ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #k-4 :LOFT(111130)
2011.11.30 新宿 LOFT
 
 ロフト35周年記念のライヴイベントにKIMONOSが出演しました!対バンは、七尾旅人氏とHINTOで、出順の読みにくい組み合わせでしたが、KIMONOSはトップバッターでした。ステージ向かって左側に向井さんが座ってギター、右側にレオ君がキーボードというセットで、今回は最後までドラムスのサポートはナシの編成でした。
 
 1. Mogura
 2. No Modern Animal
 3. Soundtrack To Murder
 4. Miss
 5. Yureru
 6. Almost Human
 7. Haiya
 8. Tokyo Lights
 
 向井さんのギターによるイントロ的フレーズに導かれて『Mogura』でライヴはスタート!ギターとキーボードが小気味よいビートを作って盛り上がっていきます。
 今回のライヴで、個人的に強く印象に残った曲は『Soundtrack To Murder』と『Almost Human』でした。
 野音ではサポートドラムを加えて攻撃的だった『Soundtrack To Murder』は、今回超スローヴァージョンに大変身!ゆっくりと滑り出すようなサウンドに、妖しげな向井さんのヴォーカルが絡み付くように始まり、最後までテンポはスローのまま。同じ曲が、ここまでアレンジで変わるのかと思っただけじゃなく、その妖艶かつ不気味な雰囲気に酔いしれました☆
 一方の『Almost Human』も、今までの演奏に比べると、よりスローテンポになっていた気がします。そのことで、ギター&ヴォーカルに専念する向井さんとレオ君の絶妙なバランスが活かされ、ZAZEN BOYSともアコエレとも違った2人ユニットの存在価値を再認識できる仕上がりになっていました♪
 終盤の2曲で、しっとりじっくり聴かせた3〜6曲目までの空気を一転させて、ロックな匂いで締めくくったライヴは、抜群の構成だったと思います。
Live Report #m-38 :野音(111015)
2011.10.15 日比谷野外大音楽堂
 
 前代未聞の向井さん3連発も、いよいよ最終ブロック―――。最初4人いたステージは、2人→3人と変化し、ついに1人きりに。てか、この構成自体、かなりカッコいいすよね。
 
 1. WATER FRONT [E]
 2. Delayed Brain [E]
 3. SAKANA [E]
 4. YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING [A]
 5. KARASU [A]
 6. OMOIDE IN MY HEAD [A]
 7. TATTOOあり [E]
 8. The Days Of NEKOMACHI [E]
 9. ふるさと[A]
 10. 自問自答[A]
―――――――――――――――――――――
 EN1:安眠棒〈口楽器Ver.〉(ZAZEN BOYS+レオ今井)
 EN2:KIMOCHI(ZAZEN BOYS+レオ今井)
 
 向井さんソロのライヴは、夜の森に染み渡るような『WATER FRONT』でスタート。「フラストレーション」を何度も繰り返した『Delayed Brain』を経て、ギターフレーズのミルフィーユみたいな『SAKANA』へ。
 あ、なぜか、アコエレになってから誰も立ちません。「あれ?」って思ったけど、俺も座ったままで音に身を任せました。
 アコギに持ち替えてしっとりと『YOUNG GIRL SEVENTEEN〜』を歌った後の『KARASU』は、どこで聞いても素敵だけど、めっちゃ日比谷の森に合ってる気がしました。
 ここでいわゆるMCタイム―――。「東京に出てきて13年ぐらいになりますが、この野音は、なんか特別な感じがしますね。前にも言いましたが、森の精霊に囲まれてるような…」みたいな内容の話をしてから「東京に出てくる前に、酔っ払って神社のお堂に寝ていたことがありますが、その時作った曲です」みたく言って『OMOIDE IN MY HEAD』に。
 ソロだと逆にドキドキしちゃうカッコ良過ぎる『TATTOOあり』の後、『The Days Of NEKOMACHI』では飲み干したビールの空き缶をボトルネックにして弾くパフォーマンスもありました。
 そして、「なぜかZAZEN BOYSの時だけ、雨が降りやがりまして…。雨男がいるんでしょうかね?」とか言ってから、多くの来場者にお礼を述べた後『ふるさと』に。少し雨が降ってひんやりした野音に響くカバー曲は、マジで心に染み渡りました。
 最後にじっくり『自問自答』を歌い上げて本編はすべて終了いたしました。
 
