ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #118 :JAPAN JAM(100516)
2010.5.16 富士スピードウェイ リベルタステージ
 
ロッキング・オン社が今年初めて企画した「春フェス」=“JAPAN JAM 2010”―――。富士山麓のレーシング・サーキットで2日間に渡り開催されたフェスの2日目にZAZEN BOYSが、ゲストに日本ジャズ界の巨匠である山下洋輔(pf)・坂田明(sax)の両氏を迎え出演!この奇跡的なライヴに最前エリアで参加して来ました!
 
 1. Honnoji
 2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 3. RIFF MAN
 4. Asobi
 5. SUGAR MAN (with 山下洋輔×坂田 明)
 6. Nakameguro (with 山下洋輔×坂田 明)
 7. COLD BEAT (with 山下洋輔×坂田 明)
 8. KIMOCHI (with 山下洋輔×坂田 明)
 
登場した4人は、黒いジャケットを着た向井さんのみならずカシオマンも濃紺系のプリントシャツで、全体にモノトーンな印象。それが逆に嵐の予感を与えてくれます。
 缶ビールを口にして「富士山シティ〜っ!」と雄叫び「まずは、我々で4曲ばかりやります」と告げ、演奏するかと思わせて再びビールで軽く笑いを取った後、『Honnoji』から攻撃開始!難しい曲を、いとも簡単にキメる姿に、初めて見るらしい観客からも「おお〜っ」などのドヨメキが聞こえます。
 続いて『HIMITSU GIRL'S〜』で変拍子のダンスに揺らされた後、フェスならではの前半段階から『RIFF MAN』。まだ夕刻の光には少し早い明るい空に、とてつもないビートが響きます。五月晴れの野外でカマされる『RIFF MAN』のカッコ良さといったら!
 夜の匂いの『Asobi』が始まった頃から、少しづつ夕刻が近付き、そんな中での横揺れは酔っ払いそうな快感でした。
 
 そして、このフェス最大の売りであるレアなジャムセッションの時間がやって来ます。―――向井さんの「じゃあ、そろそろお待ちかね、MATSURI SESSIONをやってみましょう」という言葉に続き、山下洋輔・坂田明の両氏がステージに呼び込まれ、いよいよ奇跡のセッションが始まりました!
 まずは、元々インプロ的な匂いの濃い『SUGAR MAN』から。曲の構成自体はあまり変えてなかったんですが、歌詞にある「何十年も前に死んだジョン・コルトレーン」が生き返ったかのように、山下氏のピアノ(←ステージには、スタンウェイのグランドピアノを下手にセッティング!)と坂田氏のサックスが自由奔放にメンバーに絡んで曲を再蘇生させ素晴らしかったです♪
 続いて「この日のために新曲を作って見ました。『NAKAMEGURO』という曲です。まあタイトルには、あんまり深い意味はありませんが…」みたいなコメントの後、「まさにジャム・セッション!」というような曲が披露されました。ジャズでは、基本のメロディ部分から始まり、途中で自由なインプロが展開されて、また冒頭に戻るというパターンがありますが、この曲はまさにそれ。下町の風景を思い起こさせるようなミディアムテンポのメロディ部分に挟まれたフリーセッション部分は、6人の個性がぶつかり合い、とんでもない化学変化を起こす凄絶な演奏!坂田氏はサックスのみならず様々な言葉を叫んでアジテートし、山下氏は演奏を心から楽しんでいるような笑顔をしながら指先は過激に鍵盤を叩き回り、これ以上文字では表現できないけど、とにかくすんごく刺激的なセッションでした☆☆☆
 ここで終らないのが今回の凄さ。お二人の豪華ゲストは居残ったまま『COLD BEAT』へ突入。二つの楽器が加わったことで重層的な魅力が増幅された主旋律部分に加え、普段でも遊びたっぷりの中盤ブレイク部分では、もちろんピアノ&サックスも参加したインプロがあり、もうハンパないカッコ良さ♪
 最後の『KIMOCHI』では、静かなヴォーカル部分にサックスが被って哀愁を増す一方、狂乱のインスト部分で各楽器が野獣のように暴れ廻って、もうすんごい演奏に!フェスだからアンコール曲ないのわかってても、拍手する手が止められない素晴らしさでした☆
 
