ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #120 :RIJ(100808)
2010.8.8 ひたち海浜公園LAKE STAGE
 
 熱烈なソロアクトを見ると、バンドも見たくなるのが中毒患者の症状です(笑)。でも、今年の夏はZAZEN BOYSのライヴが例年になく少ない…。そこで、久しぶりにロッキンに行ってきました〜〜♪。てか、チケットだいぶ前に取ったけどねっ!
 いや〜、久々のひたちなか。去年からステージが6つに増えてて、それも含めて改めて会場の広さにビックリしつつ、照り付ける陽射しに生ビールで対抗しながら、各ステージを練り歩きました。
 
 そんな中、個人的にはもちろん大目玉のZAZEN BOYSは、前回見た5年前と同じLAKE STAGEでしたが、今回は出番が一番暑い午後3時前後。マジ暑いのなんのって…。しかも、ここのフロントエリアは木陰とかまったくない&コンクリ地面だから「全ステージ中で一番暑い」(朝礼の渋谷さん談)らしいから大変っす。でも最前で見たもんね(^_^)
 この猛暑には向井さんも参ったらしく、登場するや「心頭滅却すれば、暑さ忘れる」と言いながらも暑さコメントをしてライヴに突入です。
 
  1. Asobi
  2. SI・GE・KI
  3. Honnoji
  4. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  5. COLD BEAT
  6. FRIDAY NIGHT
  7. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
 
 まず、暑さをクールダウンするかのように『Asobi』からスタート。真夏のRIJでこの曲を体験するのって不思議な感覚でしたが、逆に暑さとか吹き飛んでステージに集中できました。
 そして野太いベースが引っ張る『SI・GE・KI』に身体が揺れ始め、一瞬の絶妙な間を置いて始まった『Honnoji』で一気に火が付きます。真夏の戦いって感じ!この曲、野外に合いまくりだわ。その興奮を引きずって『HIMITSU GIRL'S〜』でも、揺れまくっちゃいました。
 ただでさえ猛暑なのに、ステージ上で熱演すればめっちゃ暑いはずですよね。だから、向井さんは速いペースで缶ビールを飲み干しつつ、途中で再び「心頭滅却すれば、暑さ忘れる。知ってますか?習いましたよね。」とか言って「猛暑コメント」を。
 後半は『COLD BEAT』から。中間部の「指先指揮棒遊びチャルメラ付き」もた〜〜っぷりで、最高でした☆☆
 続いて『FRIDAY NIGHT』。うん、「来た来た〜っ!」って感じ(^_^)。2列目以降の人達を勝手に背負ったような感覚で手を振り挙げながら大声で「Oi Oiコール」しちゃいました!
 そして最後は『CRAZY DAYS〜』。ラストだからか急に後ろから「押し」の波が来ました。「おっ、来た!フェスだね、お祭りだね!」とか思いながら踊ってたらあっという間に終了。
 もっともっとな気分だったけど、フェスだし持ち時間もあるし仕方ないっす。でも、めっちゃ楽しかったし野外の魅力も満喫しました♪
改めて、こんな猛暑の中ハンパない演奏をしてくれたZAZEN BOYSに大感謝&お疲れ様でした!って叫びたいと思います。そして、久々に参加したロッキン、最高でした〜☆☆☆
Live Report #m-30 :red cloth(100803)
2010.8.3 新宿 red cloth
 
 猛暑の夏―――。まず、最初にお詫びです。この強烈な猛暑により、長年使ってきたパソコンが瀕死状態に陥り、その修復などでサイトの更新ができず、ライヴレポートのアップが大変遅くなってしまいました。本当にごめんなさい。
 
 さて、気を取り直して…。そんなこんなの猛暑の夏の夜―――。猛暑的な温度で疾走する2人による素敵なイベントが行われました。“紅布 The 7th anniversary -8月の絶対領域-”というタイトルで、outside yoshinoことeastern youth吉野さんのソロと競演。キャパの少ないコンパクトなハコで最高の組み合わせが実現しました。
 向井さんは、鬼気迫りつつ饒舌な吉野氏に続いて登場。今回は「エレのみ」仕様です。
 
 1. SENTIMENTAL GIRL'S VIOLENT JOKE
 2. TATTOOあり
 3. ロックトランスフォームド状態におけるフラッシュバック現象
 4. SAKANA
 5. WATER FRONT
 6. The Days Of NEKOMACHI
 7. 赤とんぼ(by 三木露風/山田耕作)
 8. 七つの子(by 野口雨情/本居長世
 9. The Girls in the Kimono dress(LEO今井と共作)
10. 真っ黒けっけの海〜性的少女
11. 自問自答
 
