ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #133 :LIQUID(110224)
2011.2.24 恵比寿 LIQUID ROOM
 
 不思議な巡り会わせってあるもので、ZAZEN BOYSが2003年にバンド結成後初めて東京で行ったライヴの対バンがLITTLE CREATURESで、会場が新宿時代のリキッドだったんですが、それから久々のギグが恵比寿に移った同じハコで開催されました。
 L.C.さん主催の“Re:TTLE CREATURES”というイベントで、もう1バンドがtoe。ZAZEN BOYSはトップバッターでした。
 
 1. Honnoji
 2. Weekend
 3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 4. RIFF MAN
 5. DARUMA
 6. SEKARASIKA
 7. COLD BEAT
 8. Asobi
 
 定刻5分押しでピカ〜っと明るくなったステージに登場したメンバーは、なんか大人の貫禄って感じの空気でした。
 ライヴは、いきなり『Honnoji』でノッケからグッサグッサ全身全霊に突き刺さってきました!いや〜、カッケ〜♪
 続く『Weekend』では、前半向井さんがフロアの右方向に向いて不敵な笑みを浮かべ続けるパフォーマンスがあり、後半はカシオギター炸裂と見所満載!
 その後、すんごい疾走感を持って『HIMITSU GIRL'S〜』を演奏してから、ノンストップで『RIFF MAN』にうながり上がっていく超高速Rockin’ train状態で、もう興奮しまくり〜☆
 一呼吸置いてから、ちょっぴり久しぶりの(去年末のワンマンでもやらなかった)『DARUMA』―――。冒頭のお遊びは軽めでしたが、中盤から終盤に向かう楽器バトルは物凄くて、短いチャルメラ遊びもあり最高でした☆
 ドカドカしたリズム隊とギターのうねりが独特のビートを産む『SEKARASIKA』で、楽しくて楽しくて満面の笑みになっちゃったんですけど(^o^) 、その直後の『COLD BEAT』は笑ってる場合じゃなかった!もう吸い込まれる〜〜って感じで視線釘付けみたいな。
 中盤ドラムスをフィーチャーした後の部分では、向井指揮者遊びもありましたが、そこに至る前にかなり長めのジャジーな即興演奏があって、めっちゃ素敵だったです☆☆
 最後の『Asobi』でも、音楽っていうツールを使った遊びの深さを再認識しちゃったし、てか楽しかった〜!
 
 全体として、「大人の余裕を持ちながら、同時にけして予定調和にならない緊張感は保ちつつ、音楽の素晴らしさを改めて教えてくれた」みたいな、うん、なんかめっちゃ充実した気分になれたライヴだったです♪♪
Live Report #m&i-2 :GARDEN(110206)
2011.2.6 下北沢 GARDEN
 
 去年の6月に引き続き、ドラムスボー氏と向井&一郎両氏がセッションする素敵な共演が実現しました!
“M☆N☆T 2001 WINTER SPECIAL!”というタイトルのイベントで、出演したアーティストもバラエティに富んだ面白い組み合わせでした。
 
 トップバッターはヨソハヨソ。気が抜けたような佇まいと緩〜い喋り方とは裏腹で、変拍子たっぷりのプログレテイストでエネルギッシュなステージを展開。
 次がScars Borogh。女性2人がヴォーカルとベース、ドラムスとギターが男性という編成で、インディーズ時代のジュディマリみたいなトンガリながら楽しいロックンロールで踊らせてくれました。
 続いて、いよいよ待望のセッションが始まりです!(イベントのトリは、神聖かまってちゃんのドラムス=みさこちゃんのユニット「バンドじゃないもん!」)
 
