ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
興奮電気 #16
 
 いよいよ新しいアルバムの発売が近付いてきましたが、そんな中、My Spaceさんの招待で、一般発売に先駆けてなんと全曲を視聴することが出来たんです!しかも爆音で。
 完全招待制のイベント“先行試聴&レヴュー会”が、8/31夜、都内某所で行われ、そこに集まった約50名は、特別にセットされた4個のスピーカーから鳴り響く『ZAZEN BOYS 4』を聴く幸運に恵まれたのです。
 イベントは、まずマネージャー森氏が挨拶し、次にMy Spaceのスタッフさん、そしてなんと吉田一郎氏が登場し、「ここで一緒に聞かせてもらいます」とコメント。
 そして5分後。待望の新作が全貌を現しました。
 
1. Asobi
 もっとも早くPVなどで披露され、既にライヴで何度も演奏されてる曲ですが、やはりデイヴの手を経てCD化された音源は、全然違って聞こえました。
 まずは、楽器それぞれの音が冴え渡っている。そして打ち込みサウンドが粒立っている。そして、ベースラインが部分的に大きくなるなどミックスダウン処理がハンパなくカッコいい。ノッケからこれだもん。このアルバムが凄そうな予感しまくりの皮切りです。
 
2. Honnoji
 ライヴでもゾクゾクする曲ですが、音源では、その凄さが増幅されてます。第1ブロックのフロアタムが際立ち、その音は、まるで戦国時代の馬の足音と銃声のよう。そこにシンバルが炸裂するので、まさに本能寺。
 第2ブロックでは、ベースを中心に全体がうなりあがっており、第3ブロックでは、向井さんのファンキーなカッティングとシンバルが冴え、第4ブロックでのスネアが比重を増していくところなど聴きどころ満載です。
 
3. Weekend
 プリンスっぽいブラックさが増幅され、いっぱい凝ったところがあるのに、それを感じさせないほどサラっと仕上がってるのがニクいところ。
 カシオマンの変態ギター(笑)が、かなりフィーチャーされた録音になってます。
 
4. Idiot Funk
 直訳すれば「馬鹿ファンク」というようなタイトルの曲ですが、もちろん音的にはいい意味での馬鹿でした。
 曲はまずベースだけ。「ド、ド、ド、ド、ドン」みたいなベースラインが続いてからバスドラムが加わり、独特の変拍子を刻んでから短いブレイクを挟んでシンセとサンプリングされたハンドクラップが加わり、向井念仏が入ってきます。
 その間に、ファンタスティックなシンセのフレーズとカシオギターが絡むカッコいい曲。
 
5. Memories
 タイトルから、なんとなくバラード系かしらと思わせますが、さにあらず!歪んだ感じのギターとベースが引っ張るファンキーな曲です。
 日本語歌詞の部分は、ラップ系の念仏ではなく、崩した感じのメロディーがあり、中盤のギターフレーズに、例えば英国ロックバンド・YESなどに通ずるようなコード進行があって、今までにありそうでない曲。
 
6. Fureai
 お祭っぽいドンドンヒャララ感(笑)のある、あえて分類するなら『DARUMA』系の曲で、ZAZEN BOYSならではの変拍子やブレイクが満載なのに、それを何事もなかったかのように演奏してるので、そのカッコ良さに声も出ないです。
 途中、歌詞をまったく楽器の入らない状態で喋りブレイクするなど、細かい工夫もあり、マジで最高っす!
 聴いてると、脳内と身体が音楽という性器で掻き回されてるような感覚になりました。
 
7. Taratine
 ベースとドラムスを効かせた「ダダダダッ」というフレーズから始まる曲で、あえて分類するなよって怒られるかもだけど『METAL FICTION』系の曲。
 向井さんの「ハッ!」などの掛け声も多く、MATSURI STUDIOのフリーセッションから生まれたような気がする〈音の鳴り〉の曲で、歌詞の部分は無伴奏です。
 全体として、こっちがノリに身を委ねようとするとハズされ、なんかじらされてるような感覚に陥る曲です。
 
8. The Drifting / I Don’t Wanna Be With You
 ライヴで時々やる〈超ロングヴァージョン〉の後半部分を、さらに発展熟成させた曲です。曲自体の基本部分は変わりませんが、導入部に新たな歌詞を付け加えたり、元々ある歌詞の部分でも、よりトゲトゲしく歌ってるヴォーカルにディレイが掛かって、なんか鬼気迫るものがあります。
 終盤は、ベースラインが強調され、その中をキーボードが駆け回ってる感じで、曲全体として次の砂漠に辿り着く道のような気がしました。
 
