ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #196 :UNIT(140810)
2014.8.10 代官山 UNIT
 
 前日に開放感あふれる野外のステージに立ったZAZEN BOYSは、翌日の夜には密室のクラブな空気に満ちたステージに立っていました―――。
 そう、この日は代官山UNITの10周年記念イベントに出演。ヒップホップ系のミュージシャンが多いラインナップの中で、いわゆるライヴとしてはトリで出演しました。
 
  1. RIFF MAN
  2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  3. 天狗
  4. COLD BEAT
  5. はあとぶれいく
  6. 破裂音の朝
 
 サブステージでDJがフロアを踊らせている間に、ステージ上ではセットチェンジが進行し、薄闇の中でメンバー全員もチェック。そして、時間が来て明るくなると、「サウンドチェックします」みたいに告げて『Honnoji』の後半部分を演奏し、すぐに本編に突入!
 この日は、クラブっぽい雰囲気の選曲かと思ってたら、そうじゃなくて「ROCK魂」をブチ込む感じの流れになっていて、初っ端から『RIFF MAN』をカマしてくれました!この日は、最近変った中盤から終盤に掛けてのアレンジの切れ味もさることながら、終盤のスピードがめっちゃ速くて、そのカッコ良さにやられました☆&前日最後にやった曲を、翌日最初に体験するのも2日連続の醍醐味っすね〜(^o^)
 前日超久々に演奏した『天狗』を改めて味わえた幸せに浸る間もなく、次は前日珍しく省いた『COLD BEAT』が復活です!うっすら「もしかしてしばらくやらないのかな?」って気になってたから、なんかホッとしちゃった(笑)。やっぱこの曲はライヴに欠かせないよな〜。うん、一回なかっただけなのに「お帰り〜」って気分だったもん。そして、ナヨ〜ン的指揮やチャルメラソングも楽しく頂きました♪
 終盤は、ノッケからハンパない速度で飛ばした『はあとぶれいく』を経て、イベント一日を振り返る「本日はどうもお疲れ様でした」みたいなコメントの後、気迫のこもった『破裂音の朝』をブチ込んでステージを去って行きました。
 
 この日は、関東地方も台風の影響で大荒れの天気だったけど、終演後には雨もあがって無事に帰宅できました。そして、ZAZEN BOYSのライヴを2日連続で、しかも「午後の野外」と「夜間の地下室」という違う空間で、しかも最前で体験できたことを、マジで幸せに思いました(^o^) ありがとうございました!
 
Live Report #195 :RIJ(140808)
2014.8.9 ひたち海浜公園 SOUND OF FOREST
 
 5年連続で出演した今年のROCK IN JAPANは、このフェスの15周年を記念して史上初の全後半合わせて4日間での開催となりましたが、この日は、大型の台風接近に伴い残念ながら「夏フェスだ〜っ!」って感じの晴天じゃなかったですけど、それでも幸い大雨に見舞われることはなく、ZAZEN BOYSの登場した時間は小雨もやんで、濡れずにステージに向き合うことが出来ました!
 
  1. 破裂音の朝
  2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  3. 天狗
  4. はあとぶれいく
  5. I Don’t Wanna Be With You
  6. RIFF MAN
 
 今回も、セットチェンジの時間にはメンバー全員が登場して各自の楽器をチェックし、その後「全体で合わせていいですか?」と『Honnoji』のブレイク後部分を演奏し、初めてライヴを体験するらしい人々から「おおっ〜」という声や拍手が沸いてました。そして、スタッフに時間を確認して「あと15分お待ちください」と告げて一旦去ります。
 ライヴ本編は、上に書いたような流れでしたが、今回個人的にビックリしたのは、以下の2点です―――。
 その1⇒最近のライヴではやってなかった(先日のワンマンでも)『天狗』を久々に、しかもフェスという場で演奏したこと。この曲は個人的にも大好きなので、それを野外のフェスで体験できて最高に嬉しかったです(^o^)
 その2⇒今までほとんどのフェスやイベントでのライヴで必ずセットリストに入っていた『COLD BEAT』を「演奏しなかった」こと。この曲は、初めてライヴで披露して以来、ワンマンを含めてほぼ毎回演奏されてきた曲なので、それがなかったこと自体サプライズでした!
 終盤に演奏された2曲では、ここ最近変った刺激的なアレンジを緑豊かなステージで再体験できたので、めっちゃイイ気分でした♪
 
