ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #199 :StarFes.(140920)
2014.9.20 幕張海浜公園内 特設ステージ
 
 海外から来日したヒップホップ系のアーティストを中心にラインナップが組まれた野外フェス“Star Fes2014”にZAZEN BOYSが初参加!―――最寄り駅は年末のフェスでおなじみ幕張ですが、今回の会場は海浜公園の中だったので、ステージエリアのすぐ隣に海が見える素敵なロケーションでした。
 今回、ZAZEN BOYSはメインステージのトップバッターだったので、砂浜に立って見上げるステージに登場したのは11:20頃で、ローディーの峯さんもなんか眠そう(笑)。メンバーが楽器をチェックする中、敦さんがバスドラムのマイクセッティングを気にして向井さんが修正するなどして、ほぼ定刻の11:30にライヴが始まりました!
 
  1. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  2. RIFF MAN
  3. COLD BEAT
  4. 天狗
  5. はあとぶれいく
  6. 破裂音の朝
  7. サイボーグのオバケ
  8. KIMOCHI
 
 野外の開放的な空間だけに、なんだか音の響きも少し違って聞こえましたが、そのせいもあって皮切りの『HIMITSU GIRL'S〜』も新鮮!午前中にブチ込まれる『RIFF MAN』も、すんごく刺激的です♪
 早くも3曲目にカマされた『COLD BEAT』では、要所を突く感じで〈向井指揮者コーナー〉をピリッとまとめ、「チャルメラソング」の替え歌では、一郎君を前に出させて歌わせた後、砂浜に立つ我々に歌わせるなど初体験の方々へのサービスもたっぷりでした。
 集まった人々への謝辞コメントに続いて『破裂音の朝』を濃厚に演奏した後、「最後に〈パンツの歌〉をお聞きください」と言って『サイボーグのオバケ』に入ります。楽しい〈パンツ対決〉もあったし、「パンツ一丁になって、そこの海にお入りください」みたいなことも言ってました(笑)
 内心「この曲で最後なんて超レアだな〜」って思ってたら、曲が終わると「ほんとに最後にもう1曲やります」みたいに言ったので、ちょっと得した気分(^o^)。そして始まった『KIMOCHI』では、前半を〈楽器格闘技〉的なバンドヴァージョンで演奏し、後半は向井さんのギターリフをメモリーして繰り返し流す中、メンバー全員が横一列に並んで歌う「ムード歌謡コーラスグループ」ヴァージョンで楽しませてくれ、最後は砂浜フロアにも「ケイアイエムオー、シーエイチアイ」と歌わせて去っていきました。
 
 向井さんもライヴ中に「午前中からお集まりいただきまして…」と言っていましたが、数々のフェスやイベントに出演してきたZAZEN BOYSも、午前中の登場は極めて珍しいので、そういう意味でも新鮮でした♪
Live Report #198 :nest(140827)
2014.8.27 渋谷 O-nest
 
 以前向井さんがソロで競演したMC&Gt.の2人ユニットMOROHAによる対バン企画にZAZEN BOYSが出演!。ライヴ会場となったnestは、アコエレとして何度も登場していたので気が付かなかったんですけど、実はZAZEN BOYSとしての出演は初めてみたいなんですね。(←たぶん…。「違う」っていう方はお知らせください)
 それはともかく、ステージとフロアを仕切る柵のないコンパクトな構造で大好きなハコでZAZEN BOYSのライヴを最前で体験できるなんて至福の時間ですよね!そんなライヴのセットリストは、こんなでした―――。
 
  1. RIFF MAN
  2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  3. USODARAKE
  4. COLD BEAT
  5. サイボーグのオバケ
  6. 破裂音の朝
  7. はあとぶれいく
  8. 天狗
  9. Asobi
 
 この日の向井さんは、珍しく黄色いシャツ(半袖で裏地が緑色)を着て、グレー系でサイドポケットが付いたパンツをはいてました。そのせいか、何度もライヴ中にシャツを指差すなどして「黄色くてすいません」って言ってました(笑)
 ライヴは、圧倒的な迫力と気合いが漲る『RIFF MAN』からスタート!唯一無比の『HIMITSU GIRL'S〜』を経て、前回の野外ではやらなかった『USODARAKE』の突き刺さる歌詞に感電しているうちに早くも序盤が過ぎてしまいます。
 中盤の皮切りとして選ばれた『COLD BEAT』では、何度体験してもワクワクする〈向井指揮者コーナー〉に加えて、今回は映画『ランボー』などの戦闘シーンで見られるマシンガンに銃弾を補充してブッぱなつアクションを取り込んでフロアを沸かせてくれました。
 続く『サイボーグのオバケ』では、〈パンツ対決〉の後で原曲部分に戻る際「敦さん→一郎君→カシオマン」の順で「ワンツースリーフォー」とカウントするなどライヴならではの楽しさが満載!
 そして、終盤―――。『はあとぶれいく』で、向井さんが後半にギターアンプの上でヤンキー座りをして歌った後、「(公式サイトで)大牟田Fujiでのライヴ音源を配信しましたので、お聞きください」と告知してから『天狗』に。最後を締め括る『Asobi』の中盤には、吉兼さんがバスドラムの上に乗って新しい「大五郎マラカス」を振るなど、演奏以外のサービスもたっぷりで、めっちゃ楽しくて刺激的なライヴだったです♪
Live Report #197 :晴海(140816)
2014.8.16 晴海客船ターミナル特設ステージ
 
