ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #149 :BLITZ(120128)
2012.1.28 赤坂 BLITZ
 
 深夜の初ライヴの翌日(てか正確には当日の夕方なんですけど…)、ZAZEN BOYSは再びライヴに出演しましたが、タダのライヴじゃないっ!すんごいイベントに出ました!
 それは、七尾旅人氏の企画した“百人組手〜日本最高峰即興演芸衝撃的再興乃序曲〜”というイベントで、旅人君が様々なアーティストと即興でセッションする企画です。
 この日参加した方はもちろん、来れなかった方も事前に発表されたアーティスト群を見たら「おお〜っ」って感じだったと思いますけど、とにかくハンパない祭りでした♪
 
 イベントは、旅人君がソロを1曲演奏した後、すぐに「VSモード」に突入!素人でもいいから何か音の出るもの持って参加しろ的な「大友良英 FUKUSHIMAオーケストラ」と軽くセッションして、次にAFRA氏、櫻井響氏とヒップホップ対決。そして、いよいよ奇跡の時間が到来です!
 旅人君は、ゆっくり弾き語りながら近藤等則氏を迎え入れます。銀髪のダンディな容貌を見ただけでもゾクゾクする近藤さんのトランペットが絡んでいきます。続いて、坂田明氏が呼び込まれ、変幻自在のサックスが入ったセッションへ突入。―――この段階では、ここは3人のセッションで、ZAZEN BOYSとの対決は別だと思ってました。ところがところが、その後嬉し過ぎるサプライズが!
 なんと旅人君は敦さんを呼び込みました。フロアから大きな歓声が上がります。ステージ後方のドラムセットに巨体を沈めた敦さんが、ドスの効いたリズムを刻んでセッションに加わりました。うん、凄いぞ!
 さらに一郎君が呼ばれてゴリっとしたベースが加わり、続いてカシオマンが加わり、最後に向井さんが呼び込まれてゆっくり登場。濃紺のシャツに黒いハットの向井さんは、独特の向井的呪文でセッションに加わり、ついに奇跡の“JAPAN JAM 2011”=「ZAZEN BOYS×七尾旅人×近藤等則×坂田明」セッションが復活しました!しかも、時間差で加わっていったから、去年とは一味違うドキドキがあったし、このフリーセッションは最高でした〜♪
 そして、旅人君が目配せして『COLD BEAT』が始まりました。中盤のブレイク&インプロだけじゃなく、最初からペットとサックスも絡んで、ハジけまくった物凄い演奏に!いや〜マジ最高♪―――さらに奇跡のセッションは続きます。
 旅人君が引っ張るセッションに続いて、なにやら幻想的なヴォイスが発せられます。「ん?もしかして…?」と思ったら、そう、もしかしちゃいました!『赤とんぼ』です。旅人君の妖しいヴォーカルスキャットに向井さんの優しい歌声が乗って静かに始まった曲は、オリジナルメロディーを軸にブラスセクションとの凄絶なバトルが展開される中盤を挟んでJAZZでもROCKでも童謡でもない奇跡のセッションに!凄い、凄い、凄〜い♪ まさかこのメンツで再び体験できるなんて思ってなかったから、もう最高でした☆
 こんな凄いセッションが終わっても、まだ続きがあったのだ!旅人君が「最後にZAZEN BOYSの曲をやってみます」みたいに言って『CRAZY DAYS CRAZY FEELING』が始まりました。基本のメロディーは、最近のライヴでやってるヴァージョンだけど、そこに強力な個性を放つ3人が加わってるから、そりゃもうハンパない。
 そして、この物凄いグルーブの流れで、なんと終盤は《お祭りビート》に突入しました!向井さんが「えらやっちゃ、えらやっちゃ、よいよいよいよい」などアジテートして囃す中で、それぞれの楽器がこれでもかと縦横無尽に音を掻き鳴らし、近藤さんはイベント開始から後方に待機しているFUKUSHIMAオーケストラの面々を立ち上がらせて踊らせ、さらに自ら中央で踊るという、まさに「お祭り騒ぎ」!もう最高っ☆☆ めっちゃ楽しくて、凄くて、カッコよくて、とにかくありえんぐらい濃厚なセッションは、こうして幕を閉じました。
 
 イベントは、この後Charaさん、飴屋法水さんとの対決を経て本編を終え、アンコール登場した最後の最後は旅人君の『Rollin' Rollin'』に参加アーティストが全員絡むフィナーレで完了。スタートから5時間に及ぶイベントは、本当にめっちゃ濃厚で充実した夢のような時間でした!ほんと最高でした〜〜〜☆☆☆
Live Report #148 :UNIT(120127)
2012.1.27 代官山 UNIT
 
