ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #93 :AX(081120)
2008.11.20 SHIBUYA−AX
 
 ついに始まった今年なんと初の“TOUR MATSURI SESSION”。4枚目を引っ提げてのワンマンツアーは、かなり冷え込んだ渋谷の夜でスタートしました!
 グッズ売り場に並んだ新しいディレイマンTシャツを早速買って着用し臨んだライヴは、ワンマンならではの楽しみに満ちた展開でした。
 
 1. Idiot Funk
 2. SUGAR MAN
 3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 4. Honnoji
 5. Weekend
 6. MABOROSHI IN MY BLOOD
 7. IKASAMA LOVE
 8. DARUMA
 9. Fureai
 10. 安眠棒
 11. You make me feel so bad
 12. Asobi
 13. I Don’t Wanna Be With You(Drifting Ver.)
 14. KIMOCHI
 15. COLD BEAT
 16. FRIDAY NIGHT
 17. RIFF MAN
EN1. Memories
EN2. Sabaku
 
 
 まずは前回のクラブイベントでビックリした『Idiot Funk』からスタート。前回同様、シンセを挟んで向かって右に一郎君、左に敦さんが立ち、シンセ斜め前の右にギターを持って吉兼氏、左中央に向井さんという立ち居地なんですけど、一旦通常の位置にスタンバってから、その後でゾロゾロ出て来てこのポジションになるので、その「ちょっとオマヌケな」(笑)空気がなんともイイのよね〜。
 奇妙なビジュアルの中、真剣に打ち込みポイントのキーを押す松下・カシオペアの表情を見てるだけでも価値ありです!
 久々のワンマンだけにフロア前方は序盤から凄い盛り上がりで、「『Honnoji』で、そんなに押さなくても〜」って思っちゃいましたけど、楽しんでるのはいいことだからな。そんなフロアの空気もあってか、向井さんはとっても楽しそう。もちろん他の3人も、それぞれのスタンスで演奏を楽しんでるのが伝わってきます。これって凄く大切ですよね。
 この日の俺は、「身体を揺らしてノル以上に演奏を聴くことに集中しよう」みたいなスタンスでいたんですけど、そのことで難易度の高い演奏をサラッとこなすカッコ良さを改めて痛感しちゃいました。
 ライヴ初披露の『Fureai』なんて、まさにそう。今のZAZEN BOYSがやると、全然変拍子を意識させないんだもん、凄いよね!もちろん素敵だったけど、あんまサラっとこなして下さりますもんで、なんかアッというまの出来事だった〜(笑)
 そして「ニクいね、ったく!」って思わせてくれた『安眠棒』。ライヴでは久しぶりだけど、中盤からのアレンジを大幅にチェ〜ンジ!バスドラムとベースラインを効かせたタイトなアレンジで「大人の安眠棒」って感じ。すんごく良かった♪
 後半の『I Don’t Wanna〜』は、超ロングで勝手に「Drifting Ver.」って書いちゃいましたけど、折り返し地点で初めてアルバムにある「砂漠の朝を さまよって」という歌詞が歌われたんです。「無人島に たどりついたんだ」はアルバム以上に何度もリフレインされたんですが、このあたりの幻想的な恍惚感にはマジで酔わされました!てか、むしろ折り返し以降にどんどん凄くなってくるんだもん。まったく底知れない曲だよな〜。
 『KIMOCHI』から『COLD BEAT』への瞬間移動は、やっぱ最高!突き刺さるビートから、これまた『FRIDAY NIGHT』へ速攻のツナギで息ツく暇もありませぬ。本編ラストの『RIFF MAN』は、相変わらずビンビンくるね!(でも、ダイブしてた2〜3名、危ないしステージに集中できないからやめてっ)
 大きな声援に再登場したZAZEN BOYS。アンコールに応えて、なんと『Memories』!めっちゃライヴで聞きたかったから嬉しかった〜(^o^)&間奏部分がアルバムより長くてギターの魅力たっぷりで美味しかった〜☆☆そして締めが『Sabaku』っていうのも、今回のレコ発ツアーにふさわしい感じで良かったです!
 
