ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #173 :AX(130715)
2013.7.15 SHIBUYA−AX
 
 告知で「突発的」と書いて行われた静岡のライヴを除けば、今年初めてのワンマンツアーが、記録的に早い梅雨明け後の猛暑が続く日々の中開催されており、その最終日は祝日「海の日」に渋谷シティーで決行されました!
 アコエレツアーからの流れで、開演前のフロアでは何度も繰り返しヴァン・ヘイレンの『JAMP』が掛かっており(Rimixも含む)、どうやら「キーワード」らしいですが、その謎は本編にて解き明かされます(笑)。
 
  1. I Don’t Wanna Be With You
  2. Honnoji
  3. SI・GE・KI
  4. RIFF MAN
  5. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  6. IKASAMA LOVE
  7. サンドペーパーざらざら
  8. ポテトサラダ
  9. 電球
  10. 天狗
  11. DAIGAKUSEI
  12. はあとぶれいく
  13. サイボーグのオバケ
  14. 気がつけばミッドナイト
  15. 暗黒屋
  16. SEKARASIKA
  17. 泥沼
  18. COLD BEAT
  19. WHISKY & UNUBORE
  20. すとーりーず
  21. 破裂音の朝
  EN1. JUMP(by VAN HALEN)with レオ今井
  EN2. Asobi
 
 メンバーが登場して、まず演奏されたのが予想通り『JUMP』―――。そして、そのイントロ部分を一回ジャ〜〜ンと締めてから、『I Don’t Wanna〜』に突入(なるほど、DOMMUNEでやったのは、ツアーの流れだったのか!)。幕張同様、今回もカシオマンはサンプラー・スイッチングを持たずに、ギターのみの演奏。キーボードのフレーズをエフェクターを駆使しながらアレンジしての演奏で、素敵だったですよ(^o^) 。
 次の『Honnoji』から『HIMITSU GIRL'S〜』までは、いわゆる〈アゲアゲモード〉で、開演時には比較的静かだったフロアも、途中からグイグイ〈押し〉が来て、一気に人口密度が高くなりました。
 次のブロックでは、久々に単独で『IKASAMA LOVE』を演奏し、途中のフレーズリフレインで下手前に歩くパフォーマンスをした向井さんは、観客から眼鏡を借りて掛けるなどゴキゲンなご様子(笑)。
 続く5枚目から連続4曲の中では、ギター2本の絶妙なハーモニーを聴かせる部分などが加わった新アレンジの『電球』が素晴らしかったです♪
 その後、「次、あれ行ってみよう!」と言ってシンセに向かい、再び『JUMP』のイントロを演奏―――。笑いが起こる中で、すぐ打ち切って『天狗』に入る流れで、アレンジのみならずユーモア精神にも磨きが掛かってます(^o^)
 そして、今回一番のサプライズが11曲目に『DAIGAKUSEI』を超久しぶりにやったこと!レポの記録を調べたらわかるけど(←調べてない)、少なくとも2年以上は演奏してない気がします。しかも、音源&過去のライヴに比べてもめっちゃスローヴァージョン!ねちっこく絡み付くようなギターが、より「大学生」の「無気力」さを強調してるみたいでした。
 『サイボーグのオバケ』の前には、カシオマンがクローゼットに下着をコレクションしてるみたいなネタで笑わせてくれましたが、もちろん〈パンツ対決〉も楽しかったです。
 『気がつけばミッドナイト』では、吉兼&一郎にアカペラでフレーズを歌わせ、『暗黒屋』の前には再び『JUMP』のイントロを挿入するなど、サービス精神炸裂の中盤後半でした☆(もちろん『暗黒屋』のインタープレイも過激に炸裂してましたけどね〜♪)
 終盤は、大好きな『SEKARASIKA』からスタートし、『泥沼』では、「カシオ→一郎→敦さん」と「ずぼ〜っと…」を言わせて廻す遊び付きで盛り上がり、『COLD BEAT』の中盤には、またまた『JUMP』のイントロを挿入して、濃厚で楽しい時間は過ぎていきます。
 カッコよ過ぎる『WHISKY & UNUBORE』を経て本編最終盤、バスドラのキックが一層強まった気がする『すとーりーず』では「アブラゼミが、みんみんみん」の絶叫が凄まじく感動的でした!
 
