ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #138 :UNIT(110721)
2011.7.21 代官山 UNIT
 
 今年、極端にバンドとしてのライヴが少ないZAZEN BOYSが、かなり久々となるUNITに登場しました!
 VINTAGE ROCK企画で続いているイベント“NO MARK”の第22弾であると同時にUNITの7周年記念のライヴイベントで、対バンはTHE SALOVERS、SuiseiNoboAz、kamomekamome(登場順)。ZAZEN BOYSは、トリでの出演であります(^o^)
 
 1. WHISKY & UNUBORE
 2. RIFF MAN
 3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 4. Weekend
 5. DARUMA
 6. 東京節
 7. COLD BEAT
 8. Asobi
 
 こういうイベントだけに、メンバー全員が参加してのセットチェンジを見れるのも楽しかったですが、それが終わると無言で1曲目の『WHISKY & UNUBORE』がスタート!
 何度聞いても素晴らしい曲ですけど、1曲目で演奏されることは少ないので、そういう意味でも新鮮で、もう一瞬でZAZEN WORLDに連れ去られました♪&素敵だった〜☆
 2曲目以降は、5月の野音と同じ流れでしたが、もちろんハコの規模も違うし、空気も違いますから、どの曲もビシビシ脳内と身体を刺激してくれちゃいます(^o^)
 この日の向井さんは、その魅力の一つである「笑いの精神」をフィーチャーしてる感じで、すんごく密度の濃い演奏をしながらも、なんかいつも以上にニコニコして、興奮してる自分を傍観者として笑ってるみたいな空気を出してて、とっても面白かったです。(例えば、『DARUMA』後半のチャルメラ部分とか)
 フロアタムを叩いての『東京節』では、最後の付け足しで『じゃりン子チエ』をうなった後、「夏休みの子供特番などでご覧になったことがあるはずです」みたいなコメントを。
 終盤『COLD BEAT』では、聞くたびにシビれる新開発のイントロに改めて感動しちゃいました〜♪終盤のコール&レスポンスもチョコっとあったし、最高でした☆
 アンコール登場はナシの本編だけでしたが、とっても充実感のあるライヴだったし、もっともっともっとライヴに参加したくなりました!やっぱZAZEN BOYSは違うわ。別格っす!
Live Report #m-36 :La.mama(110610)
2011.6.10 渋谷 La.mama
 
 渋谷にある老舗的ライヴハウスで29周年を記念するイベントが行われており、その一つとして『Wordplay』というタイトルの2マンライヴに向井さんがソロ出演しました。
 対バンは、NUMBER GIRL時代から交流がある小谷美紗子さんのトリオ。向井さんの出番は、最初でした。(2人とも、このハコへの出演は初めてだそうです)
 
 1. YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING [A]
 2. KU〜KI [A]
 3. WATER FRONT [A]
 4. I don’t know [E]
 5. SAKANA [E]
 6. KARASU [A]
 7. The Days Of NEKOMACHI [E+A]
 8. ふるさと[A]
 9. OMOIDE IN MY HEAD [A]
10. 自問自答[E]
 
 照明が切り替わらぬうちに登場した向井さんは、氷で満たされたワインクーラーから缶ビールを取り出して一口飲んでから、アコギを手にしてライヴを開始しました。
 空気を探るような感じで2曲が終わり、3曲目の『WATER FRONT』中盤辺りからヴォーカルもギターも「攻め」に入ってきた感じの序盤でした。
 エレクトリックで『I don’t know』を掻き鳴らした後、リフのメモリー重ねが魅力の『SAKANA』では、後半に今までないぐらいのギラギラしてノイジーなフレーズが投入されて、凄い迫力でした。
 その次が、一転して哀愁たっぷりでアコースティックな『KARASU』だから、まさに緩急バランス抜群な構成!何度も書いてるけど、これ名曲です♪
 続いて、Eの掻き鳴らしメモリーから始まりA→Eとつないでいく『The Days Of NEKOMACHI』では、今回アコギ弾き語り部分をわざとボソボソっとした感じで歌うことで、エレクトリックの絶叫部分との落差が激しくなっていて、すんごく面白かったです!
 この曲が終わったところで、やや長めの告知。ちょうど、この日から本多劇場で公演が始まる大人計画・ウーマンリブの芝居『SAD SONG FOR UGLY DAUGHTER』(作・演出=宮藤官九郎)の音楽を向井さんが担当していることを告げ、「なかなかいい感じに仕上がったもんですから、このサントラをリリースしようと思っております」とのこと。
 舞台も7/10までやっているので見たいけど、向井さんの手掛けた劇音楽がCD化されるなんて、超嬉しいっす!めっちゃ楽しみ〜(^_^)
 そして終盤―――。大震災に対する向井さんの鎮魂歌だと俺が勝手に思ってる『ふるさと』が、フロアに染み渡り、このところ連続で披露されてる『OMOIDE IN MY HEAD』へと続きます。
 最後は、「次は、いよいよ安田美沙子さんの登場です。最近水着の仕事も減ってるようですが、ゆっくりお楽しみください」みたいなジョークで小谷美紗子氏を紹介し、『自問自答』を歌い上げてライヴを終えました。
 