 野音を埋め尽くした人々に、たぶん森の精霊たちも加わった拍手の中、ZAZEN BOYSメンバーとレオ君が再登場して、ステージ前方に置かれた5本のマイクに並びました。
 そして、かなり久しぶりに《口楽器ヴァージョン》の『安眠棒』をプレゼントしてくれました。みんなめっちゃ楽しそう(^o^)
 最後の最後は、ウェブ予告どおり5人による『KIMOCHI』です!(向井さん「ボーイズ・トゥー・メンじゃありませんが…」とか言ってました) しかも、この日のライヴでは、歌詞を5人で少しずつパート分けして歌ったので、そうやってリレーされてくのを聞いてるだけでも素敵な時間だったし、楽しそうに歌ってる5人を見ながら、俺もめっちゃ元気をもらいました!
 
 そんなわけで、ZAZEN BOYSから始まった長〜い素敵な野音ライヴも、これにて全部終了です。ほんとにお疲れ様でした!&ほんとにありがとう!&マジ楽しかった〜♪♪♪
Live Report #k-3 :野音(111015)
2011.10.15 日比谷野外大音楽堂
 
 向井秀徳スペシャル的な野音ライヴの第2部は、KIMONOSの登場です。別のドラムセットがセッティングされ、向井さんとレオ君が向き合った形でライヴスタートです。
 
  1. Miss
  2. Haiya
  3. Yureru
  4. No Modern Animal
  5. Mogura
  6. Soundtrack To Murder
  7. Almost Human
  8. Tokyo Lights
 
 3曲目までは、どちらかといえばテンポの遅い曲が並んでいたので、じっくり聴かせる前半って感じでした。レオ君がヴォーカルの比重が高いのに対して、向井さんはギタリストとしての魅力を見せ付けてくれました。打ち込みの音色に絡むギターの素敵なこと!改めて、絶妙なバランスのユニットだって思いました。
 ここでドラムスの白根賢一氏が呼び入れられ、ライヴもぐんと盛り上がりモードに。ドラムスが加わったことでダンサブルな『Mogura』もロック色を増したし、音源でもドラムス入りだった『Soundtrack To Murder』も、よりライヴ向きに仕上がってました。
 個人的に一番ビックリしたのが、次の『Almost Human』です。テンポは音源よりスローになってるのに、次第に高まっていく音の絡み合いが妖しくて、めっちゃ素敵でした♪
 最後は「やっぱこれやろ」の『Tokyo Lights』で踊って締め。すっかり雨もあがった夜の野音の雰囲気も手伝って、妖艶でポップなライヴは幕を閉じました。楽しかった〜(^o^)
Live Report #144 :野音(111015)
2011.10.15 日比谷野外大音楽堂
 
ZAZEN BOYSにとって今年2度目となる野音でのライヴ―――。しかも、今回はKIMONOS→アコエレと続く「向井さんスペシャル」的ライヴです♪
 前回5月の時は、前線の影響で大雨になり、自由席だったので個人的に生まれて初めて「最後列」で参加してみました。今回は指定席だったんですが、なんと生まれて初めて「最前列」で当選!こりゃなんとしても降らないで欲しい!そんな思いが通じたのか、一瞬パラつきましたが、たいした雨には見舞われず、念願の野音最前で、スペシャルなライヴに参加することが出来ました(^o^)
 いつもの野音だと、開場前にリハを済ませ(音漏れが魅力)て客入れするんですが、今回は時間の関係でKIMONOSのリハ終了時点で開場になりました。その関係で、開演までの時間を使ってZAZEN BOYSのチェックとリハが行われました。
 そして、このリハが凄かったんです!各自が楽器のチェックをした後、ドラムセットを囲んで4人が集まり、サウンドチェックを兼ねたセッションが始まったんです。おおむね2つのMATSURI SESSIONがあったんですが、特に2つ目のセッションがすんごく良かった♪「ダダダ、ダダダ、ダダダダ」というリフを基本にして各楽器が絡み合うんですが、とにかくカッコ良くて、即興の緩急もメリハリが利いてて、マジ最高でした☆☆(開演ギリギリの到着になっちゃった方に申し訳ないほど素晴らしいご馳走でした!)
 そんな凄いセッションの後、メンバーは一旦引っ込んで、再び登場し本編スタートです。
 