 ZAZEN BOYS今年1発目となるライヴは、久々の深夜クラブイベントに登場して幕を開けました。TOWER RECOEDS主催の“omnivorous”というイベントで、ZAZEN BOYSはメインステージで24:25頃から演奏が始まりました。
 
  1. SI・GE・KI
  2. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
  3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  4. RIFF MAN
  5. Honnoji
  6. Weekend
  7. COLD BEAT
  8. Asobi
 
 サブステージでのDJサウンドが鳴る薄闇の中、メンバー自身によるチェックが終わると骨太のベースから『SI・GE・KI』でライヴはスタート。
 今回は、クラブイベントを意識したリストというより「新年初ライヴ」にふさわしい曲順だった気がします。それはともかく、メンバーから発信されるエネルギーには「新年一発目、今年もうながり上がるぞ〜」っていう気迫が感じられました。
 そう、この日のライヴはまさに「気合い入れ」って感じがしたんです。選曲だけでなく、どれも特に新しく開発されたアレンジが加わったような演奏じゃなかったし、インプロ的な《遊び》の部分も最小限に削ってあり、楽曲をタイトに表現してる気がしたんです。だからこそ、曲に対する集中力が研ぎ澄まされて感じられ、新作発表予定という2012年スタートへの決意表明みたいに俺は感じました。
 今回のライヴで、改めてZAZEN BOYSの凄さを感じたし、「今年もマジで凄いことになってくんだろうな〜」って期待が膨らみました。今年もどうぞ俺の脳内電気をビリビリさせてくださ〜い!今年もよろしくお願いします!
Live Report #147 :CDJ(111229)
2011.12.29 幕張メッセ GALAXY STAGE
 
 毎年、一年のライヴ収めにしてきたCOUNTDOWN JAPAN FES.に、今年もZAZEN BOYSが出演しました!(てか、だから行くんだけどね(笑))
 今回も登場したのは今までと同じステージでしたが、演奏された曲は今までにない選曲だったんです!そう、ご覧のように―――。
 
 1. KIMOCHI
 2. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
 3. RIFF MAN
 4. 新曲(『猫』)
 5. 新曲(おばけ?)
 6. Honnoji
 7. COLD BEAT
 8. Sabaku
 
 ね、凄くない?どこが凄いって、今までのカウントダウンでも、新しい実験やレア曲などいろんなサプライズはあったけど、制作途中的な新曲を連続で演奏することはなかったんですよ。まず、そのことを言っておきたかったんです(^o^) 。
 さてさて、話を戻します。今回、ライヴが始まる前のセッティングでは、リズム隊の2人だけじゃなく、向井さんとカシオマン登場し、フツーにサウンドチェック。フェスの大きなステージだってことを忘れちゃうような大人の貫禄に惚れ惚れしちゃいました。チェックがてらのミニセッションにフロアから拍手が起こった後、向井さんはマネージャーの森さんに時間を聞いてうなづき、森氏が「始めますよ〜」と言っておもむろにライヴ開始。こんな緩〜い空気で始まったのに、ライヴはピリピリの極々なんだから凄いよな〜♪
 この日は、今まであるにはあったけど比較的珍しい『KIMOCHI』から入る展開。そして、数年前のツアーでやった「ドドン、ドンドドン」というベースが口火で導入する前奏からワンマンでもやったタイトなアレンジの『CRAZY DAYS CRAZY FEELING』へと続きます。うん、マジカッコいいっす!
 その後、圧倒的な迫力と緊張感を持って音の塊を投げつける『RIFF MAN』へとうながり揚がる前半です。(この曲で、久々に後ろからの《押し》が来ました!)
 そして、ここで一息―――。向井さんの「新曲を聴いてみよう!」の声で、新曲が連続で披露されます。冒頭にも書いたけど、まさかCDJでやってくれるなんて夢にも思ってなかったから、嬉しいやらビックリしたやら嬉しいやらビックリしたやら嬉しかった〜(笑)。
 タイトルが『猫』らしき曲について新たな補足をすると、メインとなるメロディーが『DARUMA』の導入部に少し似ています。「猫の額のような猫」というフレーズもあったよ(^o^)。
 次にやった新曲についても、新たな補足です。てか、訂正。この前、「ヤマアラシのお化け」らしいって書いたけど、聞き間違いでした。「ヤマアラシに乗っかって」みたいです。あと、「サイボーグのお化け」は「今夜の晩酌のお相手」らしいっす(笑)。
 とにかく、ビックリしながらもジックリ聞かせていただき、マジでラッキーな年末ジャンボプレゼントでした☆☆
 新曲の空気感とめっちゃ繋がってる気がする『Honnoji』にゾクゾクしながらワクワクした後、初めてZAZEN BOYSを体験する方々も、きっと虜になるだろうサービス精神たっぷりの中間部が付いた『COLD BEAT』を堪能させてもらいました。
 そして、俺にとっては、これもサプライズだったんですけど、最後に『Sabaku』がきました!フェスの締めであると共に、バンドとして一年最後の曲に選ばれたのが『Sabaku』っていうことに驚きつつも、演奏も歌もパフォーマンスも、今まで以上に心にジ〜ンと染み渡りました♪
 さらに、最後の最後、向井さんは、手で胸の辺りを示しながら「淋しいことや、悲しいことで、この辺りが掻きむしられるような毎日ですが、今日は……楽しい」って言ったんです。
俺の勝手な解釈かもしれないけど、向井さんがこの曲を最後に選んだのは、被災者の方々への鎮魂なんじゃないかなって思って、すんごく感動しました。
 