 久々に見たワンマンは、4枚目から『Taratine』以外は全曲やってくれたし、その他にも見所・聞き所満載だったけど、なにより「メンバー4人が、それぞれに楽しんで、それぞれに狂って、その上で一つの集合体になってる」ってことがどんなに凄くて素晴らしいかってことをヒシヒシ感じたライヴでした♪♪もっと、もっと、もっと見た〜い!てか見るし(笑)
Live Report #92 :UNIT(081107)
2008.11.7 代官山 UNIT
 
 夜の匂いが濃いダンスナンバーも増えてきたZAZEN BOYSが、久々に深夜のクラブイベントに登場しました!去年12月のclub asiaは、オープン間もない時間でしたが、今回は写真のように(見にくくてゴメンなさい)2:00a.m.代=まさに「深夜2.5時」のライヴとなりました。
 場所柄、渋谷のように単純クラブ目的でふらり立ち寄ったお客さんは少なかったみたいですが、ライヴ前の2時間に渡るDJタイムでフロアは盛り上がっており、「酔っ払い〜」な人々も多くて、ライヴ前の空気はいつもと全然違う感じでした。
 そんな中、登場してきたZAZEN BOYS。「よっ、ムカ〜イ」などと酔いどれ声が飛び交う奇妙な盛り上がりに、さすがの向井さんもちょっと苦笑。〈アウェイなんだかホームなんだかわからんけど熱くはなってる状態〉の中、ライヴスタート!
 
 1. Idiot Funk
 2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 3. Weekend
 4. DARUMA
 5. Asobi
 6. I Don’t Wanna Be With You
 7. Sabaku
 8. COLD BEAT
 9. FRIDAY NIGHT
EN. KIMOCHI
 
 まずはノッケからサプライズ!だって1曲目が『Idiot Funk』だよ!まったく予想外!そして、その演奏スタイルにもビックリ。シンセを挟んで向かって右に一郎君、左に敦さんが立ち、シンセ斜め前の左にギターを持って吉兼氏、中央に向井さんという布陣。
 そして、吉田&松下コンビがキーボードを叩いて打ち込んだ音源を再生プレイし始めます。アルバムのギター部分はカシオマンによる演奏だけど、いつもと立ち位置反対だから妙な感じだし、この曲の奇妙さがビジュアルでも再現されたみたいな気がしました。
 このところ疾走感が物凄くなってる『HIMITSU GIRL'S〜』にシビれ、クラブイベントに超マッチした『Weekend』で踊った後は、『DARUMA』に眼を見張り、『Asobi』で横揺れ。フロアの異様な熱気は冷めず、なんか久々に後方からの「押し」を喰らって腹部が痛かったけど、頑張りました。
 イベントだけに長尺かと思った『I Don’t Wanna〜』は普通ヴァージョンだったけど、再び『Sabaku』を聞くことが出来ました!それにしても敦さんのバスドラは胃に来るっ(笑)
 ベースラインなど微妙にアレンジが変わって、よりスリリングかつキメキメがハンパない『COLD BEAT』の後、ちょい久しぶりな気がする『FRIDAY NIGHT』。ここまで千差万別だったフロアの盛り上がりを一気に吸収して上昇するような演奏に、ワクワクしちゃいました☆
 深夜のイベントを考慮してか、アンコールを求める拍手が波打つ前に再登場し、『KIMOCHI』で4つの楽器の吠え上がりを見せ付けて去っていったZAZEN BOYS―――。いや〜、なんかいろんな意味で〈夜中な〉ライヴでした♪…んじゃ改めて乾杯っ!ふうっ(^o^)
Live Report #91 :QUATTRO(081027)
2008.10.27 渋谷 CLUB QUATTRO
 