 1. 東京節
 2. SI・GE・KI
 3. Honnoji
 4. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 5. RIFF MAN
 6. WHISKY & UNUBORE
 7. Oden(新曲)
 8. COLD BEAT
 9. Asobi
 
 向井さんの「東京のド真ん中にやって参りましたので、まずは東京の歌から」みたいなコメントに続いて『東京節』が始まります。今回、向井さんはフロアタムに移動せず、ヴォーカルとアジテーターに徹してました。(『じゃりン子チエ』の歌はナシ)
 少しずつ夕闇が近付く中『SI・GE・KI』が妖しく響き、向井さんが不思議語でブツブツつぶやいた後『Honnoji』に突入。極々の楽器バトルが日比谷の森を包みます。
 ノンストップで『HIMITSU GIRL'S〜』『RIFF MAN』と加熱上昇した後、ちょっと久しぶりな『WHISKY & UNUBORE』が始まりました。いつ聞いても素敵で大好きな曲ですけど、野音の最前で体験する気分は格別。まさに音楽に酔っ払った気分です(^o^)
 ここで向井さんは「少し涼しくなってきて、熱燗が飲みたくなりますね。あちらのバーカウンターに熱燗も用意してもらいましたから、どうぞお飲みください」みたいに言った後、「熱燗と言えば…『おでん』という曲を作りました」みたく紹介して新曲『Oden』を披露!同音の連打みたいなイントロから始まるフリーセッションっぽい感じの曲で、後半に「昨日の残りのおでん」というフレーズが繰り返されてました。マジ嬉しいプレゼントだ〜♪
 次の『COLD BEAT』は「きらきらメロディ」付きでスタート!やっぱイイな〜、この部分。もちろん、本編部分も最高でした。ブレイクと遊びを繰り返す中盤も、ちょうどいい分量で素敵でした。
 最後に『Asobi』で日比谷の森を巨大なクラブに変え、終盤にはなにやら英詞のつぶやきを挿入し、第1部(=ZAZEN BOYS)終了!(ちなみに、この日は久々にカシオマンにピンクのハートグラサンを掛けさせてました)
 
 ここまででも、かなり大興奮のライヴですが、この日はまだまだ先は長〜い(笑)。そんなわけで、当レポも続きは別項目で書きます。
Live Report #143 :WWW(111005)
2011.10.5 渋谷 WWW
 
 今まで何度もいろんな「対バン」の現場に立ち会ってきましたが、まさに「対決!」と呼べる組み合わせは、そう多くはありません。そんな中で、今回はマジで「世紀の対決」と呼ぶにふさわしい素晴らしい顔合わせのイベントが実現しました!
 今年の5月にアコエレとして対バン&セッションしたスガダイロー氏と、今度はバンドとして対決するというライヴハウス主催のナイスな企画です。
 
 音楽を誰かと演奏することが好きでたまらないのが伝わってくるスガダイロートリオのステージ(全7曲)の後、薄明かりの中ZAZEN BOYSが登場して各自でチェック。向井さんは、ヴォーカルマイクのチェックを入念に行っていましたが、先攻のライヴが素晴らしかっただけに、なんか後攻の気合いみたいなものを感じました。(カシオマンは、なぜかサングラスを掛けて登場し、この日は最後までグラサン姿)
 
 1. SI・GE・KI
 2. SEKARASIKA
 3. Honnoji
 4. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 5. RIFF MAN
 6. Weekend
 7. DARUMA
 8. COLD BEAT
 9. Asobi
S1. MATSURI SESSION(with スガダイロー)
S2. 東京節(with スガダイロー)
EN. KIMOCHI(with スガダイロー)
 
