ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #192 :Milkyway(140609)
2014.6.9 渋谷 Milkyway
 
 地下1階から地上5階までフロアのほとんどがライヴハウスというロックなビルで、KING BROTHERS主催の5日間に及ぶイベント“喧嘩記念日5days×渋谷トウセンビル炎上”が開催され、その4日目のゲストとしてZAZEN BOYSが出演しました!
 記憶の限りでは、このハコにZAZEN BOYSが登場するのは初めてだと思います。フロアは縦に長く、入口からステージまでの距離は比較的ありますが、ステージ自体は横幅が狭くて、最前列10人程度のコンパクトな構造でした。
 対バンゲストとして先攻だったため、開場前にサウンドチェックは済んでおり、定刻5分過ぎぐらいで登場してきたメンバーは、すぐライヴをスタートさせました。
 
  1. Honnoji
  2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  3. IKASAMA LOVE
  4. サイボーグのオバケ
  5. 泥沼
  6. COLD BEAT
  7. 破裂音の朝
  8. はあとぶれいく
  9. Asobi
 
 切れ味鋭い『Honnoji』の後半部では、「Life in the water」という歌詞が削られた分、「待ってる、待ってる」という繰り返しが増えてファンキーなアレンジが冴えてました。
 最近は単独でも演奏されるようになった『IKASAMA LOVE』で向井さんが行う恒例の〈フロア遠見〉では、ニヤつきながら何度も振り返りつつ、わざと「え?違ってた?」みたいな感じの表情をするパフォーマンスで笑いを誘っていました。
 キーボードに向かって始まる『サイボーグのオバケ』では、予備校理事長にKING BROTHERSを充て、お楽しみの〈パンツ対決〉では「艶っぽく言うとパンティー」などが登場(笑)。
 そして、次の『泥沼』では、「脱!脱!脱!」で始まるイントロ部分で、酎ハイ入りの赤いコップを手に何度もマイクに近付いては下手に戻るを繰り返し、その間時折「脱!脱!脱!」とだけ叫ぶものの、なかなか「アブラゼミがみんみんみん」で始まる歌詞部分に入らない超長尺のイントロを展開しましたが、向井さんと彼の温度を感じつつ微妙に変化する3人の演奏との呼吸が絶品で素晴らしかったです☆☆
 『COLD BEAT』の〈向井指揮者コーナー〉後半では、指名されたフロア女子がチャルメラ替え歌ソングを「腰砕け的」に歌ったのに対して「ナヨ〜〜ン」的演奏で応えるなど、臨機応変の楽しさがいっぱいでした。
 今回、ステージの前方に横長の「お立ち台」が設置されていたため、『はあとぶれいく』の終盤には、向井さんもそこに立って〈不良な絶唱〉をした後、後ろ姿で横移動する珍しいパフォーマンスもあり、締めの『Asobi』では、カシオマンも「お立ち台」の上で踊ってました。
 最後になりましたが、曲間のいわゆる「MC」で向井さんが喋った面白い話を2点だけ書いておきます。ひとつめは、前半:「KING BROTHERSから内容証明付の果たし状が届きましたので、8,000円入れて現金書留で返事を出しました」みたいな話―――。もひとつは、後半:「大好きな『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』という映画の白石監督が、今日会場に来ているみたいで、さっき会ったんですが、バンドアパートの原にソックリなんです。ほんとソックリなんで、皆さんバンアパの原と間違えないようにして下さい」みたいな話―――。いずれも向井さんならではのスッとぼけた話でしょ〜(^o^)
Live Report #m-51 :宇都宮(140601)
2014.6.1 HEAVEN’S ROCK Utsunomiya
 
 今年も活発なソロ活動を展開している向井さんですが、なかなか全部はフォローし切れませんよね(泣)。でも、「宇都宮で1年ぶりのワンマン!」って聞いたら、もう行くっきゃないっす!そして、お金ないからもちろん新幹線なんか使わずにコトコト出掛けて参りました。
 今回も、前回同様フロアに椅子を並べた〈シッティング・スタイル〉での開催となっていて、後方約3列ぐらいが〈立見〉という状況でした。こりゃ速攻SOLD OUTするわ。
 そんなステージに、向井さんは無帽&Tシャツというラフなスタイルで登場し、休憩を挟んだ2部構成のライヴを展開しました。
 
