ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #175 :鎌倉(130809)
2013.8.9 鎌倉 由比ヶ浜 SEACRET BOX
 
 逗子海岸にて夏限定でオープンしていたOTODAMA SEA STUDIOが、今年から鎌倉の由比ガ浜に別館を開き、そこにZAZEN BOYSが出演しました。逗子の方には、向井さんがソロで何度か出演していますが、バンドとして湘南海岸のステージに立つのは初めてなので、そういう意味でも楽しみでした。
 夏真っ盛りの日程だったので、海岸には水着姿の男女がいっぱいいて、それを見てるだけでもライヴのロケーションとして新鮮でした(^o^)
 この日は、オープニングアクトも含めて5組のアーティストが出演するイベントでしたが、ZAZEN BOYSはトリで登場しました。
 
  1. サイボーグのオバケ
  2. 泥沼
  3. はあとぶれいく
  4. KIMOCHI
  5. COLD BEAT
  6. 破裂音の朝
  EN. Asobi
 
 セットチェンジでのサウンドチェックに『Honnoji』の一部を演奏して場内を沸かせた後、「ここからは、サウンドチェックではございません」と告げて『サイボーグのオバケ』に突入しました。
 客席エリアは砂浜そのものなので、裸足で砂の上に立って見ていましたが、そんな足の裏の感触が新鮮で、いつもとは違う音楽の酔い方でした。
 『泥沼』では、フロアから男女1名ずつをピックアップして〈ずぼずぼ遊び〉をしていました。波の音も消す勢いの『KIMOCHI』から、すぐつなげて『COLD BEAT』に入る展開でしたが、『COLD BEAT』のインタープレイでは爽やかなギターフレーズを弾いて「おしゃれサウンド」と言ってからカシオマンに真似させたりしていました。
 アンコールに応えて演奏した『Asobi』では、中間部でカシオダンスからカシオマラカスを見せるというダブルアクションでのサービスがあり、シンセ遊びもあって具沢山でした♪
 向井さんは、去り際に「(海に)どうぞ皆さんザブンと飛び込んでください」みたいなコメントを残してゴキゲンでした。
 付録:イベント途中のセットチェンジで、トイレを借りに併設するカフェに入ったら、出番前の向井さんが一人でビールを飲んでいたので、ご挨拶しちゃいました(^o^)
Live Report #174 :RIJ(130802)
2013.8.2 ひたち海浜公園 SOUND OF FOREST
 
 例年になく早い梅雨明けの後、猛暑な日も多かったですが、今年ZAZEN BOYSが出演したRIJの1日目は、日照時間が少なくて珍しく「涼しい」と感じるような一日でした。
 登場した森の中のステージでは、セットチェンジが始まった頃に小雨が降りましたが、ライヴ開始時間には上がってくれたので、濡れずに楽しめました(^o^)
 今年も、メンバー全員が早々とステージに現れてサウンドチェックをし、その中で『Honnoji』の一部を演奏するなど、フェスならではのプレビューも素敵でした!(向井さん、バドワイザーを泡の具合を確かめながら丁寧に缶からグラスに注いでたよ(笑))
 
