ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #261:LIQUID(230721)
2023.7.21 恵比寿 LIQUIDROOM
 
 待ちに待ったZAZEN BOYSの2023年初ワンマンが、過去の夏ワンマンではおなじみだったリキッドルームで久しぶりに開催されました!ウェブサイトでの告知にあった「今、とっても燃えている」というコメントを読んで、新曲への期待も含めてワクワク感が倍増し、猛暑の到来を感じる恵比寿に着いてさらにワクワク。整理番号が早かったおかげさまで、いつもの最前ど真ん中に立つことができ、さらにドキドキワクワク。そして、ついに始まったライヴは期待以上に素晴らしかったです!―――この日の演奏は、以下のような曲順でした。
 
  1. Honnoji 〔導入は『Fender Telecaster』〕
  2. SI・GE・KI
  3. Fureai
  4. Weekend
  5. SUGAR MAN
  6. RIFF MAN
  7. COLD BEAT
  8. ブルーサンダー(新曲)
  9. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  10. This is NORANEKO
  11. 暗黒屋
  12. 天狗
  13. 破裂音の朝
  14. チャイコフスキーでよろしく(新曲)
  15. ポテトサラダ
  16. はあとぶれいく
  17. バラクーダ(新曲)
  18. 杉並の少年
  19. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
  EN1. 公園には誰もいない(新アレンジ)
  EN2. 永遠少女
 
 ほぼ定刻でステージに登場したメンバーから最初に叩き込まれたのは『Fender Telecaster』―――。久々に聞くハンパない音の塊にビックリしながら心でキャーキャー叫んでると、イントロ部分が終わるや敦さんのタムが響き渡り、曲は『Honnoji』に突入。この流れだけで完全にZAZEN BOYSの世界に引き込まれました。うん、最高の立ち上がりだっ!そんな興奮が冷めやらぬうちMIYAさんの骨太ベースがうなりだして『SI・GE・KI』へ。そして、これまたZAZEN BOYSならではの名曲『Fureai』という流れに、すでに全身が陶酔状態であります。
 小休止して「今日は確認しながらやります」と足元のセットリストを見た後も、ライヴの神様ZAZEN BOYSは手を緩めてくれませぬ。踊り出さずにはいられん『Weekend』で汗をかいたかと思うと、次の『SUGAR MAN』ではカシオマンへのツッコミなど笑いも満載の即興演奏で楽しませてくれました。その余韻に浸る暇もなく、いきなりインターバルなしで極々の『RIFF MAN』でうながり上がり、『COLD BEAT』で抜群のテク&チームワークを見せ付けるという怒涛の展開に発狂しそうでした。
 
 ここでようやくいわゆる《MCタイム》―――。心の底で期待してたけど、新曲と新たなアルバムリリースに関するコメントが出ました!簡単にまとめると「長いことアルバムを出していなかったが、出来れば2023年中に音源を出そうと思っている。レコーディングは終わっている」という内容の素敵な報告で、「新しい曲を聞いていきましょう」と言って演奏されたのは『ブルーサンダー(Blue Thunder)』という曲。「思い出に取り付かれた」みたいなコメントがあり、ジャキジャキしたギターのリフを軸にした曲で、奇抜なメロディの変化などはないけど、マイナーなフレーズの繰り返しが呪文のように響くような曲でした♪☆
 その後、お馴染みの『HIMITSU GIRL'S〜』から既発の曲が繰り出されます。リズム隊が際立つ『This is NORANEKO』を経て、キーボード時代が恋しくなっちゃうインプロ精神あふれる曲『暗黒屋』、一緒に西空へ飛びたくなっちゃう『天狗』と大好きな曲が続き、個人的には「え、ここで?」というタイミングで『破裂音の朝』が。まだ中盤なのに〈一回終わった感〉を味わいましたが、それはニクい構成だったみたい。そう、この後にまたも新曲が披露されたんですね〜(^o^)
 この日2番目の新曲は『チャイコフスキーによろしく』という素敵なタイトルの曲でした。あんまり今までなかった「お洒落なタイトル」に期待が膨らみます。その新曲は、ミディアムテンポの「明るいけどキャッチーじゃない向井節」みたいな感じの曲でした。えっと、聞けば聞くほど味が出るスルメ曲みたいな…。(←わかるかなあ?わかんねえだろうな〜)
 