  1. MATSURI SESSION
  2. Red Bull
  3. 開戦前夜
  4. CITY
  5. 空席-Sold Out-
 
 ドラムスボー氏がちょっと照れくさそうにメンバーを紹介し「最初にMATSURI SESSIONをやります」と言った後、向井さんは「7年ぐらい付き合ってる、遠距離恋愛、その、電話の会話」とセッションイメージを告げて(笑)、演奏が始まります。ザクザクと空気を切り裂くようなブレイクの多い前半から、歪みながら踊るような部分を経て、シャキ〜ンっと終わるインプロならではの魅力に溢れたセッションでした♪
 続いてドラムスボー氏の曲『Red Bull』。最初にボー氏がギターフレーズをサンプリングして重ね、ドラムスを被せていき、そこに向井さんと一郎君が絡む展開。ちょっと小粋でオシャレな曲でした(^o^) 。
 次は『開戦前夜』。前回もやったけど、元々インプロ要素が強い曲だから、まったく鮮度は薄れないばかりかシャキシャキ!今回は、出だし部分の歌詞を変えてたし、中盤の即興部分でもカッコいいアイディアがたっぷりで最高でした☆
 その後は、アコエレのレパートリー『CITY』。この3人での演奏は初体験だったけど、これがなんともいい!リズム隊を得ることで、向井さんがヴォーカルに集中できる分、歌詞の持つ世界観がより浮かび上がってきてGood!でした♪
 最後はボー氏が「5、6年ぐらい前に、ライヴでお客さんが一人もいなかったことがあったんです。その時の気持ちを曲にした『空席』っていう曲を今回やるって話したら、向井さんからメールが来て、それは淋しいから『Sold Out』ってことにしようって言われて…」みたいな紹介があって『空席-Sold Out-』を演奏。中盤を過ぎてから向井さんが「ドラムスボーの コンサートは い〜つも〜 ソールドアーウト」という歌詞を付けて歌を入れ、そのフレーズを最後まで編み込んでエンディングを迎えました。演奏も楽しかったけど、共演者を思いやる向井さんの温かさに感動しました!
 
 前回より1曲多かったし、この3人ならではの新しい魅力もたっぷりだったし、是非また3回目をやって欲しいな〜って思った素敵なライヴだったです☆☆
Live Report #132 :QUATTRO(110201)
2011.2.1 渋谷 CLUB QUATTRO
 
 昨年末のライヴから1ヶ月が、何ヶ月にも感じられるほど待ち遠しかった待望の2011初ライヴは、雅-MIYAVI-さんの主催イベントでの対バン。
 場内は、あきらかにMIYAVIファンと思われる人々が多く、しかもほとんど女子―――。なんかアウェイな空気が充満するフロアの前に、ほぼ定刻でメンバーが登場!向井さんは、小さな刺繍が入った濃紺の長袖シャツで登場しました。
 
 1. RIFF MAN
 2. SI・GE・KI
 3. Honnoji
 4. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 5. SEKARASIKA
 6. WHISKY & UNUBORE
 7. KIMOCHI
 8. COLD BEAT
 9. Asobi
 
 期待に膨らむ俺にブチ込まれた1曲目は『RIFF MAN』!いきなりっすよ♪新年(もう2月になっちゃったけど、とにかく)早々の1発目で、この曲カマされて脳内電気ビリビリせんわけないじゃんっ!もうね、最高にカッコよかった☆
 次の『SI・GE・KI』も、妖しくてタイトで子宮(俺にはないけど)に響くし、その後の『Honnoji』で改めて唯一無比のカッコよさに心酔し、さらに『HIMITSU GIRL'S〜』でメンバーそれぞれのテクとハンパないビートに感心しながら揺れて、最高に幸せな気分で前半が終了します。
 後半は、大好きな『SEKARASIKA』から。アウェイなフロアで「ガタガタガタガタ!」って叫んでる人は少なかったけど、そんな状況を忘れる最高の楽器バトルに心身ともに上がりまくり〜♪
 そして、こういう対バンでは珍しい『WHISKY & UNUBORE』が次に来たんだもん、それだけで感動しちゃいました(^o^) 。てかもうね、ガキにはわからん魔法の曲だよ(笑)。粋でイナセに始まって、中盤から終盤に向かってのハンパない昇り龍状態だもん、マジ至福の時間でございます!
 この曲の後で、ここまでほとんど喋らなかった向井さんが集まった人々へのお礼を述べてから「この前、ミヤヴィ〜さんがMATSURI STUDIOに来て、二人でセッションしましたが、ミヤヴィ〜さんの弾くギターはギザギザしててカッコいいですね。そして、アコギを弾いたら、これはとても優しい感じでしたね」みたく称賛のコメントをしました。
 そんな後輩への温かい思いも籠もった『KIMOCHI』は、音の塊のエネルギーだけじゃなく、ロックミュージックへの愛情に満ちた演奏でグッときました♪
 そして、ノンストップで(バスドラのペダルに不具合があったらしく、峰さんがペダル交換する間、敦さんは立ったままでシンバルを叩いてつないでました)『COLD BEAT』に突入。何度聞いても最高にカッコいいのは言うまでもないけど、フロアの空気を読んで〈向井指揮者コーナー〉を短めで切り上げるなど大人な気配りにも感動しました。
 最後は、比較的若い女子が多かったフロアにアダルトな媚薬を流し込むような『Asobi』を演奏し、ステージから退場していきました。
 
