ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #126 :FEVER(101119)
2010.11.19 新代田 FEVER
 
 元スーパーカーのナカコーこと中村弘二氏が率いるプロジェクト=iLLが開催した4DAYS イベント「∀(ターンエー)」の4日目にZAZEN BOYSが登場しました。イベントの性質上、対バンというよりはゲスト出演という感じなので、演奏された曲数は少なかったですが、面白い構成になっていました。
 
   1. I Don’t Wanna Be With You
   2. Honnoji
   3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
   4. You make me feel so bad
   5. COLD BEAT
   6. FRIDAY NIGHT
   7. Asobi
 
 ライヴは、『I Don’t Wanna〜』から始まる久々の展開です。シンセやサンプラーを中心に作り出す怪しい空気がフロアに充満した後、続いて切り込んで来た『Honnoji』では、向井さんが前半にキーボードをパーカッシヴに加えていて、迫力がありました。
 この日のライヴの特徴を一つだけ挙げるとしたら「スピード」です。1・4・5曲目に比較的ゆっくりした曲を配置し、その中に速めの曲をサンドイッチすることで、スピード感が増幅するという効果的なリストだったと思いました。
 そんな構成だけじゃなくて、実際この日の『COLD BEAT』はすんごく速かった!最近お馴染みだった指先や掌を使って指揮する〈遊び部分〉をやらなかった代わりに、中盤から終盤に掛けての演奏スピードがハンパなく速かったんです。いや〜凄かった!
 ライヴ当日も金曜日だからピッタリの『FRIDAY NIGHT』で踊って、『Asobi』で締めて、短い時間だったけど、音の塊が夢のように駆け抜けていった気がした夜でした♪
Live Report #125 :EAST(101114)
2010.11.14 渋谷 O-EAST
 
 “SYNCHRONICITY ’10”というライヴイベントにZAZEN BOYSが出演しました。様々なジャンルのアーティストが参加したイベントは、3FフロアがDJブースみたくなっており、2Fのライヴフロアもメイン・サブの2ステージで交互に演奏する形式なので、セットチェンジの待ち時間なしという有難い企画なのでした!
 ZAZEN BOYSは、メインステージ4番目の出演。黒幕が開くと、すでにスタンバったメンバー4人が姿を現しました。
 
  1. MATSURI SESSION
  2. Honnoji
  3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  4. Weekend
  5. You make me feel so bad
  6. SEKARASIKA
  7. COLD BEAT
  8. Asobi
 
 向井さんの「不条理に…」なる指示から始まったフリー・セッションは、最近の中では短時間の演奏でしたが、ギクシャクした変拍子からブレイクを繰り返しつつ次第に大きな波になって昇り上がり、最高にカッコよかったです!
 2曲目の『Honnoji』から4曲目『Weekend』まで、めっちゃキレの良い演奏が続き、お馴染みでもけっして飽きない楽曲と演奏の魅力を改めて思い知らされました。
 かなり久々にやってくれた『You make me feel so bad』は、後半のカシオギターなどに新工夫があって、エンディングも少し変えてあって新鮮でした!
 九州方言の話をして、使用例として「今日の部活、せからしか〜」などを紹介した後で演奏された『SEKARASIKA』は、やっぱ名曲っすね〜!もう身体はもちろん心の底から盛り上がりまくり〜♪
 シャープなキレと豊富な遊び精神に満ちた『COLD BEAT』では、ちょい久々の「チャルメラ変奏曲」が披露されて最高でした!
 イベントの空気にも似合う『Asobi』をアダルトにキメて、ライヴは終了。やっぱ何度体験してもZAZEN BOYSは最高っすね!
 
Live Report #124 :早稲田祭(101106)
2010.11.6 早稲田大学 記念会堂
 
 この日は気分爽快な秋晴れで、まさに学園祭日和だったんですが、早稲田大学でも学祭があって、学内企画団体の主催する“UBC-jam vol.24 -Dynamite Party”というライヴイベントにZAZEN BOYSが出演しました。(フリーライヴだよ!)
 会場は、戸山キャンパスにある記念会堂という大きな体育館みたいな建物。主催者によると約1600人収容可能っていうから、まあZepp Tokyoクラスかな。しかも、高めのステージから最前列までの距離が5メートルぐらいあったので、なんかCDJのアースステージにいるみたいな気分でした。
 そんな中、Luminous Orange、DE DE MOUSEのライヴに続いてZAZEN BOYSが登場!その頃には、フロアも超満員になってました。
 