Live Report #194 :La.mama(140716)
2014.7.16 渋谷 La.mama
 
 前日のワンマンに続いて、2夜連続となったライヴは、今度は2マンながら超レアな組み合わせ!そう、なんと超々久々なTHA BLUE HERBとの対バンで〜す☆
 しかも、バンドとしての出演は両者とも初めてとなる老舗のラ・ママ―――。こんな素敵な要素が組み合わさって凄いことにならないはずがないっ!そして、うん、すんごいライヴになっちゃいましたよ(^o^)
 
  1. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  2. RIFF MAN
  3. COLD BEAT
  4. マルサの女
  5. サイボーグのオバケ
  6. FRIDAY NIGHT
  7. はあとぶれいく
  8. 破裂音の朝
  9. I Don’t Wanna Be With You
  EN. Asobi
 
 さて、前回に予告したとおり、今回は2夜連続でやった曲を中心に書かせていただきます。(←てか、この日やった曲は、みんな前の日にもやってるんだな…)
 カシオマンの「タタタタタタタタ…」という〈口ギター〉も楽しめる『HIMITSU GIRL'S〜』に続いて、早くも2曲目に投入されたのが新しいアレンジが加わった『RIFF MAN』であります。大きく変った点が2つあります。まずは、途中のブレイクから挿入される『移民の歌』っぽいインタープレイに突入する部分のリフ。そして、原曲部分に戻ってから―――。今までは演奏自体の構成は原曲の順番を守っていましたが、今回は「ジャッ、ジャッ、…」と11回繰り返す部分などをカットして、その代わりにもっと煮えたぎるような演奏に変えてます。(←ああ、文字で書いてもうまく伝わらないよ〜。ぜひライヴで体験を!)
 次に、これまた早くもご登場の『COLD BEAT』が来ましたが、この間奏部分も1番手BLUE HARBの熱いライヴを全身で受け止めて勝負するような気合いにみなぎっていました♪
 そして、この日はやらんかと思った『マルサの女』が続けて演奏されました!前日の演奏より、いい意味で砕けた感じで、向井さんの「国税局査察部の者です。〜」というセリフも含め、全員が楽しそうに遊んでいる空気が素敵でした(^o^)
 続く『サイボーグのオバケ』では、〈パンツ対決〉で、前日も吉兼さんに「パンツ、パンツ?」みたく問いかけてカシオが「パンツ」みたく口で答える〈パンツ語問答〉があった(ギターで応える前)んですが、この日もありました。しかも、その後、一郎君を手招き彼にも〈パンツ語〉で質問しましたが、答えてもらえませんでした(笑)。そして、原曲部分に戻る前に、「1,2,3,4」と入れる「カウント」をこの日は3人で順番に廻して3回入れる新たな展開。
 連夜の体験に思わず飛び跳ねちゃう『FRIDAY NIGHT』に続く『はあとぶれいく』では、終盤の歌部分で、向井さんが下手にあるサブアンプの上に乗って歌ってました。
 本編の最後は、前日久々に登場した『I Don’t Wanna Be With You』―――。前回分では書きませんでしたが、実はアレンジが大きく変っています!特に大きく変ったのは、長い間カシオマンにスイッチャーを操作させたりしていた終盤部分です。吉兼さんをギターに専念させ、全体的にも「クラブミュージック」的な空気を低減して「ロックテイスト」を増幅した感じで、めっちゃ素敵だったです☆(←ああ、これまた文字で書いてもうまく伝わんね〜。ぜひぜひライヴ体験を!)
 
 そして、アンコールに応えて再登場すると、なんとBLUE HERBのMCであるBossを呼び込んで、彼をフィーチャーして『Asobi』を演奏♪―――照れながらも即興たっぷりのラップを披露するBossとガップリ4つに組んだZAZEN BOYSのステージは、体験したものだけにしか味わえない至福の時間でした☆
 お互いにリスペクトし合うアーティスト同士が、ジャンルを越えて競演した本当に充実の一夜でした!(しかも、この日は「定位置」のベストポジション「最前中央1番前」だったから、もう超最高でした〜☆☆)
Live Report #193 :LIQUID(140715)
2014.7.15 恵比寿 LIQUID ROOM
 