 ただでさえ毎回新鮮な驚きを与えてくれるZAZEN BOYSが、大先輩の巨匠とがっぷり四つに組んで繰り広げられた奇跡のセッションは、音楽の持つ限りない魅力をたっぷり味わえた最高のライヴだったです☆☆
 そして、楽しみ、かつ狂うゲスト参加のお二人の姿に、新しい表現の追求に年齢など関係ないってことを改めて思い知らされ、すんごく勇気とエネルギーをもらいました!―――JAPAN JAM最高♪♪♪
Live Report #m-28 :九段(100508)
2010.5.8 九段会館
 
ソロでは久々の長いツアーをこなし、約4年ぶりとなる九段会館のステージに立った向井さん。帽子もジャケットもパンツも黒でシンプルにキメて登場しましたが、楽器もギター2本のみという、まさに「アコエレ」の名前にふさわしいシンプルかつ集中度の高いライヴとなりました。
 前回の九段同様、2部構成となっていましたが、前回が「1部=アコースティック/2部=エレクトリック」となっていたのに対し、今回は入り混じっての演奏でした。(以下のセットリストでは、それぞれ[A]・[E]と表記しておきました)
 
《第1部》
 1. NEKO ODORI [A]
 2. Delayed Brain [A]
 3. KU〜KI [A]
 4. YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING [A]
 5. CRAZY DAYS CRAZY FEELING [A]
 6. 感覚的にNG [E]
 7. SAKANA(新曲)[E]
 8. TUESDAY GIRL [E]
 9. 鉄風、鋭くなって [E]
 10. WATER FRONT [E]
     ===休憩===
《第2部》
 1. SENTIMENTAL GIRL'S VIOLENT JOKE [E]
 2. TATTOOあり[E]
 3. The Days Of NEKOMACHI [E]
 4. 赤とんぼ(by 三木露風/山田耕作) [A]
 5. 七つの子(by 野口雨情/本居長世)[A]
 6. Blackbird(by The Beatles)[A]
 7. SUZUME(新曲)[A]
 8. The Girls in the Kimono dress(LEO今井と共作)[A]
 9. KIMOCHI [E]
 10. 性的少女 [E]
 11. 自問自答 [E]
 
 EN1:飛行機(by 渋さ知らズ) [A]
 EN2:守ってあげたい(by ユーミン) [E]
 EN3:CHE.R.RY(by YUI) [E]
 EN4:IGGY POP FAN CLUB [E]
 
 以上を御覧になってもわかるように、今回はめっちゃ盛りだくさんで濃厚な内容になっております!そして、演奏もさることながら、いつも以上にトーク(いわゆるMC)が長く、約10分の休憩を挟んで3時間近くに及ぶライヴでした♪
 そこで、あえて今回は素晴らしい演奏の詳細をレポートすることを極力控え、「向井トーク」を中心に箇条書きスタイルで書くことにします。
 