9. Sabaku
 向井さんが雑誌のインタビューで「この曲、Sabakuをアルバムタイトルにしようかなと、ちょっと思ったりもした」(『ROCKIN’ON JAPAN』9月号)と言っていますが、たしかに今までにないタイプの曲で、「アルバムを象徴するような曲」(同)だと思います。
 美しい旋律のキーボードで始まり、打ち込みのドラムが入ってから次第に生ドラムが絡む展開。そして最初の歌詞部分からメロディに乗って歌ってます。
 メロディのある部分に挟まれた歌詞は、向井念仏ではありますが、単なるラップ的な念仏ではなく、どこかメロディが混じっている感じのもので、それがなんとも言えない快感。
 終盤は、同じメロディのヴォーカルが繰り返される中に、楽器たちが絡み合って揺れ、最後に楽器ナシのセリフで終わります。
 
 
 以上、文字で音楽を表現する困難は承知ながら、俺なりに頑張って書いてみました。でも、もちろん聴かなきゃです。てか、買え!聴け!
 とにかく「ヤバ過ぎる」なんて言ってる場合じゃないほど凄いアルバムです!これ聴きながら道歩いたら、中毒症状が重すぎて事故に遭いそうなくらい凄いっ☆☆☆
Live Report #87 :LIQUID(080829)
2008.8.29 恵比寿 LIQUID ROOM
 
 ゲリラ豪雨が続く天候不順な気候の中、LIQUIDROOMの恵比寿移転4周年記念のライヴイベントが行われ、ZAZEN BOYSが出演。対バンは、SHERBETSでした。
 いつもより少し広めにアンプがセッティングされた中、ZAZEN BOYSが最初に登場しました。なんか大人の雰囲気が漂う登場だったぞ。そう、セットリストも大人仕様―――。
 
 1. SUGAR MAN
 2. RIFF MAN
 3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 4. Honnoji
 5. DARUMA
 6. METAL FICTION
 7. Asobi
 8. I Don’t Wanna Be With You
 9. COLD BEAT
 
 ハコによって音の〈鳴り〉が違うことは知ってる人も多いと思いますけど、その日の温度・湿度やフロアの人口密度によっても音の〈鳴り〉は変化します。もちろん聞く場所によってもね。この日も、お蔭様で最前に立つことが出来ましたが、今までこのハコのこの位置で聞いた中で最も状態のいい音の〈鳴り〉だったんです。ひとつひとつの音が粒立ってピーンと研ぎ澄まされた刃物のように突き刺さってくる感じ。わかるかな?
 そんな音の〈鳴り〉状態で、向井さんが「バラードを…2、3曲」と告げ、ただでさえ刺さる『SUGAR MAN』がウチらにカマされたんです。ゾクゾクしないわけないっすよね!続く『RIFF MAN』も『HIMITSU GIRL'S〜』もシャキーン、シャキーンって感じに音が押し寄せ、身体じゅうが揺さぶられます。
 ライヴの途中で、向井さんは「私語がないですね。いいお客さんですね」とコメントしましたが、たしかにこの日のフロアは比較的大人な反応で(もしかしたらSHERBETSファンが多く、成りを潜めていたのかな?)、その上ハコの響きが冴えてるから、メンバーには俺以上に、うまく言えないけど…ライヴハウスにいるっていうよりスタジオにいるみたいな感覚がしたのかもしれません。
 そのせいかどうかは知らんけど、この日の向井さんは饒舌。口調はとても丁寧ながら多くのコメントを発しておられました(笑)。
 3回目の体験となる『Honnoji』は、聞けば聞くほど凄い!ZAZEN BOYSならではの魅力満載の曲です。この曲の第3ブロック(Cメロとか言うレベルじゃないからね)で、向井さんが掻き鳴らすファンキーなリフが超カッコいいんだよね〜♪…あ、もちろん他の3人も。
 この曲が終わると、向井さんは「本能寺に深い意味はありません」と言う。そして次は『DARUMA』だと告げ「これにも深い意味はありません」みたく言うと、フロアから「すべて意味なんてない」みたいな発言が飛んだんですけど、それに対しうなづき「おっしゃる通り深い意味などないという曲です」みたく大人の返しをして演奏に。
 コメントは「冷静」だけど、演奏は「なにかを燃やし続けている」どころの騒ぎじゃないほどHotなアッチッチの凄いパフォーマンス!この2曲の流れヤバ過ぎ〜〜〜☆☆
 続いて『METAL FICTION』。こないだのワンマン同様「まっかり通る」以下向井念仏部分がカットされた代わりに、後半のアレンジが変わってカッコ良さを凝縮したような演奏になっていて、シビれました。
 「欲求不満を抱えた女のお話」みたいなコメントに続いて『Asobi』。ベースラインだけでなく全員で醸し出す「大人な空気」に酔いしれた後、レギュラーサイズの『I Don’t Wanna〜』に横揺れし、最後の『COLD BEAT』へ。中盤、ブレイクを繰り返した後のドラムパターンに大きな変化があって新鮮だったし、相変わらずゾクゾクするスピード感は最高!フィニッシュは、向井さんの「一瞬グラサンon the眼鏡(笑)」でキメ。
 
