ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #95 :新潟(081222)
2008.12.22 新潟 CLUB RIVERST
 今年の冬は、寒暖の差が激しいですね。そんな冬のツアーに、せめてもう一箇所参加したいと節約を重ね、新潟シティーに行って参りました。前夜の東京は比較的暖かだったけど、辿り着いた新潟は寒いっ!だからこそ、熱いライヴを期待しちゃいますが、う〜んありえんぐらい熱かった!
 
 1. Idiot Funk
 2. SUGAR MAN
 3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 4. Honnoji
 5. Weekend
 6. MABOROSHI IN MY BLOOD
 7. IKASAMA LOVE
 8. DARUMA
 9. Fureai
 10. 安眠棒
 11. You make me feel so bad
 12. Asobi
 13. I Don’t Wanna Be With You(Drifting Ver.)
 14. KIMOCHI
 15. COLD BEAT
 16. FRIDAY NIGHT
 17. RIFF MAN
EN1. Ichiro’s Dream
EN2. Sabaku
 
 この日のハコは新潟駅からすぐ近くにあるんですが、ZAZEN BOYS初のライヴハウスで、かなり小さめでステージ幅も狭く、フロアとの距離が超近い!ステージの前に立つと、最前にいるウチらとの距離は60cmぐらい。まさに手がつなげる距離です(^o^)。
 だから最初マイクスタンドを動かし前面に出て歌い始めた向井さんも「近いな、これ」とか言って、歌い終わっても「近い、近い」とか言ってました(笑)。そんな超近距離なフロアの空気は、押したり大声で叫んだりする人がない一方で、バンドの演奏を心から楽しんでる反応が感じられ、それらのおかげか、この日の向井さんは驚くほど饒舌で、とってもゴキゲンだったんですよ〜☆☆
 もちろん演奏はカッコいいんだけど、ゴキゲンな空気がメンバーにも伝染して、全体にすんごく「楽しんでる感」たっぷりで、最高♪
 1曲目の『Idiot Funk』は曲のキレがアップしてたし、『HIMITSU GIRL'S〜』や『Honnoji』は、うながり上がりがハンパなく凄かったし、ベースラインに変化があった『IKASAMA LOVE』には、ダンスビートを再確認しました。
 そして『DARUMA』で、向井さんのゴキゲンモードは全開!最近は、曲の始めの「ダルマっ!」ブレイクで、わざと席を外して戻ってくるパフォーマンスをしてますが、この日は「ダルマ」以外の単語を連発。「タニマっ!」と言って「これ(胸の谷間ジェスチャー)…わたし、けっこう好きですね」とかコメントを始めたり、「カルマっ!」と言っては「なんか…その…わかりますよね、カルマ」とか解説したり、「パロマっ!」と言っては、欠陥商品による事故の話をしたり、とにかくお喋りで、なかなか曲に戻りません(笑)。もうめっちゃ楽しかった!
 アレンジが変わってタイトになった『安眠棒』のキレは鋭く、次の『You make me feel so bad』もカッティングのザクザク感が増しシャープになっててカッコ良かった〜!
 その後のMCで、向井さんは恋の話を始め「まあ、今日は酸いも甘いも知り尽くした方々が大勢おられるようですが…」とか言いながら『Asobi』へ。ここでもロングトーク(^o^)。そして始まった演奏が凄かった。今まで見た中で一番ぐらいの長尺だったんですけど、間奏部分で、向井さんはシンセで遊びながら手でメンバーに指示を出し、バスドラだけになったりベースだけになったりと絡み方を変化させます。まさにライヴならでは!最高☆☆
 次の『I Don’t Wanna〜』では、「砂漠の朝を さまよって…」の折り返し後に、一郎君になにやら耳打ちして向井さんだけ退場。おそらくトイレらしいんですけど、違うかも…。とにかく5分近く3人だけで演奏。ここで「まだかな?」って表情をしながら手は激しく弾いてる一郎氏が印象的でした。
 『KIMOCHI』からの終盤も、もちろん演奏はビシビシ決めてくれましたが、向井さんのゴキゲンモードは絶好調。『COLD BEAT』中盤のブレイクでは「…なんかエマーソン、レイク&パーマーみたいやったね。知ってますか?たぶん、知ってる方もいらっしゃると思いますが…まあ、大袈裟なんですね」とか自分たちの演奏を評論するトーク(^o^)。この曲で、こんなに喋るのは久しぶりだったから、かなりのゴキゲンさがわかります。
 アンコールに応えて出てきたのは向井さんと一郎君だけ。そして、向井さんはシンセの位置を中央前に動かして、タワレコの特典CDに入ってる『Ichiro’s Dream』を演奏。今回のツアーでも福岡などでやったらしいんですが、俺は初体験。「向井先生の伴奏でベースの練習をする生徒の吉田君」(笑)みたいなビジュアルで、とっても楽しかった〜♪
 演奏後、向井さんに「この人が、どうしてもやりたいって言うもんですから」と言われ「すいません」とペコリ頭を下げた一郎クン(^o^)。そして、聡&敦が加わっての『Sabaku』でおごそかに宴は終わりました。
 