 いや〜、マジ最高だったです☆☆☆―――てか、もう凄いよね。何度ライヴを体験しても、まったく飽きないどころか、毎回違う感動があるんだもんね!ほんとありえんぐらい最高のバンドだ〜〜♪♪今年初のライヴからこんなに素晴らしいんだもん、この先ど〜なるの?って感じ(笑)。ZAZEN BOYSと同じ時代に生きてる幸せを噛み締めまくった夜でした!乾杯っ☆
Live Report #131 :CDJ(101228)
2010.12.28 幕張メッセ GALAXY STAGE
 
 バンドとして年末恒例となったカウントダウンジャパン―――。8年連続の出演ですが、今年はちょっと違います。なんと、CDJとしては初のトリなんです!トリっていうことは、アンコール曲もあるだろうし、俺にとっても本当の意味で年内最後のライヴがZAZEN BOYS ってことになるので、めっちゃ期待して幕張に向かいました。
 
 1. 開戦前夜
 2. Honnoji
 3. COLD BEAT
 4. RIFF MAN
 5. No Modern Animal(with レオ今井=KIMONO BOYS)
 6. Mogura(with レオ今井=KIMONO BOYS)
 7. Almost Human(with レオ今井=KIMONO BOYS)
 8. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
 9. 半透明少女関係
 EN1. Tokyo Lights(with レオ今井=KIMONO BOYS)
 EN2. KIMOCHI
 
 ほぼ定刻にステージが明るくなってメンバーが登場。向井さんは、お馴染みの帽子を被りサングラスを掛けたままで、『開戦前夜』が始まりました。フェスでこの曲から始まるのは久しぶりですね。中盤のインプロはフリージャジーで最高でした♪
 今回は、KIMONOSのゲスト出演ということもあって、逆にZAZEN BOYS部分が濃縮された感じです。だって、2曲目に渾身の『Honnoji』をブチかましてくれた直後に『COLD BEAT』だもん!掌と拳の指揮による遊びも冴えてたし、短い「かえビート」3連発も超カッコいいし、コール&レスポンスもあったし、もう最高☆
 その後、すぐに『RIFF MAN』でありえんぐらい登り詰めるから、ZAZENエキス超濃縮ハードリカー状態だ〜〜☆☆
 レオ君が呼ばれての3曲も素敵でした。『Mogura』では、カシオギターによるサックスフレーズに合わせて、レオ君がブレイクダンス風動きをして愉快でした。
 そして終盤は、スピーディーかつタイトに『CRAZY DAYS〜』をキメたかと思ったら、速攻ノンストップで『半透明少女関係』に突入!大騒ぎのフロアにメンバーも温度上昇!「らっせーら」の〈お祭りビート〉付きヴァージョンで踊りまくりました♪
 アンコールに応えて向井さんは再びレオ今井氏を呼び込み、物凄い迫力&楽しそうに『Tokyo Lights』を熱唱!そして最後は、一年間の感謝を籠めたような『KIMOCHI』をブチ込んで去っていきました。
 
