ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #142 :大阪(110926)
2011.9.26 心斎橋 CLUB QUATTRO
 
 お金がないので、なかなかライヴのために遠出したり出来ないんですけど、今回ばかりはハコと対バンの組み合わせが最高だったので、思い切って深夜バスで参加しちゃいました!だって、PARCO閉館に伴うライヴハウスのファイナルイベント&今までありそうでなかったearstern youthとの2マンなんだもん!―――これ、行くっきゃないっしょ♪
 
 1. 東京節
 2. SI・GE・KI
 3. Honnoji
 4. RIFF MAN
 5. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 6. DARUMA
 7. You make me feel so bad
 8. COLD BEAT
 9. Asobi
 
 先攻のZAZEN BOYSは、定刻5分押しでステージがパッと明るくなる中に登場しました。向井さんは、登場するやマイクスタンドをフロアタム横に移動させ、「大阪にやって参りましたが、東京の歌をやってみましょう」みたいに言って『東京節』へ。ここ最近やってなかったので、「わ〜い」って感じ(^o^) 。終盤の繰り返しを少し短めにして、《バケツのおひさんつかまえた》(from『じゃりン子チエ』)で締めるヴァージョンでした。
 次の『SI・GE・KI』で、フロアの熱気が一気に盛り上がって、ギュ〜っと最前エリアの人口密度が増しました。(でも、柵のおかげもあり、身体は痛くなりませんでした。)
 そこからの3曲は、けっして演奏時間が短いわけじゃないのに、演奏の集中力とカッコ良さに惹き込まれてるうちにアッという間に過ぎちゃいました。(今回は、特に敦さんのオープンハイハットとスネア前の小さなシンバルに注目して見てみたけど、改めて凄かった!)
 ここまで、ほとんどノンストップ状態だったから、次の『DARUMA』冒頭で遊ぶかな〜って思ったけど、割とあっさり本編に。でも、大好きな曲だし、どんどん加速して行くスリリングな展開は最高にカッコよかったですよ〜、もちろん☆
 ゆっくりめの『You make me feel so bad』で空気を変えた後は、終盤に欠かせない『COLD BEAT』―――。今年何回かやってる〈きらきらメロディー〉はナシでしたが、その分(って言うのも変だけど…)、ベースとドラムスの掛け合いから始まる中盤のインプロ的部分は、向井さんの掛け声や指や拳で変化するサウンドを、たっぷり楽しませてもらい、マジ最高でした☆☆
 最後に、『Asobi』の持つ妖しい魅力を堪能し、持ち時間終了。まだまだ食べたい気分だけど、その楽しみは次回以降に取っておかなきゃですよね(笑)。
 
 ライヴ終了後、久しぶりに旅先ならではの「出待ち」をしちゃいましたが、出てきたメンバーは「おうっ」って感じで応えてくれて、めっちゃ嬉しかったです!
 実は俺にとって、大阪でのライヴは初体験だったんですね。それがearstern youth渾身のライヴと共に、メンバーと挨拶を交わして締め括れたなんて、「マジ遠出して良かった〜!」って気分でいっぱいです♪♪
 
Live Report #141 :MARZ(110917)
2011.9.17 新宿 MARZ
 
 新宿にある4つのライヴハウスとクラブスペースを使った出入り自由のフェス“ETERNAL ROCK CITY 2011”が行われ、そこにZAZEN BOYSも参加!―――敦さんが加入したばかりの頃に一度立ったことがあるMARZのステージに、久しぶりの登場です。このハコは、 キャパ300人ぐらいで、地下のメインフロアはギュッと詰まった感じで、しかも柵がないステージとの密接度が高い素敵な空間。当然、ライヴも熱〜いものになりました!
 
 1. RIFF MAN
 2. Honnoji
 3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 4. Weekend
 5. You make me feel so bad
 6. COLD BEAT
 7. Asobi
 
 出番が一つ前の嘘つきバービーが終わり、ステージ前にロールカーテンが下りてセットチェンジを隠します。でもね、このハコのカーテンは白くて薄いので、中の様子が透けて見えるんです(^o^)。メンバーがそれぞれに楽器やアンプチェックをした後、向井さんの指示で4人はドラムスを囲んで輪を作りました。そして、始まったのがサウンドチェックのための“MATSURI SESSION”♪―――姿こそカーテン越しだけど、けっこうな長さセッションしてくれたから、開演前に1曲プレゼントされた気分で最高でした!
 