  1. KIMOCHI
  2. 電球
  3. はあとぶれいく
  4. サイボーグのオバケ
  5. 泥沼
  6. COLD BEAT
  7. 破裂音の朝
 
 先日のワンマンまでの流れを汲んで、まず『JUMP』のイントロ部分をカマしてから一回締めて、『KIMOCHI』に入るという展開。
 今回も、『サイボーグのオバケ』の〈パンツ対決〉や『泥沼』の「カシオ→一郎→敦さん」と廻して言わせる〈ずぼずぼ遊び〉など笑えるサービスは健在で、初めてライヴ体験した方々も楽しんでくれたと思います。
 個人的に、今回トピックしたいのは、持ち時間の関係で曲数を絞らなきゃならん中で、『電球』を演奏したことです。そして、選ばれただけあって、先日披露してくれたギター2本の絶妙なハーモニーを聴かせる間奏部分が加わった新アレンジ、めっちゃ素敵だったで〜す☆(再体験できて嬉しかった〜!)
 ラス前の『COLD BEAT』では、『JUMP』のイントロ部分だけじゃなく、次に登場してくるYUIちゃんの『CHE・R・RY』をチラリと挟んでみたりユーモア溢れるサービス精神満載のステージでした♪
 そんなこんなで、今年も野外フェスでのライヴを最前で満喫できて幸せでした〜(^o^)
Live Report #173 :AX(130715)
2013.7.15 SHIBUYA−AX
 
 告知で「突発的」と書いて行われた静岡のライヴを除けば、今年初めてのワンマンツアーが、記録的に早い梅雨明け後の猛暑が続く日々の中開催されており、その最終日は祝日「海の日」に渋谷シティーで決行されました!
 アコエレツアーからの流れで、開演前のフロアでは何度も繰り返しヴァン・ヘイレンの『JAMP』が掛かっており(Rimixも含む)、どうやら「キーワード」らしいですが、その謎は本編にて解き明かされます(笑)。
 
  1. I Don’t Wanna Be With You
  2. Honnoji
  3. SI・GE・KI
  4. RIFF MAN
  5. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  6. IKASAMA LOVE
  7. サンドペーパーざらざら
  8. ポテトサラダ
  9. 電球
  10. 天狗
  11. DAIGAKUSEI
  12. はあとぶれいく
  13. サイボーグのオバケ
  14. 気がつけばミッドナイト
  15. 暗黒屋
  16. SEKARASIKA
  17. 泥沼
  18. COLD BEAT
  19. WHISKY & UNUBORE
  20. すとーりーず
  21. 破裂音の朝
  EN1. JUMP(by VAN HALEN)with レオ今井
  EN2. Asobi
 
 メンバーが登場して、まず演奏されたのが予想通り『JUMP』―――。そして、そのイントロ部分を一回ジャ〜〜ンと締めてから、『I Don’t Wanna〜』に突入(なるほど、DOMMUNEでやったのは、ツアーの流れだったのか!)。幕張同様、今回もカシオマンはサンプラー・スイッチングを持たずに、ギターのみの演奏。キーボードのフレーズをエフェクターを駆使しながらアレンジしての演奏で、素敵だったですよ(^o^) 。
 次の『Honnoji』から『HIMITSU GIRL'S〜』までは、いわゆる〈アゲアゲモード〉で、開演時には比較的静かだったフロアも、途中からグイグイ〈押し〉が来て、一気に人口密度が高くなりました。
 次のブロックでは、久々に単独で『IKASAMA LOVE』を演奏し、途中のフレーズリフレインで下手前に歩くパフォーマンスをした向井さんは、観客から眼鏡を借りて掛けるなどゴキゲンなご様子(笑)。
 続く5枚目から連続4曲の中では、ギター2本の絶妙なハーモニーを聴かせる部分などが加わった新アレンジの『電球』が素晴らしかったです♪
 その後、「次、あれ行ってみよう!」と言ってシンセに向かい、再び『JUMP』のイントロを演奏―――。笑いが起こる中で、すぐ打ち切って『天狗』に入る流れで、アレンジのみならずユーモア精神にも磨きが掛かってます(^o^)
 そして、今回一番のサプライズが11曲目に『DAIGAKUSEI』を超久しぶりにやったこと!レポの記録を調べたらわかるけど(←調べてない)、少なくとも2年以上は演奏してない気がします。しかも、音源&過去のライヴに比べてもめっちゃスローヴァージョン!ねちっこく絡み付くようなギターが、より「大学生」の「無気力」さを強調してるみたいでした。
 『サイボーグのオバケ』の前には、カシオマンがクローゼットに下着をコレクションしてるみたいなネタで笑わせてくれましたが、もちろん〈パンツ対決〉も楽しかったです。
 『気がつけばミッドナイト』では、吉兼&一郎にアカペラでフレーズを歌わせ、『暗黒屋』の前には再び『JUMP』のイントロを挿入するなど、サービス精神炸裂の中盤後半でした☆(もちろん『暗黒屋』のインタープレイも過激に炸裂してましたけどね〜♪)
 終盤は、大好きな『SEKARASIKA』からスタートし、『泥沼』では、「カシオ→一郎→敦さん」と「ずぼ〜っと…」を言わせて廻す遊び付きで盛り上がり、『COLD BEAT』の中盤には、またまた『JUMP』のイントロを挿入して、濃厚で楽しい時間は過ぎていきます。
 カッコよ過ぎる『WHISKY & UNUBORE』を経て本編最終盤、バスドラのキックが一層強まった気がする『すとーりーず』では「アブラゼミが、みんみんみん」の絶叫が凄まじく感動的でした!
 