 対バンの小谷美紗子TRIOも楽しかったし、勝手に想像してた2人のセッションはなかったけど、なんかとっても温かい気持ちになれたライヴでした☆
Live Report #137 :FEVER(110526)
2011.5.26 新代田 FEVER
 
 バンドとしては久々に小さめのハコでライヴがありました!大震災の影響で延期となっていたFEVER3周年イベントで、対バンはダブレゲエバンドのDry&Heavyさんです。前回の野音で、個人的に最後列を初体験してみましたが、今回はそうは行きませんよ〜(笑)。本来のポジション=最前列にて、じ〜っくり堪能させていただきました♪
 
 1. SI・GE・KI
 2. RIFF MAN
 3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 4. Honnoji
 5. Weekend
 6. You make me feel so bad
 7. 東京節
 8. COLD BEAT
 9. Asobi
 
 照明が変わらないうちに登場したメンバーが位置に付くと、まず向井さんは延期ライヴの振替公演実現を喜ぶコメントを一言―――。そして、一郎君の野太いベースが『SI・GE・KI』のイントロを刻み始めます。改めてメンバーを目の前にして体験すると、やっぱ演奏だけじゃなくて気合も伝わってくるから最高♪
 そんな幸福感に浸る暇もなく、2曲目から『RIFF MAN』。溢れる音の攻撃、そして一瞬一瞬ハラハラするスリリングな駆け引きに、全神経を集中させつつ踊りましたっ☆
 その後の3曲も、特別に新しいアレンジを披露するわけじゃないのに、どの曲も鮮度バツグン!やっぱ他のバンドにはない「高度なテクニックの濃厚な演奏とユーモアに溢れた即興性を合わせ持つ」という唯一無比のバンドならではっすね〜!
 6曲目には、ちょい久々の『You make me feel so bad』。ミディアムテンポの曲ながら、中盤からカシオマンのギターがハンパなく狂いまくって(←もちろん、いい意味)素敵でした〜♪
 そして、この対バンの実現を改めて感謝するコメントの後、「あまりの嬉しさに、大正の祭り節をやりましょう」みたいに言って『東京節』を演奏。フロアタムを叩く向井さんだけじゃなく、全員がめっちゃ楽しそうだったのが印象的でした。本編部分の後には、またも向井節が付きました。(いろいろ調べてみた結果、はるき悦巳氏作詞のアニメ『じゃりン子チエ』の主題歌《バケツのおひさんつかまえた》を引用しているみたいです。⇒「トラのふんどし ヒグマのバッチ ムカデのハブラシ ぶらさげて チャブスやまで ドンコつり……」)
 愉快で楽しいお祭り気分を抱えてセンターに戻った向井さんから、メンバーに眼で指令が飛ぶと、前回の野音で初体験した絶品の『COLD BEAT』導入部分がスタート!そう、やっぱこれ新曲じゃなかったんですね。うん、とにかく素晴らしく素敵でカッコいいんです♪文字で再現出来なくて悔しいですけど、あえて書くと…、『Memories』っぽいギターのリフが中心となって、中盤から2本のギターが「フレーズの追いかけっこ」をするみたいな展開―――わかるかな〜?
 そんなとにかくめっちゃ素敵な導入部から始まった『COLD BEAT』は、中盤の向井指揮者セッションでも長過ぎず短過ぎずの絶妙な長さでワクワクさせてくれました☆☆
 最後は、クールでウェットな『Asobi』で、これまたZAZEN BOYSならではの空気感で会場を包み込んでステージを去って行きました。
 
 この日は、なんかメンバー全員がゴキゲンな状態に思えたし、もちろん演奏も最高だったし、めっちゃ楽しかったです♪&定位置の最前に戻って、改めて思いました。あ〜、やっぱここだわ!(笑)。
Live Report #136 :野音(110522)
2011.5.22 日比谷野外大音楽堂
 
 約2年ぶりにZAZEN BOYSが野音のステージに立つことになったんですが、この日は前線の影響とかで午後からどんより重い空模様。どうぞ降らないで!の祈り虚しく、開場時間前に雨が降り始めました。
 このライヴはROVOさん主催のイベントで、ZAZEN BOYSはトップバッター(2番手は七尾旅人)だったんですが、開演時間の16:00には本降りになっており、ステージ上にも雨除けのテントが仮設され、雨の中でのライヴとなってしまいました。
 そんな状況の上、全席自由だったので、悩んだ末に今回は一番後方にある少しだけ屋根があるトイレ付近のエリアに陣取ることにしました。初めてZAZEN BOYSのライヴに最後列で参加するという「個人的にはレアな体験」(笑)となりました。
 
 1. MATSURI SESSION
 2. RIFF MAN
 3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 4. Weekend
 5. DARUMA
 6. 東京節
 7. COLD BEAT
 8. Asobi
 