 さて、幕が上がって本編スタート!ただでさえ狭くて熱い空間の温度に『RIFF MAN』で火を点け、『Honnoji』で加熱する熱々で極々の導入に、フロアもハンパなく盛り上がってました!
 そんな熱気にあえて涼しい顔で応え、さらっと『HIMITSU GIRL'S〜』をカマして『Weekend』へ。とにかく超満員のため、特に最前だと踊りたくても「足の踏み場」がないので、小さく踊りました(笑)。
 そして、ちょい久しぶりな『You make me feel so bad』では、カシオマンのギターが実に細かくフレーズを奏でていることに改めて見とれちゃいました。
 次の『COLD BEAT』は、大好きな新開発のイントロ付き!この素敵な導入部は、メンバー内では通称「きらきらメロディー」っていうらしいです(ステージ上のセットリストに書いてあった!)。中盤ブレイクしてからは、この前EASTのライヴでやってくれた構成のセッション(=ベースとドラムスの掛け合い→指や掌でブレイクやインプロ&「はっ」「ぱっ」などで原曲フレーズ)で、すんごく素敵だったです☆
 最後の『Asobi』では、カシオペットマラカス用に移動させたマイクが傾いたのを、ササッと直すエンジニアなカッコよさを見せてくれた向井さん(^o^)。演奏も、終盤で、ちょっと違ったシンセのフレーズが出てたし、敦さんのドラムスもちょこちょこ手を変えてたし、相変わらずの実験精神満載で最高でした♪
 
 フェスのため、曲数は7と少な目でしたが、開演前のオマケもあったし、密着度の高いハコでの熱いライヴだったから、めっちゃ良かったです!(ただ、最前にいると、後ろからの凄い「押し」を防衛するのが大変で、姿勢をキープするのにかなり手が痛くなっちゃいました…。←もちろん最前なんだから文句じゃないっすよ。)
Live Report #140 :EAST(110902)
2011.9.2 渋谷 O-EAST
 
 向井さんがアコエレとして過去2回出演している“風呂ロック”というイベントが吉祥寺の銭湯でありましたが、そのイベントが終了することになったらしく、最後に“FURO祭”というスペシャルライヴを行うことになりました。その第2弾『男湯な日』に、今回はZAZEN BOYSとして出演しました。
 まずは、先日福島でのフェスを引っ張った大友良英氏が、タブラ奏者U-zhaan氏とタップの熊谷和徳氏と競演したレアで魅力的なセッションを展開。続いて、「癒し系」的なサウンドのデュオKICELLのライヴ。そして、サブステージでのオオルタイチ氏を挟んで、ZAZEN BOYSはメインのトリでした。
 スタッフがサブステージの終了時間を読み誤ったのか(←推測です)、サブでのライヴがまだ2曲残っているうちに、メインステージのセッティングを隠す暗幕が開き、ZAZEN BOYSメンバーがスタンバりました。しかし、サブでのライヴはなかなか終わらず、約10分ほど向井さんら4人はステージ上で待たされるハメに。最初は、各自楽器のチェックをしていたメンバーでしたが、次第に「手持ち無沙汰状態」に。4人の気合いに水を差すことになったら大変と内心ハラハラしちゃいましたが、そこはベテラン、心配ご無用でした(笑)。サブの演奏が終わると拍手を送って、いよいよ演奏開始です!
 
 1. MATSURI “FURO” SESSION
 2. RIFF MAN
 3. SI・GE・KI
 4. Honnoji
 5. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 6. Weekend
 7. DARUMA
 8. COLD BEAT
 9. Asobi
 
