ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #99 :AX(090329)
2009.3.29 SHIBUYA−AX
 
 いよいよ始まった今年最初のワンマンツアー!その口火を切って行われたAXでは、初めて発売されたライヴDVDも物販に並べられ、場内も前売SOLD OUTで超満員。そんな熱い空気に呼応して、極々のライヴが展開されたのであります♪
 
 1. Memories
 2. Honnoji
 3. Weekend
 4. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 5. DARUMA
 6. BRAIN CONSTRUCTION
 7. MABOROSHI IN MY BLOOD
 8. IKASAMA LOVE
 9. 安眠棒
 10. Tombo Game
 11. Asobi
 12. I Don’t Wanna Be With You(Drifting Ver.)
 13. Sabaku
 14. KIMOCHI
 15. COLD BEAT
 16. RIFF MAN
 EN1. Ichiro’s Dream
 EN2. Idiot Funk
 
 ライヴは、『Memories』からという珍しいスタートで幕開けです。「おっ」って思ったけど、新鮮だし改めてライヴならではのキレがあって良かったです(^o^)。そして圧巻の『Honnoji』からの息も付かせぬ展開に踊ることさえ忘れて(てか踊れないぐらいフロアがギュウ詰めだったけど…)見入ってしまいます。
 この日最初のサプライズは、『DARUMA』でうながり上がったテンションに乗って『BRAIN CONSTRUCTION』を久々に演奏してくれたこと!まさに加速した音の車が超高速で天空に舞い上がるかと思うほどの迫力で、全員が「これでもか」と言わんばかりに狂い、楽しみ、「ロックトランスフォームド状態」になっていて、最高でした☆☆
 バスドラ中心のタイトなアレンジで超カッコよくなった『安眠棒』は、身体の奥までズンズンとビートが響いて快感♪
 そしてその後に次のサプライズが。なんと続いて超々々久しぶりの『Tombo Game』をやったんすよ〜!
 最初、向井さんは「う〜ん、違うな」的なユーモア混じえたアクションでギターの音質を何度もチェックしていましたが、その音がやがてイントロに変わり、曲が始まりました。元々フリージャズ的な要素の強い曲ですけど、この日はよりジャジーになってて、MATSURI STUDIOで曲が出来上がっていく様をステージで見せられたような感じもありつつ、かつ妖しくもビリビリ来る魅力に溢れていて、マジ俺の脳内電気はシビレまくりでした☆☆
 その後、セッション度数120%で向井さんのバンマスぶりが楽しめる『Asobi』と長尺の『I Don’t Wanna〜』を、た〜っぷり味わい、すっかり音源を忘れちゃうぐらいナマっぽくなった『Sabaku』を堪能した上で、さらにまだ『KIMOCHI』以降の充実した3曲があるんだもん。ZAZEN BOYSのライヴに来ない人は、マジでもったいなさ過ぎっすよ!まだ見てない方は、マジ来なさいませ〜。
 すんごい手拍子に応えて再登場したのは、師匠の向井氏と弟子の一郎君(笑)。『Ichiro’s Dream』で師弟の心温まる立ち姿に感動した後は、凄絶なライヴの後の2次会みたいなテイストで『Idiot Funk』を演奏し、ツアー初日は幕を閉じました。
 
 今回のツアーも、もちろん出来るだけ何ヵ所か行くつもりだけど、そんな気持ちを倍々増させてくれた濃厚で最高でめっちゃすんばらしいライヴでした☆☆☆♪
Live Report #98 :LOFT(090210)
2009.2.10 新宿 LOFT
 
 2日前の豪華対バンイベントに続き、この日のZAZEN BOYSはダブルヘッダー!夕方から映画『少年メリケンサック』公開記念イベントでライヴをした後、深夜に行なわれたダイノジ主催のDRF(ダイノジロックフェスティバル)連動イベント“極(キワメ)ジャイアンナイト”に参加です。
 ダイノジさんの話では「LOFT史上最高の動員数らしい」とのことでしたが、メインのライヴフロアがオープンする前からサブステージのあるバーフロアは超満員。サブでは吉本若手芸人による「お笑いライヴ」が開催されており、そっち目当てのお客さんも多かったので、メインでライヴが始まった深夜1時頃には、すんごい人。そんな中行なわれたライヴは、イベント参加という域を超えた空前の超めっちゃ素晴らしいものでした!
 
