ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
Live Report #204 :名古屋(141226)
2014.12.26 名古屋 CLUB QUATTRO
 
 例年、年末になると都市を数箇所に絞ってツアーをしてきたZAZEN BOYSですが、今年は東京ではやらずに福岡と名古屋の2箇所だけだったので、節約を重ねてお金を貯めて年内最後のワンマンに参加してきました!
 開演前のフロアには、トーキングヘッズの曲がいくつも流れていて、その多国籍ムードのビートがワクワク感を盛り上げてくれます。そして、定刻を少し過ぎた頃、なんと超久々に『マーキームーン』が流れる中でメンバーが登場♪―――かなり長い間ワンマンでも「登場曲なし」状態だったので、突然の「復活」にビックリしつつ心の中で「キャ〜ッ!」と叫び(笑)ライヴスタートを迎えました。
 
  1. 天狗
  2. サンドペーパーざらざら
  3. ポテトサラダ
  4. サイボーグのオバケ
  5. Honnoji
  6. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  7. RIFF MAN
  8. 感覚的にNG
  9. TANUKI
  10. 電球
  11. WHISKY & UNUBORE
  12. SEKARASIKA
  13. Don’t Beat
  14. 泥沼
  15. WATER FRONT
  16. COLD BEAT
  17. はあとぶれいく
  18. 破裂音の朝
  19. Asobi
  EN. すとーりーず
 
 久しぶりのワンマンは、『天狗』からという素敵な始まり!大好きな曲でスタートしたので、もう気分は全開です(^o^)!この段階でもメンバーの気迫はハンパなかったけど、続く『サンドペーパーざらざら』もスピードが今まで以上に速くなってて、すんごい勢いでした!
 そして、複雑なリズムと超絶技巧をサラっとやってのける『ポテトサラダ』や、立川談志を「〜理事長」に起用して〈パンツ対決〉で笑わせる『サイボーグのオバケ』、よりシャープに洗練された『Honnoji』と連続で3曲をカマして序盤がアッという間に過ぎ、そのまま第2ブロックへ突入―――。
 『HIMITSU GIRL'S〜』のブレイク後は、カシオマンが唱える「タタタタ…」に一郎君、敦さんと加わり、最後に向井さんまで参加して遊んでくれました。その後、ノンストップで極々の『RIFF MAN』をブチ込んだかと思うと、曲のスピードは遅くても音の絡み方が濃厚な『感覚的にNG』を演奏するという展開で、いや〜もうね、まったく休む暇ないっす!(休む気ないけどね)
 ここまで終わって、やっと一息。いわゆる「MC」で、向井さん、こんな話をしました―――。「昔、佐賀県の父方の親戚の所に行った時、紫の馬鈴薯を掘りながら作った曲です」みたいな…。その話に続けて久しぶりに『TANUKI』を演奏。うん、めっちゃ楽しいぞ〜(^o^)
 前半の最後に演奏されたのは、これまたチョイ久々な『電球』でした。少し前に披露された間奏部分を長尺にして2本のギターハーモニーを聴かせる素敵なアレンジを再体験できて、めっちゃ幸せでした〜☆(ここまでで、まだ前半だよ。贅沢すぎる〜!)
 
 後半は、わざと渋い顔をして「流しのギター弾き」を演じて始まる『WHISKY & UNUBORE』からスタートです。何度も書いてますけど、中盤からの流れがライヴで最高に好きな曲で、今回はギター2本の競演が終わって「割れて飛び散るワンカップ」を繰り返して絶唱する部分を、一旦終わったかと思ったら再開するという長尺での演奏で、めっちゃ素敵でした!この曲も含め〈久々にやる曲コーナー〉は、さらに続きます(^o^)
 次に、いろんな国の名前を挙げつつ「全世界的に…」と言って『SEKARASIKA』で心身共に跳躍させられまくり、さらに超久々の『Don’t Beat』を繰り出し、最近の『泥沼』をカッコよくキメて、バンドでは久しぶりの『WATER FRONT』で酔わせる(←たっぷりとカシオマンの〈泣きギター〉をフィーチャー)という素晴らしいラインナップで、もうシビレまくりです☆☆
 そして、いよいよ終盤―――。『COLD BEAT』の中盤では、〈チャルメラ替歌〉を向井さん一人で歌いながらメンバーとセッションする展開。『はあとぶれいく』の後半では、ステージ前のモニターに向井さんが腰掛けて歌って、次の『破裂音の朝』に突入します。
 本編最後は、後半にカシオマンの新しいダンス(笑)が加わった上に、さらに向井さんまでが「ロボットダンス」的な動きでステージの中を「徘徊」し、上手前方のスピーカーにぶつかって動けないなどパフォーマンス満載で大サービス付きの『Asobi』で締め括りました!
 アンコールに応えて再登場した4人から届けられたプレゼントは、幻想と衝動が混じり合って絶妙のハーモニーを産み出す『すとーりーず』で、今年最後のワンマンという「ストーリー」を見事に完結させました♪
 