 さすが大人の対応とはいえ、もしかしたら内心は多少待ちくたびれていたかもしれませんよね。ライヴはそんな推測を吹き飛ばすぐらい凄いすんごい気迫の籠もったセッションで幕を開けました!序盤で向井さんが数回「風呂ロック!」と叫んで始まったセッションは、即興の素晴らしさもさることながら、気迫度数では確実に今までの上位にランクされていい感じの極々で、とにかく素晴らしかったです☆☆
 その熱は、次の『RIFF MAN』で一気に上昇し、フロアは完全にZAZEN WORLDに変わりました!続く『SI・GE・KI』も強烈なグルーブを叩き付け、改めて凄い曲だと思った『Honnoji』を駆け抜け、何度も書いてるけど「何食わぬ顔で変拍子を使いながら楽しんでる」シングル曲『HIMITSU GIRL'S〜』を演奏。いや〜、まさに休む暇もない楽器戦隊の攻撃に脳内電気はビリビリしまくりです♪
 踊らずにはいられん(笑)『Weekend』を挟んで、序盤軽く遊んだだけで突入した『DARUMA』では、相変わらず「目が点」になっちゃう強烈テクに釘付け!
 ここで、ようやくいわゆるMC。向井さんは、過去2回の出演のことに触れた後「ここに大浴場はないだろうが、風呂桶ぐらいあるかと思って来ましたが、ないようですね。あったらひとっ風呂浴びようかと思ってましたが…」と粋なコメントを。
 そして、出た〜!久々に聞く大好きな新開発のイントロ!やった〜(^_^)。そう、2本のギターが追い掛けっこする素敵なイントロ付の『COLD BEAT』であります♪―――中盤ブレイク後も、ベースとドラムスの掛け合いを先頭に持ってくる最新版の展開で、いつもは原曲のリフレインとインプロ部分は比較的分化してるんですけど、この日はリフレインをブレイクさせた合間に「はいっ!」「ぱっ!」とかいう掛け声で全楽器を鳴らす部分と、指で各楽器を指定して鳴らす部分を織り交ぜる新趣向(←文章読んでわかるかな〜?)!もうとにかくめっちゃ良かったで〜す☆☆
 最後は『Asobi』で、飲み干した缶ビールを後ろに放り投げるほどゴキゲンなテンションを持ちつつムーディーな雰囲気で遊ばせてくれました!
 
 イベントの空気を読んでアンコール再登場はナシでしたが、対バンがあったライヴだったことを忘れちゃうぐらい最高のステージでした〜♪♪
 
Live Report #m-37 :Que(110824)
2011.8.24 下北沢 CLUB Que
 
 下北沢エリアには本当に数多くのライヴハウスがありますが、そのステージに向井さんが立つ機会はバンドとしてもソロとしても、ここ数年は不思議に少ないんです。そんな中、久しぶりに向井さんがアコエレとして下北沢でライヴを行いました!
 会場は、NUMBER GIRL時代に東京2度目のライヴ(1998/4)を行ったCLUB Que―――。しかも、当時と同じ“VIVA YOUNG!”というイベントで、なんか不思議な縁を感じます。
 この日の対バンは、向井さんの話によると福岡時代からの知り合いで、久々の再開だという「とんちピクルス」氏であります。
 ウクレレとカラオケCDRを駆使して、風刺の効いたコミカルなライヴを展開してくれた「とんち」氏に続いて向井さんが緑地に白ラインのシャツで登場しました。
 
 1. SENTIMENTAL GIRL'S VIOLENT JOKE
 2. Asobi
 3. Delayed Brain
 4. SAKANA
 5. KARASU
 6. TATTOOあり
 7. OMOIDE IN MY HEAD
 8. ふるさと
 9. The Days Of NEKOMACHI
 10. WATER FRONT
 