 そんなわけで、今年最後のライヴは、驚きと刺激と感動が詰まりまくった最高に素晴らしいものだったです☆☆☆ほんと一年間、どうもありがとうございました!ZAZEN BOYSマジ最高です♪来年も出来る限りライヴには参加しますので、よろしくお願いします。向井さん、聡さん、敦さん、一郎君、よいお年を!
Live Report #146 :名古屋(111222)
2011.12.22 名古屋 CLUB QUATTRO
 
 約1年ぶりとなったツアーの最終日は、去年同様にNAGOYA CITY―――。今回も、ホヤホヤの新曲たちを再度体験したくて、節約を重ねて行って参りました!
 演奏された曲は、AKASAKA CITYとほぼ同じでしたが、ほんのちょっとだけ違うので掲載しておきます。
 
 1. I Don’t Wanna Be With You
 2. Sabaku
 3. SI・GE・KI
 4. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 5. RIFF MAN
 6. TANUKI
 7. MABOROSHI IN MY BLOOD
 8. IKASAMA LOVE
 9. 新曲(インスト)
 10. 新曲(『みかん』)
 11. 新曲(『猫』)
 12. 新曲(おばけ?)
 13. Honnoji
 14. 安眠棒
 15. You make me feel so bad
 16. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
 17. Weekend
 18. DARUMA
 19. 新曲(『HENTAIメロディー』?)
 20. 開戦前夜
 21. おでん
 22. WHISKY & UNUBORE
 23. COLD BEAT
 24. FRIDAY NIGHT
 25. Asobi
 EN1. 東京節
 EN2. KIMOCHI
 
 そう、ほんのちょっと違ったのは、『おでん』の前にあった《「即興で作曲してみよう」のコーナー》がなかったこと。それ以外は変わりませんが、もちろんライヴだから時間と場所が違えば別物です。今回の名古屋は、メンバーにとっても久々だし、ファイナルだし、フロアの盛り上がりも熱々だったから、東京とは一味違った美味しさでした!
 
 さて、今回のレポは、せっかく名古屋まで新曲を再体験しようと行ってきたので、それらを中心に書くことにします。
 まず、「新曲を聴いてみよう」のコーナー(←向井さんもこう言ってた)1曲目のインストは、前回のレポで『Yukata』に似た系統って書いたけど、具体的には祭囃子っぽいテイストを含んだ曲ってことなんです。オリエンタル・ダンス・チューンっていうのかな…。
 続く仮タイトルが『みかん』というらしい曲は、やはりあえて言えば和風なテイストを持った曲です。「蜜柑をむいた手が黄色い」みたいな歌詞に混じって「一人で蜜柑をむいている 遠くでカラスが鳴いている」みたいなちょい物悲しいフレーズが登場します。
 次の『猫』っていう仮タイトルらしい曲の歌詞に耳を澄ますと、「猫ってけっこう優しい」らしく、「猫の手も借りたい」のも「猫」で(笑)、だから「猫ってけっこう忙しい」らしいです(^o^)。 曲のエンディングは「ニャー」の後、一言「猫!」。短いけど、マジ笑えてカッコいい曲♪
 そして、「おばけがパンツ一丁で踊る」という曲も、よく聴くと、どうやら踊っているのはサイボーグとお化けらしく、その「おばけ」も「ヤマアラシのお化け」みたい。ファンキーなリズムとユーモラスな歌詞が見事にマッチした素敵な曲です☆
 後半に演奏された『HENTAIメロディー』らしき新曲は、最近『COLD BEAT』の導入部として演奏される《きらきらメロディー》を転調して音色を変えたようなリフを中心にした曲で、「気が付いたら 真夜中」「飲みなさいよ 朝まで」などの歌詞が呪文風に絡む《向井流飲酒ソング》で、すんごく楽しい曲♪
 新曲群の中では兄貴の『おでん』は、メインとなるリフに「夕べの残りのお〜で〜ん〜」という歌詞が付いてますが、その他に「夕べのおでんが残ってる 冷たいご飯をチンしてる」みたいな生活感漂う歌詞がありました。
 