 金属的なギターが空気を満たし、すでに1曲目から「向井ワールド」に引き込まれます。次の『TATTOOあり』で心身ともに踊らされた後、超久々となる『ロックトランスフォームド状態〜』が始まりました。この曲は、『狂って候』(NUMBER GIRL)の別ヴァージョンですが、ソロならでは惚けたような雰囲気をたっぷり堪能させてもらいました。
 九段会館で披露された新曲『SAKANA』は、エフェクターのメモリーでフレーズを重ねつつ進行します。独特の歌詞が、波打つようなフレーズに乗って、なんともいえない陶酔感に浸れる曲です。そして、水中つながりのように『WATER FRONT』へ。
 続いて演奏された『The Days Of NEKOMACHI』は、以前のような暴力的に激しいギターリフが減った分、不気味な世界観が際立ってきてます。うん、やっぱ名曲だ!
 2曲連続の「ミニ童謡コーナー」を挟んで、古い言葉を使えばフォークロック的な新曲『The Girls in the Kimono dress』を再び披露し、『真っ黒けっけの海』の導入部付きで『性的少女』でザクザク切り込んでから、「ちょっと長いですが…」との前置きをして『自問自答』へ。狭い空間を濃厚なイメージが埋めていく感じで、ずっぽり没入しちゃいました。
 アンコールを求める拍手には応えず本編のみでしたが、逆にその方が良かったと思ったぐらいに向井さんの魅力がギュッと圧縮されたような素晴らしいライヴでした♪♪
Live Report #119 :club asia(100625)
2010.6.25 渋谷 club asia
 
 梅雨中休みの蒸し暑い夜―――。渋谷のクラブにZAZEN BOYSが3年ぶりの登場!前回は冬でしたが、今回は夏直前、しかも金曜深夜とあってクラブっぽさが濃厚に匂う店内は多くの人が溢れており、メインステージフロアでも身をくねらせて踊りながらライヴを待つ人がたくさんいました。
 そんな中、23:00のオープンから2時間少し経った1:15頃にメンバーが登場し、いよいよ演奏開始であります。
 
 1. MATSURI SESSION
 2. I Don’t Wanna Be With You
 3. Sabaku
 4. Honnoji
 5. The City Dreaming
 6. COLD BEAT
 7. FRIDAY NIGHT
 8. Asobi
 
 まずは、向井さんが「MATSURI FREE SESSIONをオッぱじめますか?」と言ってブツ切りの混沌サウンドから始まるセッションをスタートさせます。
 続いてクラブの似合う『I Don’t Wanna〜』。いつの間にかライヴフロアは超満員になっており、久々の〈押し〉が後ろから来て酸欠状態の中、曲に合わせて踊る人々の熱が『Sabaku』で少し冷まされたのも束の間、次の『Honnoji』でフロアから「おお〜っ!」みたいな声が上がり、うながり上がる演奏と共にすんごく盛り上がりました。
 そして、ライヴでは久々となる『The City Dreaming』が始まります。クラブでやって欲しかった曲だけに嬉しかったな〜(^o^)。もちろん期待通りハコの空気に溶け込んで最高でした♪
 終盤は、カッコ良さの中にも遊び精神たっぷりの『COLD BEAT』、向井さんの振り上げる拳にフロアから「Oi Oi」のコールが応えてめっちゃ盛り上がり「そう、まさに、フライデーナイト!」で締めた『FRIDAY NIGHT』(←これも、なにげに久々)と続き、最後は再びクラブな感じで『Asobi』を演奏してライヴ終了。
 終演後、ステージフロアは再びDJによるクラブ空間に戻り、外のクラブフロアでも大勢が踊っていたので、終ったばかりのライヴがまるで「夏の夜の夢」だったと錯覚してしまうような、まさに一種独特な匂いの深夜ライヴでした!
Live Report #m-29 :QUATTRO(100620)
2010.6.20 渋谷 CLUB QUATTRO
 
今年も向井さんは“東京うたの日コンサート”に参加。今回で第5回となるイベントの最終日に出演しました。対バンがOKAMOTO’S、SISTER JET、遠藤賢司という珍しい組み合わせで、フロアに集まった人々の年齢層がかなり幅広いようでした。
 メンバー4人が違った空気を出していたのが面白いOKAMOTO’S、メロディアスでダンサブルで若さ溢れるSISTER JETのステージに続いて向井さんの登場です。
 向井さんは、器材を自らセッティングしてからクーラーボックスの缶ビール(この日は、キリンラガー)数本を手で触って(たぶん冷え具合をチェックしてたんじゃないかな?)から1本選んで一口流し込み、いよいよライヴスタート!
 