 この日は、ライヴが良かったのはもちろんだけど、音の〈鳴り〉のせいで、いつも以上に「音楽聴いた〜っ!」って感じがするライヴでした。乾杯っ♪
 
Live Report #86 :JCB(080824)
2008.8.24 JCBホール
 
 一昨年に引き続き2回目となる東京事変主催のイベント“SOCIETY OF THE CITIZENS”が開催されました。今年は2日間に渡って行われましたが、その2日目に、ZAZEN BOYSが出演。出演した3バンドは前回同様でしたが、出番は変更あり。前回トップバッターだった事変は順当にトリを務め、前回の2番手SOIL&“PIMP”SESSIONSが最初。テンションあげまくりのSOILに続いてZAZEN BOYSが登場しました。
 
 1. RIFF MAN
 2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 3. Honnoji
 4. DARUMA
 5. Asobi
 6. I Don’t Wanna Be With You
 7. KIMOCHI
 8. COLD BEAT
 
 対バンではよくあるパターンですが、準備完了してフロアが暗くなった直後にドーンとステージがピーカンに明るくなっての登場。少し涼しくなったせいかわからんけど、メンバーに一人もTシャツ着用者はナシでした。
 向井さんが「バラードを1曲」と言ってフェイントで『RIFF MAN』。ZAZEN BOYSを初めて見る人も多いかと思われるフロアからも、「おお〜っ」って感じのドヨメキが聞こえました。
 続いて熱く『HIMITSU GIRL'S〜』をキメた後、向井さんは9月に出るアルバムの告知をし「買わなくても友達からダビングしてもらってもいいので、是非ともお聞き下さい」と言って『Honnoji』へ。向井さんは、キーボード側に移動せずギターを弾きつつ前方の立ち居地のままでした。
 この日も、この曲のためだけにハイハット横に置かれたフロアタムが活躍しましたが、前回のレポで「フロアタム・ハイハット・クラッシュの3点中心」みたいに書いちゃいましたけど、実は部分によって違ってました。ごめんなさい。曲は、大きく分けて4つのパートに別れており、向かって右サイドの3点中心なのは1つ目と4つ目の前半。その他は、スネアもタムも使ってます。それはともかく、最高にカッコいい曲なんだよね〜☆
 どの楽器を見てても飽きない『DARUMA』、クールさにゾクゾクする『Asobi』、まさに大人の貫禄な『I Don’t Wanna〜』と密度の濃い演奏が続き『KIMOCHI』へ。近くにいた事変ファンらしい女の子たちが楽しそうにニコニコ見てたのが嬉しかったです。
 そして、するりと『COLD BEAT』へ繋げて、めっちゃカッコいい演奏をキメてくれ、最後は前回にもやった向井さんの「斜め腕囲みポーズ(笑)」でフィニッシュ!
 
 アゲアゲのSOILも、ゲストで登場して事変の前に2曲やったアコースティック編成のSCOOBIE DOも、トリの東京事変もすっごく良かったけど、やっぱ一番カッコよくて俺の全身を電気ビリビリに痺れさせてくれたのはZAZEN BOYSでした♪
Live Report #85 :AX(080812)
2008.8.12 SHIBUYA−AX
 
 今まで何回「待望の」って書いたかわかんないですけど、今回は、マジ待望のライヴでした!なんたって、もう8月だっつ〜のに、今年まだワンマンは1回だけ。そして、この日がついに2回目のワンマンです!これが「待望」じゃなくてなんなんだ〜(笑)。
 蒸し暑い渋谷の夜。久しぶりに流れる『マーキームーン』。そして約10分押しで登場したメンバーから届けられたのは、めっちゃ濃い「音のお中元」でした!
 