 まずは、骨太でパーカッシヴなベースがリードして『SI・GE・KI』からスタート!曲が進むに連れて濃厚に高まっていくテンション。うん、気合い十分です。
 続いて、向井さんが「全世界的に、せからしかっ!」と告げ、かなり久々の『SEKARASIKA』―――。予想もしてなかった展開で、しかも超大好きな曲なので、個人的にテンション上がりまくりで、まだ2曲目なのに全力で飛び跳ねちゃいました(笑)。
 さらに、『Honnoji』『HIMITSU GIRL'S〜』『RIFF MAN』と気迫の籠もった濃厚なサウンドがビシバシと脳内に突き刺さります。メンバーのテンションもハンパなくて、しかもめっちゃ楽しんでるのが伝わってきて最高でした♪
 次の『Weekend』では、中盤キーボードを弾きながら振り向くところで、向井さんは久々にグラサンを掛けてました。この日は、最前に立っても押されなかったから、楽しく踊らせていただきました〜(^o^)
 そして、その後が『DARUMA』でしたが、この日は《超高速ヴァージョン》!とにかく最初から凄いスピードで始まり、その後もスローダウンせずにラストまでぶっ飛ばしの演奏!ただでさえテクニックの凄さに感動しながら、一挙手一投足に目が離せない曲なのに、めっちゃ速いから、もうヤバ過ぎ〜☆すげえ!やばい!カッケ〜!☆さすがの向井さんも、終わった後「速い…」だって(笑)
 間髪入れずオリジナルスタートの『COLD BEAT』に突入。中盤は、ベースとドラムスの掛け合いから始まる最近のパターンで、フェイントやフライングで笑いを誘いながらも、緩急入り混じった抜群の掛け合いを見せて、エンディングは最近やってる〈キーボードでのリフレインなし〉でタイトにキメるパターンでした。
 本編最後の『Asobi』では、演奏の〈遊び〉はもちろんですが、パフォーマンスでも〈遊び〉が!向井さんは、最初から最後までマイクに向かう時には、パンツのポケットに両手をそれぞれ突っ込み、やや腰を落として〈一昔前のツッパリ君〉みたいなポーズを取ってました(笑)。こんなサービスも、ゴキゲンで乗ってる証拠ですよね!
 
 メンバーが前に並んで礼をして去った後、向井さんは「この後、スガダイローとまぐわります」と告げて引っ込みます。予想はしてたけど、まもなく夢のセッションが実現するのかと思うと、もうワクワクとかいう言葉じゃ表せないほど興奮しちゃいました!
 やがて、まず吉兼さんが一人だけ登場して、ギターを鳴らし始めます。引っ掻くようなノイジーな音の乱発とブレイクが繰り返される感じのソロ―――。しばらくして、次に登場したのがダイロー氏。そっと乗せるようにピアノを合わせていましたが、やがて二人の波が共鳴しながら高揚し、ジャジーに盛り上がっていきます。そこに、今度は敦さんのドラムスが加わります。以前ダイローさんとの八番勝負で競演したこともあってか、二人のアイコンタクトを見てると、深い信頼関係が感じられて素敵でした!3人が高まっていく中で、一郎君が登場。様子を窺うベースに、ダイローさんが仕掛けて火が点き、すんごいセッションは加熱しあって沸騰していきます。凄い、凄い!
 最後に、向井さんがゆっくり登場―――。いたずらっ子みたいに、最初はダイローさんの後ろで変なポーズを取り、やがてピアノ椅子の片隅に座って、しばらく飲みながらセッションをにこにこ眺めてました。しばらくして、「あ〜だ」とか「ほ〜れ」みたくスキャット的に参加した後、今度は〈酔っ払ったオッサン〉に扮した心で、「殺しの文句はなんて〜の?」みたいな問いをカシオマンに投げ掛けます。ギターで応える聡さん。次は敦さん→叩いて応える、みたいに遊ぶ中、一郎君は向井さんの質問にカブって弾いてしまい、「タイミングをはずして、付き合えなかったタイプですね」とか言われてました(笑)。
 そして、最後に向井さんのギターも加わって、凄絶なセッションの渦が竜巻のように舞い上がっていきました!もう言葉で書けないよ〜!とにかくめっちゃ最高でした〜☆☆☆
 奇跡のセッションは、これだけでは終わらず、手ぶらの向井さんがマイクスタンドに立ったままで、『東京節』に。楽しそうに演奏するダイローさんを見てるだけでも嬉しくなっちゃうぐらいに、全員が楽しみながら音を絡め合ってて、もうめっちゃ楽しかった〜♪
 
 そして、アンコールに応えて最後に演奏したのが『KIMOCHI』。スローなパートは、ピアノが入ったことで、よりムーディーになり、爆裂パートは、暴れピアノとの相乗効果で、よりブッ飛び、奇跡のイベントを締め括るにふさわしいエンディングになりました!
 いや〜、今まで何度も「同じライヴは二度とないんだから、とにかく参加しましょう」みたいに書いてきましたけど、この日のライヴとか参加しなかったらマジ一生後悔っすよ!うん、とにかく最高でした☆☆―――すんごいライヴをマジありがとう!

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Last Updated: 2024/4/13 Sat.

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