、もう最高にカッコよかったっす☆
 こんな「一緒にSTUDIOに入ってる状態」で見せられる『RIFF MAN』とか『HIMITSU GIRL'S〜』が凄くないはずないじゃありませんかっ!うん、凄かった!
 そして『COLD BEAT』が、これまたスリリングで最高。後半「COLD BEAT、COLD BEAT」と繰り返しバッと止まる静寂に、向井さんは「ブレイクタイム」と言う余裕のパフォーマンスも見せてくれました。
 ギターからキーボードへと替わった後半。その1曲目の『DARUMA』が凄かったのなんのって、もうヤバ過ぎ〜〜〜!4人がそれぞれに発狂して、それぞれに「うながり上がって」るんだけど、キメるとこはパッと一緒になる―――まさにZAZEN BOYSならではの即興絶倫狂気音楽(笑)が全開♪あたしゃ射精しちゃうよ〜!!
 次の『Asobi』では、後半、向井さんがキーボード上のKORGシンセにあるタッチパッドを使って指シンセドラムをしてましたが、これがまたイイんだ。毎回ちょっとした工夫を取り入れる実験精神には、マジ頭が下がり身体が上がっちゃいます(^o^)
 ラストの『I Don’t Wanna〜』は、超ロングではなかったけど、気合はハンパなくて、引き込まれました。
 
 いやいや、とにかくビリビリ来た。感電死しなかったのが不思議なぐらい全身をシビレさせてくれたすご〜く凄いライヴだったです♪♪♪
Live Report #83 :UNIT(080722)
2008.7.22 代官山 UNIT
 
 嬉しい嬉しい2夜連続のZAZEN NIGHT!…まあ前日は日没前だったけど、気にしない気にしない(笑)。その2日目は、自主企画イベントで、対バンはECD(+DJ TSUBOI)。
 笑いと過激さが錯綜するECDのステージに続いて、ぞろりと登場したZAZEN BOYSは、気迫溢れるライヴを展開しました。
 
 1. SUGAR MAN
 2. RIFF MAN
 3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 4. Weekend(新曲)
 5. IKASAMA LOVE
 6. DARUMA
 7. Asobi(新曲)
 8. COLD BEAT
 9. FRIDAY NIGHT
10. I Don’t Wanna Be With You
EN1. KIMOCHI
  
 珍しく白いシャツを着た向井さんの「バラードを1曲」という第一声で『SUGAR MAN』が始まり、3曲目までは、ここ最近の展開です。
 続いて前回演奏しなかった『Weekend』。まだ聞き初めだから何回だって聞きたい身体に、ファンキーな曲が染み渡ります。う〜ん、カッコいいな〜、やっぱ♪
 そして久々に聞く『IKASAMA LOVE』が始まりますが…うん?なんか違くね?―――そうです!アレンジが変わって、大幅にファンキーな曲へと変身。こうして聞いてみると、元々ファンキーな曲だったことが再認識させられましたが…つ〜か超良かった☆ハマりました〜!こうゆう小技をサラッとやってノケちゃうんだもんな〜。マジ凄いバンドだ。
 この日のキーワードは、ファンキーかも。だって、続いて演奏された『DARUMA』もスピードが速くなってて&ブラック度数がアップしてました!だから感触は、ファンキー。この演奏も、ゾクゾクするほどカッコ良かった!
 そして『Asobi』も、曲の速度はゆっくりだけど、流れてる空気はファンキー。行きずりの女との一夜限りの関係を歌った曲ですけど、これを歌ってる、ってゆうか語ってる向井さんが、その男の役で舞台に立って芝居をしてるみたいな錯覚に陥るのでした。(途中でアンプの上に置いたバドワイザーを飲む姿も含めて舞台役者なのだ)
 この日、もう一つのキーワードが松下敦サマ。この中盤“ファンキー”4曲のみならず、全般にわたって発狂パワー炸裂しまくりのドラミングがうなるうなる。ヤバいっす、マジ!
 向井さんの「ラストバラード」という声に続く『I Don’t Wanna〜』は、久々の超ロング・ヴァージョン。そして、アンコールの声援を短く聞き止めて、4匹の音獣が暴れまくる『KIMOCHI』で締め。
 
 またも最前で見れた幸せだけじゃなく、マジで凄い演奏が連続して繰り出されるロックンロール熱帯夜でした☆☆
Live Report #82 :Zepp(080721)
2008.7.21 Zepp Tokyo
 