 そしてライヴは終盤へ―――。『ポテトサラダ』をカマした後は、珍しく長めの「向井トーク」が開花しました(笑)。近所にある「スーパーマーケティングマーケット」で、混んでいたので無人レジに並び直そうとしたら年上らしきオッサンに文句を言われて、思わず「なんでそんなに怒ってるんですか?」と聞いてしまい逆キレされた話をして、その流れで『はあとぶれいく』へ。(「キモチ悪い」とか言われたらしい。たしかに心折れるわ)
 ステージ前まで出るパフォーマンスの後、嬉しいことにまたも新曲が披露されます。今度の曲は『バラクーダ』。向井さん本人も「バラクーダってなんでしょうね?」とか言ってたけど、意味はさておき10月に予定されているスクービーとの対バンを予感させるめっちゃファンキーな曲でした☆☆☆―――うん、マジ最高だったよ♪
 ライヴはついに最終盤を迎えます。これもMIYAさん加入後の曲だから音源はない『杉並の少年』を経て、少し前から「復活」したヒップホップな『CRAZY DAYS〜』(Hip☆Hopキャップをかぶったラッパー向井)で本編は終了しました。
 割れんばかりの手拍子に迎えられて再登場したZAZEN BOYSは、アンコールに応えて「アレンジを変えてレコーディングした」みたいなコメントをして『公園には誰もいない』を演奏。そして最後は、熱いメッセージを感じずにはいられない『永遠少女』を魂に叩き込まれてライヴは幕を閉じました。
 
 以上、お久しぶりブリのワンマンライヴは、新曲を3曲も初披露という素晴らしいプレゼントを含めてZAZEN BOYSの「とっても燃えている」状況がビシビシ伝わってくる充実した最高のステージでした♪☆☆☆やっぱZAZEN BOYSのライヴは最高だわ、改めてシビレまくりました!素晴らしいライヴ、どうもありがとう!新しい音源の発表も期待してます♪
Live Report #m-73 :有楽町(230428)
2023.4.28 有楽町 I'M A SHOW
 
 有楽町のマリオン別館7Fに現れたデザイン性に溢れたホール「I’M A SHOW」で開催された向井さんのソロライヴに参加して来ました!何組かのアーティストが日替わりで弾き語る“TOKYO春爛漫”というイベントで、シティホテルのバーラウンジを思わせるオシャレなエントランスのある素敵なホールのステージに初登場!(なんと、映画館みたいに座席の椅子にドリンクホルダーが付いていて、飲みながら楽しめるんです)
 ライヴは2部構成で、序盤はやや硬かったフロアの空気を和ませようと気を遣ってトークしてた向井さんでしたが、やがて演奏に集中して次々に名曲を繰り出し、充実した濃厚なライヴで酔わせてくれました☆☆☆
 そして、アンコールに応えて再登場した後は、6月に公開予定の映画『渇水』のために向井さんが作ったという主題歌を〈初披露〉し、さらに「アコエレでは初めてやるな」と言って『透明少女』を演奏し、ステージを去って行きました。―――そんな贅沢なワンマンライヴで演奏された曲は、次のとおりでございます。 (今回は、セットリストのみです。ごめんなさい!)
 
 《第1部》
  1. NEKOODORI[A]
  2. 夏の幽霊[A]
  3. YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING[A]
  4. 6本の狂ったハガネの振動[A]
  5. 公園には誰もいない[E]
  6. SAKANA[E]
  7. The Days Of NEKOMACHI[E]
  8. 排水管(映画『麻希のいる世界』挿入歌)[E]
  9. Yureru[E]
10. WATER FRONT[E]
  11. はあとぶれいく[A]
 
 《第2部》
  1. 約束(映画『ディストラクション・ベイビーズ』主題歌)[E]
  2. SENTIMENTAL GIRL'S VIOLENT JOKE[E]
  3. TATTOOあり[E]
  4. 天国(作詞=宮藤官九郎)[A]
  5. PIXIEDU[A]
  6. CRAZY DAYS CRAZY FEELING[A]
  7. KARASU[A]
  8. クソまみれで踊る[A]
  9. OMOIDE IN MY HEAD[A]
10. 永遠少女[A]
 EN1:渇水(映画『渇水』主題歌)[E]
 EN2:透明少女[E]
Live Report #260:Zepp(230423)
2023.4.23 新宿 Zepp Shinjuku
 
 2014年にスタートし、今年で最終回を迎える歌舞伎町の商店街が主催する都市型ロックフェス“CONNECT歌舞伎町2023”にZAZEN BOYSが出演!つい数日前にオープンしたばかりのZeppShinjukuのステージにフェスの「大トリ」として登場!―――そんな記念すべきライヴに参加して参りました(^o^)
 このフェスは、6つのライヴハウスを巡回できるシステムですが、それ以外にも近年は「トー横」とも呼ばれる「シネシティ広場」に特設ステージがあって、そこでもフリーライヴが行なわれる。実は、このフェスが始まった2014年にもZAZEN BOYSは出演していましたが、その時は、この野外ステージ(無料じゃなかった気がする)だったんですよ。俺は、このステージで初めて大森靖子さんとキュウソネコカミのライヴを初体験しました。時の流れを感じるな〜。(参考までに、そのライヴのレポは、「Live Report #201 :歌舞伎町(141004)」に書いてあります)
 さてさて、出来立てほやほやのオシャレ過ぎるZeppのステージに初登場して繰り広げられた熱いライヴで演奏された曲は、次のとおりであります。(今回は、セットリストのみです。ごめんなさい!)
 