 アンコールを求める手拍子が響く中でも掛かっていた『JUMP』は、再登場したメンバーからメインヴォーカルにレオ今井氏を迎えてフルヴァージョンで再現されます。流れから楽曲の予想は付いてたけど、レオ君投入とは思わなかったから嬉しいサプライズでした♪&カシオマンの早弾きチャレンジも楽しかった〜♪(しかも一郎君、「JAMP!」ってとこで垂直に飛んでるし…(笑))
 最後は、ステージ前面でカシオダンスを見せるなど見所もたっぷりの『Asobi』で締め―――。約2時間半に及ぶステージは、猛暑が続いてバテ気味の身体に濃厚なスタミナを注入してくれる最高のディナーでございました☆☆
Live Report #172 :FREEDOMMUNE(130713)
2013.7.13 幕張メッセ MAKUHARI BUDOHKAN
 
 東日本大震災復興支援のために開催されたチャリティーイベント“FREEDOMMUNE 0 ONE THOUSAND 2013”にZAZEN BOYSが出演しましたが、本番の5日前に出演が発表されたので、まさに「急遽決定」で、参加したこちらも「滑り込みセーフ」でした。
 このイベントは、震災直後の夏に第1回目が企画されており、そこにKIMONOSの出演が予定されていたんですが、大型暴風雨の来襲で開催不能になってしまったので、今回ZAZEN BOYSとして出演することになって、とても嬉しかったです。
 予約メールの確認後、復興支援の募金をして会場内に入り、登場予定のエリアに足を踏み入れると、“武道館”というネーミングの割にはステージがコンパクトでした。
 タイムテーブルでは2番目でしたが、1番手がライヴ映像だったので、実質的なライヴとしてはトップバッターでの登場でした。
 
  1. I Don’t Wanna Be With You
  2. Asobi
  3. はあとぶれいく
  4. サイボーグのオバケ
  5. ポテトサラダ
  6. 泥沼
  7. COLD BEAT
  8. RIFF MAN
 
 登場した4人が位置に付くと、まず演奏されたのがアコエレツアーの開演前に何度もリプレイされていたヴァン・ヘイレンの『JUMP』!―――この曲のイントロ部分を導入部にして、このところご無沙汰だった『I Don’t Wanna〜』からライヴはスタート。久しぶりな新鮮さに加えて、今回は長らくカシオマンが担当していたサンプラー・スイッチングがなくなって、ギターのカッティングに切り替わっていたので、その点でも貴重な体験でした。
 次の『Asobi』では、ペットマラカスが復活し、『はあとぶれいく』では、前に出てポケットに手を突っ込んで歌うツッパリ向井さん(笑)が健在。
 『サイボーグのオバケ』の〈パンツ対決〉や『泥沼』の〈スボズボ遊び〉も絶妙な長さで織り込むサービス精神も忘れないステージは、あっという間に終盤へ―――。
 いまやライヴの定番となった『COLD BEAT』では、中盤の〈向井指揮者コーナー〉で楽しく遊んで、フロアにも歌わせたりした後、本編部分に戻る前に再び『JUMP』を挿入してくれ素敵でした☆
 最後は、嵐のような『RIFF MAN』を吹き上げてライヴを締めましたが、向井さんは何度か言っていた「募金をお願いします」のコメントを去り際にも残し、ステージを後にしました。
 
Live Report #m-48 :BLITZ(130612)
2013.6.12 赤坂 BLITZ
 
 今回のアコエレツアーは、久しぶりということもあり、初めて少し遠出してみましたが、この日が個人的には最後の日でした。
 そして、指定席という設定だから当然ここでも椅子席でしたが、ブリッツで座ったのも初めてで、なんか不思議な気分でした。
 開演前には、またも『JAMP』が繰り返し流れていましたが、中盤にこの曲のカバーやリミックスなどが掛かっていました。
 開演予定時間の約10分後に、向井さんは赤いプラカップ(←甲府や宇都宮も同じ)を手に、無帽で登場しました。
 
