ZAZEN BOYSを中心とした向井秀徳作品に関するコメントやライヴレポなどを書いております。
記憶と妄想(向井さん篇) #1
 音源の感想やライヴレポ以外で、書いておきたいことを書くシリーズ(←勝手にシリーズ化してます)です。
 
 18日のロフトークで、客の書いた質問「15日のリキッドでNUMBER GIRLの曲をやりましたが、どういう基準で選んだんですか?」(みたいな…)に対して、向井さんはこう答えてくれました。
 「特に基準っつ〜のはないんすけど、まあNUMBER GIRLでしかやれん曲っちゅ〜のもあるわけで…OMOIDE IN MY HEADなんかは例えば、あのメンバー以外でやってもノレんわけで…」(みたいな…)
 うん、なるほど。そして、勝手にいろいろ妄想してしまった。そっか〜、じゃあNUMBER GIRL札幌ラストでやった曲なんかはもう聴けないのかな…ん?15日にやった『SASU-YOU』と『ABSTRUCT TRUTH』はたしかに札幌でやってない。でも『性的少女』と『SENTIMENTAL GIRL'S 〜』は…やってるじゃん。じゃあ、もしかして…いつかこの曲を…とかね。―――すいません、それだけでしたm(__)m
 
Live Report #T-1: ロフトーク(031218)
2003.12.18 LOFT PLUS ONE
 
 この日、新宿・歌舞伎町では、またも凄いイベントがあった。それは《向井秀徳inMATSURI SESSION》と題するライヴである。
 
 ここに足を踏み入れるのは、去年のNUMBER GIRL札幌最終ライヴ前日にあったファンイベント以来だった。その時も混んでいたが、この日は向井さん本人が登場するので、場内は即満で熱気があふれていた。
 ギター置いてあるし、「豪華飛び入りゲストあり」とか書いてあるし、期待してドキドキしてた。そんな俺らの前に、ふらりと向井さんが登場。向井さんって、一人で登場するときの「ふらり感」がカッコいいすよね。
 「ビールを一杯くれませんか?」とスタッフに声を掛けた後、ギターを手にして「え〜ナイ・イマシメと書いて無戒秀徳と申します」―――アコースティック&エレクトロニックの挨拶だ!…そうです。第1部は、弾き語りライヴだったんです!
 
 時には静かに、時には荒々しくギターをカキ鳴らしつつ『FU・SI・GI』『KU〜KI』『ロックトランスフォームド状態におけるフラッシュバック現象』などを熱唱する。抽選ハズレまくってB・Y・Gに行けなかった俺は、この居酒屋ライヴ的ノリが最高に良くって感激しまくり。(向井さんは、頼んだ生ビールにほとんど口を付けれなかったので、ちょっとかわいそうだった…)
 そして、ラストが『自問自答』。これがすっげ〜良かった。俺はマジで泣きそうになりました!15日リキッドのZAZEN BOYSヴァージョンも勿論メッチャ良かったけど、なんて言うか…そっちが体に来るって感じだとしたら、これは心に来るっていうのかな、歌詞がビンビン突き刺さってきたんすよ♪
 
 ここまでだって最高なのに、「おい」って感じで、休憩後の第2部にまた凄いことが起こった。頭出しのチョイ遅れたマーキームーンに続いて、なんとナントなんとZAZEN BOYS全員が登場してきたのだっ!
 こんな凄い豪華ゲストはないっ!向井さんだけでも感激なのに、アヒト君や、町田のヤンキーひなっちや、CASIOMAN聡さんが揃って眼の前にいる〜!しかも、酒飲んでる〜、水割り作ったりしてる〜。
 司会進行のスタッフの質問に答える形で、向井さんはNUMBER GIRL解散からこの日までの過程を語ってくれました。時々コメントする他の3人の話とか聞いてると「あ〜ほんとに信頼しあえるユニットが誕生したんだな〜」って実感できて、なんかこっちも嬉しくなってきました。
 男のオレが言うとキモいけど、アヒト君も、ひなっちも、カシオマンも、すっげカワイかった。…っていうか、初ワンマンを終えた手応えを感じてる笑顔みたいのがホントに素敵だったんすよ。
 
 そして、MATSURI STUDIOの様子を向井さん本人が撮った映像を見ながら聞いた後(向井さんは「ピエロ君」というコート掛けみたいなのがお気に入りらしい)、来年発売の初音源より『WHISKY&UNUBORE』を聴かせてもらい、最後に『USODARAKE』のPVを見て第2部は終わった。(『USODARAKE』って曲は、ありえないほどカッキイ)
 
 最後の第3部は、観客の書いて出した質問に答えるコーナーだったんすけど、そんな中でまたもや素敵な出来事が!アヒト君がカラオケで歌っちゃいましたっ(徳永だっけ?)&向井さんも(ナガブチでした)。あと…アヒト君がやった口芸(歩行者信号のデジタル音)が最高ウマかった〜!酔って眠そげなカシオマンもウケた。そして、最後は会場全員で『KI・MO・CHI』の大合唱でした。
 なんか、15日の初ワンマンの打ち上げに一緒に参加してるみたいで、超楽しかったです!最高のイベントでした。今週は、どう考えても今年で最も素晴らしい週だっ♪
 