 終演後の野外は、みぞれ混じりの雨が降り、とっても寒かったですが、メンバーも初めてのハコで行われたライヴは、全員がゴキゲンモードに満ち、フロアと一緒に楽しみまくった最高に暖ったかい一夜でした☆☆☆
Live Report #94 :盛岡(081204)
2008.12.4 盛岡 club change WAVE
 
 渋谷からスタートした今年初の“TOUR MATSURI SESSION”ですが、ZAZEN BOYSのライヴは1回見たらそれで気が済むはずもなく、むしろ後を引くんですよね…。そうは言っても貧乏なフリーターに各地を廻る金はなく、悩みに悩んだんですけど、やっぱ辛抱堪らなくなっちゃって、今まで一度も訪れたことのない盛岡に格安深夜バスで行って参りました!
 バス代だけでイッパイいっぱいなので、ジャジャ麺もワンコ蕎麦も食べず、まさに座禅詣(笑)でしたが、そのかいあって素晴らしいライヴ体験が出来ました♪
 
 1. Idiot Funk
 2. SUGAR MAN
 3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 4. Honnoji
 5. Weekend
 6. MABOROSHI IN MY BLOOD
 7. IKASAMA LOVE
 8. DARUMA
 9. Fureai
 10. 安眠棒
 11. You make me feel so bad
 12. Asobi
 13. I Don’t Wanna Be With You(Drifting Ver.)
 14. KIMOCHI
 15. COLD BEAT
 16. FRIDAY NIGHT
 17. RIFF MAN
EN1. Memories
EN2. Sabaku
 
 御覧のようにセットリストは渋谷とまったく一緒でしたが、そこはZAZEN BOYSですからね〜、もちろん様々な「替えの手」が用意されてましたよ。
 まずは『Idiot Funk』。今までと立ち位置が変わり、フロアから見てキーボードの左側に向井さん以外が固まってスタンバイ。え〜、キーボード前に奥/松下・手前/吉兼と並び、その左手にベースを持った一郎君てな布陣。そして、今まで打ち込み音源を使っていたベースラインを吉田様が楽器にて演奏!あのフレーズがエロくて骨太の一郎ベースから鳴らされるんだもん、もうタマランっす!敦さんはキータッチに、向井さんはヴォイスに専念し、カシオマンはギターとキーの掛け持ち。ベースがナマで入るだけで曲の印象は全然違うんだよね、もちろんカッコよく変化ですよ!
 初体験のハコ=WAVEは、ステージの横幅が狭く、フロアとの距離も短いため、最前で見るとまるで自分のためにライヴやってくれてるみたいな贅沢な感覚になっちゃうんですよ。そんな中で見る『SUGAR MAN』や『HIMITSU GIRL'S〜』は、もうそれだけで幸せ一杯って感じです。
 
