2010.11.23 渋谷 WWW(
金曜日のFEVER&日曜のLOFTに引き続き、5日間で3回もZAZEN BOYSのライヴに参加できる幸運に恵まれた祝日の火曜日―――。
この日は、スペースシャワーTVが渋谷に作ったばかりの新しいライヴハウスWWWのオープン2発目となるライヴイベントで、3バンドが出演しました。
トップバッターのトクマルシューゴ(様々な楽器が響き合って音楽の楽しさを実感できるステージ)、二番手のチャン・ギハと顔たち(サービス精神とユーモラスなパフォーマンスに溢れたステージ)に続いて、最後に登場したのがZAZEN BOYSでした。
1. SI・GE・KI
2. Honnoji
3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
4. Weekend
5. DARUMA
6. SEKARASIKA
7. COLD BEAT
8. Asobi
出来立てのハコは地下2階にあり、その分タッパ(床面から天井までの高さ)がかなりあって、照明や録画などに効果的な構造。また、そのタッパを活かしてフロア後方が階段状になっていて、どこにいてもステージが見易い造りになっていました。
セットチェンジが終わり前方の黒幕が開くと、なんと見知らぬ男性が立っています。彼はお笑い芸人ナインティ・ナインやべっちの兄だと名乗り、「ZAZEN BOYSを応援しています。私に3分だけ時間をください。傘を廻して応援します」みたいなことを言うと、ボールを投げて和傘の上で廻し去っていきました。
あっけに取られて見ているウチらの前に登場した向井さんは、「5000円出すから3分だけ時間をくれと言うから、6000円ならいいと言って出しましたが、いったい誰なんですかね…」みたいなコメントをしてから、ざわつくフロアに『SI・GE・KI』を注入。ノッケからビリビリきましたが、終盤からスピードが高速になっていき、もう凄い迫力でした!
その勢いで『Honnoji』『HIMITSU GIRL'S〜』と突進してくる音獣たちに、大興奮!素晴らしい音のシャワーを浴びて既に恍惚状態の身に追い討ちをかけるように『Weekend』ではカシオマンのハガネの振動が荒れ狂い、振り向く向井さんもゴキゲンそうな中、あっという間に前半が終わっちゃいました。
後半はちょい久々の『DARUMA』から。冒頭「ダルマっ」と言い放って様子を見る部分で、チューニングしていた吉兼さんに、向井さんが「冷静にチューニングしてるんじゃない」みたくツッコミ(笑)、更にベースを鳴らした一郎君にも「余裕を持つな」とか言って演奏に突入。4人それぞれがまるで勝手に演奏してるごとく狂いながら、キメるところではピシっと息が合う神業と言ってもいいぐらいのカッコよさに、もうシビれまくり〜♪
『SEKARASIKA』の前には博多弁講座(?)。「博多の人はサシスセソがシャ・シ・シュ・シェ・ショになるんですね。シェンシェイとかなりますね」みたいな解説をして笑いを取ってました。
終盤名物の『COLD BEAT』にも、新しい最高のオマケが付いていました。中盤ドラムソロからのブレイク後「指揮者向井コーナー」の後半部分で、まず「蛙ビート」という指示で変拍子のインプロがありました。これだけでも鳥肌モンだったんすけど、その次に「地獄の黙示録」という「お題」が。これにも、なんかそんなイメージで応えるメンバー!そしたら今度は「トイ・ストーリー」だって。思わず噴出すカシオマンや敦さん。それでもやっちゃうから凄い。さらに向井さん「イングマール・ベルイマン」と指示。スウェーデンの映画監督ですけど、けっこうマニアックだからメンバーも「え?なに?」みたいな反応です。そこで向井さんは「フェデリコ・フェリーニ」に変更。イタリア出身の映画監督です。今度はわかったのか微妙ですけどメンバーが応えて即興演奏開始。こんな楽しい遊び付きの『COLD BEAT』が体験できて、もう最高でした☆☆☆
最後は、たっぷりと『Asobi』を演奏してライヴは幕を下ろしました。
この日はアンコール曲はなかったけど、ちょっと久しぶりの曲や贅沢なオマケもあって、大満足の満腹ライヴでした〜♪♪
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