1. SUGAR MAN
 2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 3. TANUKI
 4. MABOROSHI IN MY BLOOD
 5. IKASAMA LOVE
 6. Honnoji(新曲)
 7. Weekend(新曲)
 8. Don’t Beat
 9. DARUMA
 10. METAL FICTION
 11. Asobi(新曲)
 12. I Don’t Wanna Be With You
 13. The City Dreaming
 14. KIMOCHI
 15. COLD BEAT
 16. FRIDAY NIGHT
 17. RIFF MAN
EN1. 感覚的にNG
EN2. COLD SUMMER
 
 
 まずは『SUGAR MAN』でグサリと脳内に電流が流れ、そんな身体が『HIMITSU GIRL'S〜』で揺れたユレタ揺れた後、ちょっと久しぶりの『TANUKI』。夏祭りを想起させるお囃子ビートに、思わず笑顔になっちゃいました(^o^)&頭の中には花火がド〜ンと打ちあがった感じ。わ〜い、ZAZEN花火、大好き〜(笑)
 そして、かなり久々の『MABOROSHI〜』から『IKASAMA LOVE』というアゲアゲ攻撃。フロアもガンガンに盛り上がって、まさに「第一部終了」みたいな前半が過ぎました。
 さあ中盤です。向井さんが「9月17日にアルバムが出ます。聞いて下さい。買ってください」みたくコメントし「その中から」と言って演奏されたのが今回初披露の『Honnoji』。収録曲の発表を見た段階では「ホンの字かな?」とも思ったんですが、「本能寺」だったんですね、明智光秀の。
 ハイハットの横に、もう一つフロアタムが置かれていたのが開場当初から気になっていたんですけど、この曲だけの為にセッティングしてあったんです!敦さんが左側を向いて座り直し、そのフロアタムとハイハットとクラッシュの3点を中心にして重厚なビートを叩き出し始めます。その横にいるカシオマンは、ファンキーな速いカッティングを載せて、一郎ベースが支える中、向井さんは「本能寺で待ってる」というフレーズを繰り返します。
 3点中心のドラミングは、戦国時代のイメージなのか陣太鼓を思わせるリズムで、曲構成のメインは短い同じフレーズを何度も繰り返すものですが、そこに「天下取りを狙う武将の野望」みたいなエネルギーが凝縮されてる感じのスリリングな曲です♪
 後半に一回メロディアスな部分に転調して、また戻ってくるんですけど、そこも超カッコよかったし、とにかく最高にゾクゾクする曲でしたよ〜☆☆
 ファンキーでクールな『Weekend』に続いて…な、なんと『Don’t Beat』。これも超久々&アレンジ変更あり!聡さんのギターが不協和温度を増してザリザリした感触になっていて、そこに向井さんがギターではなくキーボードで絡むというもので、今まで以上にブラックなテイストが増加。
 続く『DARUMA』は、相変わらず超カッコよくて、全員のプレイに目が離せないけど、特に敦さんの両手に釘付け(^o^)。これまた久々の『METAL FICTION』をクールに決めた後(出だしのアレンジなど変更あり)、後半戦に突入です。
 何度も書くけど色っぽくて艶っぽいベースに包まれた『Asobi』は、ぜひぜひライヴで見て欲しい1曲ですが、次の『I Don’t Wanna〜』もそうですねえ。この日は、久しぶりに「超」を付けていいほどのロングヴァージョンでしたが、音源で聞ける前半より、ライヴのロングver.でしか聞けない後半の「うながり上がり」の方が遥かに凄いので、ほんとライヴ見に来てね!
 そして俺の大好きな『The City Dreaming』。この曲来ると、個人的にハイトリップ状態になっちゃいます(笑)。ドラッギーな気分で横揺れする快感ったら、も〜う☆最高☆
 最終盤の『KIMOCHI』から『RIFF MAN』が良かったのはモチロンだけど、これらの良さは書かなくてもわかると思うから今回は書きませ〜ん。
 