 超久々な曲あり、新たなアレンジあり、爆笑パフォーマンスあり、その上もちろんハンパない演奏力も全力投球した濃厚で超充実のライヴで、節約して出掛けてほんと良かったです!マジで最高のワンマンでした☆☆☆
 ライヴ終了後、早目に出てきた向井さんは、物販の列に並んでいる人たちを見て「並んでくれてるんだ…」と感慨深げに言って「(来てくれた女子を)全員抱き締めて、ディープキッスしてあげたいね」とか言ってました。挨拶した俺に軽くうなづいた表情も笑顔だったし、きっと向井さん本人も最後のワンマンに満足してるんだろうな〜って思えて、なんか嬉しくなっちゃいました(^o^)
Live Report #203 :川崎(141130)
2014.11.30 川崎 CLUB CITTA'
 
 老舗のライヴハウスLOFTが新宿・歌舞伎町に移転開業して15周年になったのを記念して、川崎に「出張臨時開業」して9時間に渡るイベントが開催されました。
 このイベントには9組のアーティストが出演しましたが、その中でZAZEN BOYSもタイムテーブルの中盤に登場してライヴを行いました。
 
  1. KIMOCHI
  2. COLD BEAT
  3. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  4. RIFF MAN
  5. 破裂音の朝
  6. Honnoji
 
 出演バンドの持ち時間が30分ずつだったので、演奏された曲数は以上の6曲でしたが、このセットリスト、ちょっと変ってるのわかりますか?―――その答は、なんと「キーボード(シンセ)を使う曲がない」です。そう、この日のステージには、いつも置かれている「KORG TR」がなかったんです!(セッティングの時点で設置がないから「あれ?」って思って見てたんですけど、ついに開演まで登場せず、そのまま本編へ)
 フェスやイベントで持ち時間が短い時でも、ZAZEN BOYSのライヴで向井さんがギターだけなのは、超久しぶり……てか、俺にとってはキーボードが導入されて以来ほぼ記憶にないぐらい珍しいので、それだけでテンション上がっちゃいました(笑)。
 それはさておき、ライヴは楽器が火花を飛ばしあうフルヴァージョンの『KIMOCHI』でスタートし、早くも2曲目で『COLD BEAT』が演奏されました。この日は、チャルメラメロディーも即興のセッションもナシでしたが、中盤にはフェイント付の〈向井指揮者コーナー〉があって、絶妙の緩急効かせまくりプレイを堪能できました!
 次の『HIMITSU GIRL'S〜』では、最近おなじみカシオマンエアギターの「タタタタタタタタ…」に加えて、一郎君も「タタタタタタタタ…」と言って加わる趣向がありました。
 続く『RIFF MAN』では、中盤に4人がドラムスを囲んでうながり上がる部分が過ぎた後、歌詞のある部分に至るまでがチョイ長めだったのが印象的でした。
 そして、「キーボードなし」のライヴを締め括ったのが『Honnoji』っていうのも、なんかレアで新鮮!(←この曲を最後にやってライヴ終了って、すんごく珍しいっす)&中盤の向井ファンキーギターカッティングから「待ってる、待ってる」の呪文繰り返しを経て、カシオ発狂ギターへとつながる流れは最高にカッコよくてシビレました♪
 イベント全体としても、他の出演者のライヴも超気合い入ってて良かったし、同時並行でやってたトークイベントも楽しかったし、めっちゃ充実した1日を過ごせました〜☆☆
Live Report #m-53 :青山(141107)
2014.11.7 青山 月見ル君想フ
 
 バンドでもソロでも向井さんにとって初体験の場所で演奏する時間を共有したくなっちゃうのが中毒患者の症状でございます(笑)。―――この日、向井さんがアコエレとして出演した会場もそうだったはず(たぶん)。青山というお洒落な町にある「隠れ家」的なライヴハウスが今回の会場で、このハコの10周年記念イベント“BLUE MOON Fes.”の最終日に登場しました。
 