 前回書き忘れたけど、最近『Honnoji』では一郎君がベースの合間にスティックで向かって左側のクラッシュ・シンバルをブッ叩くんですよ!斜に構えた向井さんのハンドクラップと共にライヴならではの魅力たっぷり〜♪
 盛岡シティの皆さんは〈押し〉がなく、それぞれのスタンスで楽しむ素敵な人達ばかり(^o^)。お蔭様で痛い思いをすることなく(←マジ感謝ですっ)、『Weekend』では思いっ切りダンスしちゃいました!楽しかった〜☆
 これも前回書き忘れてたけど『IKASAMA LOVE』は、エンディングがちょい変わってます。『DARUMA』は演奏の凄さはもちろんだけど、曲が始まるまでの向井さんの〈ハズシ〉も楽しいな。『Fureai』は、前回より冷静に演奏を見詰めてみましたけど、やっぱ「サラリとやってのけちゃってさ、ニクいねコノヤロ」って印象。
 バスドラとベース中心にタイトなアレンジに変わった『安眠棒』は、やっぱゾクゾクしちゃいました☆その後にアダルティな『You make me〜』が来るから、もうあたしイキまくりだよ〜(笑)。
 
 妖艶な『Asobi』も良かったけど、その後の超長尺の『I Don’t Wanna〜』がまた凄かった!「たどり着いたんだ…」リフレイン後のインプロ的演奏の中で、ベースとドラムスの対決みたいな部分があったんですけど、もう最高!ヤバいっす、マジ☆☆
 そして、これでもかってほど昇ってた『KIMOCHI』に引き込まれた後の『COLD BEAT』で素敵なハプニングが!フロアと共に「COLD BEAT!」のコール&レスポンス(←すんごく盛り上がったよ)で一体化した後、エンディングを迎えたわけですが、なんか呼吸が合わないらしくビシッと終われないみたい。向井さんは、演奏を中断して「悪いけど、これじゃ終われんわ」と苦笑し、「え〜誰かカウントお願いします」と一言。それに反応した一郎君が「ワン、トゥー」と言い掛けると、向井さんベテラン漫才師のような超素早い手の突っ込みを入れ「おまえじゃない!」だって(笑)。そして、ちょい唖然の一郎君を尻目に「もう、イジメですか」とか言ってフロアのお客さんを指名。「首タオルの」男子のカウントで無事演奏終了!いや〜、演奏の物凄さが吹き飛んじゃうぐらいのハプニングだったけど、これも会場にいた人だけが味わえる特権ですよね。これだからライヴはやめられないんでいっ!
 そして『FRIDAY NIGHT』で踊って、『RIFF MAN』にシビれて本編終了。アンコールに応えての美味しい2曲をたっぷり味わって(『Memories』で向井さんが「トゥトゥトゥトゥ〜」ってスキャットする姿が素敵!)極上のライヴは終結となりました。
 
 初めて参加した盛岡でしたが、キャパに対して集まった人数は満員じゃなかったみたいだけど、その分みんな本当にZAZEN BOYSが見たくて来てるのが伝わってきて、すんごく暖かいお客さんで、それに応えるメンバーからも「ありがとう。俺らも楽しいよ。一緒に楽しもう!」って空気がビシビシきて、もうマジですんごく最高のライヴでした〜☆☆☆
 終演後、久々に出口でお待ちして、スタッフの方々やメンバーにご挨拶。向井さんは握手してくれたし、珍しく同時に出てきた敦さんも聡さんも応えてくれたし、最後に出てきた一郎選手から「次はいつ来るの?」的なお言葉を頂けたし、もうステキ過ぎる一夜になりました♪♪
 