 1. Idiot Funk
 2. Honnoji
 3. MABOROSHI IN MY BLOOD
 4. IKASAMA LOVE
 5. Weekend
 6. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 7. DARUMA
 8. Asobi
 9. I Don’t Wanna Be With You(Drifting Ver.)
 10. Sabaku
 11. KIMOCHI
 12. COLD BEAT
 13. RIFF MAN
 
 ダイノジさんの呼び込みで登場したZAZEN BOYS。まず『Idiot Funk』をカマします。シンセのキーを見る敦さんの真剣な表情から感じる殺気めいた空気に、野太いベースが突き刺さり、向井さんのシャウトも今まで以上に高揚感に溢れていました。この曲の後、近くにいた初めて見るらしいお客さんが「カッケ〜」って言ってて嬉しくなっちゃいました。
 続いての『Honnoji』は、歌詞に入るまでの演奏がキーボードのフレーズが追加されてたりしていつもより長く、そこからも全員の気合と集中がハンパなく高い演奏で、とにかく凄いんです!そして『MABOROSHI〜』から『IKASAMA〜』へと、まさにワンマン並みの展開。
 何度聞いても踊りたくなる『Weekend』では、ギュウギュウ詰めのフロアで動きがあんま取れなかったけど、もっと踊りたかったな(^o^)
 同じ曲でも、いつもどこか違うのがZAZENライヴの魅力ですけど、この日の『HIMITSU GIRL'S〜』も微妙に違くて目が離せません。
 次の『DARUMA』では、「ダルマっ」と言ってからの放置プレイ(笑)で、「タニマっ。ついつい目が行く…谷間」などが飛び出し、笑いを誘ってましたが、演奏が始まると笑うどころじゃないド迫力で、4人の一挙手一投足に目が釘付け。
 そして、おそらく過去最長だろう超ロングヴァージョンの『Asobi』へ。いつものように中盤のインプロ部分で、向井さんがシンセを操りながら各楽器に指示を出していくんですが、その指示は無言。向井さんの指や表情をメンバーが読み取って演奏を変えていくわけですが、これが凄い。中には、すぐに伝わらずピッチャーとキャッチャーがサインを交換するような時もあるんですけど、これがまた素敵。
 この日は、「バスドラだけ」とか「ベースやめ」とかだけじゃなく、「タイトなベースで掻き回して行け」とか「ギターをファンキーにカッティングして」とかであろう具体的な細かい指示を、もちろん無言で出し、メンバーが応える究極のインプロがたっぷりと展開され、超濃厚な演奏となりました!測ったわけじゃないけど、おそらく15分以上はあったと思う。とにかく最高でした☆☆☆
 これだけの長尺を終えたのに、次の『I Don’t Wanna〜』も「砂漠の海を〜」入りで後半からビートが増すチャルメラ入りの〈Drifting Ver.〉をやってくれたのには驚きつつ脱帽!このエンディングから、切れ目ナシでつないだ『Sabaku』も、ライヴ感が増幅されてます。
 さらに!『KIMOCHI』では、超久々のフロアからチョイスした女子をステージに上げての「野に咲く」付♪♪&『COLD BEAT』では、ワンマンさながらにコール&レスポンスが盛り上がって超ハイテンションヌ&まったく疲れなど感じさせない全力疾走の『RIFF MAN』で締め〜〜!
 