 《第1部》
 1. 6本の狂ったハガネの振動[A]
 2. YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING[A]
 3. 感覚的にNG[A]
 4. CRAZY DAYS CRAZY FEELING[A]
 5. Delayed Brain[A]
 6. WATER FRONT[A]
 7. SAKANA[E]
 8. 夏の幽霊[A]
 9. SI・GE・KI[A]
 10. KARASU[A]
 11. ざーざー雨[E]
 12. はあとぶれいく[E]
        ===休憩===
 《第2部》
 1. SENTIMENTAL GIRL'S VIOLENT JOKE[E]
 2. 鉄風、鋭くなって[E]
 3. ZEGEN vs UNDERCOVER[E]
 4. TATTOOあり[E]
 5. PIXIEDU[E]
 6. The Days Of NEKOMACHI[E]
 7. SUGER MAN[E]
 8. Sabaku[A]
 9. 前髪[A]
 10. OMOIDE IN MY HEAD[A]
 11. 自問自答[E]
 EN1:ささやかな願い(by earstern youth)[A]
 EN2:開戦前夜[A](with one boy[E])
 EN3:KIMOCHI[E]
 
 以上のようにトータルで26曲に及ぶ約2時間半のライヴだったので、丁寧に書くと長過ぎちゃう気がしまして、今回はピンポイント箇条書きにて失礼致しまする。
 
・『感覚的にNG』の中間部分「なんかいいこと」で「女のマタグラ」について長々とツブやいていた。
・エフェクターを駆使した『SAKANA』は、いつになく「ノイジー」だった。
・今まで以上に原曲を崩して演奏された『SI・GE・KI』では、観客に手拍子を求めたが、あまりの即興的な崩しリズムに手拍子もバラバラだったが、それが演奏の味付けに役立っていた。
・フレーズをメモリーして重ねるなどして演奏された『ざーざー雨』(→個人的にはライヴ初体験♪)は、めっちゃ心に染みる素敵な1曲となりました☆
・第1部終了時に、トイレの案内までしてくれた。
・「隅田川に掛かる赤い橋。その上から屋形船を眺めながら作りました」みたいなコメントから『鉄風、鋭くなって』に入って『PIXIEDU』に至る〈NUMBER GIRLブロック〉は、切り裂くようなギターと共にマジヤバかった。
・個人的に1番の目玉かもって思った『SUGER MAN』は、原曲の即興ジャズ的なテイストを十二分に活かしてソロならではの演奏に仕立てたまさに「絶品」であった☆☆
・アコギ1本での『Sabaku』も、バンドとは全然違う感じで素敵だったです〜(^o^)
 
 そして、アンコール再登場して『ささやかな願い』を演奏した後、譜面台にある歌詞カードを何度もめくって探すパフォーマンスをしてから、『開戦前夜』の前奏部分をアコギで弾いてメモリー&リピートさせ、フロアの男子を指名してステージに上がらせました。そして、なんと向井さんのエレキギターを彼に渡して自由に弾かせて(彼も、見よう見真似で弾いてました)セッションするという今まで見たこともない展開になり、すんごく楽しくて刺激的なステージでした♪
 最後は、フロアの女子をステージに上げて、彼女の肩に手を掛けながら『KIMOCHI』をフロアと共に歌い(今回ご指名の彼女は、最後まで歌わなかった)、彼女をラチって(笑)袖に消えました。
 そんなこんなで、サプライズあり初体験ありの充実した濃厚な「餃子シティー」でございました〜(^o^)
Live Report #m-50 :EAST(140528)
2014.5.28 渋谷 O-EAST
 
 いまだに信じられない訃報から一年経った先日、吉村さん率いるbloodthirsty butchersをリスペクトする多くのアーティストたちが参加するライヴイベント“Yes,We Love butchers”が2夜連続2会場並行で開催され、その第2夜に向井さんがソロで出演しました。
 サブステージに登場した向井さんは、珍しくTシャツ1枚姿でしたが、アコースティックとエレクトリック2本のギターを弾きながら、胸に響くライヴをしてくれました。
 
  1. プールサイド(by bloodthirsty butchers)[A]
  2. 鉄風、鋭くなって[E]
  3. ZEGEN vs UNDERCOVER[E]
  4. TATTOOあり[E]
  5. はあとぶれいく[E]
  6. ささやかな願い(by earstern youth)[A]
 
 まずは、訃報直後のワンマンでも演奏し、今回発売されたコンピレーション・アルバムにも収録されている『プールサイド』からライヴを始めました。NUMBER GIRL時代にもバンドでカバーしていた縁の深い曲ですが、アコギ1本で切々と歌い上げる姿は心に刺さりました。
 続いては、NUMBER GIRL時代の曲を3曲連続で演奏しましたが、ソロでも久しぶりな『ZEGEN vs UNDERCOVER』なども含めて、まさに「極々」に研ぎ澄まされた感じで、なんだか当時ブッチャーズとの2マンライヴだった“HARAKIRI KOCORONO TOUR”を疑似体験しているみたいな気分でした。
 様々な想いを振り払うかのようにエネルギッシュな『はあとぶれいく』を挟んで、「最後に、もう1曲カバーをやります」みたいに告げて、これもかなり久々となるearstern youthの『ささやかな願い』をしっとり、かつ熱く歌い上げてステージを去って行きました。
Live Report #191 :JAPAN JAM(140503)
2014.5.3 新木場 Studio Coast
 