 この日のセットリストは、前回の宇都宮とほぼ同じ(第1部の12曲目だけが『ささやかな願い』(by earstern youth)に替わっている)でしたので、今回は割愛させていただきます。
 
 今回は、今まで書いてきたライヴレポとは少し趣向を変えて、演奏された曲の中から〈アコエレオリジナル〉と呼ばれたりするソロライヴでしか歌わない曲の歌詞について書いてみようと思います。
 まず、メモリーしたリフ重ねが印象的な『SAKANA』ですが、歌詞は向井さんならではの「夏の思い出」を歌っています。道路のアスファルトが焼け付くような猛暑日―――。そんな路上に「腹をすかせた 汗かき野郎」が登場する風景です。
 次に、個人的に大好きだと何度も書いてる『NEKO ODORI』は、やっぱり路上でのスケッチです。「スクールゾーンの白い文字」の上に「偉そうに寝そべっている」野良猫―――。「笑っているような そうでもないような 曖昧な表情」の猫に「猫踊りが見たいから」とマタタビを与えて踊らせるという内容です。
 今回のツアーでは星野源さんを引き合いに出していた『夏の幽霊』は、夏休みの子供たちが墓場の幽霊にビックリする風景を描いていますが、サビとなるフレーズに〈オチ〉のように「気のせい」と言って締める歌詞が面白いです。
 そして、最近披露して今回も連続で歌っている『前髪』を聞いていると、なんとなく『自問自答』に出て来る無邪気な少女を別の角度から見たような気がしてしまいます。「道ばたに転がった ハリネズミの亡骸」という印象的なフレーズで始まりますが、サビとなるフレーズでは「あの子の前髪」が「短すぎて」あるいは「鋭すぎて」、少女に見詰められると俗世間に染まった自分が責められているような感覚になる―――そんな気分が歌われています。
 
 歌詞のこと以外で、いわゆる〈MC〉のトークについて少しだけ書いておきます。『KARASU』が終わった後「星野源さんではございませんが、払い戻しは致しません」と言ってから、珍しくツアー中のホテルでの出来事を語ってくれました。
 ホテルの洗面所の水道に「この水は飲用できます」みたいな張り紙があって、その下に「Good to drink」と書いてあったそうです。それを見た向井さんは、何度も「Good three drink」とつぶやいてしまい(=トゥーをわざとスリーって読んだ)、「かなり疲れてる」って思ったそうです(笑)。
 また、アンコールで女子をステージに引き上げる前、音響スタッフさんに対して「豊橋のラブホのようなエロいリヴァーブを掛けてくれますか?」とリクエスト。この豊橋って、たぶんかなり前のツアー中に終電に乗り遅れて仕方なくラブホに一泊した場所だと思います。
 ―――そういうわけで、今回はあんまりレポらしくありませんけど、この辺で終わりにしておきます。
Live Report #m-47 :宇都宮(130609)
2013.6.9 HEAVEN’S ROCK Utsunomiya
 
 前回書いた「とても悲しい出来事」のショックを引き摺りながらも、今回のアコエレツアーでは、バンドでのツアーでも最近訪問がなかった宇都宮でライヴがあったので、気持ちを入れ替えて参加してきました。
 もしかしたら今回のツアーでは全会場で実施してるのかもしれませんが、今までスタンディングでしか経験したことのないこのハコでも、フロアに椅子が並べられていて(最前の2列は座布団)、さらにステージ右手にも椅子席を設けてあるという「シッティング」な空間設営になっていました。
 また、先日開演前に『JAMP』が繰り返し流れていたと書きましたが、この日もそうだったので偶然ではなく意図的だったんだとわかりました。(この日は、一度だけThe Smiths『This Charming Man』(←たぶん…)が掛かった)
 
《第1部》
  1. CITY[A]
  2. SAKANA[E]
  3. CRAZY DAYS CRAZY FEELING[E]
  4. Delayed Brain[E]
  5. YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING[A]
  6. NEKO ODORI[A]
  7. KARASU[A]
  8. 夏の幽霊[A]
  9. 感覚的にNG[E]
 10. 性的少女[E]
 11. はあとぶれいく[E]
 12. たとえば俺が死んだら(by 森田童子)[A]
 13. OMOIDE IN MY HEAD[A]
 14. WATER FRONT[A]
    