  1. MATSURI SESSION
  2. MABOROSHI IN MY BLOOD
  3. IKASAMA LOVE
  4. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  5. Weekend
  6. SEKARASIKA
  7. COLD BEAT
  8. Asobi
  EN. KIMOCHI
 
 ここの学園祭も、なんと飲酒禁止らしく向井さんと吉兼さんに用意された缶ビールは、今度は黒いラベルで包んであります。もしかしてサッポロかな?
 登場した向井さんは、「法政大学の皆さん、こんばんは」と軽いジョークをカマし、メンバーに「おしとやかに。断片的に。不連続的に行きましょう」と指示を出してからフリーセッションから演奏開始!ゆっくり不気味に始まった楽器の競演は、やがて荒れ狂い、最後は三連符のリフでキメて終結。すんごくカッコいい『MATSURI SESSION』でした☆☆
 続いて『MABOROSHI〜』&『IKASAMA〜』の攻撃。2曲目に持ってくるのは珍しいですけど、こっちも乗り遅れまいと必死で飛んじゃいます(笑)。いい感じでフロアも熱くなっててアゲアゲなムードで最高!
 そのせいか最前エリアの人口密度が上がって、少し踊りにくくなったけど、そんなこと気にせず『Weekend』のビートに身体を揺らす幸せ(^_^)
 向井さんは、他大学ジョークが気に入ったらしく「船橋市立房総大学の皆さん、ありがとうございます」とか言ってましたけど、「私は九州ですが、九州では〈めんどくさい〉とか〈うるさい〉とかいう時に〈せからしか〜〉と言います。そんな曲をやります」みたく言って『SEKARASIKA』に。大好きな曲が鰭鰭祭に続いて体験できて最高でした!てか、めっちゃ良かったんだからねっ♪
 次の『COLD BEAT』中盤では、もちろんゾクゾクするような指&掌によるインプロがあってタ・マ・ラ・ンかったけど、更に嬉しかったのはフロアの空気が触れ合って「COLD BEAT」のコール&レスポンスが、短かったけど最適な尺で起こったこと。めっちゃライヴ感だわ☆
 最後の『Asobi』も、メンバーがノッてる感じが伝わってきます。向井さんも、呑み干した缶を珍しく後ろにシューっと放り投げたりして、ゴキゲンなご様子でしたよ。
 アンコールに応えて登場した向井さんは「バカ田大学の皆さん、今日は本当にありがとうございました!」と言って『KIMOCHI』へ。ギターの弦が切れたのもなんのそのド迫力の演奏でうながり上がってライヴ終了!も〜う最高っ♪
 
 東洋学園に続き早稲田でも最高のライヴを無料で体験できたなんて、ありえんぐらいに幸せ〜♪♪しかも、マジで熱くて濃厚なライヴだったんだもん!学園祭っていう「お祭り」が「MATSURI魂」を刺激するのかな?とにかくめっちゃ盛り上がった祭の夜に乾杯!
 
Live Report #123 :鰭鰭祭(101024)
2010.10.24 東洋学園大学 流山キャンパス
 
 前回のライヴから約1ヵ月半―――。その長さをどう感じるかは人それぞれだと思いますが、重度のZAZEN中毒患者の俺にとっては、すんごく長くて、ようやくありつけた待望のライヴ!それが、なんとワンマンのフリーライヴ!嬉し過ぎる〜(^_^)
 そんなありがた過ぎるライヴが行われたのは、東洋学園大学の学園祭“鰭鰭祭”。学校は、初めて降りた南流山駅からバスで5分ぐらいの長閑な場所にありました。園内は、1〜2年生用のキャンパスだからなのかわからないけど、アルコール類を一切販売しておらず、持ち込みも禁止という大学祭としては珍しい状況でした。
 そんな禁欲的な環境でしたが、体育館にあるステージで始まったライヴは、まさにMATSURIと呼ぶにふさわしい素晴らしいものでした!
 