 久しぶりのワンマンは、リキッドルームが恵比寿に移転して10周年の記念ライヴ・シリーズの中で開催されました。
 東京で今年初めてのワンマンということもあってか、セットリストも以下のように久々に演奏する曲なども含めてバラエティーに富んだ構成になっていました。
 開演前、場内には伊丹十三監督の映画『マルサの女』のテーマ曲が何回も繰り返して流れていました。その時点では、それが「前フリ」だと気付かなかったんですけど、実は以前の『JUMP』のように本編の〈お遊び〉の「前フリ」だったんですね…。
 
  1. 暗黒屋
  2. Honnoji
  3. サンドペーパーざらざら
  4. 泥沼
  5. ポテトサラダ
  6. USODARAKE
  7. The Days Of NEKOMACHI
  8. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  9. 感覚的にNG
  10. はあとぶれいく
  11. SI・GE・KI
  12. 安眠棒
  13. You make me feel so bad
  14. COLD BEAT
  15. マルサの女(映画『マルサの女』テーマ曲)
  16. サイボーグのオバケ
  17. FRIDAY NIGHT
  18. 破裂音の朝
  19. RIFF MAN
  20. I Don’t Wanna Be With You
  EN1. マルサの女
  EN2. Asobi
 
 さて、今回も内容豊富で濃厚なライヴだったんですが、ZAZEN BOYSは翌日にもライヴがあって、そちらにも参加してきましたので、この日に関しては、翌日に演奏しなかった曲を中心に書かせていただきます。(両日ともにやった曲は、主に翌日分で書きます)
 まずビックリしたのは、『暗黒屋』からライヴが始まったことです!約半年ぶりのワンマンを、この曲でスタートさせるとは予想してなかったけど、いわゆる「ノリ易い曲」ではなく、このバンドならではの即興度数とジャズ・テイストが高い曲を「切り込み隊長」に起用したことに感動☆―――そして、そんなインタープレイも含め超カッコよかったっす♪
 テクの凄さに気付かないほどのスピードで駆け抜けた『サンドペーパーざらざら』に続く『泥沼』では、フロアの数箇所に振って〈ズボズボ遊び〉を。
 前半の第2ブロックでは、バンドとしては久々にやった重量感あふれる『The Days Of NEKOMACHI』とザラついてヒリヒリしたような触感が増幅された『感覚的にNG』が印象的でした。
 そして、14曲目という後半の早い段階で『COLD BEAT』がきたので、「あれっ、もう?」と思ったら、その後に〈本日の新鮮素材〉が用意されていたんです。―――そう、映画『マルサの女』のテーマです。一郎君のベースラインが牽引する中、向井さんのシンセが知ってる人にはお馴染みのフレーズ(たぶんオリジナルはテナーサックスか?)を奏で、そのテーマが少しずつ変奏されてうねります。そして、そんな演奏に絡めて「国税局査察部の者です。法人税法違反の疑いで強制捜査いたします。ご協力お願いします。」と言う向井さんらしい笑えるセリフのサービスが付いてました(^o^)(その「事後処理」(笑)として、次の『サイボーグのオバケ』では「〜予備校理事長」が「伊丹十三」に!)
 終盤は、これまた久しぶりの『FRIDAY NIGHT』を投入してフロアの温度を上げ、ハンパない『RIFF MAN』を新アレンジ(←詳しくは翌日分で)も含めて熱湯状態にしてから、ほんの少しだけ緩めて超久々の『I Don’t Wanna Be With You』で締めるという心憎い展開で、もうすんごい濃厚な本編でございました☆
 
 アンコールに応えて1曲目に演奏したのが、再び『マルサの女』で、これは去年夏の『JUMP』や冬の『女ぎつねon the Run』でもありましたが、予測してはいなかったから、「笑いながら大拍手」って気分(^o^) ―――そんな素敵なオマケも付いた楽しいワンマンでした♪
 最後に、すんごく個人的なことですけど、この日チケ番がめっちゃ悪かったので、いつもの「最前エリア中央3番目以内」という「定位置」に立てそうもなかったので、あえて最初から最後まで「遠巻きに後方」で立ってたんですが、ZAZEN BOYSのライヴで「後方」にいたのは5年ぶりぐらいだったから、めっちゃ違和感がありました。そして、そんな位置にいたことで発見したことがあります。それは、「フロアが意外におとなしい」ってこと。いっつも最前で飛び跳ねてたから、全然知らなかったけど、いつの間にこんな「おとなしく」なってたんだろ?なんか「大人の観客」って感じでビックリしちゃった!
Live Report #m-52 :B.Y.G.(140619)
2014.6.19 渋谷 B.Y.G.
 