Live Report #2:LIQUID[初ワンマン](031215)
2003.12.15 LIQUID ROOM
 
 ついについに、とうとうZAZEN BOYSワンマンライヴの日がやってきた!急遽登場した9月のライヴがかなりキてたんで、メッチャ期待して行った。
 
 いよいよ開演時間が近付く。フロアはもう満杯だ。NUMBER GIRLの頃からのキューナンバー『マーキームーン』が流れ出した。「お、またこの曲なんだ」ってちょっと嬉しかった。そして、4人が登場!
 変調子の演奏からつながる感じで『SI・GE・KI』となる。まだ曲名とかほとんど知らないんであんま具体的に書けないけど、向井さんのページで歌詞を公開してた『開戦前夜』がほぼ中間ぐらいだったと思う。
 この曲に至るまでは、どちらかというと変調子のリズムを多用した複雑な構成の曲が多く、すっげえカッコ良くて、「凄いっ!カッキ〜」ってビンビン突き刺さってきた。
 うまく言えないけど、NUMBER GIRLとは違った新しいカッコ良さで、とにかく他のバンドではなかなか聞けない感じの曲の群れで、新しい凄いバンドの誕生を実感した。アヒト君サイトのBBSに、「どうノッていいか迷った」みたいな感想あったけど、俺はそんなこと全然思わなかった。向井さんは、MCで珍しくバンドのスタートに当たっての意気込みとかをけっこういっぱい語ってくれた。
 
 中盤過ぎのギター交換した後、急に聞き覚えのあるイントロが鳴った。なんと『SASU-YOU』だった。まさかナンバガ曲をやるとは思わなかったので、マジでビックリした。そして『ABSTRUCT TRUTH』『性的少女』と続いた。会場は急に盛り上がった。でも俺は、なんか複雑な気持ちだった。NUMBER GIRLの曲はメッチャ大好きだし、正直聞けて嬉しかったけど、ZAZEN BOYS初ワンマンの日だけに、急に客が盛り上がったのがちょっと気になっちゃったんです。…でも、この3曲もモチロン良かったっすよ。
 
 次のイントロ聞いたら『I don't know』かと思ったけど、違くて『6階の少女』という曲らしかった。これも素敵だったなあ。その後『KIMOCHI』という曲で、またまた驚きのパフォーマンスがあった。曲の途中で、向井さん以外の3人が楽器を置いて前に出てきて、なんと踊りだしたのだ!(つっても横に揺れる簡単なステップ)そればかりか、サビを3人が順番に歌うというサービスがあり、更には向井さんが、フロアから男女1人ずつステージに上げて歌わせたりまでして…。会場全体も一緒に歌って、すっげ楽しいオフザケタイムっつ〜感じでした。っていうか、これも含めて、メンバー全員がライヴを楽しんでる感じが超良かった。
 
 めっちゃカッコいい『自問自答』が終わると向井さんのお馴染み「乾杯!」で4人は去ったけど、アンコールに応えてくれました!アンコール1曲目は『SENTIMENTAL GIRL'S VIOLENT JOKE』そしてラストは『ZAZENBEATS BAKEMONOSTYLE』(たぶん?)でした。
 
 いや〜、とにかく最高のライヴだった!まったく新しいジャンルのロックバンドが誕生したっていう幸福感に浸りましたよ、マジで。初ワンマンでこんなに凄いんだから、もう来年からの初ツアーはどれだけ凄くなってるのか想像も付かないけど、メッチャ楽しみだ。ZAZEN BOYS最高!
  
Live Report #1:LIQUID(030917)
2003.9.17 LIQUID ROOM
 
渋谷B・Y・Gのソロライヴは、チケットが全然取れなくて見れなかったので、向井さんを見るのは2/7のSHELTER以来だったから、すっごく期待して会場に向かった。
整理番号はかなり後の方だったが、一人だったし入場して速攻行動したので、なんとか前の方に陣取ることができた。
 
対バンだったし、最初ドラムセットとかおいてあったので向井氏は2番目なのかと思って待っていたら、なんと登場してきたのは向井氏ではないか!
しかも、一人だけではないのだ。アヒト君もいて…っていうか4人出てきて、一瞬何が起こったのかわからなかったが、つまりなんとZAZEN BOYSだったのです!
 
そう、偶然にも俺はZAZEN BOYSの東京初ライヴに立ち会うことが出来たのだった。
あまりの嬉しさに、曲順とか冷静に覚えていないが、たしか最初は「SI・GE・KI」だったような気がする。
久々に見る向井・アヒトの組み合わせはマジでカッコ良かったけど、それだけじゃなく新メンバー日向さんのベースも吉兼さんのギターも、ナンバガとはまた違う別の鋭さがあり、4人の演奏はビシビシ脳に迫ってきた。
うまく言えないけど、誕生直後のバンドから俺らにブチ込まれる曲は、どれも殺気みたいなのを帯びていて、まさに「開戦前夜」という感じだった。

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Last Updated: 2024/4/13 Sat.

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