・ 登場した向井さんは、満席の客席を見渡した後、一言「あなたがた、えらい!」
・ インプロっぽく崩した『CRAZY DAYS〜』の導入部で「シッポ、シッポ。ヒゲ」と発言。
・ 新曲『SAKANA』は、夏の照り返すアスファルトのイメージ。
・ 『TUESDAY GIRL』の後で、「これは、いわゆるシングルのB面に当る曲ですが、そんな曲って後になって、どうしてアルバムに入れなかったんだろう。入れとけば、もう少し売れたんじゃないかと思うことありますね」みたく発言。
・ 『鉄風、鋭くなって』の後に、日本アカデミー賞の受賞式に招かれたことに触れ、「主演女優賞とか助演女優賞とかの女優さんがステージに並ぶんですけど、美人がずらりと並ぶと、なんか吐きそうな感じになりますね」みたいなコメントを。
・ 重く暗い音色を中心にエフェクターのメモリーで重ねて演奏した『The Days Of NEKOMACHI』では、導入部で客席が静かなのに反応して「知ってる?」と発言し笑いを誘う。
・ その演奏後、アコギをチューニングしながら「別にオーチャードホールとか東京国際フォーラムとかで演奏するわけやないんやから、そんな神経質にチューニングせんでもよか」みたいに言いながらチューニングを続ける。
・ さらにZAZEN BOYSと競演した立川志らく師匠の落語『らくだ』やジョン・コルトレーンの『My Favorite Things』について触れ、「落語とかジャズがいいというより、立川志らくだからいい、ジョン・コルトレーンだからいい」みたいな話をし、引き続き来週に迫った《JAPAN JAM 2010》でセッションする山下洋輔・坂田明両氏とリハーサルをして楽しかった話をし、「ぜひおいでください。無理強いはしませんが」と告知。
・ アルペジオが最高だった『Blackbird』の後、新曲のタイトルを紹介して「なんか、鳥の歌ばっかですね」
・ LEO今井氏と共作したという『The Girls in the Kimono dress』では、終盤に「パンパン、パンッ」みたいなスキャットで盛り上がっていき、とっても素敵(^o^)
・ アンコールに応えて再登場した後、缶ビールの泡がこぼれて「酔っ払ってませんからね。しかし、酔っ払わない人間は、人間じゃない」
・ ノリノリの上機嫌で歌った『CHE.R.RY』は、まさに「独り宴会状態」で最高!
・ 最後の最後は、初めて椅子から立ち上がって『IGGY POP FAN CLUB』を!まるでバンドが復活したかのような迫力の熱演で締め。
 
 いや〜、箇条書きで少し冷静になって書いてみたのに…それでも興奮する〜っ!てか、マジ最高だった!超良かった♪♪&音楽の持つ限りない魅力を再発見させられた極上のライヴだったで〜す☆☆☆
Live Report #117 :WEST(100322)
2010.3.22 渋谷 O-WEST
 
 凄絶だったFEVER2daysの興奮も冷めやらぬ4日後。またもZAZEN BOYSのライヴが体験できる幸せな夜がやって来ました。ライヴイベント“abura derabu vol.13”への参加で、対バンは、DJ BAKU HYBRID DHARMA BANDとYOLZ IN THE SKY。
 打ち込みと生演奏が絡み合うトランス的なテイストのサウンドにラッパーが参加してのDJ BAKU〜、そして高速でダンサブルながら重厚なサウンドのYOLZ〜に続いて、ZAZEN BOYSは最後の登場でした。
 
 1. DARUMA
 2. SI・GE・KI
 3. Honnoji
 4. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 5. RIFF MAN
 6. COLD BEAT
 7. I Don’t Wanna Be With You
 8. Asobi
 
