2010.3.17 新代田 FEVER
今までありそうでなかった「同じハコでの2days」―――。そんな素晴らしい企画が、下北沢SHELTER元店長の西村氏が隣り駅=新代田に開いたFEVERの1周年記念とタイアップして実現しました!
その第1夜は、ゲストに空間現代を迎えての開催。初めて見る3ピースバンドでしたが、ステージの照明を極端に落とし、床面に置かれたライトからの暗い空間で、変拍子と奇妙なブレイクの交錯する異色の演奏を展開。「変カッコいい」バンドでした。
そしてセットチェンジ後、『マーキームーン』なしでZAZEN BOYSの登場であります。
1. Asobi
2. SI・GE・KI
3. Honnoji
4. Weekend
5. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
6. DARUMA
7. TANUKI
8. WHISKY & UNUBORE
9. MATSURI SESSION
10. COLD BEAT
11. I Don’t Wanna Be With You
12. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
EN. You make me feel so bad
出てきた向井さんは、トボけた感じで「うん、これこれ」とか言いながらキーボードを指さし、1曲目としては珍しい『Asobi』が始まります。全般にわたって、まさに「遊び」精神たっぷりの演奏で楽しかった〜(^o^)。それぞれの音が、めっちゃシャープに響いてたのが印象的でした。
次の『SI・GE・KI』は、いつもよりテンポアップしていて、すんごくスリリング!その疾走感を引き継いで、さらに息もつかせぬ『Honnoji』へ突入。最高です♪
ビートの効いた『Weekend』で踊りながら後半のカシオ狂いに陶酔して、『HIMITSU GIRL'S〜』でやっと我に返った感じ(笑)。
そして『DARUMA』の冒頭部分では、久々の長い「お遊び」。向井さんは、ちょっと酔っ払った感じの口調で「最近、VOXというアンプのスピーカーを新しくしました。中にはアンプは使いこんだ方がいいっていう方もいらっしゃいますですね。まあ、マニアの方っていうか、背広を着て楽器屋に来てるみたいな…。私は、新しいほうがいいですね」みたいな話をしながら急にキーボードに向かうわけ。その間、1回敦さんが、うっかり乗せられてドラムスを叩いてしまう「お手つき」(笑)が。もちろん演奏が始まったらハンパなくて最高でした!
続いての『TANUKI』では、新しいアレンジを披露!中盤までの部分で、ザクザクしたギターの競演をフィーチャーしてリズム隊も変わってて新鮮でした。
ライヴならではのお楽しみ=ロングVer.の『WHISKY & UNUBORE』は、終盤の長い盛り上がりにビリビリさせられまくり♪そして最後の「よ〜っ、ぱ〜、ら〜、い〜〜」は、なんとメンバー全員で合唱!
その後、向井さんは「以前から、ここFEVERでやりたかったんですが、実現できて嬉しく思っとります」みたく言った後、ゲストに迎えた空間現代について、以下のような話をしました。―――MATSURI STUDIOには何本もCDやCD−Rが送られてくるが、全部は聞かない。たまに、なんかパワーを感じると10秒ぐらい聞いてみようとするが、ほとんど3秒ぐらいで止めてしまう。空間現代からも送られてきて、パワーは感じなかったが、なぜか聞いてみたら、キた。そして、そんな奇妙なサウンドを、ここに集まってくれた皆さんと共に体験できたことを嬉しく思っている。
ひとつのバンドについて、こんなに長く向井さんがステージから語るのは珍しいので、かなり「お気に入り」なんだなあ&今日はゴキゲンなんだなあって思いました(^o^)
そして「まあ、な〜んも考えないで」と言って始まった『MATSURI SESSION』は、変拍子の空間現代に投げ返すプレゼントのような変拍子ありカシオ・サックス・サンプラーありの超カッコよくて素晴らしい演奏でした☆
切れ目なく入った『COLD BEAT』は、最近お馴染みの「指先指揮者チャルメラ付き」(←わかる人にはわかる)で、遊びながらも極々にキメてくれました!
そして、本編最後は久々の『CRAZY DAYS CRAZY FEELING』。この日のライヴのキーワードのひとつは「疾走感」だと思ったんですが、『CRAZY DAYS〜』も、序盤の『SI・GE・KI』のようにアレンジだけでなくスピードが超上がってて、まるで別の曲みたく駆け抜けて、めっちゃカッコ良かったっす♪
長〜く鳴り止まない拍手に再登場した4人から送られたのは『You make me〜』。アンコール曲としてはレアですよね。でも、さすがZAZEN BOYS!終盤、一郎君&敦さんが前に出てきて演奏がカシオマンのギターだけになって、向井さんが歌詞をゴスペル風ってゆうか流しのオッサン風ってゆうか(笑)そんな独特の節回しで歌い、最後はカシオマンのソロで終了―――という新企画で締めくくってくれました!
本編最後の挨拶でも向井さんは本当に嬉しそうだったし、もちろん他のメンバーがノッてるのもわかったし、マジですんごく素晴らしいライヴだったで〜す☆☆☆
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