 アンコールを求める手拍子が響く中でも掛かっていた『JUMP』は、再登場したメンバーからメインヴォーカルにレオ今井氏を迎えてフルヴァージョンで再現されます。流れから楽曲の予想は付いてたけど、レオ君投入とは思わなかったから嬉しいサプライズでした♪&カシオマンの早弾きチャレンジも楽しかった〜♪(しかも一郎君、「JAMP!」ってとこで垂直に飛んでるし…(笑))
 最後は、ステージ前面でカシオダンスを見せるなど見所もたっぷりの『Asobi』で締め―――。約2時間半に及ぶステージは、猛暑が続いてバテ気味の身体に濃厚なスタミナを注入してくれる最高のディナーでございました☆☆
Live Report #172 :FREEDOMMUNE(130713)
2013.7.13 幕張メッセ MAKUHARI BUDOHKAN
 
 東日本大震災復興支援のために開催されたチャリティーイベント“FREEDOMMUNE 0 ONE THOUSAND 2013”にZAZEN BOYSが出演しましたが、本番の5日前に出演が発表されたので、まさに「急遽決定」で、参加したこちらも「滑り込みセーフ」でした。
 このイベントは、震災直後の夏に第1回目が企画されており、そこにKIMONOSの出演が予定されていたんですが、大型暴風雨の来襲で開催不能になってしまったので、今回ZAZEN BOYSとして出演することになって、とても嬉しかったです。
 予約メールの確認後、復興支援の募金をして会場内に入り、登場予定のエリアに足を踏み入れると、“武道館”というネーミングの割にはステージがコンパクトでした。
 タイムテーブルでは2番目でしたが、1番手がライヴ映像だったので、実質的なライヴとしてはトップバッターでの登場でした。
 
  1. I Don’t Wanna Be With You
  2. Asobi
  3. はあとぶれいく
  4. サイボーグのオバケ
  5. ポテトサラダ
  6. 泥沼
  7. COLD BEAT
  8. RIFF MAN
 
 登場した4人が位置に付くと、まず演奏されたのがアコエレツアーの開演前に何度もリプレイされていたヴァン・ヘイレンの『JUMP』!―――この曲のイントロ部分を導入部にして、このところご無沙汰だった『I Don’t Wanna〜』からライヴはスタート。久しぶりな新鮮さに加えて、今回は長らくカシオマンが担当していたサンプラー・スイッチングがなくなって、ギターのカッティングに切り替わっていたので、その点でも貴重な体験でした。
 次の『Asobi』では、ペットマラカスが復活し、『はあとぶれいく』では、前に出てポケットに手を突っ込んで歌うツッパリ向井さん(笑)が健在。
 『サイボーグのオバケ』の〈パンツ対決〉や『泥沼』の〈スボズボ遊び〉も絶妙な長さで織り込むサービス精神も忘れないステージは、あっという間に終盤へ―――。
 いまやライヴの定番となった『COLD BEAT』では、中盤の〈向井指揮者コーナー〉で楽しく遊んで、フロアにも歌わせたりした後、本編部分に戻る前に再び『JUMP』を挿入してくれ素敵でした☆
 最後は、嵐のような『RIFF MAN』を吹き上げてライヴを締めましたが、向井さんは何度か言っていた「募金をお願いします」のコメントを去り際にも残し、ステージを後にしました。
 