 今回は、ステージ上にアコギもシンセもなくて、すべての演奏をエレクトリック・ギターのみで行う形式のライヴでした。
 まずはザクザクした小気味の良いカッティングが冴える『SENTIMENTAL GIRL'S VIOLENT JOKE』で空気を換えて、アコエレでは極めて珍しい『Asobi』へ。しかも、今回はシンセなしだから、たぶん初めてかも?エフェクターの機能を活用して、重層的な音世界を創ってくれました。2番の歌詞はなかったけど、めっちゃ新鮮な演奏でした☆
 ノンストップでつないで始まった『Delayed Brain』では、「フラストレーション」のカッティングとリフレインをユーモアたっぷりで見せて、いわゆるMCタイムへ。
 向井さんは、長く続いているこのイベントや美容院でライヴをやったという「とんち氏」との思い出を語る中で、福岡時代の笑える話をしてくれました。―――当時、セミというバンドをやっていた岡崎蝉男という男のアパートには、いろんな奴等が集まって来ていた。部屋にはストーブがあって、その上に何日も煮込んでいるような鍋が掛かっており、みんなで突ついたりした。部屋に、古いファミコンソフトの『魔界村』というのがあって、やり始めたら、徹夜でやってしまい、クリアーした―――こんな話です(笑)。
 演奏に戻った向井さんはリフを重ねる『SAKANA』に続く『KARASU』で、新しいアレンジを披露してくれました。アコギ弾き語りでの吸い込まれるような透明感とは一味違う不思議な雰囲気をエフェクターを駆使して表現してくれました。
 この日大活躍していたエフェクターが、「carbon copy」というアナログ・ディレイでした。特にノイズを付けた残響が拡がっていくような音色を多用していて、このことで曲の印象がまるで変わるんです!凄い、凄い!
 そんなエフェクターの活躍は、後半になっても続き、最後の『WATER FRONT』では、リフを重ねることで原曲とは違った雰囲気を楽しませてくれました。
 
 今回のライヴでは、改めて向井さんのギタリストとしての魅力&エフェクターマスターって呼びたいぐらいな音の魔術師ぶりを堪能できて、とってもよかったです♪
Live Report #139 :RIJ(110806)
2011.8.6 ひたち海浜公園 SOUND OF FOREST
 
 今年の夏フェスで、ZAZEN BOYSとして唯一出演したのがRIJ―――。2年連続でしたが、今年は、緑が多くて野外フェス感たっぷりのSOUND OF FORESTに初登場です。
 今までのLAKE STAGEに比べて持ち時間が短いのが少し残念ですが、逆にステージとの距離も近いし、草のフロアとの一体感も新鮮でした。
 
 1. MABOROSHI IN MY BLOOD
 2. IKASAMA LOVE
 3. RIFF MAN
 4. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 5. Weekend
 6. COLD BEAT
 7. Asobi
 
 今回、ステージが変わったことと関係があるのかわかりませんけど、大きいフェスでは珍しい光景がありました。本番前のサウンドチェックに、いつも出てくるリズム隊の一郎&敦コンビだけでなく、なんと全員が登場したんです!こういう規模のフェスでは珍しいからちょっとビックリ!しかも、サプライズはそれだけで終わりません。もや〜っと、各自でチェックした後、向井さんの指令で『SI・GE・KI』を前半だけ演奏。さらに、新たな指令で短めですがいわゆる『MATSURI SESSION』を展開。これ、本編ちゃいますからね。凄くないすか?てか、凄く楽しかった&最高の前菜を頂きました(^_^)
 そして、向井さんは2回ぐらいマネージャーの森さんに「あと何分?」と聞いていましたが、予定時間3分前に「もうやろう」みたくなって、4人は引っ込むことなく本編へ突入です。大相撲でいえば「制限時間前に立つ」みたいに気合いがみなぎった瞬間を逃さないスタート。こういうところにベテランならではの風格と予定調和を嫌う潔さを感じました。
 
 本編は、ちょっと久々の『MABOROSHI IN MY BLOOD』〜『IKASAMA LOVE』という立ち上がりで始まり、そこで上がったテンションを『RIFF MAN』でさらに加熱上昇させる展開。もうとにかくカッコいい。
 『HIMITSU GIRL'S〜』をハンパない集中力でブチかまし、『Weekend』をユーモアたっぷり&ダンサブルにキメてくれちゃったら、おい、もう終盤だよ!
 最近やり始めたゾクゾクするほど素敵なイントロ部分はナシで『COLD BEAT』が始まりましたが、中盤のインプロセッションの導入でベースをフィーチャーするなど実験精神は満載☆
 最後の『Asobi』を、野外がクラブに変わっちゃうような色っぽい演奏で締めて、初登場のステージから去っていきました。
 
 このフェスで初めて見た人も、きっとトリコになってくれただろう短時間に魅力を凝縮したようなライヴでした♪―――素敵な前菜があったから、7曲以上に感じられたし、マジ嬉し楽しい時間をありがとうです☆

Next INDEX Back

ホーム 調理人 冷凍都市 番号少女 出前味噌 厨房
ブログ 掲示板


Last Updated: 2024/4/13 Sat.

メールはこちらまで。