 登場して始めに「100分やってくれと言われまして…」と向井さんが言ったから、そうとう濃いライヴを期待してましたが、濃いどころかワンマンと言っても過言ではないばかりか、超ド級の凄絶なライヴとなりました!
 マジで最高☆100分与えてくれたダイノジさんにも大感謝です。こんな素晴らしい夜に立ち会えてほんと嬉しい!てか、こんな凄いライヴって、そうはないっす♪あ〜超々々良かった〜☆☆☆
Live Report #97 :QUATTRO(090208)
2009.2.8 渋谷 CLUB QUATTRO
 
 今年初のZAZEN BOYSライヴは、この上もなく豪華な充実の対バンイベントでスタート!3枚目のアルバムに向井さんが一言「怖い」とコメントを寄せているミドリの企画イベント“クアトロ3本勝負「女子、茫漠の空を見て、困惑、爆発。」”の最終日への出演で、もう1バンドは福岡出身の女性2人による「雅だよ雅」。
 このラインナップだけでも熱〜いライヴが期待されますが、予想以上に熱かった!
 
 1. KIMOCHI
 2. COLD BEAT
 3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 4. Honnoji
 5. Weekend
 6. DARUMA
 7. Asobi
 8. I Don’t Wanna Be With You
 9. RIFF MAN
 
 いつもは後半にやることが多い『KIMOCHI』からスタートし、そのまま『COLD BEAT』へつなぐ展開で、一気に脳内ともども身体が持って行かれます。約1ヶ月ぶりのナマザゼンに「これだ〜!これ、これ!」って感じ。この2曲とも、新しいベースラインが加わっていたりして新鮮。
 赤い照明に包まれての『Honnoji』にゾクゾクしたり、『Weekend』での振り向き笑顔につられて笑っちゃったりしながらライヴは進行。
 そして『Asobi』では、インプロのみならず演奏のカッコ良さと楽しさをビジュアルでも堪能できる「見せるロングヴァージョン」って感じで最高でした♪
 その後の『I Don’t Wanna〜』は通常ヴァージョンでしたがタイトに決めて、『RIFF MAN』も冬の寒さをブチ飛ばして一気に春を呼び込むような「うながり上がり」で、すんごく盛り上がりました。
 3バンドの対バンだったけど、1時間ぐらい演奏してくれたので大満足(^o^)。初めて見る「雅だよ雅」も可愛くて楽しかったし、後藤まりこさんの髪の毛が伸びて黒いアイメイクも取ったことで、よりライヴ密度が濃くなった気がするミドリも最高だったし、貧乏な俺でさえ「これで3,000円は安いんじゃね?」って思ったぐらいマジいいイベントでした☆☆
Live Report #m-19 :nest(090115)
2009.1.15 渋谷 O-nest
 
 今年のライヴ初めは、アコエレでスタート!結成31年という大ベテランバンド=突然段ボールのレコ発イベントで、もう一組の対バンはPANICSMILE。正月気分を吹き飛ばす変拍子で過激なパニスマの演奏の後、助手に吉田一郎氏を従えて向井さん登場。二人で黙々とセッティング&チェック。Nestは柵がないので、目の前で準備を見るのも楽しみのひとつです(^o^)。
 
