2010.5.8 九段会館
ソロでは久々の長いツアーをこなし、約4年ぶりとなる九段会館のステージに立った向井さん。帽子もジャケットもパンツも黒でシンプルにキメて登場しましたが、楽器もギター2本のみという、まさに「アコエレ」の名前にふさわしいシンプルかつ集中度の高いライヴとなりました。
前回の九段同様、2部構成となっていましたが、前回が「1部=アコースティック/2部=エレクトリック」となっていたのに対し、今回は入り混じっての演奏でした。(以下のセットリストでは、それぞれ[A]・[E]と表記しておきました)
《第1部》
1. NEKO ODORI [A]
2. Delayed Brain [A]
3. KU〜KI [A]
4. YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING [A]
5. CRAZY DAYS CRAZY FEELING [A]
6. 感覚的にNG [E]
7. SAKANA(新曲)[E]
8. TUESDAY GIRL [E]
9. 鉄風、鋭くなって [E]
10. WATER FRONT [E]
===休憩===
《第2部》
1. SENTIMENTAL GIRL'S VIOLENT JOKE [E]
2. TATTOOあり[E]
3. The Days Of NEKOMACHI [E]
4. 赤とんぼ(by 三木露風/山田耕作) [A]
5. 七つの子(by 野口雨情/本居長世)[A]
6. Blackbird(by The Beatles)[A]
7. SUZUME(新曲)[A]
8. The Girls in the Kimono dress(LEO今井と共作)[A]
9. KIMOCHI [E]
10. 性的少女 [E]
11. 自問自答 [E]
EN1:飛行機(by 渋さ知らズ) [A]
EN2:守ってあげたい(by ユーミン) [E]
EN3:CHE.R.RY(by YUI) [E]
EN4:IGGY POP FAN CLUB [E]
以上を御覧になってもわかるように、今回はめっちゃ盛りだくさんで濃厚な内容になっております!そして、演奏もさることながら、いつも以上にトーク(いわゆるMC)が長く、約10分の休憩を挟んで3時間近くに及ぶライヴでした♪
そこで、あえて今回は素晴らしい演奏の詳細をレポートすることを極力控え、「向井トーク」を中心に箇条書きスタイルで書くことにします。
・ 登場した向井さんは、満席の客席を見渡した後、一言「あなたがた、えらい!」
・ インプロっぽく崩した『CRAZY DAYS〜』の導入部で「シッポ、シッポ。ヒゲ」と発言。
・ 新曲『SAKANA』は、夏の照り返すアスファルトのイメージ。
・ 『TUESDAY GIRL』の後で、「これは、いわゆるシングルのB面に当る曲ですが、そんな曲って後になって、どうしてアルバムに入れなかったんだろう。入れとけば、もう少し売れたんじゃないかと思うことありますね」みたく発言。
・ 『鉄風、鋭くなって』の後に、日本アカデミー賞の受賞式に招かれたことに触れ、「主演女優賞とか助演女優賞とかの女優さんがステージに並ぶんですけど、美人がずらりと並ぶと、なんか吐きそうな感じになりますね」みたいなコメントを。
・ 重く暗い音色を中心にエフェクターのメモリーで重ねて演奏した『The Days Of NEKOMACHI』では、導入部で客席が静かなのに反応して「知ってる?」と発言し笑いを誘う。
・ その演奏後、アコギをチューニングしながら「別にオーチャードホールとか東京国際フォーラムとかで演奏するわけやないんやから、そんな神経質にチューニングせんでもよか」みたいに言いながらチューニングを続ける。
・ さらにZAZEN BOYSと競演した立川志らく師匠の落語『らくだ』やジョン・コルトレーンの『My Favorite Things』について触れ、「落語とかジャズがいいというより、立川志らくだからいい、ジョン・コルトレーンだからいい」みたいな話をし、引き続き来週に迫った《JAPAN JAM 2010》でセッションする山下洋輔・坂田明両氏とリハーサルをして楽しかった話をし、「ぜひおいでください。無理強いはしませんが」と告知。
・ アルペジオが最高だった『Blackbird』の後、新曲のタイトルを紹介して「なんか、鳥の歌ばっかですね」
・ LEO今井氏と共作したという『The Girls in the Kimono dress』では、終盤に「パンパン、パンッ」みたいなスキャットで盛り上がっていき、とっても素敵(^o^)
・ アンコールに応えて再登場した後、缶ビールの泡がこぼれて「酔っ払ってませんからね。しかし、酔っ払わない人間は、人間じゃない」
・ ノリノリの上機嫌で歌った『CHE.R.RY』は、まさに「独り宴会状態」で最高!
・ 最後の最後は、初めて椅子から立ち上がって『IGGY POP FAN CLUB』を!まるでバンドが復活したかのような迫力の熱演で締め。
いや〜、箇条書きで少し冷静になって書いてみたのに…それでも興奮する〜っ!てか、マジ最高だった!超良かった♪♪&音楽の持つ限りない魅力を再発見させられた極上のライヴだったで〜す☆☆☆
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