 先日の宇都宮に引き続いて、今度は東京で向井さんのA&Eワンマンがありました!しかも、今回はキャパ80人程度のライヴスペースでの開催です!―――このハコは、向井さんがNUMBER GIRL解散後にソロ活動を始めた当初、何回かライヴをやっているんですけど、その時は「完全抽選制」だったので、残念ながら一度も当たらず、個人的に「憧れの場所」だったんです。
 そんな念願の場所で行われたライヴに、今回は参加できたので、それだけでもラッキーでしたが、内容もすんごく濃くて最高の一夜を過ごせました♪
 
 《第1部》
  1. 6本の狂ったハガネの振動[A]
  2. NEKO ODORI[A]
  3. YOUNG GIRL SEVENTEEN SEXUALLY KNOWING [A]
  4. CRAZY DAYS CRAZY FEELING[A]
  5. 感覚的にNG[A]
  6. WATER FRONT[A]
  7. SAKANA[E]
  8. 夏の幽霊[A]
  9. SI・GE・KI[A]
 10. KARASU[A]
 11. ざーざー雨[A]
 12. はあとぶれいく[A]
        ===休憩===
 《第2部》
  1. SENTIMENTAL GIRL'S VIOLENT JOKE[E]
  2. ZEGEN vs UNDERCOVER [E]
  3. 鉄風、鋭くなって[E]
  4. TATTOOあり[E]
  5. PIXIEDU[E]
  6. The Days Of NEKOMACHI[E]
  7. SUGER MAN[E]
  8. Sabaku[A]
  9. 前髪[E]
 10. OMOIDE IN MY HEAD[E]
 11. 自問自答[E]
 EN1:TRAMPOLINE GIRL[A]
 EN2:ふるさと[A]
 
 この日、向井さんは茶色の麦藁ソフト帽に半袖シャツ(←普段のステージではほとんど無地なのに、このシャツは緑と黒のブロックチェックで珍しく柄物!)という夏っぽい姿で登場しました。たしかに、まだ梅雨の中休みとはいえ初夏の暑さだったしな〜。
 さて、ライヴの選曲や構成などは、先日の宇都宮と大きくは変えていませんでしたが、もちろん場所や空気が変われば演奏も変化するわけで、この日も鮮度の高いライヴが展開されました。
 前回に引き続き、2部構成で曲目も多いため、ポイントピックアップ形式で書かせていただきま〜す。
 
・『感覚的にNG』の「なんか楽しいこと」では「女のふくらはぎ」が登場。そのフェチな感じがいい(^o^)
・前回以上に原曲を崩しまくりの『SI・GE・KI』では、またも「クラップユアハンズ」を要求して、うまく合わせられないフロアに「渋谷、だいじょうぶかい?」「ビートがないと、ノレまっせ〜ん」など「エセヒップホッパー」ぶりを発揮(笑)
・『KARASU』では、透明度を引き出すようなフレーズを増やした新しいアレンジが登場!
・今回アコースティックで演奏された『ざーざー雨』は、エレクトリックとは別の風味があり、めっちゃ新鮮で素敵でした☆
・この日向井さんのキーワードは「ふくらはぎ」らしく、『鉄風、鋭くなって』を演奏する前にも「ふくらはぎをモミモミされながら作りました」だって(笑)
・前回に引き続き、フリージャズ的要素が満載の『SUGER MAN』は、超カッコいい演奏だけでなく、「シュガー」を引き出す「甘い」という単語に関連して「新千歳空港の、お土産売り場、お菓子、甘い、甘〜い」などとツブやき、さらに「福岡空港の、お土産売り場は、からい、からい、からいのばっかり〜」など笑えるフレーズも満載で、曲の最後は「その男の名前は…、タモリ」と締め括りました。
 
 以上の本編を、改めて振り返ると、この日は第1部がアコースティック中心(Eは『SAKANA』のみ)、第2部がエレクトリック中心(Aは『Sabaku』のみ)という構成になってたんだな〜ってわかりました。
 そして、アンコール曲として、前回やってない『TRAMPOLINE GIRL』と『ふるさと』を両方ともアコースティックで演奏してくれたのも嬉しかったです(^o^)
 そんなこんなで、憧れの場所での初体験ライヴは収穫たっぷりでした〜♪♪

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Last Updated: 2024/6/14 Fri.

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