本編の曲数が17曲っていうのはワンマンにしては少ないけど、最近の曲は1曲が長いので仕方ない…ってか、これでもかなり濃厚なディナーですよね。
 ところが、この日の向井シェフはニクいっ。濃厚なフルコースの後には、比較的爽やかなデザートを用意していました。
 最近のライヴでは珍しく饒舌な長いMC―――「そういえば、あまり告知とかっていうのをやったことがないですね。次のライヴは…とかね。それで、告知しましょう。まだ予定なんですけど、9月の後半アメリカでライヴをやります。ニューヨークで」みたいなコメントを中心に喋った後で「では…最後に、夏にちなんだ曲を2曲やります」と言ってまず『感覚的にNG』。そして一郎君参加後おそらくライヴでは初の『COLD SUMMER』。どちらもライヴでは超久々の曲(^o^)&最高にカッコよくて楽しかった〜♪
 
腕によりをかけた最高のディナーと珍しい高級シャーベットを頂いて会場を後にした俺は、マジで最高に幸せでした〜☆☆☆
Live Report #84 :EARTHDOM(080726)
2008.7.26 大久保 EARTHDOM
 
 いいライヴってゆうのは、どんなバンドでもあるけど、凄いライヴってゆうのは、少ない。でもZAZEN BOYSには、凄いライヴが多い。てか、凄くて当然ぐらいのバンドなのだ。しかし、そんなライヴ王でも、「めっちゃ凄くて電気ビリビリきまくり〜!」ってゆうライヴは、毎回ってわけじゃない。―――この日は、そんな感電死寸前のライヴでしたっ!
 
 1. SUGAR MAN
 2. RIFF MAN
 3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 4. COLD BEAT
 5. DARUMA
 6. Asobi
 7. I Don’t Wanna Be With You
 
 初めて行ったこのハコは、バーカウンター&バースペースが別室になっているんですが、フロアは縦長でステージの横幅が狭い。キャパも、たぶん250人弱ぐらいで、ステージの高さが20cmほど。まあO-nestに柵を付けて古くした、みたいな感じで、とにかく密着度の高いハコ好きの俺に期待感を揚げまくるライヴハウスなのでした。
 そんな形状のステージ最前に陣取ると、まさにそこはMATSURI STUDIO。だって、構造上、フロア用のスピーカーセットから出る音はほぼ聞こえず、ステージにあるアンプとモニターからの音だけが耳を刺激するわけで、まさにまさに個人的に“MATSURI SESSION”への招待を受けた感覚なんだよね〜!
 さてさて、そんな素晴らしい環境で体験させて頂いたライヴは、筆舌に尽くしがたい凄過ぎるものでありました。
 
 赤字に白いパターンを染め抜いたプリントシャツを着た向井さん、このフレーズが気に入ったのか、またも「バラードを一曲」と告げて『SUGAR MAN』へ。なにしろ臨場感なんて言えないほど近くで演奏してるんで、突き刺されるとかじゃなく、俺裂けた(笑)。しかも、この日は、「全人口の80%が」と「HENTAI」の間のブレイクにカシオマンがギターを後方のアンプに近付けて残響を鳴らしまくり、それを向井さんが手で「もっと、もっと」と煽るパフォーマンスがあり、もう最高にカッコよかったっす☆
 こんな「一緒にSTUDIOに入ってる状態」で見せられる『RIFF MAN』とか『HIMITSU GIRL'S〜』が凄くないはずないじゃありませんかっ!うん、凄かった!
 そして『COLD BEAT』が、これまたスリリングで最高。後半「COLD BEAT、COLD BEAT」と繰り返しバッと止まる静寂に、向井さんは「ブレイクタイム」と言う余裕のパフォーマンスも見せてくれました。
 ギターからキーボードへと替わった後半。その1曲目の『DARUMA』が凄かったのなんのって、もうヤバ過ぎ〜〜〜!4人がそれぞれに発狂して、それぞれに「うながり上がって」るんだけど、キメるとこはパッと一緒になる―――まさにZAZEN BOYSならではの即興絶倫狂気音楽(笑)が全開♪あたしゃ射精しちゃうよ〜!!
 次の『Asobi』では、後半、向井さんがキーボード上のKORGシンセにあるタッチパッドを使って指シンセドラムをしてましたが、これがまたイイんだ。毎回ちょっとした工夫を取り入れる実験精神には、マジ頭が下がり身体が上がっちゃいます(^o^)
 ラストの『I Don’t Wanna〜』は、超ロングではなかったけど、気合はハンパなくて、引き込まれました。
 
 いやいや、とにかくビリビリ来た。感電死しなかったのが不思議なぐらい全身をシビレさせてくれたすご〜く凄いライヴだったです♪♪♪

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Last Updated: 2024/2/29 Thu.

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