 1. The Days Of NEKOMACHI
 2. SENTIMENTAL GIRL'S VIOLENT JOKE
 3. TATTOOあり
 4. SAKANA
 5. WATER FRONT
 6. 性的少女
 7. 自問自答
 
この日は、エレクトリック・ギター1本勝負。弾いたフレーズをメモリーで重ねる手法の『The Days Of NEKOMACHI』で独特の空気を醸し出した後、ザクザクしたカッティングの『SENTIMENTAL GIRL'S VIOLENT JOKE』へと続きます。
 バンドの激しさを持ちながらも哀愁漂う切なさが際立つ『TATTOOあり』に続いて、先日披露されたばかりの新曲『SAKANA』へ。最小限に削ぎ落とした短いフレーズをメモリーで重ね、夏の温度を閉じ込めたような雰囲気の曲が展開されます。
 青色系に替わった照明と共に『WATER FRONT』で水際に連れられた後、まるでギターと一体になって神掛かっていくような『性的少女』。まさに眼前で憑依していくような凄まじさに圧倒されました♪
 そして締め括り―――。集まった人々に再度感謝の言葉を述べ「少し長いですが…」と前置きした後、『自問自答』を演奏して終了。
 
 イベントは、その後エンケンさんの「アコギ→ピアノ(!)→アコギ→エレギ&ドラムス」という唯一無比のパフォーマンスを経て、アンコール演奏へ。エンケンさんから《遠藤賢司と6人の息子たち》と紹介されつつOKAMOTO’SとSISTER JETのメンバーがイベントTシャツに着替えて登場し、ギターで向井さんも加わって『東京ワッショイ』を大合奏!
 終盤、エンケンさんがフロアに飛び込むやら、戻ったエンケンさんの挑発に乗ってドラムスのレイジ(OKAMOTO’S)がセットをブチ倒すやらの大騒ぎ(^o^)。向井さんも〈四股踏みポーズ〉で(笑)楽しそうにギターを掻き鳴らし、素敵なお祭り騒ぎでイベントは幕を閉じました。
 初めて見た2バンドを含め全てのパフォーマンスが楽しくて、めっちゃ充実した「お祭り」に参加できてマジ最高でした☆
Live Report #m&i-1 :GARDEN(100618)
2010.6.18 下北沢 GARDEN
 
 午前中曇りで我慢の梅雨空から堪え切れず雨が降り出した蒸し暑い夜、貴重で珍しい競演が行われました。去年オープンしたばかりのライヴハウス[shimokitazawa GARDEN]が1周年記念イベントのとして企画した“M☆N☆T SPECIAL”に、〈ドラムスボー+向井秀徳+吉田一郎〉というユニットとしてZAZEN BOYSの二人が出演しました!(ご存知の方もいるかと思いますが、ドラムスボー氏は、以前アヒト君が退団した直後に自ら申し出て向井さんのライヴでセッションしたドラマーです。)
 
 1. MATSURI SESSION
 2. パラレルワールド(by ドラムスボー)
 3. 開戦前夜
 4. 最後に一つだけ(by ドラムスボー)
 
 told、cinema staffという2バンドの演奏後、レアなユニットの登場です。ステージ中央にドラムスボー、向かって左に一郎君、右手に向井さんという布陣。
 まずは、3人が手探りで呼吸を読みながらのセッションが始まりました。ドラムスボー氏は競演を喜んでいるような笑顔を見せながらも緊張してる様子。しかし、ブツ切れのベースや掻き回すようなギターと反応しながら、次第に熱狂していきます。時々キーボードも加わった演奏は、いつものメンバーとは違う意味の緊張感に満ちていて面白かったです!
 次に向井さんによってボー氏が紹介され、2曲目へ。最初ボー氏は後ろ向きでギターを弾いて、いくつかのフレーズをエフェクターに記憶させてから向き直ってドラムスセットに向かいます。繰り返されるフレーズに一郎ベースと向井ギターが絡みながら曲が進行。
 続いて、ボー氏が向井さんとセッションするに至った経緯(前述&その後、正式に敦さんが決まってメンバーにはなれなかったが、またいつかセッションしようと話し、今回実現)を話し、当時競演した『開戦前夜』をスタート!
 最近ZAZEN BOYSのライヴでは演奏されなくなっていたので、めっちゃ嬉しかったし、一生懸命に叩きながら競演を噛み締めてるボー氏の姿に感動したし、3人が創り出す一晩限りの『開戦前夜』に酔いしれました♪
 最後はドラムスボー氏の曲。演奏は、シンプルだけど明るくて楽しいフレーズ中心に展開し、セッションの楽しさ=音楽の楽しさを改めて痛感させてくれました(^o^)
 演奏時間は約40分ぐらいで短かったけど、美味しさのギュッと詰まったライヴをレアなユニットで体験出来て最高だったです☆
 

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Last Updated: 2024/11/2 Sat.

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