 メンバー&スタッフ&盛岡シティーの皆さん、本当にありがとうございましたっ!
Live Report #93 :AX(081120)
2008.11.20 SHIBUYA−AX
 
 ついに始まった今年なんと初の“TOUR MATSURI SESSION”。4枚目を引っ提げてのワンマンツアーは、かなり冷え込んだ渋谷の夜でスタートしました!
 グッズ売り場に並んだ新しいディレイマンTシャツを早速買って着用し臨んだライヴは、ワンマンならではの楽しみに満ちた展開でした。
 
 1. Idiot Funk
 2. SUGAR MAN
 3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 4. Honnoji
 5. Weekend
 6. MABOROSHI IN MY BLOOD
 7. IKASAMA LOVE
 8. DARUMA
 9. Fureai
 10. 安眠棒
 11. You make me feel so bad
 12. Asobi
 13. I Don’t Wanna Be With You(Drifting Ver.)
 14. KIMOCHI
 15. COLD BEAT
 16. FRIDAY NIGHT
 17. RIFF MAN
EN1. Memories
EN2. Sabaku
 
 
 まずは前回のクラブイベントでビックリした『Idiot Funk』からスタート。前回同様、シンセを挟んで向かって右に一郎君、左に敦さんが立ち、シンセ斜め前の右にギターを持って吉兼氏、左中央に向井さんという立ち居地なんですけど、一旦通常の位置にスタンバってから、その後でゾロゾロ出て来てこのポジションになるので、その「ちょっとオマヌケな」(笑)空気がなんともイイのよね〜。
 奇妙なビジュアルの中、真剣に打ち込みポイントのキーを押す松下・カシオペアの表情を見てるだけでも価値ありです!
 久々のワンマンだけにフロア前方は序盤から凄い盛り上がりで、「『Honnoji』で、そんなに押さなくても〜」って思っちゃいましたけど、楽しんでるのはいいことだからな。そんなフロアの空気もあってか、向井さんはとっても楽しそう。もちろん他の3人も、それぞれのスタンスで演奏を楽しんでるのが伝わってきます。これって凄く大切ですよね。
 この日の俺は、「身体を揺らしてノル以上に演奏を聴くことに集中しよう」みたいなスタンスでいたんですけど、そのことで難易度の高い演奏をサラッとこなすカッコ良さを改めて痛感しちゃいました。
 ライヴ初披露の『Fureai』なんて、まさにそう。今のZAZEN BOYSがやると、全然変拍子を意識させないんだもん、凄いよね!もちろん素敵だったけど、あんまサラっとこなして下さりますもんで、なんかアッというまの出来事だった〜(笑)
 そして「ニクいね、ったく!」って思わせてくれた『安眠棒』。ライヴでは久しぶりだけど、中盤からのアレンジを大幅にチェ〜ンジ!バスドラムとベースラインを効かせたタイトなアレンジで「大人の安眠棒」って感じ。すんごく良かった♪
 後半の『I Don’t Wanna〜』は、超ロングで勝手に「Drifting Ver.」って書いちゃいましたけど、折り返し地点で初めてアルバムにある「砂漠の朝を さまよって」という歌詞が歌われたんです。「無人島に たどりついたんだ」はアルバム以上に何度もリフレインされたんですが、このあたりの幻想的な恍惚感にはマジで酔わされました!てか、むしろ折り返し以降にどんどん凄くなってくるんだもん。まったく底知れない曲だよな〜。
 『KIMOCHI』から『COLD BEAT』への瞬間移動は、やっぱ最高!突き刺さるビートから、これまた『FRIDAY NIGHT』へ速攻のツナギで息ツく暇もありませぬ。本編ラストの『RIFF MAN』は、相変わらずビンビンくるね!(でも、ダイブしてた2〜3名、危ないしステージに集中できないからやめてっ)
 大きな声援に再登場したZAZEN BOYS。アンコールに応えて、なんと『Memories』!めっちゃライヴで聞きたかったから嬉しかった〜(^o^)&間奏部分がアルバムより長くてギターの魅力たっぷりで美味しかった〜☆☆そして締めが『Sabaku』っていうのも、今回のレコ発ツアーにふさわしい感じで良かったです!
 
