ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #180 :新宿(131005)
2013.10.5 新宿 旧ニュージャパン
 
 以前にも一度フェスで出演経験がある新宿の元キャバレーに、ZAZEN BOYSが再登場!―――今回は、飯田仁一郎さん率いる「Limited Express (has gone?)」のレコ発も兼ねたオールナイトイベント『PACKaaaN!!!』への出演でした。
 小雨が降り止まない夜の歌舞伎町―――。客引きなどが行き交う不夜城にある妖しい空間に、次々と客が集まってきて、DJによるダンサブルな曲の中で踊り始めます。そして、まずメインステージ登場したのは、「東北地方を中心とした日本のお祭り音楽と世界中のポップスを掛け合わせた未来型お祭りロックバンド」というアラゲホンジでした。和太鼓や笛の入ったお祭りビート、ステージから張り出した「でべそ」部分を活かして踊りまくるパフォーマーなどでフロアを沸かし、その後DJタイムを挟んでZAZEN BOYSが登場しました。
 
  1. サンドペーパーざらざら
  2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  3. 泥沼
  4. サイボーグのオバケ
  5. はあとぶれいく
  6. 破裂音の朝
 
 直前のDJタイム中にセッティングをしたメンバーでしたが、メインステージの時間が来ると向井さんは「ちょっとサウンドチェックいいですか?」と告げてから『Honnoji』のブレイク後を新アレンジで演奏し、待ちかねたフロアを喜ばせます。
 そして、本編は『サンドペーパーざらざら』からスタート。ズンズン響くバスドラに乗ってザゼン列車が走り出しました!盛り上がる空気を呼び込みながら『HIMITSU GIRL'S〜』をブチかまし、そのまま『泥沼』へ。フロア指名の〈ずぼずぼ遊び〉では、おそらく初めてライヴに接した感じの人々からもレスポンスがあって温かい雰囲気。
 続く『サイボーグのオバケ』では、今回も長いフレーズをカシオマンに弾かせ、次の『はあとぶれいく』終盤のヴォーカルパートでは、向井さんが「でべそ」部分に立って絶唱し、周囲の女子から足を触られていました(笑)
 最後を『破裂音の朝』で締めてライヴを終えたメンバーは、向井さん以外の3人が、直後に物販スペースに立って交流を図るなどお祭っぽいイベントならではの雰囲気があって素敵でした。
 ひとつだけ残念だったのは、ステージ上に置かれたセットリストに書かれていた『COLD BEAT』を演奏しなかったこと。これは、あくまでも俺の勝手な想像に過ぎませんけど、直前のDJタイムが時間オーバーで押したため、タイムテーブルどおりの運行を気遣った向井さんが「大人の選択」でカットしたんじゃないかと思います。もし、それが本当なら、そんな向井さんも素敵なんですけどね。(←なんだ、結局褒めてるし…(笑))
Live Report #179 :BAY CAMP(130907)
2013.9.7 川崎市東扇島公園 PLANT STAGE
 
 去年に引き続き、ZAZEN BOYSが川崎湾岸でのオールナイトフェスに出演しました。去年はヘッドライナーとしてトリだったため、早朝のステージでしたが、今回はちょうど陽が沈んだばかりの時間帯だったので、ステージの照明効果も抜群で、また違った味わいでした(^o^)
 
  1. KIMOCHI
  2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  3. 泥沼
  4. サイボーグのオバケ
  5. COLD BEAT
  6. はあとぶれいく
  7. 破裂音の朝
 
