2011.10.5 渋谷 WWW
今まで何度もいろんな「対バン」の現場に立ち会ってきましたが、まさに「対決!」と呼べる組み合わせは、そう多くはありません。そんな中で、今回はマジで「世紀の対決」と呼ぶにふさわしい素晴らしい顔合わせのイベントが実現しました!
今年の5月にアコエレとして対バン&セッションしたスガダイロー氏と、今度はバンドとして対決するというライヴハウス主催のナイスな企画です。
音楽を誰かと演奏することが好きでたまらないのが伝わってくるスガダイロートリオのステージ(全7曲)の後、薄明かりの中ZAZEN BOYSが登場して各自でチェック。向井さんは、ヴォーカルマイクのチェックを入念に行っていましたが、先攻のライヴが素晴らしかっただけに、なんか後攻の気合いみたいなものを感じました。(カシオマンは、なぜかサングラスを掛けて登場し、この日は最後までグラサン姿)
1. SI・GE・KI
2. SEKARASIKA
3. Honnoji
4. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
5. RIFF MAN
6. Weekend
7. DARUMA
8. COLD BEAT
9. Asobi
S1. MATSURI SESSION(with スガダイロー)
S2. 東京節(with スガダイロー)
EN. KIMOCHI(with スガダイロー)
まずは、骨太でパーカッシヴなベースがリードして『SI・GE・KI』からスタート!曲が進むに連れて濃厚に高まっていくテンション。うん、気合い十分です。
続いて、向井さんが「全世界的に、せからしかっ!」と告げ、かなり久々の『SEKARASIKA』―――。予想もしてなかった展開で、しかも超大好きな曲なので、個人的にテンション上がりまくりで、まだ2曲目なのに全力で飛び跳ねちゃいました(笑)。
さらに、『Honnoji』『HIMITSU GIRL'S〜』『RIFF MAN』と気迫の籠もった濃厚なサウンドがビシバシと脳内に突き刺さります。メンバーのテンションもハンパなくて、しかもめっちゃ楽しんでるのが伝わってきて最高でした♪
次の『Weekend』では、中盤キーボードを弾きながら振り向くところで、向井さんは久々にグラサンを掛けてました。この日は、最前に立っても押されなかったから、楽しく踊らせていただきました〜(^o^)
そして、その後が『DARUMA』でしたが、この日は《超高速ヴァージョン》!とにかく最初から凄いスピードで始まり、その後もスローダウンせずにラストまでぶっ飛ばしの演奏!ただでさえテクニックの凄さに感動しながら、一挙手一投足に目が離せない曲なのに、めっちゃ速いから、もうヤバ過ぎ〜☆すげえ!やばい!カッケ〜!☆さすがの向井さんも、終わった後「速い…」だって(笑)
間髪入れずオリジナルスタートの『COLD BEAT』に突入。中盤は、ベースとドラムスの掛け合いから始まる最近のパターンで、フェイントやフライングで笑いを誘いながらも、緩急入り混じった抜群の掛け合いを見せて、エンディングは最近やってる〈キーボードでのリフレインなし〉でタイトにキメるパターンでした。
本編最後の『Asobi』では、演奏の〈遊び〉はもちろんですが、パフォーマンスでも〈遊び〉が!向井さんは、最初から最後までマイクに向かう時には、パンツのポケットに両手をそれぞれ突っ込み、やや腰を落として〈一昔前のツッパリ君〉みたいなポーズを取ってました(笑)。こんなサービスも、ゴキゲンで乗ってる証拠ですよね!
メンバーが前に並んで礼をして去った後、向井さんは「この後、スガダイローとまぐわります」と告げて引っ込みます。予想はしてたけど、まもなく夢のセッションが実現するのかと思うと、もうワクワクとかいう言葉じゃ表せないほど興奮しちゃいました!
やがて、まず吉兼さんが一人だけ登場して、ギターを鳴らし始めます。引っ掻くようなノイジーな音の乱発とブレイクが繰り返される感じのソロ―――。しばらくして、次に登場したのがダイロー氏。そっと乗せるようにピアノを合わせていましたが、やがて二人の波が共鳴しながら高揚し、ジャジーに盛り上がっていきます。そこに、今度は敦さんのドラムスが加わります。以前ダイローさんとの八番勝負で競演したこともあってか、二人のアイコンタクトを見てると、深い信頼関係が感じられて素敵でした!3人が高まっていく中で、一郎君が登場。様子を窺うベースに、ダイローさんが仕掛けて火が点き、すんごいセッションは加熱しあって沸騰していきます。凄い、凄い!
最後に、向井さんがゆっくり登場―――。いたずらっ子みたいに、最初はダイローさんの後ろで変なポーズを取り、やがてピアノ椅子の片隅に座って、しばらく飲みながらセッションをにこにこ眺めてました。しばらくして、「あ〜だ」とか「ほ〜れ」みたくスキャット的に参加した後、今度は〈酔っ払ったオッサン〉に扮した心で、「殺しの文句はなんて〜の?」みたいな問いをカシオマンに投げ掛けます。ギターで応える聡さん。次は敦さん→叩いて応える、みたいに遊ぶ中、一郎君は向井さんの質問にカブって弾いてしまい、「タイミングをはずして、付き合えなかったタイプですね」とか言われてました(笑)。
そして、最後に向井さんのギターも加わって、凄絶なセッションの渦が竜巻のように舞い上がっていきました!もう言葉で書けないよ〜!とにかくめっちゃ最高でした〜☆☆☆
奇跡のセッションは、これだけでは終わらず、手ぶらの向井さんがマイクスタンドに立ったままで、『東京節』に。楽しそうに演奏するダイローさんを見てるだけでも嬉しくなっちゃうぐらいに、全員が楽しみながら音を絡め合ってて、もうめっちゃ楽しかった〜♪
そして、アンコールに応えて最後に演奏したのが『KIMOCHI』。スローなパートは、ピアノが入ったことで、よりムーディーになり、爆裂パートは、暴れピアノとの相乗効果で、よりブッ飛び、奇跡のイベントを締め括るにふさわしいエンディングになりました!
いや〜、今まで何度も「同じライヴは二度とないんだから、とにかく参加しましょう」みたいに書いてきましたけど、この日のライヴとか参加しなかったらマジ一生後悔っすよ!うん、とにかく最高でした☆☆―――すんごいライヴをマジありがとう!
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