  1. I Don’t Wanna Be With You
  2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  3. MABOROSHI IN MY BLOOD
  4. IKASAMA LOVE
  5. Honnoji
  6. SEKARASIKA
  7. Weekend
  8. DARUMA
  9. COLD BEAT
 10. FRIDAY NIGHT
 11. Asobi
 EN1. KIMOCHI
 EN2. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
 
 まず珍しかったのは、飲酒禁止の環境に配慮して向井さんと吉兼さんに用意された缶ビールを白いラベルで包んで、一見アルコールだとわからんようにしてあったこと。そんな白缶を向井さんはぐいと飲み、ライヴが始まりました。
 学祭の雰囲気同様に長閑で静かなフロアに、『I Don’t Wanna〜』が染み渡り、少しずつ空気が温まっていくのがわかります。
 驚いたのは、体育館という場所のイメージからは想像できないほど音の響きが良かったことです!ステージとフロアは仮設の柵で仕切られていた上、メンバーの立ち居地もいつもより若干奥まっていたんですが、その距離とメインPAスピーカーのバランスが絶妙で、いつもなら最前にいるとモニターからの響きの方が強い印象なのに、今回はミキサーを通したバランスのよい音がすんごくクリアーに聞こえるんです。だから「踊りながらも聞き惚れちゃう」みたいな感じで、めっちゃ新鮮でした。
 そんな中での『IKASAMA LOVE』では、中盤の延々とカッティングを繰り返す部分で、向井さんがずっとドラムスの方に向いていたのが、ちょっと珍しかったな…。
 絶妙な音響バランスで久しぶりに体験した『SEKARASIKA』は、もう最高に嬉しくて、その気持ちを抱き締めたまま『Weekend』で踊れたからマジ幸せ〜♪
そして、冒頭の遊びを軽めにして、中盤のチャルメラもなかったけど、その分疾走感が増して超カッコよかった『DARUMA』を経てライヴは終盤に向かいます。
 学校が都心部から少し遠いせいなのか、せっかくのフリーライヴにもかかわらず体育館に集まった人の数は、けして多いとは言えませんでしたが、そんなことでZAZEN BOYSが手を抜くはずはない!てゆ〜か、むしろ逆に演奏への集中度が増してる感じがして、次の『COLD BEAT』なんかハンパなく凄かったもんね!
 中盤、向井さんが指や掌で楽器を操る部分も楽しかったけど、その後にいつも以上にフリージャズっぽいインプロのセッションを繰り返す部分があって、もう言葉に出来ないぐらい素敵だったです☆☆
 最後は、『FRIDAY NIGHT』で踊って『Asobi』に酔って本編終了。大きな手拍子に迎えられて再登場したメンバーは、渾身の『KIMOCHI』をブチ込んでくれたばかりか、オリジナルヴァージョンに近い『CRAZY DAYS〜』まで演奏してくれ、まさに至福の時間は幕を下ろしました。
 
 終わった頃には雨が降っていて、肌寒い夜に変わっていましたが、気分はポカポカ。こんな充実したライヴ(しかも全13曲!)を無料で見れたなんて、マジ申し訳ないぐらい贅沢!ZAZEN BOYSのメンバーとスタッフさんだけじゃなく、学園祭実行委員の方々、本当にありがとうございました!
 
興奮電気 #17
 向井さんの新しいユニット=KIMONOSのSingleが、アナログ盤とダウンロード配信で発表になり、さらに公式サイトで「初めての著書」発売も発表されましたね!いや〜、この立て続けの発表に興奮電気がビリビリしっぱなしであります!
 
 KIMONOSのSingleには、既にPVで発表された曲『ALMOST HUMAN』の他に、来月に出るアルバム収録曲『NO MODERN ANIMAL』の別ヴァージョンが2曲入っています。
 リードチューンの『ALMOST HUMAN』は、PVよりも少し長くて、より曲の細かい部分がチェックできて素敵でした。
 リミックスされた『NO MODERN ANIMAL』は、ウェブサイトで書かれている「多国籍なようでいて無国籍な、いつの時代にも、何処の国にもなかった、2010年の日本でしか鳴り得ない音楽」という記述にふさわしいような曲で、特に「Dub Version」はすんごく新鮮でオススメです!
 また、〈妄想夢物語集〉と銘打った『厚岸のおかず』は、タイトルを見ただけでも読書意欲をソソる本ですよね!いや〜、すんごく期待が膨らんじゃいます!
 
 11月には、そんなアルバムと著書が手に入るんだもんね!もう、めっちゃ楽しみだ〜☆

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Last Updated: 2024/4/13 Sat.

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