            ===休憩===
《第2部》
  1. 6本の狂ったハガネの振動[A]
  2. SI・GE・KI[A]
  3. 前髪(新曲)[A]
  4. SENTIMENTAL GIRL'S VIOLENT JOKE [E]
  5. PIXIEDU[E]
  6. TUESDAY GIRL[E]
  7. TATTOOあり[E]
  8. 鉄風、鋭くなって[E]
  9. 転校生[A]
 10. The Days Of NEKOMACHI[A+E]
 11. 自問自答[E]
 
 EN1:ああ正当防衛[A]
 EN2:IGGY POP FAN CLUB[E]
 EN1:KIMOCHI(with one girl)
 
 以上のように、セットリストは甲府の時と一部入れ替えがあったぐらいで大きな変更はありませんでした。そして、まだ今回も熱い口調で書く気分じゃないため、あえて事務的に箇条書きしておきます。
 
・この日、向井さんは珍しくTシャツ姿(→白地に黒い文字のプリント)だった。
・『Delayed Brain』では、今回も軸となるリフをメモリーして繰り返させ、それに〈泣きリード〉を被せていたが、この際にステージ上の客席を何度も振り返ってニヤリ見詰めるパフォーマンスがあり、大いに笑わせていた。
・『夏の幽霊』の演奏前では、再び星野源氏の名を出し、「真綿のような(曲だ)」と表現。
・前回『プールサイド』を演奏した箇所で『たとえば俺が死んだら』を歌ったが、フロアのどよめきと共に切々とした歌い口に、追悼の気持ちを感じて、じ〜んと来てしまった。
・『WATER FRONT』では、最初から手拍子を求め、フロアもしっかり反応して、大いに盛り上がって前半を終了した。
・第2部の口火を切る『6本の狂ったハガネの振動』では、口ドラムでリズムを刻んだりしていたが、後半に別のフレーズを口で奏で「アナログシンセ!」と口走る。
・かなり原曲を崩してサイケデリックなラップに編曲しなおした『SI・GE・KI』では、その最終版で『Smooth Operater』を弾き語り「知ってますか?『スムース・オペレーター』、シャデーの曲。バブリーやね。昔、友達の姉ちゃんに借りて聞きましたね。」みたいなコメントをする。
・『転校生』の演奏中にギターの弦が切れて、しばらく5弦で弾いていたが、やがてエレクトリックに持ち替えて演奏。
・この日のステージドリンクであるミニペット焼酎は、「宝」ではなく「いいちこ」だったが、『自問自答』の演奏前にもう1本お替りしていた。
・アンコールに応えて登場した後、自身が音楽を担当して公開されたばかりの映画『中学生円山』のことなどに触れ、クドカンの芝居で使われた曲と『ああ正当防衛』を紹介したが、「作詞は、宮藤管九郎です」と何度も言っていた。
Live Report #m-46 :甲府(130602)
2013.6.2 甲府 桜座
 
 まず始めに、とても悲しい出来事を書かなければなりません。すでにご存知の方も多いかと思いますが、bloodthirsty butchersの吉村秀樹さんが46歳という若さで急逝されました(5/31公表)。
 吉村氏は、NUMBER GIRL時代から向井さんと交流があり、ブッチャーズとは対バンツアーもやっていました。また、つい先日も京都でZAZEN BOYSとの対バンライヴを行ったばかり(4/20)で、来月には久しぶりのワンマンライヴが企画されていました。
 そんな中で飛び込んできた突然の訃報には、本当に驚いて、ただただ信じられなくて、数日経った今でも、現実だと受け入れることが出来ずにいます。そして、深い悲しみを抱きつつ途方に暮れています。
 