 ここ数年来、夏フェスが各地で増殖していますけど、今年は東京にも新たなフェスが誕生しました―――。「国内外の樽生ビールが50種類以上!」が〈売り〉の“CRAFTROCK FESTIVAL”というイベントで、東京湾岸の客船発着ターミナルの野外と屋内2ステージを使って展開されました。
 湾岸地区では、ZEPPのあるお台場地域の方が有名になっちゃいましたけど、晴海地区は先輩みたいな場所。でも、特に用がなければ行かないっすから、今回の会場は俺も初めて訪れました。当たり前ですけど、周りは海で、船が停泊しており、ターミナルビルの屋上にある展望台からは海に囲まれた四方の景色が一望できました。
 そんな夏っぽいロケーションで、ZAZEN BOYSは「BLUE MOON STAGE」と名付けられた野外のステージに夕刻登場しました!
 
  1. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  2. RIFF MAN
  3. COLD BEAT
  4. 天狗
  5. 破裂音の朝
  6. サイボーグのオバケ
  7. はあとぶれいく
  8. Asobi
 
 この日は、天候不順で残念ながら「丸一日快晴っ!」とは行かず、同じステージに1つ前で出たenvyのライヴ中は、けっこう雨が降りましたが、有り難いことにZAZEN BOYSのライブが始まるとほとんど止んでくれました。
 まだ雨がパラつく中でセットチェンジが完了した後、おなじみ「サウンドチェックします」の声にて『Honnoji』の後半部分を演奏。そして、そのまま本編に入りました。
 雨を打ち負かすかのような鋭い切れ味の『HIMITSU GIRL'S〜』からスタートしたライヴは、早くも2曲目に『RIFF MAN』を投入!海風を受けたフロアの温度が急上昇します。演奏の極々度をギュッと濃縮した新アレンジの中盤以降の凄さったらハンパない!スピードも物凄い♪
 そして、その次が『COLD BEAT』だもんね。もうタ・マ・ラ・ンです(^o^) →この日は、チャルメラソングこそなかったものの、「指揮者向井」による〈フライング誘い〉や〈ナヨ〜ン指示〉は絶妙で、そういった〈遊び〉の時間配分がすんごくバランスよくて素晴らしかったっす☆☆
 続いての『天狗』でオリエンタルな風味に酔いつつ踊り、『破裂音の朝』の偉大なる不協和音を堪能して、気が付いたらほぼノンストップで5曲終わってました。
 持ち時間が50分あったから、気分的には「あと5曲」だったんすけど、意外に時間が経ってたらしく、実際はこの後3曲でした。「〜理事長」が「村田英雄」に戻った(笑)『サイボーグのオバケ』では、これまた長すぎず短すぎずの絶妙な〈パンツ対決〉を楽しめ、『はあとぶれいく』での「向井番長」も快調で、いよいよ最終盤を迎えました。
 来場者への謝礼に続いて『Asobi』が始まると、向井さんの指示でカシオマンが一旦下手の袖に入って姿を消しました。残った3人での演奏に身体を揺らしながらも、いったい何が起こるのかワクワクして再登場を待ちます(衣装替えでもあるのかと思っちゃった)。そして、出てきた吉兼さんは同じ格好でしたが、手には新しい〈ペットマラカス〉が!焼酎の銘柄が「ビッグマン」から「大五郎」に変り、中にはピカピカに光る新しい小豆らしい粒が入っていました(^o^) この新品マラカスを振る前に、おなじみカシオダンスを下手で披露したカシオマンも含め、メンバーは雨が上がって潮風の吹く海辺のステージを満喫するような感じで演奏してライヴを締めてくれました。(なお、向井さんは、イベントの趣旨に合わせて、この日はステージドリンクを〈自家製酎ハイ〉からBLUE MOON社の瓶ビールに変えていました!)
 