 今回も、メインステージが左右に二つ並んでいて交互にライヴが進行するタイムテーブルになっており、向かって右側のステージでFRONTIER BACKYARDが演奏中に、左側にメンバーが登場してセッティングを開始―――。そして、右側のライヴが終わるとしばらくして向井さんが「ちょっと、チェックします」と言って『Honnoji』の後半部分を演奏しました。ここで、先日披露された新しいアレンジを再体験できたので嬉しかったです!
 その後、予定された開始時刻まで5分ほどあることをスタッフに確認すると「では、後ほどお会いしましょう」と言ってアンプに腰掛けました。他のメンバーもステージを去らずに「待ち」状態だったので、2分ぐらいしてスタッフが気を利かせて「もう始めてもらって結構です」みたいに告げたので、ちょい早目でライヴが始まりました。
 そして本編は『KIMOCHI』からスタート!余裕の一呼吸あって『HIMITSU GIRL'S〜』をカマした後の『泥沼』では、観客エリアを指差して「ずぶ〜っと」フレーズを言わせようとした際に、何人もがバラバラ叫んだので、指で「一人にしてくれ」と指示する愉快な場面がありました。
 続く『サイボーグのオバケ』では「陸軍中野学校予備校理事長」に「吉村秀樹」が起用され、その後の〈パンツ対決〉で「真っ黒けっけのブラジャーを取ってエアコンをドライで入れる、暑いから」みたいな長いフレーズを早口で言って吉兼ギターに弾かせてました(笑)
 ちょっとだけ残念だったのは、次の『COLD BEAT』の中盤にブレイクして無音になるところで、逆側のステージからサウンドチェックの音が大きく鳴っていたこと(-_-;)。本来、片方のステージで演奏中はセッティングはしても音は出さないキマリのはずで(←ここまではずうっとそうだった)、残念なことにこの時間は守られず、向井さんも「向こうの音がなあ」みたいな身振りをしていました。
 そのせいかどうかわかりませんが、次に向井さんが『はあとぶれいく』とタイトルを告げた時、カシオマンが「え?」っという顔をしたので、もしかすると急遽リベンジ的に1曲挿入したのかもしれません(←あくまでも、俺の勝手な想像です)。この曲の終盤部分では、先日の横浜で披露された「俺なんて眼中にないよ〜」みたいなフレーズを向井さんが歌っていました。
 そして、最後はすっかり暮れ切った湾岸のフェスエリア全体を包み込むような『破裂音の朝』でドラマティックにライヴを締めて、去っていきました。
 
Live Report #178 :横浜(130905)
2013.9.5 横浜 F.A.D YOKOHAMA
 
 かなり久しぶりにZAZEN BOYSがハマのステージに立ちました!LOSTAGE主催のライヴイベントの対バン出演で、中華街に隣接する地下のライヴハウスに登場でございます。
 この日は、午前中まで関東地方も荒れ模様で激しい雨が降りましたが、午後から回復し、ライヴの開始時刻には晴れてくれました(^o^)
 
  1. サイボーグのオバケ
  2. Honnoji
  3. 泥沼
  4. はあとぶれいく
  5. 暗黒屋
  6. RIFF MAN
  7. COLD BEAT
  8. 破裂音の朝
  9. Asobi
 
 ZAZEN BOYSのライヴでは、メンバーそれぞれが楽器での演奏以外に違った「役割」ってゆうか「ポジション」ってゆうか、そんなのを持ってるような気がしますが、ベース担当の一郎君は「リズムの気合い入れ役」みたいな感じがします。
 この日の皮切り『サイボーグのオバケ』では、一郎君のそんな面を再認識―――。途中のブレイクからメンバーが「1、2、3、4」とカウントを取るところでも、一際大声の気合いが目立ってました(^o^)
 今回のライヴで、個人的な「目玉」だと感じたのは2曲目の『Honnoji』。この曲を演奏すること自体は珍しくはないですが、この日は新しいアレンジを披露してくれたんです♪
 中盤から後半にかけて、妖しげにうねるベースラインに、カシオマンのギターが乱れ狂う―――そんな感じの展開で、さらに終盤に向かって曲のスピードが加速していき、もうめっちゃカッコよかった〜〜☆☆
 ライヴの終盤『COLD BEAT』では、フロア全体に「うしろ〜から ブチ込んでよ〜」と歌わせるなどサービス精神も旺盛でしたが、なんといってもZAZEN BOYSの真骨頂は絶えず新しいアレンジなどを加えながら進化していく演奏です。『Honnoji』だけでなく『暗黒屋』でのインタープレイも最高で、ライヴならではの魅力を味わえた素敵な横浜の夜になりました♪
Live Report #177 :duo(130821)
2013.8.21 渋谷 duo MUSIC EXCHANGE
 
 今まで出ていそうで出ていなかった東京のライヴハウスの一つであるduoに、ZAZEN BOYSが初登場!―――今回は、ブラスセクションを含めたインストバンド・NATSUMEN主催のイベントに対バンとして出演しました。
 フロアに3本の柱が立つ横長のステージ(奥のスクリーンには、各地の花火大会の映像が流されていました)の中央寄りに、いつも通りコンパクトにセットを組んで始まったライヴは、めっちゃ気合の籠もった演奏が繰り広げられました。
 
  1. Asobi
  2. サイボーグのオバケ
  3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  4. RIFF MAN
  5. KIMOCHI
  6. COLD BEAT
  7. 暗黒屋
  8. 泥沼
  9. はあとぶれいく
  10. 破裂音の朝
 