 初めての最後列体験だったので、ある意味で何もかもが新鮮です。まず、メンバーの表情がほとんど見えません。当然、メンバー間の目配せも見えません。さらに弦や鍵盤への指使いも見えません(かろうじてドラムスティックの動きが見えるぐらい)。逆に、巨大スピーカーを通してPAスタッフによって調整されたクリアーな音を聴くことが出来ました。
 そんな状況だったので、今回は身体全体っていうよりは、耳で参加したっていう感じが強かったですね。
 
 さて、雨の中の来場を感謝する向井さんのコメントに続き、ライヴは『MATSURI SESSION』から。今回は「雨ざらしの勘太郎」とタイトルコールしてセッションが始まりました。以前もカシオマンがサンプラーを駆使してサックス音で絡んだことはありますが、この日は新たなフレーズをサンプリングしてあり、より複雑で即興性の高いサックスサウンドを楽しめました♪
 続いて『RIFF MAN』。これを序盤でカマされるとヤバいっす!大雨も吹っ飛ぶぐらいの迫力でした。(開場前のリハ音漏れでも聞けたよ(^o^) ラッキー!)
 大好物の『DARUMA』は、初めて最後列で体験してみたら改めてその凄さがわかりました。うん、やっぱ凄い曲だ〜っ!
 向井さんが後退して姿がさらに見えなくなった『東京節』ですが、最後列エリアにも濡れながら踊ってる人たちがいたので、なんだか嬉しかったです。この日も、曲の本編が終わった後での「向井節」がありました。(セリフをはっきり再現できなくてすみません)
 その後、予期せぬサプライズが!フロアタムから戻った向井さんを含めた4人から、なにやら聞いたことのない演奏が飛び出します!しかも、めっちゃ素敵☆☆―――「ん?なんじゃこりゃ?もしかして新曲?」とか思ってると、ここから繋いで『COLD BEAT』が始まりました!そう、新開発の導入部分だったんですね(たぶん)。いや〜、とにかくカッコよかった〜♪エンディングは、久しぶりにキーボードを抱え持ったポーズでキメ。(これは見えた!)
 ほんの少し小降りになっってきた中、最後に『Asobi』を演奏してライヴは終了。まだ日没前のステージから去って行きました。
 
 最後列初体験でわかったことは…、やっぱZAZEN BOYS最高!&やっぱ最前エリアが好き!でした(笑)。
Live Report #135 :横浜(110515)
2011.5.15 横浜 BAYSIDE YOKOHAMA
 
 先日のJAPAN JAMではゲスト3人とがっぷり組んで物凄いセッションをしてくれたZAZEN BOYSですが、メンバー4人での演奏としては関東圏で久々のライヴが行われました!“SYNCHRONICITY2011”というライヴイベントへの参加で、会場は横浜の元町・中華街駅から歩いて15分ぐらいの場所にある複合施設。
 ライヴは、会場内の横浜ベイホール・ベイサイド横浜・オープンテラスの3箇所で行われ、ZAZEN BOYSが出演したのはベイサイド横浜―――。ここ、クラブっていうカテゴリーらしいんですけど、快晴の午後でテラスと地続きの上、出入口がおおざっぱな暗幕処理だけだったので、外の光も音も漏れ漏れで、なんだか学園祭で体育館にいるような気分でした。そんなステージに、ZAZEN BOYSは3番目で登場しました。
 
 1. I Don’t Wanna Be With You
 2. SI・GE・KI
 3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 4. Honnoji
 5. Weekend
 6. 東京節
 7. COLD BEAT
 8. Asobi  
 
 けっして良好とは言えないステージ環境でしたが、それでもメンバーが登場すると空気が引き締まります。てか、こっちの精神状態も集中力が違うし!
 最初に演奏された曲は『I Don’t Wanna Be With You』―――。なんかめっちゃ久しぶり〜って感じ。これでラフな空間が濃厚なクラブの空気に変わっていきましたよ♪
 次の『SI・GE・KI』では、後半がすんごいスピードになってて、もうビリビリきちゃいました☆
 続いての『HIMITSU GIRL'S〜』で完全に空気が入れ替わった場内に、今度は『Honnoji』がブチ込まれます。そのカッコ良さに大興奮してる身体を『Weekend』がさらに揺らして、あっという間に5曲終わっちゃいました!「え〜っ、もう」って感じ(笑)
 ここで向井さんはマイクスタンドを後方に移動させ、フロアタムを叩きながら『東京節』へ。「あ〜それからどした」「もひとつどした」などの合いの手も粋で、洋から和への転換も見事っすね〜♪そして、この日は曲の本編が終わった後も、まだ一人でフロアタムを叩き続けて愉快な「向井節」を披露してくれました☆☆
 その後センターに戻っての『COLD BEAT』では、例の拳や指で指揮する遊びも満載で、ラスト『Asobi』では、カシオマンのビッグマンマラカスにマイクを向けて音を拾わせる気配りも見せてくれ、「バンドマスター・向井」としての魅力もたっぷりでした。
 
 運営スタッフの不手際で入場整理が大幅に手間取り、ライヴが始まっても入場できない人が出るなど大混乱でスタートしたイベントでしたが、ZAZEN BOYSのライヴで気持ちもスッキリ&ハッピーになれました♪

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Last Updated: 2024/4/13 Sat.

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