2014.8.16 晴海客船ターミナル特設ステージ
ここ数年来、夏フェスが各地で増殖していますけど、今年は東京にも新たなフェスが誕生しました―――。「国内外の樽生ビールが50種類以上!」が〈売り〉の“CRAFTROCK FESTIVAL”というイベントで、東京湾岸の客船発着ターミナルの野外と屋内2ステージを使って展開されました。
湾岸地区では、ZEPPのあるお台場地域の方が有名になっちゃいましたけど、晴海地区は先輩みたいな場所。でも、特に用がなければ行かないっすから、今回の会場は俺も初めて訪れました。当たり前ですけど、周りは海で、船が停泊しており、ターミナルビルの屋上にある展望台からは海に囲まれた四方の景色が一望できました。
そんな夏っぽいロケーションで、ZAZEN BOYSは「BLUE MOON STAGE」と名付けられた野外のステージに夕刻登場しました!
1. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
2. RIFF MAN
3. COLD BEAT
4. 天狗
5. 破裂音の朝
6. サイボーグのオバケ
7. はあとぶれいく
8. Asobi
この日は、天候不順で残念ながら「丸一日快晴っ!」とは行かず、同じステージに1つ前で出たenvyのライヴ中は、けっこう雨が降りましたが、有り難いことにZAZEN BOYSのライブが始まるとほとんど止んでくれました。
まだ雨がパラつく中でセットチェンジが完了した後、おなじみ「サウンドチェックします」の声にて『Honnoji』の後半部分を演奏。そして、そのまま本編に入りました。
雨を打ち負かすかのような鋭い切れ味の『HIMITSU GIRL'S〜』からスタートしたライヴは、早くも2曲目に『RIFF MAN』を投入!海風を受けたフロアの温度が急上昇します。演奏の極々度をギュッと濃縮した新アレンジの中盤以降の凄さったらハンパない!スピードも物凄い♪
そして、その次が『COLD BEAT』だもんね。もうタ・マ・ラ・ンです(^o^) →この日は、チャルメラソングこそなかったものの、「指揮者向井」による〈フライング誘い〉や〈ナヨ〜ン指示〉は絶妙で、そういった〈遊び〉の時間配分がすんごくバランスよくて素晴らしかったっす☆☆
続いての『天狗』でオリエンタルな風味に酔いつつ踊り、『破裂音の朝』の偉大なる不協和音を堪能して、気が付いたらほぼノンストップで5曲終わってました。
持ち時間が50分あったから、気分的には「あと5曲」だったんすけど、意外に時間が経ってたらしく、実際はこの後3曲でした。「〜理事長」が「村田英雄」に戻った(笑)『サイボーグのオバケ』では、これまた長すぎず短すぎずの絶妙な〈パンツ対決〉を楽しめ、『はあとぶれいく』での「向井番長」も快調で、いよいよ最終盤を迎えました。
来場者への謝礼に続いて『Asobi』が始まると、向井さんの指示でカシオマンが一旦下手の袖に入って姿を消しました。残った3人での演奏に身体を揺らしながらも、いったい何が起こるのかワクワクして再登場を待ちます(衣装替えでもあるのかと思っちゃった)。そして、出てきた吉兼さんは同じ格好でしたが、手には新しい〈ペットマラカス〉が!焼酎の銘柄が「ビッグマン」から「大五郎」に変り、中にはピカピカに光る新しい小豆らしい粒が入っていました(^o^) この新品マラカスを振る前に、おなじみカシオダンスを下手で披露したカシオマンも含め、メンバーは雨が上がって潮風の吹く海辺のステージを満喫するような感じで演奏してライヴを締めてくれました。(なお、向井さんは、イベントの趣旨に合わせて、この日はステージドリンクを〈自家製酎ハイ〉からBLUE MOON社の瓶ビールに変えていました!)
初めてのロケーションで体験しためっちゃキモチのいいライヴに大満足でしたが、最後にライヴ以外で印象的だった出来事を付け加えておきます。
この会場では、野外にステージを特設した関係で、楽屋スペースとしてビルの旧レストラン施設を利用しており、その構造上、出番待ちアーティストの「控え場所」が野外と室内の中間部分にありました。そのため、客席フロアに相当するステージ前の敷地の端から、その「控え場所」が丸見えだったんですね。
おかげで、出番前に楽器のチェックをしたり、煙草を吸ったり、ストレッチをしたりするメンバーの様子を見ることが出来ました。そして、以前どこかのインタビュー記事で読んだことがある〈口楽器などでのリハ〉を目撃することが出来たんです!これは、メンバーがアンプに繋がず、楽器を持ったまま口でフレーズを言いながら(ドラムスは手で机を叩く)曲の流れを確認するわけなんですけど、マジでハンパなく合わせてるんです。俺が見ていた限りでは『HIMITSU GIRL'S〜』と『破裂音の朝』をやってたみたいですが、百戦錬磨のベテランなのに本番直前まで気を抜かずにチェックしている姿を見て、ライヴに対して真剣に向き合うメンバーの心意気と音楽魂に心から感動しました☆☆☆
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