 登場すると向井さんは「世の中には、凄いバンドがたくさんあるもんですね」みたく言って、まずは先行した2バンドへの拍手を促します。そしてライヴは『DARUMA』からスタート(←これもかなりレア)。
 さて、今回は、それぞれの演奏の詳細じゃなく全体的なことを書いてみようと思います。
 先日の2daysは、ZAZEN BOYS主催のライヴなので、いわゆる〈ホーム〉ですよね。それに対して、この日のイベントは出番こそ最後ですが、同じイベントでもフェスなどで各バンドを目指して集まっているフロアなどに比べれば、やや〈アウェイ〉寄りと言えるでしょう。
 ライヴは生き物ですから、ステージとフロアの熱が絶妙のバランスで加熱しあってこそ、その相乗効果が最大限に発揮されるものです。この日、3曲目までは、まだ相互加熱関係が有効に機能していない感じがしたんです。もちろん演奏はすんごくカッコいい。テクニック的に難易度の高いプレイをサラッとやってのける凄さは際立ってます。でも、うまく言えないけど「凄さがクール過ぎてフロアに点火しない」って感じなんです。なんていうか「フロアが喰い付いてるけど、熱としてメンバーにフィードバックされない」って感じかな…。あくまでも俺の感想ですけど。
 ところが、『HIMITSU GIRL'S〜』の後半から、いきなりメンバーから発する熱光線が変わったんです。例えばエアコンから直射日光に変わったみたいにギラつきだした。すると、それに反応してフロアからの放熱も質量が上がって、相乗効果で全体がうながり揚がっていくのを実感しました。その高揚を引きずって『RIFF MAN』では物凄い熱気が充満した状態になっていたんです!
この間の「点火して放熱しあって相乗効果で昇華していく実感」は、まさに鳥肌が立つほどゾクゾクしました!「うわあ〜、やっぱライヴだわ〜」って感じ♪
 5曲目までのちょっと珍しい曲順が、そういうことを予測しての計画だとは思いませんが、もしそうなら驚きですし、そうでないとしても、メンバーが空気を読みフロアが反応しなければ成し得ないことなわけで、そういう意味で貴重な体験でした!
 そして6曲目からは、いわゆる〈遊び〉の要素たっぷりの演奏を展開し、向井さんの「気を付けてお帰りください」という言葉と共にアンコール曲なしでライヴ終了。改めて「ライヴという生き物」について再発見した夜になりました(^o^)
Live Report #116 :FEVER (2)(100318)
2010.3.18 新代田 FEVER
 
 幸せな企画=FEVER2daysライヴの2日目―――。この日のゲストは、向井さんがプロデュース&レコーディングしたSuiseiNoboAz。ステージに向かって左手に右手側を向かせたドラムスがあり、ベースが中央、ギター&ヴォーカルが右手というセッティング。アルバムの曲を中心に、想像以上に熱いライヴを見せてくれました。
 そして、エフェクターのチェックに少し時間が掛かった後、ZAZEN BOYS登場!
 
 1. SI・GE・KI
 2. SEKARASIKA
 3. Honnoji
 4. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 5. MABOROSHI IN MY BLOOD
 6. IKASAMA LOVE
 7. DARUMA
 8. TANUKI
 9. WHISKY & UNUBORE
 10. MATSURI SESSION
 11. COLD BEAT
 12. RIFF MAN
 13. Asobi
 EN. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
 