 久々に見たワンマンは、4枚目から『Taratine』以外は全曲やってくれたし、その他にも見所・聞き所満載だったけど、なにより「メンバー4人が、それぞれに楽しんで、それぞれに狂って、その上で一つの集合体になってる」ってことがどんなに凄くて素晴らしいかってことをヒシヒシ感じたライヴでした♪♪もっと、もっと、もっと見た〜い!てか見るし(笑)
Live Report #92 :UNIT(081107)
2008.11.7 代官山 UNIT
 
 夜の匂いが濃いダンスナンバーも増えてきたZAZEN BOYSが、久々に深夜のクラブイベントに登場しました!去年12月のclub asiaは、オープン間もない時間でしたが、今回は写真のように(見にくくてゴメンなさい)2:00a.m.代=まさに「深夜2.5時」のライヴとなりました。
 場所柄、渋谷のように単純クラブ目的でふらり立ち寄ったお客さんは少なかったみたいですが、ライヴ前の2時間に渡るDJタイムでフロアは盛り上がっており、「酔っ払い〜」な人々も多くて、ライヴ前の空気はいつもと全然違う感じでした。
 そんな中、登場してきたZAZEN BOYS。「よっ、ムカ〜イ」などと酔いどれ声が飛び交う奇妙な盛り上がりに、さすがの向井さんもちょっと苦笑。〈アウェイなんだかホームなんだかわからんけど熱くはなってる状態〉の中、ライヴスタート!
 
 1. Idiot Funk
 2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 3. Weekend
 4. DARUMA
 5. Asobi
 6. I Don’t Wanna Be With You
 7. Sabaku
 8. COLD BEAT
 9. FRIDAY NIGHT
EN. KIMOCHI
 
 まずはノッケからサプライズ!だって1曲目が『Idiot Funk』だよ!まったく予想外!そして、その演奏スタイルにもビックリ。シンセを挟んで向かって右に一郎君、左に敦さんが立ち、シンセ斜め前の左にギターを持って吉兼氏、中央に向井さんという布陣。
 そして、吉田&松下コンビがキーボードを叩いて打ち込んだ音源を再生プレイし始めます。アルバムのギター部分はカシオマンによる演奏だけど、いつもと立ち位置反対だから妙な感じだし、この曲の奇妙さがビジュアルでも再現されたみたいな気がしました。
 このところ疾走感が物凄くなってる『HIMITSU GIRL'S〜』にシビれ、クラブイベントに超マッチした『Weekend』で踊った後は、『DARUMA』に眼を見張り、『Asobi』で横揺れ。フロアの異様な熱気は冷めず、なんか久々に後方からの「押し」を喰らって腹部が痛かったけど、頑張りました。
 イベントだけに長尺かと思った『I Don’t Wanna〜』は普通ヴァージョンだったけど、再び『Sabaku』を聞くことが出来ました!それにしても敦さんのバスドラは胃に来るっ(笑)
 ベースラインなど微妙にアレンジが変わって、よりスリリングかつキメキメがハンパない『COLD BEAT』の後、ちょい久しぶりな気がする『FRIDAY NIGHT』。ここまで千差万別だったフロアの盛り上がりを一気に吸収して上昇するような演奏に、ワクワクしちゃいました☆
 深夜のイベントを考慮してか、アンコールを求める拍手が波打つ前に再登場し、『KIMOCHI』で4つの楽器の吠え上がりを見せ付けて去っていったZAZEN BOYS―――。いや〜、なんかいろんな意味で〈夜中な〉ライヴでした♪…んじゃ改めて乾杯っ!ふうっ(^o^)
Live Report #91 :QUATTRO(081027)
2008.10.27 渋谷 CLUB QUATTRO
 