 突然、雹交じりの雷雨に襲われた不安定な秋の日―――。ZAZEN BOYSは久々のクアトロ登場。しかも、対バンは向井さんと古くから親交がありZAZEN BOYSの構想段階でのメンバーでもある54−71。こんな組み合わせに、なんか凄いことが起きそうな予感がヒリヒリします。
 まずは、「ZENZA BOYS」というロゴTの着ぐるみゴリラと猫マスクの調教女を従えて54−71が登場。独特のタイトな変拍子サウンドと、ゴリラたちを含む奇抜なパフォーマンスで会場を暖めてくれました。
 続いて登場したZAZEN BOYSは、予感を遥かに超える物凄いステージを見せてくれました!
 
 1. SUGAR MAN
 2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 3. Honnoji
 4. Weekend
 5. DARUMA
 6. Asobi
 7. I Don’t Wanna Be With You
 8. Sabaku
 9. COLD BEAT
10. RIFF MAN
 
 最初の『SUGAR MAN』からメンバーの殺気みたいな集中力が感じられて、まさに「空気が変わる」っていう実感。この「持って行かれる感」がたまりません。
 そして、次の『HIMITSU GIRL'S〜』が凄かった!大きくアレンジを変えたわけではないのに、ドラムスを軸にしてスピード感をアップさせたことで、曲の印象がまったく違うんです。うまく言えないけど、この曲の変拍子な不思議さをグルーブ感が追い抜いたっていうのかなあ、とにかく疾走感がハンパなかった☆脱帽ですっ!
 前回の野音から左側に追加したフロアタムを撤去し、本来の右側1台に戻してますが、そのセッティングで演奏された『Honnoji』も、ますます「うながりあがり度」に磨きが掛かって、引き込まれまくり。
 今回、向井さんはシンセを演奏する際に椅子を使わず立ったままだったんですが、そのことでギターとシンセを切り替えやすくなり、その分演奏にスピード感と自由度が加わった気がします。そして、他のメンバーも、それぞれに各自の〈ロックトランスフォームド状態〉を求めるベクトルが強まってる。
 だから、『Weekend』も『DARUMA』も、一人ひとりが凄く各自の演奏に集中し、かつ自由で、かつ結果的に全体に物凄いことになってる、みたいな…え〜いっ!書けんわいっ!とにかくメッチャ凄いんじゃ〜(笑)
 アコエレで使われたサウンドパーツなど(カウベル系の音など)も活用しての『Asobi』、久々の超ロングヴァージョン(チャルメラ付き)で圧倒された『I Don’t Wanna〜』と濃〜い演奏が続いた後、ライヴではやらないんじゃないかと勝手に思ってた『Sabaku』というサプライズ。
 ライヴでは初披露の『Sabaku』は、もちろんシンセへの打ち込みサウンドも使っていましたが、序盤からドラムスが加わり、次にカシオギターが加わり、中盤からベースも入って厚みを増していく構成になっていました。そして、ベースを弾いてない時、誰よりも熱く身体全体でリズムを取って気合を入れている吉田一郎氏の姿に感動しました!音を出さなくても立派に演奏の一部であり、てゆうか、それを含めて初めてバンドサウンドが成立してる姿にZAZEN BOYSの底知れぬ魅力があると思いました。(向井さんが歌詞の「さびしい」を「楽しい」に替えて歌っていたことにも、そんな実感があったんじゃないかな…)
 最後は、「これでもかっ!」と言わんばかりの2曲を全力でフロア全体の脳内に注入し、アンコールを求める大きな声援には応えず終了。こんな物凄いライヴを見せてくれたんだもん、アンコールなしでも大々満足だ〜い☆☆☆♪マジ最高だった〜♪
Live Report #90 :野音(081019)
2008.10.19 日比谷野外大音楽堂
 
 まさに「秋晴れ」って感じの日曜日。まさに野音日和って感じの午後。TOWER RECORDS新宿店の10周年記念イベントがありまして、ZAZEN BOYSも出演。
 メインステージとしては、ドーパンに続いて3番手での登場であります。
 
