2018.7.19 恵比寿 LIQUID ROOM
昨年末に約10年在籍した「ベース吉田一郎」がZAZEN BOYSから脱退してから約半年―――。沖縄から「ベースMIYA」を迎えての新生ZAZEN BOYSの東京初ライヴがついに開催されました!会場は、ここ数年夏のワンマンで定番となっている恵比寿リキッド。天気予報で「危険」と警告されるほどの酷暑が続く中、広いフロアは大勢の人々で埋め尽くされました。(グッズの先行販売では、新しいTシャツ&トートが登場)
ステージを見上げて特徴的だったのが、キーボードがセットされていなかったこと。長年、一部のイベントやフェスを除いては必ず設置されていたので、逆に4人の「真剣勝負宣言」みたいな感じがしてワクワクしちゃいました。
ほぼ定刻で場内が暗くなると、『マーキームーン』に乗って大声援の中でメンバーが登場!東京初披露のMIYAさんは涼しげでシンプルなデザインの黒いワンピ姿でした。そして、いよいよ待望のライヴがスタートしました!
1. Fender Telecaster
2. RIFF MAN
3. SI・GE・KI
4. Fureai
5. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
6. Honnoji
7. COLD BEAT
8. Weekend
9. 天狗
10. MABOROSHI IN MY BLOOD
11. IKASAMA LOVE
12. 気が付けばミッドナイト
13. はあとぶれいく
14. サイボーグのオバケ
15. Amayadori
16. SUGAR MAN
17. 破裂音の朝
18. 自問自答
EN1. Asobi
EN2. KIMOCHI
この日のライヴは、ノッケからテンション上がりまくりで、新しいメンバーで練り上げたMATSURI SESSIONの成果を全力でフロアにブチ込んでやろうという気迫に溢れていました。7曲目でベースの弦が切れ、そこで一旦中断するまでは、マジ音のマシンガン撃ちまくりみたいな状態で駆け上がっていく感じでした。
弦が偶然切れたがキッカケで、ここで向井さんは「ベースMIYA」と紹介。ここで紹介する予定はたぶんなかったと思うんだけど、彼女が後姿で弦を張っている時に紹介したのが向井さんらしいですよね(笑)
その「ベースMIYA」について、個人的な感想を簡単に書きます。髪を振り乱しながら全身を揺らして踊るようにベースを弾く姿からは「とにかく音楽が大好き」って感じが溢れ出ていて、同時に「ZAZEN BOYSのメンバーになってめっちゃ嬉しい」って気分も満載で、さらに笑い上戸でチャーミングな女性で、他の3人に新しい風を吹き込んでくれそうだな〜って思いました。
ライヴの選曲は、ZAZEN BOYSとしてライヴで演奏するのは初めてかと思われる『Amayadori』以外、新曲の披露もレア曲の再登場もなかったんですけど、もちろんライヴを大切にしてきたバンドだけに新しいベースを迎えたことによるアレンジの微妙な、あるいは大胆な変更は随所にみられました。
細かく書いたらキリがないので、もっとも特徴的だった曲だけ書いておきます。それは、アンコールに応えて再登場した後に演奏した『Asobi』です。―――この曲は、キーボード(シンセ)を有効利用した曲の代表ともいえる曲だと思いますが、それをギター2本を活かすように編曲しなおして、しかも別の曲みたいに新鮮な感覚で蘇生させたんです!ビックリ&めっちゃカッコよかったです〜☆☆(キーボードなしの『サイボーグ〜』も、まったく違うテイストで最高♪)
また、今までZAZEN BOYSのライヴで象徴的かつ大きな魅力のひとつだった遊び心溢れる即興演奏を前面に押し出した曲が少なかったのも、この日の特徴だったかも。「まずは、新しい4人の音が絡み合って沸きあがる新しい音の塊を聞いてくれ」って言われているような気がしました。
とにかく、新生ZAZEN BOYSがライヴを重ねて熟成して過熱していく今後に期待が膨らみまくった恵比寿ワンマンでした!!
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