 まず向井さんは、フロア男子からの「向井さ〜ん」という声に対し、口真似しながら「女性ならいいが男子の声で言われても」みたいなコメントをして笑いを誘います。そして、この日は『SI・GE・KI』からスタート。疾走感溢れる新アレンジを2日続けて堪能。
 次に、前日やらなかった『SEKARASIKA』。ザクザクと切り込んでくるサウンドに、超満員のフロアも熱くなってるのがわかります。そんな熱気を吸収&昇華して『Honnoji』から『IKASAMA LOVE』まで一気に加速していく感じで、前半〈アゲアゲ部分〉は、あっという間に過ぎてしまいました。
 『DARUMA』は、この日も冒頭の遊びアリ。「ニワトリみたいな声の人がおりますね」とか言って例として2人のヴォーカリストの真似をしながら「知らんか?」とか言いつつキーボードに戻る、そんなパターン。
 中盤までのアレンジが変わって新鮮な『TANUKI』を再び味わった後の『WHISKY & UNUBORE』は、前夜にも負けずダイナミックで重厚な楽器の絡み合いを十二分に堪能できました♪
 そして、いよいよライヴは濃厚な終盤を迎えます。まずは『MATSURI SESSION』。この日のセッションは凄かった!向井さんのギター1本からカシオギターが絡んで静かに始まったセッションは、少しずつ波が押し寄せるように高まっていきますが、その中にも美しい旋律が紡ぎだされており、やがて打ち寄せた波が引いていくように前半を終えます。ここまでが〈第1楽章〉といった感じで、続く〈第2楽章〉は、打って変わって変拍子やノイズが交錯する荒々しい展開でした。…って、こんな文字じゃ全然伝わらないのがモドカし〜〜。とにかく、マジで最高に素晴らしいセッションだったんです!こんな凄い体験できてほんと幸せ☆☆
 一呼吸してから始まった『COLD BEAT』でも、フリーセッション精神は満ち溢れていました。前夜より長かった中盤のインプロ部分は、ギター2本のみでの掛け合いになったり、ベースとドラムスだけのセッションになったりと多彩な内容で、めっちゃ満腹。
 ここで向井さんは、2夜連続のライヴ実現とフロアに感謝の言葉を伝え、ゲストのSuiseiNoboAzから音源が送られてきてレコーディングに至った経緯などをユーモラスに語ってから、「こうして、ふとしたきっかけで偶然の出会いがあって、それをこうして皆さんと一緒に体験できることを大変嬉しく思います」みたいな話を熱く喋って、「もう一度SuiseiNoboAzに盛大な拍手を!」と言ってウチらと一緒に拍手を送りました(^o^)。
 そんな短い「食休み」の後は、容赦なく『RIFF MAN』で身も心も「飛び跳ねまくりの刑」に処せられました。嬉しい刑だけどね(笑)
 そして、向井さんが「やっぱり、コレやっとかないと」と言って『Asobi』に。この曲も、前日より少し長尺だった気がする。とにかくたっぷりの「遊び」が詰まってて、カシオマンはビッグマン・マラカスをステージ最前に立って振らされてました。
 
 アンコールに応えて出てきた向井さんは、最近酔っ払って自転車を押して帰る途中バランスを失ってコケて怪我した話を。「あれは、乗った方が逆にバランスが取れていいのかもしれないですね」とか言い、フロアから反応が薄かったので「反応がないですね。ああ、飲むなってことね」とか言ってました(笑)。
 そんなゴキゲンなトークに続いて、締めはハイスピードに生まれ変わった『CRAZY DAYS〜』にてライヴ終了。
 前日に引き続きめっちゃ嬉しそうな向井さんと、最高のライヴを繰り広げたメンバーたちに心から感謝を籠めて乾杯っ♪そして、こんな素晴らしいライヴを2夜連続最前で見れた幸せに感謝を籠めて乾杯っ♪あ〜、マジでめっちゃ最高の2日間でした〜☆☆☆
Live Report #115 :FEVER (1)(100317)
2010.3.17 新代田 FEVER
 
 今までありそうでなかった「同じハコでの2days」―――。そんな素晴らしい企画が、下北沢SHELTER元店長の西村氏が隣り駅=新代田に開いたFEVERの1周年記念とタイアップして実現しました!
 その第1夜は、ゲストに空間現代を迎えての開催。初めて見る3ピースバンドでしたが、ステージの照明を極端に落とし、床面に置かれたライトからの暗い空間で、変拍子と奇妙なブレイクの交錯する異色の演奏を展開。「変カッコいい」バンドでした。
 そしてセットチェンジ後、『マーキームーン』なしでZAZEN BOYSの登場であります。
 
 1. Asobi
 2. SI・GE・KI
 3. Honnoji
 4. Weekend
 5. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 6. DARUMA
 7. TANUKI
 8. WHISKY & UNUBORE
 9. MATSURI SESSION
 10. COLD BEAT
 11. I Don’t Wanna Be With You
 12. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
 EN. You make me feel so bad
 