 1. KIMOCHI
 2. COLD BEAT
 3. Honnoji
 4. Asobi
 5. I Don’t Wanna Be With You
 6. RIFF MAN
 
 最初に断っておきます。この日のライヴについて、いつものようなレポ風のレポが書けません。→理由:酔っ払ってたから(笑)
 てか笑ってる場合じゃないけど、マジっす。だって、すんごく気持ちのいい野外イベントで、まあ野音は席が固定だから最前とか行けないし、そんな時ぐらいしか遠巻きに見れないし&飲みながら見れるのが野音のいいとこだし…てな理由が積み重なって、開場時間になって中に入ってから、速攻飲み始めちゃったわけで、ZAZEN BOYSが出てきた頃には、既に「酔っ払い〜〜」状態だったのでした。
 もちろん、ライヴはとっても楽しかったし、良かったんだけど、細かいこと書けませんのです。でも、一つだけ言えることがある。酔っ払いつつ踊りながら見たZAZEN BOYSは、やっぱ最高にカッコよくて素敵で、そして楽しかった!うん、酔っ払ってたけど、素直に「楽しかった〜」って思って帰宅後眠れたから、それはそれでオッケイじゃん、って感じです。ごめんなさい、次回のクアトロはシラフでレポ書きますから…。
Live Report #m-18 :nest(081014)
2008.10.14 渋谷 O-nest
 
 ZAZEN BOYSとしてアメリカ各地を廻って帰ってきた向井さんのソロライヴを久しぶりに見てきました。
 去年の1月に行われた谷口健さん(BEYONDS)企画のイベント“the sniper’s conference”の第2弾で、オープニングアクトで笹口騒音ハーモニカ氏、次が谷口さん、そしてサイン会ことmooolsの酒井さん、トリが向井さんでした。
 
 1. Amayadori
 2. Delayed Brain
 3. 感覚的にNG
 4. CITY
 5. YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING
 6. KU〜KI
 7. Asobi
 
 今までのアコエレでは、エレクトリック部分もギターでしたが、今回はシンセサイザー。つまりアコギ&シンセの組み合わせで、なんかとっても新鮮でした。
 nestという小さなハコでのソロ競演という企画だったので、出演したアーティストはセッティングも全員自分でやりました。黒い中折れ帽を被った向井さんが、エフェクターやシンセを手早くセットし、PAさんとサウンドチェックをする姿を見るのは久しぶりだったので、これまた新鮮。なんと吉田一郎さんがセッティングを手伝ってました!
 チェック終わった向井さんはマイクでスタッフに「ちょっとトイレ行ってきます」と言い(笑)、一旦去って再び登場。
 1曲目はシンセを使っての『Amayadori』。この曲は、ZAZEN BOYS名義でeastern youthのコンピ・アルバムに収録されてるんで、何度も聴いてたけど、シンセを使ったソロで見るのは初めてだったんで、またまた新鮮!うん、この日は新鮮尽くしだ〜っ(^o^)
 見た目も美しいYairiのアコギが冴え渡る『Delayed Brain』と『感覚的にNG』。やっぱいいなあ、向井さんのアコースティック。ほんと素敵です♪
 久々に聞く『CITY』では、後半シンセも取り入れて、新しいアレンジや実験的要素もあり楽しかったです。
 そして再びアコースティック・サウンドの魅力たっぷりの2曲。素直にう〜っとりしちゃいました。
 最後はシンセの機能を使いまくったロング・ヴァージョンの『Asobi』。ギタリストとしてだけじゃなく、もうすっかりシンセサイザー奏者としてもワザ師となってる向井さんの凄さを見せ付けらました。うん、凄い!そんで楽しい!見ててすんごく〈音魂〉みたいな物を感じた濃厚で素晴らしいライヴでした☆☆

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Last Updated: 2023/11/25 Sat.

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