新しいアルバムの収録曲も発表になったZAZEN BOYS―――。この日は、フジテレビ系列による企画イベント“FACTORY”に出演。
 開場後のDJタイムを経て、定刻でイベントはスタート。ZAZEN BOYSはトップバッターでした。
 
1. SUGAR MAN
 2. RIFF MAN
 3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 4. Asobi(新曲)
 5. I Don’t Wanna Be With You
 6. KIMOCHI
 7. COLD BEAT
     
 様々なバンドファンで埋まったフロアを『SUGAR MAN』で切り裂いた彼らは、すぐに『RIFF MAN』を演奏し、場内を龍のように昇っていきます。
そして、4曲目に新しいアルバムの最初に入っている曲で、既にPVも公開された『Asobi』を演奏。
 My Spaceの音源では、ベースの音が打ち込み風に聞こえますが、ライヴでは以前から書いてるように、ぶっとくてエロい一郎さんのベースがうなりあげていて、もちろん他の楽器も狂い鳴っているので、ぜ〜ったいライヴで見て欲しいです!
 イベントの性質上しかたない少ない持ち時間の中で、改めて存在を自己紹介するような「狂い度数」のアガりまくった『KIMOCHI』は圧巻で、そこからすっと『COLD BEAT』になるスリリングな展開も最高でした。
 発表された曲名を見てるだけでも興奮して来るんだもん、梅雨明けした今年の夏は暑いぞ〜(笑)
Live Report #81 :UNIT(080628)
2008.6.28 代官山 UNIT
 
久々だったEASTライヴの興奮も冷めやらぬ僅か数日後、今度は隣駅の代官山で行われたライヴイベント“Public/image.FOUNDATION”にZAZEN BOYSは出演。
 イベントの性格上、「トリじゃないかも…」って思いましたが出番は貫禄のトリ(笑)。開演前からDJ MONOLITHが皿を廻し、対バンは出演順に、Eccy presents SLYE COLLECTIVE、the samos、SOHODOLLS(fromUK)、group_inouでございました。
 そしてラストバッターZAZEN BOYSの登場。一郎君のアゴヒゲが剃られ、向井さんの眼鏡フレームが変わっていました。壊れちゃったのかな?
 
1. I Don’t Wanna Be With You
 2. Asobi(新曲)
 3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 4. Weekend(新曲)
 5. COLD BEAT
 6. FRIDAY NIGHT
 7. SUGAR MAN
 8. RIFF MAN
   
 ちょっと珍しく『I Don’t Wanna〜』から始まったライヴですが、2曲目にいきなり新曲『Asobi』が披露されました。
 まずは向井さんが「アソビッ」と言ってキーボードの前に立ち、シンセのスイッチをON。打ち込みのサウンドに重厚かつ艶っぽいベースが絡みつき、ドラムスに支えられて曲が立ち上がります。そこに吉兼さんの引っ掻くような「狂ったハガネの振動」が揺さぶりをかける展開。前回も書いたように、この曲でベースが果たす役割は大きく、その心地良いグルーブ感で、実際は乗ったことないけどニューヨークの地下鉄に乗って疾走してるみたいな気分になるんです。も〜う超カッケ〜☆
 途中からは、前回のようにペットラッセルが登場。カシオマンの持つでっかい方は、写真のようなボトルです。MATSURI STUDIOで飲んだヤツかな(笑)
 『HIMITSU GIRL'S〜』を挟んで、また新曲の『Weekend』。ブラックな香りの漂う物凄くカッコいい曲ですが、この曲の魅力は〈向井vs吉兼ギター対決〉とでも言いたくなる競演ぶりです。二人の持ってる違ったテイストが絡み合って新しいサウンドを産み出し、バンドにギターが2本ある存在意義を改めて思い知らされる曲です。めっちゃイイからね☆☆
 後半は、松下さんの迫力を見せ付けられる『COLD BEAT』からサッと『FRIDAY NIGHT』につなぐアダルトな展開をみせ、何度聞いてもゾクゾクする『SUGAR MAN』から『RIFF MAN』へ昇って終了。
 
 この日は本編だけ8曲のステージでしたが、美味しい料理は腹八分目って言うもんね。これからいっぱいライヴ見れるし、次回以降に別の新曲が披露されることを期待しつつ代官山を後に致しました!

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Last Updated: 2024/4/13 Sat.

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