 1. CITY
 2. Delayed Brain
 3. KU〜KI
 4. Sabaku
 5. Guiter Solo(インプロ)
 6. The Days Of NEKOMACHI
 7. Asobi
 
 前回見たnestでのアコエレでは、アコギ&シンセでしたが、この日はギターがエレクトリック。つまり、まあアコなしセットでした。
 向井さんのソロライヴでしか見れない『CITY』から、既に独特の雰囲気が場内に漂ってる気がしました。そして、恒例の「個人的に盛り上がってまいりました」と語る『Delayed Brain』では、「こんがらがらがらがってる」など向井さん独りでのコール&レスポンス。
 次の『KU〜KI』では、中盤新たな試みとして、エフェクターでサンプリングしたギターリフを相手にシンセでセッションする演奏を展開。ソロでも絶えず実験をする向井さんって、ほんと尊敬します。
 続いて『Sabaku』。実は、なにげにソロで見るのは初めてだったんだけど、なんかそんな気がしなかったのは、アルバム音源が打ち込み的だからでしょうね。ステージ下手に控えてる一郎君がちょっと気になっちゃいました(^o^)。
 そして曲の後、ギターに戻ったんで「次、何の曲かな〜?」って思って見てたら、お得意のエフェクター遊びで、いろんなフレーズを重ねながら即興の〈独りセッション〉を展開。こういう演奏は、アコエレならではの楽しみだから最高♪インプロを終えた向井さん「1時間ぐらいやれって言われればやるんですが、まあ…やめといた方がいいでしょうね」だって(笑)。
 そしてバンドでは最近やらなくなった『The Days Of NEKOMACHI』。毎度のことながら、喧騒と静寂を繰り返すアコエレヴァージョンは、超カッコいいっす!
 最後は、これでもかと言わんばかりにシンセと遊びまくった超長尺の『Asobi』。ソロなのに、見えない相手に「まだまだ」と言う口をするパフォーマンスなどサービス精神もたっぷりの演奏に、改めて新年のライヴ初めを向井さんで迎えられる幸せを感じました!
 終演後、上のバーフロアで一郎君だけでなく、珍しく向井さんも飲んでたので、二人に新年のご挨拶を。二人とも気持ちよく返事をしてくれて、マジ今年は最高のスタートになりました☆☆
Live Report #96 :CDJ(081230)
2008.12.30 幕張メッセ EARTH STAGE
 
 恒例の出演となった年の瀬の幕張フェス。今年からDJブースや「みなと屋」などがイベントホールに移転し、さらに巨大になった会場の右端にある最大のステージで、ZAZEN BOYSは今年最後のライヴを行いました。出演は、このステージ5番目でした。
 
 1. Honnoji
 2. MABOROSHI IN MY BLOOD
 3. IKASAMA LOVE
 4. Asobi
 5. I Don’t Wanna Be With You
 6. KIMOCHI
 7. COLD BEAT
 8. RIFF MAN
 
 友達の情報によると、前日出演した大阪のフェスで機材トラブルがあったらしいんですが、そのせいか出番前のサウンドチェックに、珍しく向井さんが出て来て、自分でギターとアンプの入念なチェックをしていました。続いて、一郎&敦のリズム隊がチェック。このとき、それぞれにチェックした後、ヒップホップヴァージョンの『CRAZY DAYS CRAZY FEELING』のセッションで音合わせをしたので、なんか1曲得した気分(^o^)。
 黒いジャケットを羽織った向井さんは、缶のバドワイザー片手に登場し、「マクハリ〜、時には女とまぐわり〜」と幕張恒例の雄叫びを上げます。
 『Honnoji』では、カシオマンの〈フライデーダンス〉が見られました(笑)。『IKASAMA LOVE』の途中、ギターのカッティングを何度も繰り返す部分では、向井さん広いアースステージのフロア左手後方に遠見で手を振る皇族みたいなパフォーマンスを見せます。
 ツアー後半でさらにインプロ度が上がった『Asobi』の中盤では、向井さんがシンセのツマミを回して音を変化させながら、メンバーに楽器の入るタイミングを指示するんですけど、この日は、入ろうとするカシオマンなどに「まだまだ、まだまだ」と言っているのが素敵でした。
 『Asobi』をたっぷりやった分、フェスだし『I Don’t Wanna〜』は通常ヴァージョン。カシオサンプラーから向井ギターにつないでの『KIMOCHI』は、一年のパワーを最後に出し切る感じで凄い凄い!
 そして『COLD BEAT』では、でっかいフロアとのコール&レスポンスが超盛り上がって、その相乗効果で演奏も極々で最高でした☆☆―――最後のナナメ腕組みポーズもキメて、向井さんもニッコリ!
 最後は、「〜まぐわり上がって、やって参りました!」に続いて『RIFF MAN』で、まさに年内最後のうながり上がりを身体じゅうで感じまくってライヴは終了。もう最高〜♪
 一年最後のライヴをZAZEN BOYSで締めくくれる幸せに浸りながら会場を後にしました。本当にありがとう!そして、来年もよろしく!乾杯!

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Last Updated: 2024/6/14 Fri.

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