 メンバーにとっても年内最後のライヴで、そんな気合が感じられる最高のステージでした!めっちゃ楽しかった〜☆☆☆
 今年も一年間素晴らしいライヴに参加させていただき、本当にありがとうございました!来年も、どうぞよろしくお願いします!
Live Report #130 :名古屋(101217)
2010.12.17 名古屋 CLUB QUATTRO
 
 今年ワンマンが極端に少なかったので、AXだけでは禁断症状が治まらず(笑)、締め括りの名古屋ライヴに参加して来ました!
 けっこう行ってる気がしてたけど、なにげに久しぶりの名古屋―――。着いた瞬間、ハコの位置を忘れてて、久々なのを認識。でも、だんだん思い出し、早目に会場に着いてリハの音漏れを何曲か聞いてテンション上げつつオープンを待ちました。
 始まったライヴは、東京(大阪もそうだったらしい)と同じ構成の〈時系列〉で、演奏された曲もアンコール曲3曲目以外は同じ順番になっていました。
 
 1. 開戦前夜
 2. MABOROSHI IN MY BLOOD
 3. IKASAMA LOVE
 4. SI・GE・KI
 5. USODARAKE
 6. WHISKY & UNUBORE
 7. TANUKI
 8. CHIE chan’s Landscape
 9. 安眠棒
 10. SEKARASIKA
 11. You make me feel so bad
 12. COLD BEAT
 13. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 14. RIFF MAN
 15. This is NORANEKO
 16. Don’t Beat
 17. METAL FICTION
 18. I Don’t Wanna Be With You
 19. No Modern Animal(with レオ今井=KIMONO BOYS)
 20. Mogura(with レオ今井=KIMONO BOYS)
 21. Almost Human(with レオ今井=KIMONO BOYS)
 22. Honnoji
 23. Weekend
 24. Memories
 25. Sabaku
 26. Asobi
 EN1. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
 EN2. Tokyo Lights(with レオ今井=KIMONO BOYS)
 EN3. 半透明少女関係
 
 前回のレポが長くなっちゃったので、今回は簡潔に印象的だったことを箇条書きしてみます。(ちょっと味気ないけど…)
 
・ 『USODARAKE』のエンディングで、演奏のブレイクに「密造したハードリカーを 水道水で割って飲む」と早口で挿入してました。(前回書き忘れたけど、AXでも)
・ 『COLD BEAT』の中盤指揮者遊び部分で、手をなよ〜んとしてカシオギターに「びよ〜〜ん」的な音を出させた後、ベースとドラムスには拳でバシッと出させ、交互に「びよ〜〜ん、バシッ」を繰り返す珍しい組み合わせを試してました。
・ 前回はノッケから飲みまくってた向井さんが、今回は『Don’t Beat』が終わるまでビールの用意もなし。『METAL FICTION』の前に始めて缶ビールを出させて「まっかり通る」の向井節に。(ここからは、よく飲んでたけど(笑))
・ KIMONO BOYSブロックの『Mogura』では、シンセボンゴを叩きながらの終盤レオ君との掛け合いが最高!他の3人も東京以上にこなれて息もピッタリ!
・ 『Weekend』の〈振り向き〉で、向井さんは自分の作った表情に吹き出すぐらいなゴキゲンぶり。
 
 その他、敦さんの細かいシンバルワークや時々違う手を試して入れてるカッコ良さ、一郎君の基本ラインから逸脱して巧みに戻ってくるベース、カシオマンと向井さんの絶妙なギター絡みなど、書き出せばキリがないけど、今回はこれぐらいにしときます。
 この日は、短いワンマンツアー最終日ということもあってか、アンコール曲の最後に超久々となる『半透明少女関係』を〈お祭りビート付〉でブチかましてくれ、フロアの温度も最高潮に達する狂喜乱舞の大騒ぎで宴は終了!すんごく楽しかったよ〜♪
 
 ライヴの途中、向井さんも「歴史を振り返るようなライヴをやってみましたが、別に解散するとか言うわけじゃありませんから、ご安心ください」みたいに言ってましたけど、改めてZAZEN BOYSというバンドの持つ底力を実感させられて、今後の活動にますます期待が膨らむ最高のNAGOYA CITYでした☆☆☆

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Last Updated: 2024/4/13 Sat.

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