 突然、雹交じりの雷雨に襲われた不安定な秋の日―――。ZAZEN BOYSは久々のクアトロ登場。しかも、対バンは向井さんと古くから親交がありZAZEN BOYSの構想段階でのメンバーでもある54−71。こんな組み合わせに、なんか凄いことが起きそうな予感がヒリヒリします。
 まずは、「ZENZA BOYS」というロゴTの着ぐるみゴリラと猫マスクの調教女を従えて54−71が登場。独特のタイトな変拍子サウンドと、ゴリラたちを含む奇抜なパフォーマンスで会場を暖めてくれました。
 続いて登場したZAZEN BOYSは、予感を遥かに超える物凄いステージを見せてくれました!
 
 1. SUGAR MAN
 2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 3. Honnoji
 4. Weekend
 5. DARUMA
 6. Asobi
 7. I Don’t Wanna Be With You
 8. Sabaku
 9. COLD BEAT
10. RIFF MAN
 
 最初の『SUGAR MAN』からメンバーの殺気みたいな集中力が感じられて、まさに「空気が変わる」っていう実感。この「持って行かれる感」がたまりません。
 そして、次の『HIMITSU GIRL'S〜』が凄かった!大きくアレンジを変えたわけではないのに、ドラムスを軸にしてスピード感をアップさせたことで、曲の印象がまったく違うんです。うまく言えないけど、この曲の変拍子な不思議さをグルーブ感が追い抜いたっていうのかなあ、とにかく疾走感がハンパなかった☆脱帽ですっ!
 前回の野音から左側に追加したフロアタムを撤去し、本来の右側1台に戻してますが、そのセッティングで演奏された『Honnoji』も、ますます「うながりあがり度」に磨きが掛かって、引き込まれまくり。
 今回、向井さんはシンセを演奏する際に椅子を使わず立ったままだったんですが、そのことでギターとシンセを切り替えやすくなり、その分演奏にスピード感と自由度が加わった気がします。そして、他のメンバーも、それぞれに各自の〈ロックトランスフォームド状態〉を求めるベクトルが強まってる。
 だから、『Weekend』も『DARUMA』も、一人ひとりが凄く各自の演奏に集中し、かつ自由で、かつ結果的に全体に物凄いことになってる、みたいな…え〜いっ!書けんわいっ!とにかくメッチャ凄いんじゃ〜(笑)
 アコエレで使われたサウンドパーツなど(カウベル系の音など)も活用しての『Asobi』、久々の超ロングヴァージョン(チャルメラ付き)で圧倒された『I Don’t Wanna〜』と濃〜い演奏が続いた後、ライヴではやらないんじゃないかと勝手に思ってた『Sabaku』というサプライズ。
 ライヴでは初披露の『Sabaku』は、もちろんシンセへの打ち込みサウンドも使っていましたが、序盤からドラムスが加わり、次にカシオギターが加わり、中盤からベースも入って厚みを増していく構成になっていました。そして、ベースを弾いてない時、誰よりも熱く身体全体でリズムを取って気合を入れている吉田一郎氏の姿に感動しました!音を出さなくても立派に演奏の一部であり、てゆうか、それを含めて初めてバンドサウンドが成立してる姿にZAZEN BOYSの底知れぬ魅力があると思いました。(向井さんが歌詞の「さびしい」を「楽しい」に替えて歌っていたことにも、そんな実感があったんじゃないかな…)
 最後は、「これでもかっ!」と言わんばかりの2曲を全力でフロア全体の脳内に注入し、アンコールを求める大きな声援には応えず終了。こんな物凄いライヴを見せてくれたんだもん、アンコールなしでも大々満足だ〜い☆☆☆♪マジ最高だった〜♪

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Last Updated: 2024/6/14 Fri.

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