Live Report #m-48 :BLITZ(130612)
2013.6.12 赤坂 BLITZ
 
 今回のアコエレツアーは、久しぶりということもあり、初めて少し遠出してみましたが、この日が個人的には最後の日でした。
 そして、指定席という設定だから当然ここでも椅子席でしたが、ブリッツで座ったのも初めてで、なんか不思議な気分でした。
 開演前には、またも『JAMP』が繰り返し流れていましたが、中盤にこの曲のカバーやリミックスなどが掛かっていました。
 開演予定時間の約10分後に、向井さんは赤いプラカップ(←甲府や宇都宮も同じ)を手に、無帽で登場しました。
 
 この日のセットリストは、前回の宇都宮とほぼ同じ(第1部の12曲目だけが『ささやかな願い』(by earstern youth)に替わっている)でしたので、今回は割愛させていただきます。
 
 今回は、今まで書いてきたライヴレポとは少し趣向を変えて、演奏された曲の中から〈アコエレオリジナル〉と呼ばれたりするソロライヴでしか歌わない曲の歌詞について書いてみようと思います。
 まず、メモリーしたリフ重ねが印象的な『SAKANA』ですが、歌詞は向井さんならではの「夏の思い出」を歌っています。道路のアスファルトが焼け付くような猛暑日―――。そんな路上に「腹をすかせた 汗かき野郎」が登場する風景です。
 次に、個人的に大好きだと何度も書いてる『NEKO ODORI』は、やっぱり路上でのスケッチです。「スクールゾーンの白い文字」の上に「偉そうに寝そべっている」野良猫―――。「笑っているような そうでもないような 曖昧な表情」の猫に「猫踊りが見たいから」とマタタビを与えて踊らせるという内容です。
 今回のツアーでは星野源さんを引き合いに出していた『夏の幽霊』は、夏休みの子供たちが墓場の幽霊にビックリする風景を描いていますが、サビとなるフレーズに〈オチ〉のように「気のせい」と言って締める歌詞が面白いです。
 そして、最近披露して今回も連続で歌っている『前髪』を聞いていると、なんとなく『自問自答』に出て来る無邪気な少女を別の角度から見たような気がしてしまいます。「道ばたに転がった ハリネズミの亡骸」という印象的なフレーズで始まりますが、サビとなるフレーズでは「あの子の前髪」が「短すぎて」あるいは「鋭すぎて」、少女に見詰められると俗世間に染まった自分が責められているような感覚になる―――そんな気分が歌われています。
 
 歌詞のこと以外で、いわゆる〈MC〉のトークについて少しだけ書いておきます。『KARASU』が終わった後「星野源さんではございませんが、払い戻しは致しません」と言ってから、珍しくツアー中のホテルでの出来事を語ってくれました。
 ホテルの洗面所の水道に「この水は飲用できます」みたいな張り紙があって、その下に「Good to drink」と書いてあったそうです。それを見た向井さんは、何度も「Good three drink」とつぶやいてしまい(=トゥーをわざとスリーって読んだ)、「かなり疲れてる」って思ったそうです(笑)。
 また、アンコールで女子をステージに引き上げる前、音響スタッフさんに対して「豊橋のラブホのようなエロいリヴァーブを掛けてくれますか?」とリクエスト。この豊橋って、たぶんかなり前のツアー中に終電に乗り遅れて仕方なくラブホに一泊した場所だと思います。
 ―――そういうわけで、今回はあんまりレポらしくありませんけど、この辺で終わりにしておきます。

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Last Updated: 2024/6/14 Fri.

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