 そんなわけで、今回は新曲中心に書いてみましたが、それ以外もちょこっと書いておきますね。
 バスドラ炸裂ヴァージョンの『安眠棒』では、途中で挿入された向井さんのファンキーなギターリフが印象的でした。『CRAZY DAYS〜』がコンパクトに感じられるのは、それもそのはず「CRAZY DAYS CRAZY FEELING」と繰り返される歌が最終部分にしか登場しないからなんです。
 また、今回の『開戦前夜』では、導入部で向井さんのギターと一郎君のベースで探りあうような短いセッションがあったのが印象的。もちろん全部よかったけどね!
 改めて自分の大好き度を思い知った『WHISKY & UNUBORE』後半の発熱上昇を堪能した後の『COLD BEAT』では、中盤のインプロ部分に登場する《チャルメラ変奏曲》が、いつもより長くて変化に富んでたのが素敵でした。
 
 アンコールに応えて登場した向井さんは、「新作は出来たら出します。出来なかったら出しません」と禅問答のようなことを言った後、「来月出るかもしれませんし、五年後かもしれません。…まあ、そんなこたないか」みたいな発言をしてましたが、おそらく来年ぐらいに出してくれるんじゃないかな〜。大いに期待しましょう!
 そして、最後の『KIMOCHI』では、導入部スローで入る「貴様に〜 伝えたい〜 俺のこ〜の〜」の後、「キモチを〜」じゃなくて「キツネを〜」と歌い、最後に「コ〜ン」と鳴いて曲に入るサービスが(^o^) 。こんなとこからも向井さんがツアーファイナルを楽しんでる気分が伝わってきて、俺も嬉しくなっちゃいました!
うん、名古屋まで出掛けてマジよかった〜♪めっちゃ楽しかったで〜す!やっぱZAZEN BOYS最高っす☆☆
Live Report #145 :BLITZ(111214)
2011.12.14 赤坂 BLITZ
 
 ほんとにホントに待ちに待った久々のワンマンライヴが、寒い風が吹く赤坂で開催されました!とにかくワンマンは超久しぶりだから、かなり濃厚なライヴになるだろうとは思ってたけど、予想以上に物凄く濃〜い内容でした!
 まずは、た〜ぷりと演奏された曲の数々をリストでどうぞ―――。
 
 1. I Don’t Wanna Be With You
 2. Sabaku
 3. SI・GE・KI
 4. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
 5. RIFF MAN
 6. TANUKI
 7. MABOROSHI IN MY BLOOD
 8. IKASAMA LOVE
 9. 新曲(インスト)
 10. 新曲(『みかん』)
 11. 新曲(『猫』)
 12. 新曲(おばけ?)
 13. Honnoji
 14. 安眠棒
 15. You make me feel so bad
 16. CRAZY DAYS CRAZY FEELING
 17. Weekend
 18. DARUMA
 19. 新曲(『HENTAIメロディー』?)
 20. 開戦前夜
 21. インプロ作曲〜おでん
 22. WHISKY & UNUBORE
 23. COLD BEAT(きらきらメロディー付き)
 24. FRIDAY NIGHT
 25. Asobi
 EN1. 東京節
 EN2. KIMOCHI
 
 ワンマンならではの『マーキームーン』が流れる中、登場したメンバーから放たれたのは『I Don’t Wanna〜』。この曲がライヴ1曲目に来るのも珍しいけど、続く2曲目で『Sabaku』という展開もレアレア。
それだけでも引き込まれ度高いのに、後ろ向きになって拳を突き上げリズムを刻む向井さんの気合いに、ゾクゾクしちゃいました!
 そして、一呼吸おいての『SI・GE・KI』は、中盤からスピードアップして凄い音の塊が飛び出し、もうエンジン全開だ〜。この後、まだ5曲目だというのに『RIFF MAN』が炸裂し、「この先ど〜なるんだ」って思っちゃいました(笑)。ちょい久々の『TANUKI』を挟んで、初期から再三ライヴを盛り上げてきた2曲で序盤は終了―――。
 