  1. SENTIMENTAL GIRL'S VIOLENT JOKE[E]
  2. 前髪[E]
  3. The Days Of NEKOMACHI[A]
  4. Delayed Brain[A]
  5. ふるさと[A]
  6. OMOIDE IN MY HEAD[A]
  7. 鉄風、鋭くなって[E]
  8. ZEGEN vs UNDERCOVER[E]
  9. TATTOOあり[E]
 10. SAKANA[E]
 11. はあとぶれいく[E]
 12. KIMOCHI[E]
 
 次に出演するバンドの準備で中央にドラムセットが組まれていたため、向井さんの機材はステージ向かって左寄りにセッティングされていましたが、そこに登場した向井さんが最初に演奏したのはエレクトリックでの『SENTIMENTAL GIRL'S〜』でした。
 ナンバガ時代の曲で、登場寸前まであったDJタイムの空気が入れ替わった後、次は比較的最近の〈アコエレオリジナル〉『前髪』を投入―――。切ない歌詞と金属的なギターのマッチングがたまりません♪
 続いてアコギに持ち替えて演奏された『The Days Of NEKOMACHI』は、今まであったエフェクターを使ったエレクトリックフレーズでの〈つなぎ〉を削除した分、アコギのベースラインなどが鮮明になって印象的な仕上がりで、すんごく素敵でした☆
 曲間の「こんがらがらがら」などでフロアを笑わせた『Delayed Brain』を挟んで、童謡カバーの『ふるさと』ではしっとりとした情感たっぷりで泣かせ、『OMOIDE IN MY HEAD』で盛り上がる構成はお見事ですね〜♪
 再びエレクトリックに持ち替え、寒かったこの日にちなんでか「11月の寒〜い夜、女の熱い股グラに顔を突っ込んで作った曲です」みたいなコメントをして『鉄風、鋭くなって』を演奏し、『TATTOOあり』までの3曲を熱く歌い上げてくれます。
 いつもは比較的前半に演奏される『SAKANA』を、新たな音色なども取り入れながらエフェクターを駆使して(←なんか今まで以上に鬼気迫る感じ!)空間を揺さぶってから、めっちゃハードかつパーカッシヴにギターを掻き鳴らした『はあとぶれいく』をブチかまされて、もう最高っ!
 最後は、ギターフレーズをメモリーしてリフレインする中で、なぜか小指を立てて『KIMOCHI』を気持ちよ〜く歌い上げて(フロアにも歌わせ)ステージを去りました。
 
 競演したOKI SPECIAL BANDがのアイヌの民族楽器や言語を使った民族音楽色の濃い独特な世界観のライヴを展開してくれた後、リーダーのOKIさんが「本当は、向井君となんか演奏できたらよかったんだけど、そういう企画できなくてごめん」みたいなコメントをしたら、なんとフロアの後方から向井さんが登場してステージに合流!そして、向井さんが『祝いめでた』などを含む「即興ヴォーカル」としてバンドとセッションする素敵なサプライズがありました♪そんなプレゼントもあったし、めっちゃ熱い一夜になりました(^o^)
Live Report #202 :QUATTRO(141018)
2014.10.18 渋谷 CLUB QUATTRO
 
 この日、「ありそうでなかった組み合わせ」というコンセプトで渋谷クアトロが企画したライヴイベント“QUATTRO MIRAGE Vol.8”にZAZEN BOYSは出演―――。レアなる競演の相手は小島麻由美さんで、ポップな彼女の出番を前に、我らが4人は先攻としてステージに登場しました!
 
  1. 破裂音の朝
  2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  3. RIFF MAN
  4. Weekend
  5. はあとぶれいく
  6. COLD BEAT
  7. KIMOCHI
  8. Asobi
 