 3回目から会場が新木場に移ったJAPAN JAMですが、この地でバンドとして参加するのは初めてのZAZEN BOYS―――。今回セッションはなく、外国のミュージシャンを交えての開催で、ちょっと残念でしたが、もちろんライヴは熱かったです!
 ZAZEN BOYSは3番手だったので、セットチェンジでメンバーが登場してチェックし、照明が暗い中、向井さんの「じゃあ、ちょっと合わせます」で『CRAZY DAYS CRAZY FEELING』の一部を演奏し(←これも久しぶりだったから嬉しかったです)、退場せずに待機した後、本編のスタートです。
 
  1. Honnoji
  2. COLD BEAT
  3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  4. はあとぶれいく
  5. サイボーグのオバケ
  6. RIFF MAN
  7. 破裂音の朝
 
 時空を切り裂くような『Honnoji』(→ブレイク後の狂乱カシオソロが素敵!)でスタートしたライヴは、2曲目に『COLD BEAT』が来るという珍しい展開―――。中間部の〈向井指揮者コーナー〉で替え歌チャルメラソングを「一郎→カシオ→フロア女子→フロア全体」という流れで歌わせて、空気を換えていきます。
 今回もカシオマン声演奏での息継ぎに笑いが起こった『HIMITSU GIRL'S〜』に続いて、『はあとぶれいく』では、歌の最終ブロックで前方に「ヤンキー座り」した向井さんが、煙草を吸うマイムをする姿を久しぶりに拝見しました(笑)。
 次の『サイボーグのオバケ』では、予備校理事長に蟹江敬三氏が起用され、吉兼さんとの〈パンツ対決〉では、「長澤まさみのセクシーパンツ」や「橋本愛のまっ白パンツ」などが登場して笑いを誘っていました。
 そして、最終盤にハンパないエネルギーの『RIFF MAN』(←この曲順位置で演奏されたのはちょい久しぶり!)と不協和音の狂騒曲『破裂音の朝』をブチ込んでステージを後にしました。
Live Report #190 :WEST(140411)
2014.4.11 渋谷 O-WEST
 
 2月、3月と連続で、同じ系列のライヴハウス=EASTに登場したZAZEN BOYSですが、今回は反対側にあるWESTのステージに久々の登場で〜す!―――ここは、EASTよりコンパクトなハコで、ステージの高さも低いので、より密接感のあるライヴが楽しめるし、2マンだし、対バンもオーガだし、うん、ワクワク(^o^)
 だいだい5分押しぐらいでメンバーが登場し、今回は先攻だったので曲を使ったサウンドチェックはなく、速攻本編に突入です!
 
  1. Honnoji
  2. 泥沼
  3. サイボーグのオバケ
  4. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  5. はあとぶれいく
  6. COLD BEAT
  7. ポテトサラダ
  8. 破裂音の朝
  9. Asobi
 
 切り込み隊長に選ばれた曲は『Honnoji』―――。最近やっている終盤のファンキーなアレンジに向井さんの「待ってる、待ってる」が絡んで素敵です。
 この日の『サイボーグのオバケ』では、予備校理事長だけじゃなく、総理大臣も含めてすべてタモリ氏を起用(笑)。舞台袖に控えるローディーの峯さんもウケてました。さらに、「ザッパ、ザッパ」の部分にも「タモリ」を織り混ぜてました。
 続いて『HIMITSU GIRL'S〜』―――。今回も中盤、カシオマンが「タタタタタタタタタタタタタ」と声で演奏?。呼吸が苦しくなって息継ぎをする様子に、フロアから温かい笑いが起きていました。でも、その後の演奏は、この日もすんごい勢いで迫力満点でした☆
 終盤部分にあるリズム隊のテンポアップがハンパない『はあとぶれいく』を挟んで、次が『COLD BEAT』―――。この日のインプロ部分では、〈向井指揮者コーナー〉で、グーで指示を出しフェイントを掛け、「ナヨ〜〜ン」的な演奏をさせたりした後、フロアの女子にチャルメラソングで「さりげ〜なく ささやいてよ〜」と歌わせる時「ウィスパーボイスで、」と注文をつけるなど、遊び心満載で、すんごく楽しかったですよ〜☆☆
 その後、本来前半でやる予定だったらしい『ポテトサラダ』(向井さんは「ポテサラ、ポテサラ」など原曲以上に連呼)を演奏し、フロアに「ご来場のお礼」を言って最終盤の2曲を演奏し、ステージを後にしました。
 2マンの割には少し持ち時間が短かった気がしますが、内容は濃厚だったから、もちろん素敵な時間を過ごせました♪

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Last Updated: 2024/6/14 Fri.

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