 この信じられない訃報が伝えられた直後の週末、向井さんは久しぶりのアコエレツアーで全国を廻っている途中で、新潟→長野→甲府という三都市を移動していました。
 そして、その三箇所目である甲府のライヴに俺は参加してきましたが、向井さんのソロライヴで遠出するのは初めてだったので、そんな悲しい巡り合わせに複雑な気分でした。
 向井さんにとっては二回目の登場となる会場は、元芝居小屋的に使われていたという空間で、木造の古い雰囲気を残す風情ある場所で、客席も階段状の床面に座布団を敷いて作られており、弾き語りのライヴが似合う素敵なハコでした。
 
 
《第1部》
  1. CITY[A]
  2. SAKANA[E]
  3. CRAZY DAYS CRAZY FEELING[E]
  4. Delayed Brain[E]
  5. YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING[A]
  6. NEKO ODORI[A]
  7. KARASU[A]
  8. 夏の幽霊[A]
  9. 夏は来ない[A]
 10. 感覚的にNG[E]
 11. はあとぶれいく[E]
 12. プールサイド(by bloodthirsty butchers)[A]
 13. OMOIDE IN MY HEAD[A]
 14. WATER FRONT[A]
    
            ===休憩===
《第2部》
  1. 6本の狂ったハガネの振動[A]
  2. SI・GE・KI[A]
  3. 前髪(新曲)[A]
  4. SENTIMENTAL GIRL'S VIOLENT JOKE [E]
  5. PIXIEDU[E]
  6. TUESDAY GIRL[E]
  7. TATTOOあり[E]
  8. 鉄風、鋭くなって[E]
  9. 転校生[A]
 10. The Days Of NEKOMACHI[A+E]
 11. 性的少女[E]
 12. 自問自答[E]
 
 EN1:IGGY POP FAN CLUB[E]
 EN2:KIMOCHI(with one girl)
 
 冒頭に書いたような状況下でのライヴだったので、もちろんライヴは濃厚で素晴らしかったんですけど、いつものように熱い口調でレポを書く気分になれないので、今回は一部を除いてあえて事務的に箇条書きしておきました。
 その一部とは、本編《第1部》の終盤に演奏されたbloodthirsty butchersのカバー『プールサイド』です。この曲は、NUMBER GIRL時代の向井さんがお気に入りの曲で、バンドのライヴでもカバーしており、吉村さんもどこかで「向井君たちがやったんだけど、これがイイんだよね」みたいな話をされていました。(ブッチャーズ自身、4/20の京都でもアンコールで演奏しています)
 その曲を、向井さんはなにひとつ前説もコメントもなく淡々とアコースティックで弾き語りましたが、そこに言葉では言えない深い悲しみや尊敬や追悼などが入り混じった気持ちが籠められているのが切実に伝わってきて、心に染みる演奏でした。
 そして、続いて切れ目ナシで『OMOIDE IN MY HEAD』を演奏したことにも、二人の交流してきた歴史や思い出が詰まった気持ちが感じられて、とても感慨深かったです。
 これ以外のことは、以下簡単に箇条書きしておきます―――。
 
・開演前と休憩中の場内で、なぜかヴァン・ヘイレンの『Jamp』が繰り返し掛かっていた。
・1曲目の『CITY』は、歌詞が増えて長くなっていたような気がする。
・『Delayed Brain』では、軸となるリフをメモリーして繰り返させ、それに〈泣きリード〉を被せていた。
・久しぶりの『夏は来ない』を演奏する前に、「星野源と同じユルホアキャラとして…」みたいな発言。
・いつになく激しくギターを掻き鳴らした『感覚的にNG』では、「女、女」の部分で「女の股ぐらの奥」とか「女のことしか考えられん」とか連発。
・第2部の中盤『SENTIMENTAL GIRL'S〜』から『鉄風、鋭くなって』のエレクトリック・ブロックは、すべてが何かに憑り付かれたように激しくスピードが加速した演奏。
・『性的少女』は、久しぶりで導入部に『真っ黒けっけの海』を付けて演奏。
・アンコールに応えての2曲目『KIMOCHI』では、客席から小柄な女子を招き入れて歌わせ、自分はコーラスを取り、最後は一緒に楽屋へ去った。

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Last Updated: 2023/11/25 Sat.

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