 ライヴは、『破裂音の朝』から始まるという珍しい(←個人的には、今年のRIJ以来)展開でスタート!この段階で、なんか凄いことになりそうな予感(^o^)
 何度か書いたけど、このハコは「音の鳴り」が個人的に大好きなんです。ジャキジャキ鋭利な感じの音で体験する『HIMITSU GIRL'S〜』は、また格別の味がします♪続く『RIFF MAN』でも、物凄い勢いでうながり上がる演奏にビリビリしちゃいました!
 このところ嬉しいことに登板機会が多くなった『Weekend』では、振り向かなくなった部分の新アレンジで2本のギターが絶妙に絡み合うんだけど、これマジめっちゃ素敵☆☆
 次の『はあとぶれいく』後半では、ハンドマイクにしたけど、ヤンキーポーズや前進はナシで、キリっと仕上げていました。
 そして、終盤―――。毎回新しい発見がある『COLD BEAT』では、中盤に挿入された即興のMATSURI SESSIONが緩急のバランスよく凝縮されて素敵☆☆
 ここ数回は本編の最後に〈オマケ〉っぽく付いてた『KIMOCHI』ですが、この日は本来どおり全体通して4人で演奏してくれたので、なんか新鮮な感動がありました!
 最後を締める『Asobi』では、いわゆる「中盤部分」で、久々に〈カシオダンスなし〉でペットマラカスのみでしたが、そこに絡む向井さんのキーボード&シンセシークエンサーに、新しい音色やリフが多く登場し、すんごく魅力的なインプロに仕上がってました♪
 200回を越えて体験しても、いまだに新鮮な刺激でビリビリさせてくれるZAZEN BOYS―――。うん、やっぱ、めっちゃ素晴らしいバンドっすね〜(^o^)
Live Report #201 :歌舞伎町(141004)
2014.10.4 新宿 歌舞伎町特設ステージ
 
 先日、ZAZEN BOYSライヴ参加200本目達成という嬉しい記念日を迎えましたが、これって当たり前ですけど終点じゃありません。すでに300本目に向かって時間は進んでいるんだな〜。そして、この日、新たなスタートとなる201本目のライヴ体験をしてきました!
 場所は、奇しくも200回目と同じ新宿でしたが、前回はLOFTという「室内」だったけど、今回は歌舞伎町の旧コマ劇場前広場に特設された「野外」ステージです。そう、このライヴは新しく始まった地域密着型のフェス“CONNECT 歌舞伎町 Music Festival”のプログラムでした♪
 
  1. Weekend
  2. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
  3. RIFF MAN
  4. サイボーグのオバケ
  5. はあとぶれいく
  6. COLD BEAT
  7. 破裂音の朝
  8. Asobi
  9. KIMOCHI
 
 ライヴのスタートは、少しずつ夕闇が迫る16:40という微妙な時間―――。歓楽街のビルに囲まれたステージの上で4人の素敵な競演が始まりました!
 この日の1曲目は、前回久々に復活して嬉しかった『Weekend』で、〈振り向きパフォーマンス〉に替わって登場したギターをフィーチャーしたアレンジに、身体はウキウキです(^o^)
 初体験の方々に対する挨拶状のような『HIMITSU GIRL'S〜』を挟んで、早くも3曲目に『RIFF MAN』が登場!街のド真ん中の特設ステージだから、当然通行人にも「音漏れ」してるわけで、そんな人達の脳内電気もビリビリするだろうな〜って想像しながら演奏に酔いました♪
 続く『サイボーグのオバケ』では、「予備校理事長」として「深作欣二」を抜擢。映画好きの向井さんならではの選択に思わずニヤリ。もちろん〈パンツ対決〉もあったよ。
 後半皮切りの『COLD BEAT』では、インタープレイとして「チャルメラメロディー」を使わずに即興の素敵なセッションが展開されました☆☆
 いわゆる本編部分ラストに当たる『Asobi』では、軽いサプライズってゆ〜か新しい試みがありましたよ!今まで、いわゆる「原曲の歌詞」部分はあんまりイジってなかったんですけど、この日はロケーションに合わせて、「歌舞伎町で明け方まで飲んでいた男」という設定で、向井さんならではの情景描写を曲に乗せ語ってくれました。(例:飲んだ後、明け方6時ぐらいに「大阪屋」の「もんじゃ焼き」を食べたが、すぐ気持ち悪くなって口から「もんじゃ」が…)
 そして、「オマケ」として『KIMOCHI』を、序盤だけ4人の演奏&後半ギターリフメモリーで4人コーラス隊という形でプレゼントしてステージを去って行きました。
 
 今回は、ステージが道路の真ん中に特設されたので、ライヴが終わったミュージシャンはテント後方の「楽屋部分」から直接道に出てくるわけですね。そのおかげで、ライヴ終了後まもなくして出てきた一郎君・カシオマン、向井さんの3人とは、それぞれ軽く挨拶を交わすことが出来ました〜(^o^) (今回も、なぜか敦さんとは出来んかった)

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Last Updated: 2024/11/2 Sat.

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