 出てきた向井さんは、トボけた感じで「うん、これこれ」とか言いながらキーボードを指さし、1曲目としては珍しい『Asobi』が始まります。全般にわたって、まさに「遊び」精神たっぷりの演奏で楽しかった〜(^o^)。それぞれの音が、めっちゃシャープに響いてたのが印象的でした。
 次の『SI・GE・KI』は、いつもよりテンポアップしていて、すんごくスリリング!その疾走感を引き継いで、さらに息もつかせぬ『Honnoji』へ突入。最高です♪
 ビートの効いた『Weekend』で踊りながら後半のカシオ狂いに陶酔して、『HIMITSU GIRL'S〜』でやっと我に返った感じ(笑)。
 そして『DARUMA』の冒頭部分では、久々の長い「お遊び」。向井さんは、ちょっと酔っ払った感じの口調で「最近、VOXというアンプのスピーカーを新しくしました。中にはアンプは使いこんだ方がいいっていう方もいらっしゃいますですね。まあ、マニアの方っていうか、背広を着て楽器屋に来てるみたいな…。私は、新しいほうがいいですね」みたいな話をしながら急にキーボードに向かうわけ。その間、1回敦さんが、うっかり乗せられてドラムスを叩いてしまう「お手つき」(笑)が。もちろん演奏が始まったらハンパなくて最高でした!
 続いての『TANUKI』では、新しいアレンジを披露!中盤までの部分で、ザクザクしたギターの競演をフィーチャーしてリズム隊も変わってて新鮮でした。
 ライヴならではのお楽しみ=ロングVer.の『WHISKY & UNUBORE』は、終盤の長い盛り上がりにビリビリさせられまくり♪そして最後の「よ〜っ、ぱ〜、ら〜、い〜〜」は、なんとメンバー全員で合唱!
 その後、向井さんは「以前から、ここFEVERでやりたかったんですが、実現できて嬉しく思っとります」みたく言った後、ゲストに迎えた空間現代について、以下のような話をしました。―――MATSURI STUDIOには何本もCDやCD−Rが送られてくるが、全部は聞かない。たまに、なんかパワーを感じると10秒ぐらい聞いてみようとするが、ほとんど3秒ぐらいで止めてしまう。空間現代からも送られてきて、パワーは感じなかったが、なぜか聞いてみたら、キた。そして、そんな奇妙なサウンドを、ここに集まってくれた皆さんと共に体験できたことを嬉しく思っている。
 ひとつのバンドについて、こんなに長く向井さんがステージから語るのは珍しいので、かなり「お気に入り」なんだなあ&今日はゴキゲンなんだなあって思いました(^o^)
 そして「まあ、な〜んも考えないで」と言って始まった『MATSURI SESSION』は、変拍子の空間現代に投げ返すプレゼントのような変拍子ありカシオ・サックス・サンプラーありの超カッコよくて素晴らしい演奏でした☆
 切れ目なく入った『COLD BEAT』は、最近お馴染みの「指先指揮者チャルメラ付き」(←わかる人にはわかる)で、遊びながらも極々にキメてくれました!
 そして、本編最後は久々の『CRAZY DAYS CRAZY FEELING』。この日のライヴのキーワードのひとつは「疾走感」だと思ったんですが、『CRAZY DAYS〜』も、序盤の『SI・GE・KI』のようにアレンジだけでなくスピードが超上がってて、まるで別の曲みたく駆け抜けて、めっちゃカッコ良かったっす♪
 
 長〜く鳴り止まない拍手に再登場した4人から送られたのは『You make me〜』。アンコール曲としてはレアですよね。でも、さすがZAZEN BOYS!終盤、一郎君&敦さんが前に出てきて演奏がカシオマンのギターだけになって、向井さんが歌詞をゴスペル風ってゆうか流しのオッサン風ってゆうか(笑)そんな独特の節回しで歌い、最後はカシオマンのソロで終了―――という新企画で締めくくってくれました!
 本編最後の挨拶でも向井さんは本当に嬉しそうだったし、もちろん他のメンバーがノッてるのもわかったし、マジですんごく素晴らしいライヴだったで〜す☆☆☆

Next INDEX Back

ホーム 調理人 冷凍都市 番号少女 出前味噌 厨房
ブログ 掲示板


Last Updated: 2024/11/2 Sat.

メールはこちらまで。