 さて続く中盤は、向井さんの「新曲を聞いてみよう」の声と共に、なんとMATSURI STUDIOで生まれたばかりの新曲を連続で披露する素晴らしいコーナーが!
 まずはインスト曲から。オリエンタルなムードが漂う素敵な曲でした♪(2007年にライヴでやった『Yukata』に似た系統かな…)
 続いて演奏された『みかん』という仮タイトルらしい曲は、スピーディーな不思議リズムのカッコいい曲。まさに即興リフから誕生したって感じでした。
 そして次の仮題が『猫』らしき曲は、高速のリフとリズムにラップ調の歌詞が乗るんですけど、それが「猫の手も借りたい」など〈猫尽し〉のフレーズ満載で、「猫って可愛いな〜」とか時々「ニャー」って入ったりして、マジ笑った&めっちゃイイ曲でした☆
 このコーナー最後は、「おばけがパンツ一丁で踊る」という歌詞の、これまたユーモア精神たっぷりで、笑わせてくれながらテクニックに目点の曲だったです♪
 向井さんは、後半で「今日やった曲の断片は、(新曲として)生き残るかわからない。たぶんほとんどが跡形もなくなるでしょう」みたいな内容の話をしてましたけど、ほんとにそうだとしたら、まさに貴重な演奏に立ち会ったことになるわけで、そういう意味でもめっちゃ至福のコーナーでありました☆☆ (いや〜、ここまででまだ前半だもん。凄いよね〜)
 
 さて後半です―――。発表済みの曲とはいえ、オリジナル部分再開の切り込み隊長にもってこいの『Honnoji』からスタート!そしてバスドラ炸裂ヴァージョンの『安眠棒』へ。毎回違うカシオマンのギター遊びを楽しめる『You make me〜』の後に、『CRAZY DAYS〜』をコンパクトにしてギュッと演奏するなどニクい展開が続きます。
 前半に新曲断片コーナーがあったので、もうないかと思ってたけど、驚いたことに後半にも!何度体験しても引き込まれないことがない『DARUMA』の後、仮タイトルが『HENTAIメロディー』らしき新曲が演奏されました!変拍子や不思議なフレーズ満載の曲に、向井さんの呪文が絡むZAZEN BOYSならではのカッコいいプレゼントに心から拍手です(^o^) 。(演奏後、向井さんはサラッと「こんな感じ」とか言ってました )
 さらにその後、この展開でまさかこの位置に来るとは思わなかった『開戦前夜』が飛び出します!フリーセッションをサンドイッチした濃厚なご馳走だもん、もう最高っ☆☆
 ところが、サプライズはまだ続きます!20曲を演奏し終わった後、終盤の口火を切ったのは、なんと連日MATSURI STUDIOで繰り広げられている「新曲創り」の現場を見せちゃおうという凄いコーナー!メンバーだけに通じる向井さん独特の暗号的指示や「いや、やっぱ3、4で行こう」などの回数指示に、メンバーが時々笑ったり首を傾げたりしつつ見事に応え、即興でカッコいい曲が出来上がっていく過程を見せてくれました。それだけでもすんごく嬉しかったけど、幸せなことに最前ド真ん中で立ち会えたから、まさにスタジオの中に一緒にいるみたいで、もう最高でした♪
 そして、野音で披露した『おでん』を経て、いよいよ最終盤に突入です。ここまで相当に濃厚な展開だったから、もうやらないかと思ってた『WHISKY & UNUBORE』が飛びだしたんだもん!もう嬉し過ぎる〜。てか、なんて贅沢なんだ〜(^o^)
 さらに、大好きな《きらきらメロディー》付きで笑いつつ絶句のインプロを孕んだ『COLD BEAT』に魅せられ、かなり久しぶりな『FRIDAY NIGHT』で狂喜乱舞し(笑)、じっくり『Asobi』を堪能して本編終了―――。
 
 アンコールに応えて登場した後、向井さんがギターを持たずに『東京節』で音頭を取ってフロアにも歌わせ、最後はメンバー渾身の『KIMOCHI』で、濃厚でサプライズ満載のライヴは、ついに幕を閉じました。
 いや〜、マジで凄かった!もう「最高!」とか「ヤバ過ぎ」とか書いても伝わんないぐらいVery Goodです。すんごく良かった〜♪♪ とにかくこんな物凄いワンマンに参加できて、めっちゃ幸せでした〜〜☆☆☆

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Last Updated: 2024/4/13 Sat.

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