2017.12.13 豊洲PIT
約10年続いた「ベース吉田一郎」という形態でのZAZEN BOYSとしては関東圏最後のワンマンライヴが、バンド史上初登場である豊洲の広いライヴハウスで開催されました。公式発表によると、このハコのキャパは3103人で、今までZAZEN BOYSがワンマンでライヴを行った屋内の会場では最大級です。(2006年に使ったZeppで2709人)
風が吹き付けるめっちゃ寒〜い日でしたが、会場は開演時間が近付くにつれ満員状態になり外の寒さとはウラハラにヒートアップ。そんな中、LED ZEPPELINの曲が流れ、『アキレス最後の戦い』が終わると定番『マーキームーン』が流れてメンバー登場!いよいよ記念すべきライヴの火蓋が切って落とされました。
1. Fender Telecaster
2. RIFF MAN
3. Fureai(*)
4. サイボーグのオバケ(*)
5. Asobi(*)
6. COLD BEAT
7. FRIDAY NIGHT
8. Weekend(*)
9. 暗黒屋(*)
10. TANUKI
11. WHISKY & UNUBORE
12. You make me feel so bad
13. SI・GE・KI
14. HIMITSU GIRL'S TOP SECRET
15. Honnoji(*)
16. MABOROSHI IN MY BLOOD
17. IKASAMA LOVE
18. 泥沼(including『ポテトサラダ』&『気が付けばミッドナイト』)(*)
19. はあとぶれいく(*)
20. 天狗(*)
21. 破裂音の朝(*)
22. 自問自答
EN1. SUGAR MAN
EN2. KIMOCHI
ライヴは以上のような曲順で、いわゆるMCはほとんどなく、次から次へと凄い演奏が連続的にフロアにブチ込まれる展開でした。(あんま意味ないかもだけど、参考までに一郎君の加入以降に発表された曲に*印を付けてみました)
『サイボーグのオバケ』では、理事長に松田優作が起用され、「なんじゃこりゃ」とテレビドラマの物真似(笑)。《パンツ遊び》に導入する一郎君のベースが素敵!
ベースによる導入が印象的と言えば、『COLD BEAT』中盤のインプロ部分もそうですよね。敦さんのドラムを引き出すゴリゴリしたベースがもう聞けなくなるのかと思うと感慨無量です(泣)
インプロと言えば、まさにMATSURI SESSIONから生まれたと言っても過言でない『暗黒屋』も、この4人で見れなくなっちゃうわけで、ガン見しながらシビレてました☆
大好き過ぎる『WHISKY & UNUBORE』も、単品で演奏されるとやっぱカッコよ過ぎる『Honnoji』も最高だったけど、この日なにげに印象的だったのは、『MABOROSHI IN MY BLOOD』『IKASAMA LOVE』を久々に連続で、しかもオリジナルヴァージョンで演奏したことです。なんか懐かしかった〜(^o^)
その後に、一郎君加入後に作られた5枚目のアルバム収録曲が4曲連続し、ZAZEN BOYS誕生以来の『自問自答』で締め括り、濃厚で魅力満載の本編は終了。
アンコールに応えて再登場した向井さん、フロアが静まると「吉田一郎が2017年をもってZAZEN BOYSを脱退致します」と言います。そして一言「ようやった!」―――この短い五文字の一言に向井さんの愛情を感じて、涙が出そうになっちゃいました。続いて演奏された2曲が素晴らしかったのは書くまでもありませんよね。
今までのライヴでは、なるべくメンバー全員を均等に見回しながら参加していましたが、この日はついつい一郎君に目が行っちゃいました。そうやって見ると、今更ながらだけど、一郎君がベーシストとしてだけじゃなく、何度となく演奏中メンバーに向けて放つカウントや掛け声も含めてバンドの「テンション隊長」みたいな役割を担っていたんだな〜ってことを実感しました。
まだ年内のライヴが残ってるけど、あえて前倒しで言っておきます。―――一郎君、10年間ありがとう!お疲れ様でした!これからも元気でロックして下さいね!
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