 初めてのロケーションで体験しためっちゃキモチのいいライヴに大満足でしたが、最後にライヴ以外で印象的だった出来事を付け加えておきます。
 この会場では、野外にステージを特設した関係で、楽屋スペースとしてビルの旧レストラン施設を利用しており、その構造上、出番待ちアーティストの「控え場所」が野外と室内の中間部分にありました。そのため、客席フロアに相当するステージ前の敷地の端から、その「控え場所」が丸見えだったんですね。
 おかげで、出番前に楽器のチェックをしたり、煙草を吸ったり、ストレッチをしたりするメンバーの様子を見ることが出来ました。そして、以前どこかのインタビュー記事で読んだことがある〈口楽器などでのリハ〉を目撃することが出来たんです!これは、メンバーがアンプに繋がず、楽器を持ったまま口でフレーズを言いながら(ドラムスは手で机を叩く)曲の流れを確認するわけなんですけど、マジでハンパなく合わせてるんです。俺が見ていた限りでは『HIMITSU GIRL'S〜』と『破裂音の朝』をやってたみたいですが、百戦錬磨のベテランなのに本番直前まで気を抜かずにチェックしている姿を見て、ライヴに対して真剣に向き合うメンバーの心意気と音楽魂に心から感動しました☆☆☆
Live Report #196 :UNIT(140810)
2014.8.10 代官山 UNIT
 
 前日に開放感あふれる野外のステージに立ったZAZEN BOYSは、翌日の夜には密室のクラブな空気に満ちたステージに立っていました―――。
 そう、この日は代官山UNITの10周年記念イベントに出演。ヒップホップ系のミュージシャンが多いラインナップの中で、いわゆるライヴとしてはトリで出演しました。
 
  1. RIFF MAN
  2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  3. 天狗
  4. COLD BEAT
  5. はあとぶれいく
  6. 破裂音の朝
 
 サブステージでDJがフロアを踊らせている間に、ステージ上ではセットチェンジが進行し、薄闇の中でメンバー全員もチェック。そして、時間が来て明るくなると、「サウンドチェックします」みたいに告げて『Honnoji』の後半部分を演奏し、すぐに本編に突入!
 この日は、クラブっぽい雰囲気の選曲かと思ってたら、そうじゃなくて「ROCK魂」をブチ込む感じの流れになっていて、初っ端から『RIFF MAN』をカマしてくれました!この日は、最近変った中盤から終盤に掛けてのアレンジの切れ味もさることながら、終盤のスピードがめっちゃ速くて、そのカッコ良さにやられました☆&前日最後にやった曲を、翌日最初に体験するのも2日連続の醍醐味っすね〜(^o^)
 前日超久々に演奏した『天狗』を改めて味わえた幸せに浸る間もなく、次は前日珍しく省いた『COLD BEAT』が復活です!うっすら「もしかしてしばらくやらないのかな?」って気になってたから、なんかホッとしちゃった(笑)。やっぱこの曲はライヴに欠かせないよな〜。うん、一回なかっただけなのに「お帰り〜」って気分だったもん。そして、ナヨ〜ン的指揮やチャルメラソングも楽しく頂きました♪
 終盤は、ノッケからハンパない速度で飛ばした『はあとぶれいく』を経て、イベント一日を振り返る「本日はどうもお疲れ様でした」みたいなコメントの後、気迫のこもった『破裂音の朝』をブチ込んでステージを去って行きました。
 
 この日は、関東地方も台風の影響で大荒れの天気だったけど、終演後には雨もあがって無事に帰宅できました。そして、ZAZEN BOYSのライヴを2日連続で、しかも「午後の野外」と「夜間の地下室」という違う空間で、しかも最前で体験できたことを、マジで幸せに思いました(^o^) ありがとうございました!
 
Live Report #195 :RIJ(140808)
2014.8.9 ひたち海浜公園 SOUND OF FOREST
 
 5年連続で出演した今年のROCK IN JAPANは、このフェスの15周年を記念して史上初の全後半合わせて4日間での開催となりましたが、この日は、大型の台風接近に伴い残念ながら「夏フェスだ〜っ!」って感じの晴天じゃなかったですけど、それでも幸い大雨に見舞われることはなく、ZAZEN BOYSの登場した時間は小雨もやんで、濡れずにステージに向き合うことが出来ました!
 
  1. 破裂音の朝
  2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  3. 天狗
  4. はあとぶれいく
  5. I Don’t Wanna Be With You
  6. RIFF MAN
 
 今回も、セットチェンジの時間にはメンバー全員が登場して各自の楽器をチェックし、その後「全体で合わせていいですか?」と『Honnoji』のブレイク後部分を演奏し、初めてライヴを体験するらしい人々から「おおっ〜」という声や拍手が沸いてました。そして、スタッフに時間を確認して「あと15分お待ちください」と告げて一旦去ります。
 ライヴ本編は、上に書いたような流れでしたが、今回個人的にビックリしたのは、以下の2点です―――。
 その1⇒最近のライヴではやってなかった(先日のワンマンでも)『天狗』を久々に、しかもフェスという場で演奏したこと。この曲は個人的にも大好きなので、それを野外のフェスで体験できて最高に嬉しかったです(^o^)
 その2⇒今までほとんどのフェスやイベントでのライヴで必ずセットリストに入っていた『COLD BEAT』を「演奏しなかった」こと。この曲は、初めてライヴで披露して以来、ワンマンを含めてほぼ毎回演奏されてきた曲なので、それがなかったこと自体サプライズでした!
 終盤に演奏された2曲では、ここ最近変った刺激的なアレンジを緑豊かなステージで再体験できたので、めっちゃイイ気分でした♪
 

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Last Updated: 2024/4/13 Sat.

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