 開演前、花火の映像にかぶってLED ZEPPELINのアルバム『PRESENCE』がリピートで流れていましたが、登場した向井さんは、準備が出来ると「『PRESENCE』下げてください」と言ってライヴをスタートさせました。
 まず幕開けに『Asobi』を持ってきました。この日の中盤は、カシオマンがペットマラカスを手にしたものの、使わずカシオダンスのみ。ステージは横長なのに、最前にいるとスタジオ内にいるような感覚の音の響きだったので、新鮮でした。
 遊び気分も交えながら超カッコいい『サイボーグのオバケ』から『RIFF MAN』までの流れは、まさに〈うなぎ昇り龍〉で、すんごくパワフルな演奏にシビレました!
 さらに、ハンパない気合を含んだ『KIMOCHI』からノンストップで『COLD BEAT』につなぐ流れも絶好調♪♪『COLD BEAT』の中間部分では、久々に一郎君のフライング(カシオへの指示で、ベースを鳴らしてしまう)が見れました(^o^)
 そして、この日の『暗黒屋』も凄かった!インタープレイでは、向井さんがキーボードの即興演奏に合わせて、わざと意味不明な言葉をゴニョゴニョつぶやいては、音のブレイクで横を向いて空トボケるパフォーマンスなどもあって、他の3人の凄まじい掛け合いと共に濃厚なプレイが楽しめました☆
 フロアに「ずぶずぶ」させた『泥沼』に続く『はあとぶれいく』では、ヴォーカル部分最後のブロックでステージ前面に出て歌う時に、わざとマイクスタンドを低くして超中腰で歌ったのが笑えました。
 最後は、気迫の籠もった『破裂音の朝』をブチ込んで、バーカウンターの案内をしながら去っていきましたが、「猛暑」にふさわしい「熱々」のホットな一夜になりました〜♪
Live Report #176 :QUATTRO(130813)
2013.8.13 渋谷 CLUB QUATTRO
 
 煉瓦の壁面など空間の雰囲気が大好きなライヴハウスの渋谷クアトロが、25周年を記念してライヴイベントを連発しており、その一夜にZAZEN BOYSが登場しました!
 初競演となる山梨出身のヒップホップグループ田我流との2マンで、先に登場した田我流は、ライヴの皮切りに『KIMOCHI』を引用したり、曲の途中にもZAZEN BOYSへのリスペクトや両者で最高のライヴにしたいという意気込みなどを熱く語ったりと、フロアを盛り上げてくれました。
 そして、手際のよいセットチェンジ後に登場したZAZEN BOYSは、軽くサウンドチェックをして、「じゃあ、始めましょう」という向井さんの声でライヴをスタートさせました。
 
  1. I Don’t Wanna Be With You
  2. Honnoji
  3. 電球
  4. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  5. 暗黒屋
  6. サイボーグのオバケ
  7. 泥沼
  8. はあとぶれいく
  9. KIMOCHI
  10. COLD BEAT
  11. 破裂音の朝
  EN. Asobi
 
 まずは、先日少しアレンジを変えたヴァージョンの『I Don’t Wanna〜』からライヴに突入―――。吉兼さんはサンプラーで出していたフレーズをギターで演奏し、終盤も全体に少しアレンジが変わっていますが、この日の対バン幕開けにピッタリでした♪
 その後、『Honnoji』から『HIMITSU GIRL'S〜』まで3曲を連続でブチ込んでくれましたが、この日のパワーは、もうハンパなかったっす!曲のスピードが、いつもより速くなっている上に、記念イベントを盛り上げようとする気迫が物凄くて、鬼気迫るように叩き狂うドラムスを囲んで、3人の音魂が乱舞しながらうながり上がる嵐のような時間でした。(その中間に、ギターのハモりが美しい『電球』が挟まれていた構成も最高☆)
 持ち時間が長かったからこそ体験できた『暗黒屋』のインタープレイも、そこまでの熱気を十二分に吸い込んで膨張させた濃厚な演奏にシビレました!
 『サイボーグのオバケ』の〈パンツ対決〉では、対バンを意識してか、長めの言葉をラップ風に取り入れたりして、遊び心も忘れていません。(ちなみに、この日の向井さんは、奇妙なポーズを随所で取って笑いを誘っていました(笑))
 曲の中盤でメンバーやフロアにも替え歌を歌わせて遊んだ『COLD BEAT』も、演奏の気迫や切れ味は抜群で、いよいよライヴ最終盤を迎えます。
 ここで、25周年について触れ、無料配布のブックレットにも書いてあった高校時代の思い出を語りました。当時、一年先輩の女子から借りたカセットテープが、渋谷クアトロでのライヴ音源で、オシャレな東京をイメージしたというような話を、博多弁で語る向井さんは、とても楽しそうで素敵でしたよ(^o^)
 
 アンコール再登場後の『Asobi』では、最後に田我流のメンバー5人を招き入れ、彼らと共にフロアを巻き込んで「遊び足りな〜い」のコール&レスポンスが果てしないほど長く続けられて、記念すべき狂乱の宴は幕を閉じました!いや〜、すんごい祭だった(^o^)

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Last Updated: 2024/11/2 Sat.

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