  1. SI・GE・KI
  2. COLD BEAT
  3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  4. Weekend
  5. This is NORANEKO
  6. 永遠少女
  7. ポテトサラダ
  8. 杉並の少年
  9. CRAZY DAYS CRAZY FEELING 〔グラサン&キャップ付HipHopヴァージョン〕
  10. RIFF MAN
 
 この日やってくれた曲は、つい先日のQUATTROと2曲を差し替えた10曲でしたが、いずれも熱気が籠もりまくりの渾身の演奏で、デザイン的にも美しい内装の新しいライヴハウスのステージを最前エリアで体験できたことは、マジでめっちゃ幸せでした〜☆♪☆
Live Report #259:QUATTRO(230406)
2023.4.6 渋谷 CLUB QUATTRO
 
 予想外に開花が早かった今年の桜も満開を過ぎてしまった春の渋谷で、17年ぶりに活動を再開したfoulが主催するイベント《砂上の楼閣》に、ZAZEN BOYSが競演するという素晴らしい対バンライヴが開催されました。ZAZEN BOYSとしては久々に登場するQUATTROで激突した両雄は、ガップリ四つに組んでお互い一歩も引かない大相撲を見せてくれました。(今回も、おかげさまで最前にて参加!)
 そんな熱い2マンに先攻で登場したZAZEN BOYS―――。この日の曲順は、以下のとおりです。(今回は、セットリストのみです。ごめんなさい!)
 
  1. SI・GE・KI
  2. COLD BEAT
  3. Fureai
  4. This is NORANEKO
  5. 永遠少女
  6. 暗黒屋
  7. ポテトサラダ
  8. 杉並の少年
  9. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
  10. RIFF MAN
 
 向井さんは、以前に下北沢のSHELTERで《砂上の楼閣》を見て、foulの演奏に「胸が焼け焦がされた」とライヴ中に言ってましたが、先日久しぶりに戻って来た『SI・GE・KI』から始まったライヴは、変拍子がタ・マ・ラ・ん『Fureai』、もはや新曲とは言えぬ熟成された『永遠少女』、ZAZEN BOYSここにありって感じの『暗黒屋』、向井さんがわざわざ「Hip☆Hop」と書いたキャップ(笑)を被ってラッパーと化した『CRAZY DAYS〜』などバラエティに富んだ展開で、改めてZAZEN BOYSの奥深さを実感した充実のライヴでございました☆(この夜の曲順、マジで素晴らしかった〜!)
Live Report #m-72 :草月ホール(230219)
2023.2.19 青山 草月ホール
 
 つい先日あった下北沢ライヴからまだ5日後なのに、またもや素晴らしいライヴイベントが開催されました。しかも今回は、《MATSURI SESSION》として古川日出男氏を迎えての主催公演!さらに会場は、なんと生け花草月流家元の会館にあるホール。かなり前に別のイベントで来たことがありましたが、まさかここで向井さんのライヴがあるなんて思いも寄らなかったなあ。
 そんなレアなライヴは、まず古川日出男氏の朗読パフォーマンスから。舞台向かって右手に立てかけられた脚立に置かれた何冊かの本を手に取りながら、言葉と身体で小説や詩をフロアに撃ち込みます。
 彼が去った後、今度は向井さんの登場だっ!最近のソロライヴではやっていなかった『クソまみれで踊る』があったり(←嬉しかった〜!)、さらにはZAZEN BOYSでも2019年以来久しく演奏してない『公園には誰もいない』をやってくれたり(←ビックリした〜!)と、レアな曲も登場してバラエティ豊かで素敵なライヴを展開☆☆―――演奏した曲は、次のとおりです。
 
  1. The Days Of NEKOMACHI[E]
  2. Yureru[E]
  3. WATER FRONT[E]
  4. Amayadori[A]
  5. クソまみれで踊る[A]
  6. CRAZY DAYS CRAZY FEELING[A]
  7. 公園には誰もいない[A]
  8. OMOIDE IN MY HEAD[A]
  9. はあとぶれいく[A]
 
 以上の熱いライヴの後、約10分の休憩を挟んで「第2部」の“MATSURI SESSION”が始まります。古川氏の「朗読パフォーマンス」が先行して、そこに向井さんがギターで斬り込んでいきます。その演奏の中には『約束』『永遠少女』などの持ち歌をアレンジして組み込んだ部分もありましたが、終盤は超絶即興演奏(フリーインプロビゼーション)となり、古川氏とガップリ四つに組んでの熱い競演を繰り広げてくれました☆♪☆―――ありがとうございました!&お疲れ様でした!
 
 【参考】向井さんもライヴの中で「久方ぶりに古川日出男さんと」みたく言ってましたが、前回の両者直接対決は16年も前(2007/5/3)のことです。参考までに、その当時のライヴレポは、「Live Report#m-16」に書いてあります。

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Last Updated: 2024/6/14 Fri.

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